お宿&かふぇ 布屋 《主人のひとりごと》

120年経った京町家を改修した民宿『布屋』

B級グルメ 瓢亭へ

2010年11月26日 19時25分08秒 | 京都観光
自他共に認めるB級グルメの僕が母のお供で南禅寺畔の「瓢亭」に行って来ました。勿論 夕食ではありません。「朝がゆ」です。以前から母が「朝がゆ」に行ってみたいと申しておりまして、紅葉を見るのも兼ねてイギリス帰りの娘もつれてミシュラン3つ星の「瓢亭」へ。(朝ごはんですけどね)

午前9時の予約で別館の入口から中へ。(本館は夏場しかやってないらしい)
小さなお庭をぐるっと囲むように椅子席があります。平日の朝早くから結構たくさんのお客様が「朝がゆ」を召し上がられています。母のお供でなかったら絶対にこれない価格(おひとり¥4500!です)なのに、見回すと結構若い方もいらっしゃる。

かの有名な「瓢亭玉子」のほかに色々なお料理が始めに供され、このあと「朝がゆ」と香の物、とても美味しい出汁と共にお豆腐が出ます。うちの奥さんの友人はこの夏、本館で朝がゆを食べてその設えと共に大満足したそうです。が本館では¥6000らしい。(朝ごはんですよ)
大満足の母共々朝がゆの後に隣の無隣庵に寄りました。(無隣庵の正確な字はちょっと違います)

小さな門をくぐると写真の庭に出ます。まだ10時過ぎなので人も殆どいません。

前夜の雨で落ちた紅葉が杉苔と共にとてもきれいでした。

南禅寺や永観堂の人出が嘘のような静かな無隣庵でした。
この後月曜日でも開館している国立近代美術館で日本画の「上村松園展」に寄り(ここは結構な人でした)
つかの間の京都の秋を尋ねてきました。

秋の文化財 特別公開へ

2010年11月23日 20時27分19秒 | 京都観光
10月中旬に京都市から町家の庭についての調査がありました。その際に調査に来られた京都造形芸術大学の先生から11月にある京都市非公開文化財特別拝観券を頂いたのを思い出し、11月某日に自転車で出かけてきました。拝観できるのが丁度京都ホテル(今で云う京都オークラ)の隣にある寺院かと思っていたら個人の邸宅だった「広誠院」というお屋敷へまづ向かいます。あまりにもお天気がよいので、例によって清掃作業を先送りして出発。まづおひるごはんをどうするか走りながら考えます。京都ホテル方面で思い当たらない・・。そうだ最近丸太町寺町近くに出来たそば屋を思い出しました。丸太町通りに面した「手打ち 花もも」です。少し前まで園部の骨董屋だった町家ですが最近改修されてそば屋さんになりました。丁度お昼時で少し待ちましたが2階席へ。窓からは御所の緑が眺められるカウンター席です。ここで僕は「田舎そば」を、うちの奥さんは「ざる」を注文。

御所の緑を眺めながら田舎そば特有の蕎麦の香りと添えられた爽やかなわさびで大変満足。しかも¥750とお値段もよく(西陣の某店は高くて少ないので最近敬遠していました)オススメです。夜は酒肴セットもあるようで夜もいいかもしれません。そして13時から拝観の「広誠院」へ。知る人ぞという感じで館内見学。(写真はお断りでした)高瀬川の川水を引き込んだ庭園等をみて次の目的地哲学の道にある「霊鑑寺」へ。平安神宮辺りでは岡崎の駐車場に入る車の列が公園をぐっるっと一周しています。今日は日曜日。大変な人出です。普段お客様の話ばかり聞いていたので実際の人波を見るのは初めてです。哲学の道への入口から永観堂への人人人に驚きます。急な坂道をあがり「霊鑑寺」へ。自転車を止めて中に入るともみじがとてもきれいに色づいていました。

椿で有名なお寺ですが通常は非公開なので20代の頃、塀越しに椿の写真を撮っていたのを思い出します。
しかも永観堂辺りの人ごみに較べればなんと静かなこと。
そして安楽寺の前を通りひさし振りに「法然院」へ。最近ご住職の梶田真章さんの本「ありのまま」を読んでいたく感動したこともあり立ち寄ります。

普段はとても静かなお寺ですが銀閣寺が近いせいかかなりの人で吃驚。
このあと折角なので向かいの「真如堂」へ

ここもスゴイ人。次に今年のJR東海のポスターの黒谷さんへ。
うちに来られるお客様がみな言いにくそうに正式名の金戒光明寺と云われますが京都人は「黒谷さん」と呼びます。
普段ここも人はあまりいないのに

スゴイ人です。拝観時間の4時を過ぎていますがお寺のエライ方が「4時30分まで延長してお入りいただけますのでどうぞどうぞ」とマイクで境内中に響く声で放送中です。
秋ですね。
蕎麦しか食べてないのであまりの空腹に久しぶりに「茂庵」に向かうもオーダーストップの5時前なので諦めて京大近くの「進々堂」へ。久しぶりの進々堂なのでここは名物?のカレーパンセットをオーダーするも女店員さんが申し訳なさそうに「パンは全て売り切れました」だって。秋ですね。仕方なく「カレーライスセット」を注文。珈琲付で¥750です。そういえば学生時代によく京大生のふり?!をして何時間もこの店で珈琲を飲んで友人とそれらしい(京大生)会話をしたものです。

懐かしいが、夜も近くなりイギリスから帰ってきた娘と晩御飯を食べる約束なので帰途につきます。
秋の京都の人出を実感できた半日でした。

再び奈良へ

2010年11月09日 19時22分07秒 | 旅先で
先日正倉院展に行った折に奈良県立美術館で「花鳥画(中国韓国・日本)」展が月曜日も開催されているので、再び月曜日の仕事を先送りして奈良へ出かけてきました。今度は「奈良斑鳩ワンデーチケット」¥1600を利用しました。近鉄奈良で下車しお昼ごはんは今回は有名な「釜めし」のお店へさっと向かいます。

ところが1時前でこの行列。これでは何時になるやらわからないのでうちの奥さんを説得。向かうは「奈良県庁互助会食堂」へ。県庁の6階へ上ると1時以降は結構一般客も利用しています。写真のA定食がなんと¥450です。(実は今回から写真もたくさん入れられるワザを発見しました。)

食券を買ってトレーを持っておばちゃんにご飯、お味噌汁、おかずを置いてもらい席へ。最上階の6階なので眺めもそこそこです。食後は洗い場へ返却。何しろ二人で900円と抜群のコストパフォーマンス。そして屋上が開放されてるらしく階段で上へ。
誰もいないのかと思いきやベンチもあって中々の眺望。
五重塔や大仏殿、若草山も望めます。
そしてすぐ傍の県立美術館へ。唐時代の中国、韓国の絵から始まり宗達、探幽や若冲まで並びなかなかの見ごたえ。本日の正倉院展は75分待ちですが、こちらは程ほどの展観者でゆったり見れます。ただ建物が古いので階段で降りたりするのでご年配の方にはちょっと大変です。展示ガラスも昔のタイプです。正倉院展の最新ガラスは見学者の反射が極力抑えられたものでした。
そしてこのワンデーパスはバスにも乗れるので高畑町の「空気ケーキ」へ。

ふわふわケーキと珈琲でひと休み。珈琲が¥450なのでいかにお昼ごはんが安く上ったか。
僕たちは空気ケーキが食べれましたが直後に売り切れに。あまりたくさん作ってないみたいなのでお早めに。
事前に調べた京都行き直通急行で帰途につきます。夕方は1時間に1本なので事前に調べたほうが賢明です。京都駅で途中下車してオープンしたばかりの「ヨドバシカメラ」に寄り道して(しかし電気屋さんはめちゃめちゃ明るいですね。普段薄暗い?町家の照明に慣れているのでクラクラします。)帰ります。(しかしヨドバシはデカイ・半端じゃない)

バナナのクロワッサン

2010年11月06日 17時28分07秒 | 京都で食べること飲むこと

歩いて10分位にある(自転車だと5分もかからないが)パン屋さんの「フリップアップ」のお休みは日曜と月曜。今まで月曜が同じ休みの日で、なかなか買いに行けなかったけれど、ある日うちの奥さんがそうだ火曜日の朝やったら行けるわということに気づきました。ゆえに火曜日の朝早めに出かけては、毎週色々買ってきます。朝早い時間(8時過ぎ)だと種類がいっぱいあって目移りするようです。このお店のオープンからの定番?の「バナナのクロワッサン」も早い時間だとゲットできます。チョコレートのベーグルも美味ですがやはりこれにはかなわない。さて先日「浴衣でおでかけ」で来てくれた大分のMさんが結婚されて新婚旅行に行く前になんと京都旅行も兼ねてしかも両家のお母様と新郎新婦の4人で泊まりに来ていただきました。(勿論4人の貸切)本当にわざわざありがとうございました。そして翌日二人で関空から旅立ちました。数日経ってから、おひるごはんでバタバタしている時にMさんから電話があり、帰ってきて大分に帰る前に「和ごはん」を食べに寄りたいとのこと。今度は少し日焼けした二人がやってきてくれました。外国での食事が洋食ばかりで是非「和ごはん」を食べたかったとのこと。本当に何度もありがとうございました。そして夕方の飛行機で大分に帰ってゆかれました。

来週はイギリスに行っていた娘が帰ってきます。メールによると今頃はフランスでその後ベルギー、オランダを旅してから帰るそうです。帰ってきたら又ニギヤカになりそうです。
私も海外に行きたいとうちの奥さんは「和ごはん」の仕込に追われながらぶつぶつ申しております。

秋の古本まつり

2010年11月03日 19時41分06秒 | 京都観光
例の毎月15日に開催される手作り市で有名?な百万遍「知恩寺」の境内で秋の数日古本市があります。今年は10月30日(土)から11月3日(祝)まででした。例によって月曜日の午後台所掃除の後でちょこっと出かけてきました。夏に下鴨神社である「納涼古本まつり」は毎年行きますがここ知恩寺は初めてです。平日の夕方近いのでそんなに人も多くなくゆっくり見れます。下鴨の夏は「蚊」と「暑さ」でちょっと参りますが、やはり10月はとても気持ちがいいです。ただお寺の境内なので溝があったり本と本のテントの間に松の木があって頭をぶつけそうになったりと、それなりに楽しめます。出店の本屋は夏と同じところですが秋を意識してか芸術系が多いように感じました。夏の下鴨と同じ感じの「本部のほのぼのアナウンス」も健在です。そして全集コーナーなるものもありあっという間に終わりの時間の5時になります。今回は鉄道ライターの宮脇俊三の本2冊と太田和彦の居酒屋本を1冊で時間切れ。用事を済ませたうちの奥さんと合流してさらに「サライの奈良本」を購入して次の目的地「信三郎帆布」へ。確か6時で閉店なので自転車で急ぎ東大路を一路南下します。ずっと下りなので楽チンです。ところが閉店間際のお店にはなんとたくさんの人。平日の夕方でこの混雑ぶりは流石です。前から欲しかった封筒型の鞄を購入。お店の人に今でもショルダー一人2点とか制限があるの?と尋ねると「もう在庫があるのでそんなことはありません」とのことでした。この秋「信三郎帆布」に行かれる方はご安心ください。三条の「伏見」にちょっと寄りたそうなうちの奥さんを追い立てるように一路帰途につきます。(自転車での居酒屋は禁止の為)酔っ払って転んだらえらいことになるから・・。

第62回 正倉院展

2010年11月02日 19時40分28秒 | 旅先で
昨年は行ったら終わっていた正倉院展でしたが、今年は事前に調べて行ってきました。普段美術展は月曜日は休みが多いので中々行けませんが正倉院展は会期中無休とのことで、とある月曜日(生憎朝からザーザー降りの雨)にお客様が帰られてから、ささっと片づけを済ませ地下鉄丸太町駅へ。普通に奈良までの乗車券を買い終えてふと奈良斑鳩ワンデー切符を見ると、なんと¥1600と、往復するならそちらのほうが安いではないか。どういうこととつぶやきながら改札機へ。今回は正倉院展だけなので我慢しますがなんか損した気分。ホームに下りるとなんと奈良行き直通急行が来るではないか。ラッキー(悪いこともいいこともあるこの世の中)。しばしの睡眠。もうすぐ着くよと奥さんの声で目を覚ますと丁度平城京の辺りを走行中。車窓から見ると雨の中たくさんの人々が歩いています。雨の中気の毒。お昼ごはんを簡単に済ませいざ奈良国博へ。なんとこの雨の中ただいま60分待ちだって。それもこれも今年の目玉「螺鈿紫檀五弦琵琶」を一目見るための行列。そうですよね19年振りの出品。次に出品されても生きてるか解からないものね。で約30分ほどで館内へ。月曜日、ザーザー降りの雨という最悪のコンデションでこの人出。中に入ると又行列が出来ている。案内の女性が「ただいま琵琶を近くでご覧いただきますのに40分ほどお並び下さい」だって。このために来たんだからと行列へ。段々琵琶に近づいてきたら今度は「立ち止まらずお進みください」とのこと。なんか去年の「阿修羅さま」を思い出します。でもでも一度見る価値は十分にあります。ただ土日がどういう状況になっているか・・・。その後は改装された本館へ。以前と違い仏像の照明方法がかなり工夫されていて、東大寺三月堂の仏像2体はとても見ごたえがあります。こんなに国宝や重文の仏像を拝見できますが正倉院展だけでもかなり体力と眼力がいるのでなかなか集中できません。しかし近鉄奈良駅のコンコースでは前売り料金の¥900で正倉院展のチケットを販売していますのでこれから行かれる方は要チェックです。これはホンマに価値ある¥900でした。