お宿&かふぇ 布屋 《主人のひとりごと》

120年経った京町家を改修した民宿『布屋』

「はちはち」

2005年08月30日 21時25分23秒 | 京都で食べること飲むこと
うちの奥さんのパン大好きの友人から1年以上前から聞いていて、なかなか訪ねる機会がなかったパン屋さんに、ついに行ってきました。その名も「はちはち」。天然酵母の重-いドイツパンを売ってるお店です。場所はうちから自転車で10分くらいとすごく近いんですが、行く機会がなかったお店のひとつです。千本通り上長者町を少し東に入ったところにありますが、なんと不思議な空間にあります。バスやら車がびゅんびゅん通る千本から一歩はいると、そこには「森」があります。その森の中にある、古い木造家屋が目指すお店です。ふたりで行ったから入れたけれど、独りだとちょっと戸を開けるのに勇気が要ります。でも思い切って戸を開けると、そこにはとても素朴なパン焼き職人のご主人が、やさしく招き入れてくれます。四角いパンがテーブルに何本か並べられているだけですが、そこにはご主人のこだわりが表出しています。我々は、彼がいち押しした、ライ麦パンにひまわりの種がいっぱい入った品を買い求めました。なんとカフェもあって(畳の間に座卓と座布団があり、森が眺められます。)ちょっと異空間ですね。詳しくは「自休自足」という雑誌の2005年冬号に載っていますのでバックナンバーをお探し下さい。素朴だが味のあるパンには赤ワインがとてもよく合いました。興味のある方は、不思議な「森」をお訪ね下さい。(ちょっと蚊が多いですが・・・)

レンタサイクル3連覇

2005年08月25日 21時03分48秒 | 京都観光
ついにやってくれました「レンタサイクル3連覇」。先日うちに2泊お泊りいただいた若者たちは、到着日、翌日、翌々日の3日間連続でレンタサイクルを利用されました。それもこの蒸し暑い8月中旬の三日間とも朝から夜遅くまで!大体出発時間が10時ころで、普通は夕方帰ってこられるのが多いんですが、彼らは初日、進々堂から東山方面に出かけ21時半もどり。翌日は、金閣寺から詩仙堂方面に出かけ、早めに帰ると言ってましたが、22時半もどり。最終日は、運良く21日の弘法さんの日だったので南方面、途中カレーを食べに戻ってくれ、バスの時間と行きたいお店の関係で、19時半に帰ってきました。レンタサイクルもこれだけ乗ると価値がありますね。結構行きたいお店とか、自由自在に行動して来たみたいです。その行動力には、感心すること仕切りでしたが、我々も自転車は好きですが、「三日連続はとても真似が出来ないねー」とやはり「年」を感じました。50だもんね。写真は京都御所の自転車道です。僕は、ここを走るのが好きで、新緑の時とかいいですよ。

「あ ちょっと すみませーん。」

2005年08月20日 21時08分55秒 | 布屋
先日 お昼もかなりすぎた時間に、外国人のご婦人おふたりが「かふぇ布屋」に来られました。「カレーを下さい」「あーよかった日本語大丈夫みたい」ということで、うちの看板メニューの「野菜を添えたカレー」(これしか無いんですが)をご注文いただき、ニコニコと英語で、お話しされながら楽しくお召し上がりいただきました。お食事後の紅茶も、お持ちして午後のゆったりした時間を過ごしていただきました。ところが「あ ちょっと すみませーん」と呼ばれるではありませか。ケーキでもご注文かと思ってテーブルまで行くと「このあたりに 蚊がいますね」
とすごく上手な日本語でおっしゃるではありませんか。これにはビックリ。あわてて蚊取り線香を出して、写真の「蚊取り線香入れ」に入れて、すぐ持ってゆきました。この鉄製のシロモノは、うちの奥さんが天神市で買ってきた昔の「足あぶり」という寒い時に炭を入れて暖を取ったというモノです。お昼にこられていた方は皆さん「蚊」をガマンされていたんでしょうか。かふぇに来られたお客様で、痒かったら直ぐに蚊取り線香つけますので「あ ちょっと すみませーん」と呼んでください。

大文字

2005年08月16日 22時14分57秒 | 京都観光
8月16日は、お盆の締めくくりの「五山の送り火」です。20時に如意が岳の「大文字」に点火され、その後「妙」「法」「舟形」「左大文字」「鳥居」と順に点火されます。写真はうちから一番近い鑑賞ポイントの上京消防署前から見た大文字です。ここは完全に近所の人しか来ていません。うちから歩いて3分くらい。麩嘉さんの少し先です。信じられないかもしれませんが、僕が子供の頃は2階の今「オクの間」と呼んでいますが、あの縁側から「大」が、見えたんです。なんかうっすらとしか記憶がありませんが、団子とか飾って家族で「大」を見て拝んでいた事を覚えています。40年くらい前のことですが・・・。ホテル時代は祇園祭同様、「五山の送り火鑑賞と晩餐会」というイベント担当で、ホテルの屋上でお客様に案内方々、自分たちも送り火を見ながら、行く夏を惜しんでいました。準備やら後片付けやら結構大変でしたが、五つ全部見えるホテルなので、結構役得でもありました。大文字が終わると、夏もそろそろ終わりに近付きます。

「中国勝山」

2005年08月14日 12時15分04秒 | 旅先で
姫路から姫新線を乗り継いで3時間少しで中国勝山という駅に着きます。姫新線沿線には お醤油の「龍野」小京都の「津山」川沿いに蔵が並ぶ「平福」とこれまでにも18切符で日帰りで訪ねた町が点在しますが、今回は「中国勝山」の古い町並みと「御前酒」の醸造元を訪ねます。駅から町並み保存地区までの歩道は、木材の町だけあって木が使われています。旭川に沿うように古い町並みが続いていますがそれぞれの家には暖簾がかけられています。途中自転車屋さんの暖簾には自転車が表されていたり、それぞれ見ごたえがあります。そして目指す酒蔵が見えてきました。あまり予備知識無しで来たんですが、驚いたことに酒蔵を改修したレストラン「西蔵」があり、なまこ壁の中は欅の梁が高い天井を支え、なんとJAZZが流れる空間で、和食がいただけます。これには吃驚。早速「西蔵膳」2310円をいただきましたが、先付け3品に食前酒は、夏のにごり酒。メインが自蔵の酒粕を使った銀鱈の粕漬け。おもわず「にごり酒」のおかわり。車で来る人には真似が出来ない「電車男」だからこその醍醐味。(この町のパンフレットの交通手段にJRの文字は無いです。)もちろん帰りに蔵元によって「御前酒菩提酛にごり酒」を買い求めました。なんとなくやってきて、こんな風な発見が出来るのが18切符の魅力でもあり、また次に何処かの町を訪ねたくなります。この町から京都まで6時間かけて一升瓶を提げた「電車男」は帰ります。

「電車男」

2005年08月13日 17時44分08秒 | 旅先で
電車男という映画があるそうで、うちの娘に、それは鉄道ファンの映画?と聞いて呆れられました。何を隠そう僕は「電車男」なのです。別名「鉄ちゃん」。家族のあいだでは半分罵られています。が、なんと言われ様と、青春18切符の時期になると、なんだかウズウズします。冬、春、夏とありますが、宿屋をやっているのでなかなか出れないのが実情ですが、お盆と冬の時期は、なんとかやりくりして出かけます。そして待ちに待った先日、ついに電車男になってきました。京都8:15発→姫路→佐用→津山→中国勝山→新見→播州赤穂→京都22:30着という、今回の目的地「中国勝山」以外は全て乗り継ぎだけという、11時間くらいの電車の旅。これは、なかなか乗り応えがありました。ただ最近のローカル線は、昔のように、車両の中に乗ってる人が数人だけとかいう、ぼんやり電車を楽しめる旅が出来ないので(今回の姫新線も1両のキハ120が満席状態でお年寄りが多いから、立って景色を見ないといけない)あまり精神的にはよくないですが・・。でも18切符のおかげで楽しく電車男になってきました。そして中国勝山での発見もありました。つづきは次回。

昨夜のお客様も高校生

2005年08月10日 17時47分17秒 | 布屋
ここ数日お昼間、急に暗くなると突然雷雨があります。傘を持っていないとちょっと大変です。そんな中、昨夜は群馬からの高校3年生がお友達同士でお泊り頂きました。夕方、神泉苑に散歩に行かれ、その足で「丸太町十二段家」で「お茶漬け」の夕食をとられました。高校生とかで、軽めに夕食をと言われた時には、こちらをお奨めしています。ごはんと出し巻きと、たくさん盛られたお漬物とお味噌汁で¥1000は丁度いい量とお値段かと思います。昨夜と今夜の2泊予約されていた方がご都合で前日にキャンセルされました。いろいろご事情はおありでしょうが、大きな300室くらいのホテルのキャンセルと、たった二組しかない宿の前日キャンセルは300分の1か、2分の1かということで、2泊されるから前日にお布団まで干したのが無駄になり、僕たちふたりは、がっかりしています。でもおかげで2名で貸切になり、お風呂もゆっくり入れ、彼女たちはラッキーでしたね。写真は出格子に飾られた、「虎の尾」です。

最年少のお泊りのお客様

2005年08月07日 21時14分56秒 | 布屋
今年の8月は、去年に較べ暑い日が多いように思いますが、気のせいでしょうか。夏休みに入り、お泊りのお客様も、お若い方が多くなってきました。そんな中で、先日は高校1年生の女の子がお友達同士で泊まっていただきました。今まで卒業旅行の3月には、高校3年生のお友達同士のグループは何組かありましたが、高校1年生同士は、初めてでした。とても計画的に京都観光を組まれており、午前中に荷物を預かり、鞍馬から貴船に抜けてこられ、夕方チェックイン後に、お部屋で自分達で浴衣に着替え(ここでちょっと、うちの奥さんに手伝ってもらい)夕刻のお散歩を兼ねて、新風館へ夜ご飯にいかれました。20時過ぎに帰ってきて、ふたりで楽しそうにお風呂に入り、翌、朝ご飯も、きれいに召し上がっていただきました。帰りに、二人そろって、御礼の手紙を頂きました。うちの奥さんは、その手紙をキッチンに貼って、うれしそうでした。こんな風にお泊り頂くと、明日からも頑張ろうという気持ちで一杯になりますね。写真の風鈴は、去年お泊り頂いた、東京の女性3人組に頂いた風鈴です。うちの暖簾の「ぬ」を特別に書いてもらった、江戸の篠原風鈴です。この暑さも、少しは和らぎます。朝ごはんの座敷の縁側にありますのでお越しの方は、見てあげてください。