お宿&かふぇ 布屋 《主人のひとりごと》

120年経った京町家を改修した民宿『布屋』

2013年の8月の思い出(その2)

2013年08月30日 18時46分34秒 | 布屋
台風とかの影響で今日の京都は大変蒸し暑いです。折角猛暑から解放されたと思いきや、逆戻りです。さて8月初めに堀川通りの河川敷で開催される「京の七夕」が今年もありました。



友禅流しや



例年の竹の行燈。



今年の天の川は丸太町橋より2つ北の橋あたりにありました。



京都にゆかりの方々のメッセージ行燈。



七夕飾りも少し北よりに。



今年は「ミストコーナー」もあって、熱帯夜に結構人気でした。



終点は堀川一条です。川から歩道に出ると丁度



晴明神社があります。
「京の七夕」も年を追って内容が充実してきました。それと共に人出も増えてきて、最終日に行かれたお客様はあまりの行列に諦めて早めに帰って来られました。つづく。

(今年の七夕の夜は、久しぶりに会った北海道時代の友人と三条商店街の魚屋が夜、居酒屋になる「あみたつ」でビールを飲んで盛り上がったからか、写真がやたらブレてしまいましたことをお詫び申し上げます。)


2013年の8月の思い出

2013年08月29日 18時45分53秒 | 京都観光
猛暑にあえいだ今年の夏もそろそろ終わろうとしています。あまりの暑さにこのコーナーもずいぶんサボってしまいました。8月の思い出としてまとめてみます。8月8日はまづお盆に向けて母と六道さんにお参りしました。お盆にむけた母の年に一度の一大イベントです。六道さんと言っても何のことか解りませんよね。東山の清水寺への坂道の丁度反対側にある「六道珍皇寺(ろくどうちんのうじ)」というお寺に毎年8月7日から10日の間に京都のお年寄り(とは限りませんが)がお盆にお精霊さん(おしょらいさん)つまり先祖の霊を迎えるために参拝することを「六道さん」へ行くと言います。



松原東大路を西に向かうとみなさんぞろぞろお寺に向かわれています。



お寺の門をくぐると



小さな境内があります。ここでお寺のお坊さんがずらっと並んでいるところに行き、先祖の戒名を枌に書いてもらいます。母が書いてもらってる間に僕は「迎え鐘」を撞く行列に先に並びます。この行列が午前中は半端ではありません。1時間くらい並んだことがあります。行列はお寺からはみ出て、前の細い小道をすぎて八坂通りを建仁寺近くまで続きます。最近は母も夕方の人が少なくなった頃を見計らって出かけるようになりました。それでも20分くらい並びます。



やっと迎え鐘を撞きます。この鐘がこの世とあの世を結んでいると伝えられています。鐘を撞いて「ご先祖」さまの霊をお迎えするわけです。なにしろこのお寺には平安時代の天皇に仕えた役人の「小野篁(おのたかむら)」が冥途に繋がっている井戸を行き来していたと伝えられています。閻魔様の仏像もこの期間は見れます。そして境内で



高野槇の枝を買い求め、先ほどの先祖の戒名を書いた枌にお線香の煙をあてて、濡らした高野槇で水をかけてお寺に納めます。一連のお参りを無事終えて8月13日から母のお盆のお勤めが始まります。つづく。


布屋が「歴史的風致形成建造物」に指定されました。

2013年08月18日 16時36分46秒 | 布屋
先日、京都市都市計画局・都市景観部景観政策課より「歴史的風致形成建造物」に指定されたとの報告がございました。そして大層立派な表示プレートをいただきました。早速懇意にしている大工さん(渡文工務の親方)にお願いして玄関上部に取り付けて頂きました。



暖簾の関係でちょっと上ですが



親方の仕事はとても丁寧で台座の板まで合わせて作ってきていただきました。



エッチングされた立派な標識です。布屋に来られましたら是非ご覧ください。(言われてみないと気付かないですが・・)

さて「歴史的風致形成建造物」とは(京都市の資料から転載します)
歴史的風致形成建造物の指定制度は、平成20年11月に施行された「歴史まちづくり法」に基づき認定された京都市歴史的風致維持向上計画に記載された重点区域内の歴史的な建造物であって、地域の歴史的風致を形成しており、歴史的風致の維持及び向上のために保存を図る必要があると認められるものについて、京都市長が建造物の所有者及び教育委員会の意見を聞いて指定を行う制度です。

というわけで、ここ数年いろいろ指導されてきましたが、京都市から「京町家」として晴れて認めて頂きました。ここまでの長い道のりを支えていただきました建築家の末川協氏に厚く御礼申し上げます。