お宿&かふぇ 布屋 《主人のひとりごと》

120年経った京町家を改修した民宿『布屋』

パーフェクションストーブ顛末記

2007年01月27日 17時22分51秒 | 布屋
かふぇ「布屋」を冬場ご利用いただいた方はご存知ですが、当店の冬の暖房は、業務用エアコン、ガスファンヒーター、そして暖かな火が見える「パーフェクションの石油ストーブ」の3段階利用です。1月のこの時期は3つとも使用して、暖を取ります。しかもパーフェクションのストーブを2台使用しています。よくお客様から「懐かしい」「うちにもあった」「使い続ければよかった」と言われ、最後に皆さんが「でもストーブの芯が手に入らないものね」と言われます。うちのストーブもオープンして5回目の冬になり、ついに正月明けに1台の芯が使えなくなりました。さあ大変。京都でも販売していたお店はとっくに閉店。ネットで調べるも何処にも無い。代用のトヨトミの芯を試しに買ってみましたがうまくいかない。こだわりのうちの奥さんはこのミセに石油ファンヒーターは合わないと断言。どうすんの。そしてついに発見。ヤフーオークションとやらに出ているではないか。早速オークションのIDを得てオークション初参加。高いのか安いのかわからずにセリ落としでも親切に出品者から送ってもらい、ネットで見つけた芯の交換方法を参考に昨夜無事に交換終了。(しかしネットとはこういう時便利ですね)所要合計日数23日。そして今朝久しぶりに点火。それを見たうちの奥さん曰く「やっぱりパーフェクションはええね。」僕の苦労もいとわず一言つぶやいて台所へ去ってゆくのであった。あーあ。

「京都幾何工房」

2007年01月25日 20時43分12秒 | 布屋
木漆工芸「京都幾何工房」。なにやら耳慣れない名前ですが、実は「布屋」の店のテーブル、椅子、朝ごはんの時の座卓を作っていただいた建田(たけだ)先生が滋賀県の笠取の山の中に昨年作られたアトリエのことです。1月の初詣に必ず行くのが滋賀県の立木観音です。色々なところにお参りしますが、ロケーションや本堂にたどり着くまでの道程や釣鐘を一打すること等全てにおいてお参りに来たという実感が湧きます。立木さんから車で少し行くとアトリエがあります。場所を電話で教えてもらいながら山道を進むと写真のアトリエがありました。先生らしい木作りの随所にこだわりが感じられる建物です。一階が制作室になっていて、ただいま東大寺に収める獅子舞の獅子を製作中でした。周りは竹林や山林で、秋は山菜、春は筍等勝手に取っていいそうで、自然を満喫できそうです。天体望遠鏡も置いてあり、星がきれいだそうです。隣の畑を借りて奥様も野菜を作られたりして、毎日家の中であくせく働く我々にはとても羨ましい環境でした。オーダーの家具も作ってられますが納期がしばらくかかるそうで、気長に待たないといけないようです。

浅草・洋食「ヨシカミ」

2007年01月19日 21時17分12秒 | 旅先で
お正月の話題をまだ引っ張っているが、もう1月も半ばを過ぎてしまいました。しぶとくつづき。東京の洋食で行きたいお店は、まづ「たいめいけん」(50円のコールスローは今でもあるのかな?)人形町の「小春軒」(銀座勤務の際帰りに寄ってました)神田の「松栄」(まだあるのかな?)銀座の「煉瓦亭」「つばめグリル」数え上げればきりが無い。それ以外にとんかつの「とんき」とか天丼の「土手の伊勢屋」とか・・・。でも今回はすでに東京残り時間2時間半。浅草寺のお参りの後向かうは「ヨシカミ」。途中てんぷら屋とかはすごい行列。でもヨシカミはそんなに並んでいなかったのと、ひとりだからすぐに入れてくれました。ポークチャップとライス。でも値段は高いですね。京都の「のらくろ」の倍はするんでは・・。朝から何も食べてなかったので人心地ついて、次に銀座線で銀座へ。完全おのぼりさんコース。でも銀座の歩道を歩くと気持ちがいいですね。6丁目の「ライオン」でビール。交詢社の「ピルゼン」なきあと銀座でビールとなると「ライオン」しか思い当たらない。あのでかいビアホールでひとりの客は僕一人。気にせずエビスを2杯飲んで、東京駅に向かいます。今度はゆっくり東京の味覚を味わいに来ようと思いつつ「のぞみ」で帰ります。(余談ですがあんなに空いている新幹線は初めてです。正月明けだからかな。三分の一も乗っていませんでした。昔は立って帰ることがあったのに・・)

東京つれづれ

2007年01月17日 20時23分12秒 | 旅先で
小湊鉄道を後に内房線で千葉に向かいます。本当は今回ひとりで東京の下町、いわゆる谷根千(谷中・根津・千駄木)を歩こうと考えていました。15年くらい前に神戸のホテルプロジェクトに携わっていた時に半年くらい蔵前に居たことがあります。その際、休日には下町をぶらぶらして東京B級グルメを楽しんでいました。久しぶりの東京に行けるとあって12月の神戸計画が終了後、毎晩のようにサライの東京下町散歩や池波正太郎の下町の味を歩く等結構参考書?を眺めては家族の失笑をかっていました。読みながら途中で寝てしまうので・・・。谷中から根津方面はまだ行ったことが無いので楽しみにしていましたが、宿を出てから小湊鉄道までに時間がかかってしまい、千葉から乗ったことがない京成線に乗って、都営浅草線で浅草に降り立つと、もう真っ暗。浅草寺はまだ開いてるのかなと雷門まできたらこれがまた人、人。やはり東京はすごいですね。散歩どころではなく、夕食をどうするかの問題に直面。並木の藪、駒形のどぜう、足を伸ばして神田まつや、銀座に出るか、うーーん。時間が無い。それで和食が続いたので洋食屋に向かいます。つづく。

「小湊鉄道」に乗車する。

2007年01月14日 16時52分18秒 | 旅先で
関東地方、いや日本全国でいまだに気動車(電車じゃなくてディーゼルで走る列車)が走っている数少ない私鉄の一つに小湊鉄道があります。宿の「かのか」から兄の車で養老渓谷駅まで送ってもらいました。ローカル私鉄で本数が少ないとは聞いていましたが駅で皆と別れて時刻表を見るとなんと1時間以上の待ち時間。仕方ないので終点の上総中野行きに乗って折り返すことにします。14時の次は17時15分という列車時刻もすごいが、養老渓谷の駅のおばちゃんに切符を求めると、なんと硬券(昔のように硬い紙の切符のことで超貴重品)の切符!終点まで行き、列車写真を撮影して発車を待ちます。しかし鉄道ファンは何処にでもいます。数人の同好者と内房線の五井に向かいます。車内はあくまでのんびり。車窓も田畑が続き、ローカル線の雰囲気満点。とある駅で乗ってきた老人の隣に車内アナウンスを終えた車掌さんが座り、これから行かれる病院について世間話。駅が近づくと立ち上がりひとしきり仕事を終え、発車するとまた座り込んで世間話。都会の殺伐としたラッシュの電車と比べてなんと、のんびりしてるんだろう。約1時間の小湊鉄道の旅を終えて、今夜の最終「のぞみ」までの時間を東京で過すべくまづ千葉に向かいます。つづく。

癒しの宿広丞庵「かのか」

2007年01月11日 16時40分47秒 | 旅先で
外房特急「わかしお」も新型になっていて、乗り心地は良いんですが国鉄型を期待した僕としては不本意でした。もう房総方面も旧型は無いのかな・・。18切符愛用者なので在来線特急に乗るのも久しぶりです。そして外房の大原まで行き、そこから「いすみ鉄道」で大多喜へ。駅に降り立つとお迎えの車が来ているではないか。今夜は一日3組限定離れの宿「かのか」に向かいます。千葉の両親が結婚25周年を迎える兄夫婦と僕たちをお祝いに招待してくれたわけです。(実は有馬、神戸もそんなわけで行きました)「かのか」は昨年4月に始められた、まだあまり知られていない宿です。ご主人と女将さん二人でなさってるみたいで、どこかと同じですね。内容はかなりの差で、まず離れには露天風呂がついています。よく旅の雑誌で見ますが、実際こんな極楽はありません。何時でも誰にも気にせず露天風呂に入れるんだから。そして出された夕食に再度吃驚。囲炉裏風に作られた夕食の席では山海の美味が味わえます。魚や野菜を炭火で焼くとこんなに美味しいのは吟味された素材にもよるのかな。(先日の「花小宿」といい今、宿のキーワードは「炭」かもしれません)そして朝も「こんな豪華な朝ごはん」は生まれて初めてではないかという内容でした。ゆっくりしていたらあっという間に時間だけは過ぎます。この日は僕だけ「小湊鉄道」の駅まで送ってもらいます。つづく。

謹賀新年

2007年01月08日 20時06分27秒 | 旅先で
謹賀新年。今年も宜しくお願いいたします。お正月もとうに過ぎて七草の日も過ぎて今日は成人式。日が経つのが早く感じられます。今年の元旦はお墓参りの後、いつもなら3日頃に行く初詣を上賀茂神社で済ませました。3日の日に「のぞみ」で東京へ向かうからです。新幹線で東京に向かうのがなんと10年ぶりくらいです。布屋を始める前に一度奥さんの現在の実家である千葉に行きましたがその時は18切符で昼間乗り継いで行ったので、700系が主流の新幹線に乗った僕はまるで子供が乗ってるようで隣席の奥さんは車内で恥ずかしかったとのこと。新富士では雪を頂いた富士山を見て大声を出したそうで・・・。しかし東京は新しいビルがすごく増えていて、驚きました。丸の内から東京駅を見たら、その後ろは工事中のビルが何本も見えます。そして皇居方面には新丸ビル。10年一昔とはよく言ったもので、あまりの変わりように驚きばかり・・。完全なおのぼりさん状態ですが今回は先の予定があるため、京葉線ホームから特急「わかしお」で一路外房へ向かいます。つづく。