お宿&かふぇ 布屋 《主人のひとりごと》

120年経った京町家を改修した民宿『布屋』

電車男 おとなびパスで 山陰へ その5

2018年06月25日 19時41分19秒 | 旅先で
今日の京都は最高気温が35度でした。また、暑い夏がやってきます。いい気候の時がほんと短いですね。
さて最終回の電車男。朝ごはん付きなのでホテルの1階へ。ロビーというか会議室等というか朝食専用の部屋というかで朝ごはんです。でもこのホテルは昨夜の宿ではなく窓からは光が入り、ブッフェボード(そんな一流ホテルのようなものではありませんが)いろいろな品が並んでいる。



焼き立てパンと謳っているようにパンの種類も豊富で卵料理もあり、珈琲も一杯づつ抽出するマシンがあり、無料なので十分です。でもこういうホテルはどこへ行ってもサービスというか下げモノというかおばちゃんが一人で担当されていますね。結構親切なので朝から元気になれますね。サラリーマン風や女性グループや家族連れで結構賑わっています。松江は総体的に外国人が少ないのかアジア系は全く見ませんでした。どちらかというと地味な街なのかな?そして一か所くらいは観光しないとうちの奥さんに馬鹿にされるので松江城に向かいます。



途中宍道湖の夕陽クルーズの船着き場があります。確かうちの奥さんが以前来た時に乗っている筈です。そして駅から30分くらいぶらぶら歩くと



お城の石垣が現れます。結構立派な石垣です。しかしバス停は「国宝松江城前」とやたらバスの放送も「国宝」に力が入っています。そうですよね悲願の国宝に指定されたんだもの。天守閣に向かう前に



洋館があります。入場無料なので9時丁度に開いたので中に入ります。そして天守閣へのの階段を上がるといきなり現れます。



国宝松江城です。梅雨の時期なのにホントいいお天気です。



ただいま天守閣内の展示物を全部出して点検、再整備中とのことで中はさっぱりとしています。例のお城の急な階段を最上階まで上がると



松江の街並みが見下ろせます。



宍道湖やお天気がよかったので「大山」も見れました。



武家屋敷を通って駅へ戻ります。途中の京橋川に沿った遊歩道をひとり歩いているとなんか1メートルくらいの長い黒いロープのようなものが行く手にあります。なんとなく通り過ぎようとした電車男は吃驚。ながい黒いロープが動きます。なんとヘビ!こんな街の真ん中にお昼近いのににょろにょろと動いていきました。気を取り直して松江駅へ急ぎます。あー怖かった。ヘビはあんまり好きじゃないなあ。誰でもか。松江駅から伯備線の特急やくもで新見へ向かいます。



蒸気機関車のなくなるころSLファンが殺到した青春の思い出の地「布原」も特急は一瞬で通り過ぎます。そして山の中の町「新見」で途中下車。時間は丁度お昼時。ここで心配していたことが起こります。



昨日のお昼の益田駅はセブンイレブンがありましたがここ新見駅前にはお店が見当たりません。焦って国道のほうに小走りで行くと「キムラヤのパン」の看板。なにしろ乗り換えの時間は30分なのでここでお昼を調達しないとエライことになる。パンとかサンドイッチを買って駅へ戻ります。ホームで一安心の電車男は



次の岡山行各駅停車に乗ります。そして今回のメイン目的地で降り立ちます。



「備中川面」駅です。新見と倉敷の丁度真ん中あたりの無人駅です。いろいろ伯備線撮影ガイドとかで調べた結果この駅周辺の撮影地にします。伯備線には今でも貨物列車が一日数本走っていて旧式タイプの機関車が陰陽の山を越えて運用されています。その貨物列車を撮るためにこの駅で降りたわけです。撮影地の鉄橋付近までは500メートルくらいで行けます。今の時代のいわゆる「撮り鉄」はクルマを使いますが「乗り鉄+撮り鉄」なので列車が来る2時間前くらいには現地に到着します。



こんな山の中の鉄橋の前に2時間も待っているのはよっぽどの物好きですね。



貨物列車だけではなく特急「やくも」も来るので2時間くらいあっという間です。そして今まで誰もいなかったのに5分ほど前には撮り鉄の車がやってきます。やれやれ。



ささっと三脚を立てて身構えます。こちらは2時間も待っていて、重いので三脚なんか持って来てないので手持ちの真剣勝負です。来ました!



この一瞬にかける電車男。クルマの撮り鉄は通過したらささっと三脚をたたんで何の余韻にも浸らず去ってゆきました。電車男はちょっと今の撮影の余韻を感じ、とぼとぼとまた無人駅へ戻ります。備中川面から高梁で再度別の貨物を撮影して倉敷から岡山へ戻り新幹線で新大阪経由京都へ戻ります。でも乗って、撮っての今回の山陰旅は大変満足のいく旅でした。おわり。

電車男 おとなびパスで 山陰へ その4

2018年06月23日 19時03分50秒 | 旅先で
出雲市駅に着きました。普通の人はここから出雲大社を目指しますが、はるか45年前に行って縁結びのお守りも授かった(あまり効果はありませんでしたが)電車男は駅のホームで特急「やくも」とか撮影します。そしてこれから向かう松江に行く電車に乗り替えます。僕の切符はここからJRの特急に乗れば30分もかかりませんがあえて改札をでて隣の駅から



一畑電車に乗ります。一畑電車と言われても地元の人はわかりますが普通の人は???ですね。出雲の地に広がる宍道湖の湖岸の北側を迂回するように走っている小さな私鉄線です。中井貴一の電車の運転手さんの映画で出てきた電車です。(残念ながら僕は見てないけれど)2両連結の小さな電車が出雲市から松江まで結んでいます。しかも1時間に1本くらいしか走ってないし時間も倍はかかるので出雲市から松江まで乗る人は多分僕くらいでしょう。16時22分発で出発。



出雲大社への乗換駅を過ぎると車窓に「宍道湖」の静かな湖面が広がります。30分ほど進むと「一畑口」という駅に停まります。



すると先頭車で運転していた運転手さんがドアを開けるなり、急いで走って最後尾へ。



なんとこの駅で進行方向が変わります。世にいう「スイッチ・バック」をするんだ!知らなかった。しかも運転者さんがなんと女性です。最近はJRとかで時折女性運転手さんを見かけますがまさかこんな地方私鉄でも女性運転手さんが進出しているんだと電車男は変なことに感心します。



先ほどと反対側に座りかえて夕暮れ近い宍道湖を眺めるうちに終点「松江しんじ湖温泉駅」に到着。30分で行けるところを1時間かけて松江に降り立ちます。しかも今夜の宿はJR松江駅前なのでこの駅前から市内バスで松江駅へ向かいます。今夜の宿は



スーパーホテル松江です。松江にはドーミーインもありますがお風呂もあって軽朝食もついてポイントを使うと¥5000くらいなので今回はスーパーホテルにします。以前泊まった米子はお風呂が1か所しかなかったがここ松江は女性のニーズもあるのか男性用、女性用とあります。



機能的な部屋。フロントで渡されたレシートみたいな紙に鍵の代わりの暗証番号が印字してありドアについているテンキーで開錠します。京都のゲストハウスでよく見かけるスタイルですね。夕暮れが近づいてきました。今夜の夜ご飯は



街の中心部にまで歩いて、居酒屋も考えたが昨夜回転すしだったので今夜は洋食にします。レストラン「西洋軒」です。ドアを開けると意外なことに湾曲したカウンター席です。オムライスが人気だそうですが夜ご飯なのでBセットと瓶ビールにします。まづ



懐かしいポタージュ・スープ。そして



エビフライ+牛肉のブロシェット+ハンバーグ+コキールまでついていてお値打ちです。それとサラダとライスに珈琲までついて¥2100.ご主人が奥の厨房で作り、奥さん?がサービスという理想的なお店です。ランチタイムはもっと混むので2階の席も使うそうですが夜はカウンター中心だそうです。近くの市民会館に出る俳優さんとか卓球の石川佳純選手とかの色紙がさりげなく飾られているお店でした。満足してホテルまで歩いて帰ります。







なんだか小樽の運河を見ているようだ。そして松江の夜が更けていきます。
つづく。

電車男 おとなびパスで 山陰へ その3

2018年06月22日 18時59分54秒 | 旅先で
下関のビジネスホテルには¥3800なのに軽朝食がついてます。(JR西日本の系列のホテルです)朝7時から1階の食堂(なんのことはない夜は居酒屋として営業しているお店が朝食会場です)にはすでに沢山の男性で混みあっています。ほとんど仕事関係の作業服のかたが多いですが中には白人系の外人のグループもちらほら。ごはんとお味噌汁ときんぴらとかちょっとしたおかずがあります。夜の居酒屋の雰囲気が残る店内はちょっと爽やかさに欠けますが無料なので皆さんガンガン食べてます。電車男も負けじと食べてきました。フロントにおいてあるインスタントコーヒーを部屋で飲んで8時前には駅へ。丁度通勤通学時間帯でたくさんの人たちで混みあっています。今日は下関から山陽線で新山口へ向かいます。ラッシュと反対向けなのでゆったり座れます。1時間ほどで新山口へ。しかし新山口なんて言っても新幹線のお客さんにはわかりやすいが本来の駅名の「小郡」のほうがピンときます。



ここから山口線でまた日本海側に抜けるわけです。駅のホームは「SL山口号」のお客様向けにいろいろ装飾が施されています。でも土、日しか走らないので電車男は



9時13分発の山口行です。またまたタラコ色のディーゼルに乗ります。大学生の通学時間なのか結構学生さんが乗っています。

山口で益田行に乗り換えです。ワンマンの1両です。学生さんが降りてしまうと



車内はガラガラになります。



どんどん山の中に入っていきます。







でも緑がきれいで結構勾配区間もあって今度は孫と「SL山口号」に乗りたくなります。そして峠を越えると





津和野の街が近づいてきます。津和野で観光客は誰も降りません。このローカルの山口線で津和野に来る人はゼロです。やはりバスとかで来るんでしょうね。2時間半ほどデーィゼルカーに揺られて日本海側の益田に到着。



益田からは山陰線で東へ向かいます。最大の危惧していたお昼ごはんですが駅にセブンイレブンが開店していて一安心です。おにぎりとかを買って発車前のホームで風に吹かれてお昼ごはんにします。特急を見送って(僕のこの切符は特急も乗れますが敢えて電車男は次の快速に乗ります)



快速アクアライナー米子行です。前の特急はかなりの乗車率(ほぼ満員)でしたが



この状態で益田を出発。梅雨の時期しかこれない僕ですが去年の四国も今回も外は青空が広がります。益田を出ると(もちろん進行方向左に陣取ります)





三保三隅とか景勝地の海岸べりを走ります。ガラガラの車内と青空と透き通った海の景色が最高です。







浜田、江津(この間まで廃線でにぎわっていた三江線の始発駅)、太田市と列車はトコトントコトンと進みます。特急はただ早いだけなのでこんな味わいはできません。



海に別れを告げて(窓越しで 鮮明に撮れてませんが お許しください)



出雲市駅で途中下車します。
つづく。

電車男 おとなびパスで 山陰へ その2

2018年06月21日 17時07分07秒 | 旅先で
美祢線(みねせん)なんて言われても何処か判りませんね。下関から新山口に向かう途中の厚狭から日本海側の長門市に抜けるローカル線です。車両はもちろん1両のディーゼルカーです。地域の足であり始発駅ではかなりの乗車率です。でも一日に全部合わせても10本となかなか乗りにくい線です。13時20分に発車して山に向かい途中の昔は石灰石を積み出していた町を抜けると乗客は数えるほどになります。約1時間ほどで安倍首相の本籍地である長門市に到着。



小さなデーィゼルカーを降りて駅に出ます。



この駅で1時間ほどの待ち時間があります。実はこの駅に降りるのは45年ぶりです。我ながら高校2年生の夏に萩、津和野、松江と旅していてその時にこの長門市で蒸気機関車の写真を撮っているのです。じつのところ全然記憶になかったんですが最近昔、撮った蒸気機関車の写真を整理していたら長門市の機関区も入っていました。そしてこの駅から山陰線で下関に戻るわけです。ここから下関までの山陰線が乗れていないのと海岸沿いの景色がいいので物好きにもここまで来た訳です。次に乗るのが



タラコ色(専門的には首都圏色)のやはりディーゼルです。



2両連結ですがほぼ貸し切り状態です。乗り鉄にとっては最高の状況です。ゴットンと発車します。早速



車窓に海が広がります。ところが同じような人がいるもんだ。二つ前の座席には僕と同じように窓を開けて広がる海を時折デジカメで撮っている中高年の男性がいます。



穏やかな山陰西部の海をひたすらトコトントコトンと列車は進みます・



難読駅のひとつ「特牛」=「こっとい」を過ぎると途中駅の小串で乗り換えます。やはり同じようにディーゼルの2両です。



だんだん下関に近づくとさすがに車内も混みあってきます。下関に到着する少し前には対岸の九州も見えてきます。2時間ほどの旅が終わり終点下関です。今夜は駅前のビジネスホテルに泊まります。早期予約なのでシングルで¥3800!チェックインをして早速本日のもう一つの目的地へ市内バスで向かいます。



下関ってこんなに九州が近いんだ。すぐ前に門司の街が見えます。そして目指すは「唐戸市場」



今夜はこの唐戸市場の2階にある「海転からと市場寿司」です。時間は夜6時30分。いろいろガイドブックとかにはかなり混みあっていると書いてあります。が、昼は駅そばだったので期待も膨らみます。いざドアを開けると・・・いらっしゃと威勢のいい声がかかりますが、お客は誰もいない!どこでもどーぞと言われますが回転レーンには皿が回っていない!想定外の展開!とりあえず目の前のカウンター席へ。へいなんでもどうぞなんて言われても回らない回転で何を注文したらいいやらで焦りますがとりあえず瓶ビールとフグ汁とあれやこれやといろいろ頼んでしまい、しかも客がいないのですぐ出てきてしまう。



でも他に何組かお客も現れ、ちょっと落ち着いてきました。寿司もさすが唐戸市場だけあって、いつもの「〇ら寿司」とはえらい違いで身も分厚いしなんといっても新鮮です。板場のおじさんもヒマとあってちょっと会話も弾みます。オープンの時から板場に立って少し前に定年になったがまた請け負われて最近立ってるそうです。昼間は多い時で800人も来るそうで昔は夜も混んだが平日はこんなもんだそうです。いつも混んでると思われるので地元民が来ないのが難点と言ってました。最近の錦市場に京都市民が行かないのと同じようなものですね。御多分に漏れず昼間は圧倒的に外国人が多いそうで目の前に広がる関門海峡を中国人は「何川だ?」と川と勘違いしてよく聞かれるそうです。後半は板場のおじさんのおススメで(やはりふく!)満足して宿へ戻ります。



帰りに市場がみれるので水槽を覗くと



ふくが泳いでいました。



下関の夜景を眺めつつほろ酔いの電車男は宿へ帰ります。
つづく。


電車男 おとなびパスで 山陰へ その1

2018年06月19日 18時24分39秒 | 旅先で
お知らせ=布屋の最近のニュースは フェイスブックの「布屋」のページに随時掲載していますので 是非ご覧ください。ホームページの表紙に掲示しています。

さて、春以来やっとこのページに記事を書いています。フェイスブックページにタイムリーにお知らせするようになり(頻繁にできていませんが・・・)忘れていたわけではなくて、ちょっと話題がないもので暫くオヤスミしていました。いつもこのページを開いている方からお叱りを受けそうですが、何分お許しください。

さて6月に入りいつものように旅にでることが出来ました。今回はJR西日本がこの時期に発売するおとなび会員限定の「おとなびパス」で3日間¥20000でJR西日本乗り放題切符で出かけてきました。去年の四国きっぷは新幹線「のぞみ」に乗れませんでしたがこのおとなびパスはのぞみでなんと博多まで行けます。博多までの新幹線はJR西日本の範囲なのです。



新大阪7時12分発の「のぞみ95号」で出発です。ただし新幹線の京都駅はJR東海でこの切符では乗れないので京都から在来線の東海道線で新大阪に向かいます。仕方ないところです。ほぼ始発に近いのに結構な乗車率です。広島を通り過ぎ関門トンネルを通り抜けなんと九州は「小倉」で下車します。そうです今回の第一目的が小倉駅での九州線内の撮影です。



小倉駅の駅撮りでは白いソニックやら門司港行の電車とか普段見慣れない電車を撮影します。そして最大の目的は鹿児島線を行く貨物列車です。あらかじめ調べておいた小倉駅8番ホームに行くとすでに先客が2名います。ベストポジションに割って入れない弱気な電車男はちょっと引いて構えます。



来ました!なんと銀色の機関車!あまりの突然の出現に(ダイヤ通り来なくて諦めていた時現れます)ちょっと焦ってうまくモノにできません。この後も



関西では見られない巨大な機関車「EH500」も捕らえられました。今度は大丈夫。ここで2時間ほど過ごして名物の



駅そばの「かしわうどん」を食べて関門トンネルをまた越えて下関に渡ります。乗り鉄+撮り鉄の電車男は旅に出ると忙しい。下関では門司行の古い電車(交直流電車)や山陽線の古い電車(直流電車)も撮ります。そして過去に乗ったことがない「美祢線」に乗るべく厚狭駅に向かいます。ここでお昼と当初考えていましたが小倉で食べておいてよかった。新幹線の停車駅ですが在来線の駅前にはお店が見当たらない。そして美祢線で長門市に向かいます。
つづく。