お宿&かふぇ 布屋 《主人のひとりごと》

120年経った京町家を改修した民宿『布屋』

下呂温泉へ その1

2016年02月28日 15時48分11秒 | 旅先で
1年少し前に結婚した息子の披露宴の際に「両親への感謝の旅行券」をもらっていましたがなかなか利用する機会がありませんでした。いつも個人でぷらっと切符を買って旅に行くのですが旅行券なので今回はJTBに出かけて手配をお願いしました。事前にパンフレットを大量にもらってきて行先から検討します。金額が¥50000なので限られた中で今回は岐阜の下呂温泉に決定。初めてJTBの窓口カウンターに座って手配をお願いします。ま相談もなにも乗りたい列車も宿も事前に決めてあるので窓口の女性もスラスラ手配します。でもカウンターの両隣のお客様はいちいち乗る列車や宿やら相談しながらの手配なので窓口の人も時間がかかって結構大変そうです。(それが普通なのかな)2月の一週目の平日に出発です。なかなか宿の仕事をやっているといい季節には出かけられませんが逆に何処に行っても空いているのが利点です。(負け惜しみ)今回は温泉以外に目的が何か所かあります。まづ列車です。京都から岐阜の高山方面にも1本だけ大阪発の特急があります。(これは3月改正でも存続しますが)特急「ひだ」です。



「ひだ」は先日の「しなの」と違って電車ではなくディーゼルで動く気動車です。(どうでもいいことですが)気動車の特急は本州では数少ないので是非乗ってみたかった車両です。



ワイドビュー「ひだ」というだけあって少し嵩上げされた座席と大きな窓は普段乗り慣れている新快速の車両より眺めが新鮮です。(そんなこといちいち感じる人は少ないですが)



ほら、伊吹山の雪景色もひとあじ違います。東海道線を結構なスピードで走ります。昔の気動車特急は音もうるさく、スピードも出なかったのですがこのJR東海のキハ85系は電車に劣らない走りっぷりで、しかも快適。(うちの奥さんはそんなことどうでもいいとばかりにオヤスミ中です)そして高山線の分岐駅岐阜到着です。なんと特急なのにこの駅で10分も停まります。そうですここで名古屋から来る「ひだ」と連結です。カメラを持った電車男はいそいそとホームに降り立ちます。



流石に東北新幹線盛岡駅の「はやぶさ」「こまち」の連結作業のようにギャラリーは集まらずホームに降りたのは僕だけでした。(あたりまえ)そして高山線の川沿いに走る車窓を眺めていたらあっという間に下呂駅に到着です。宿のチェックインにはまだ2時間あまりあるので「下呂温泉合掌村」に行くことにします。コミュニティバスで5分くらいのところに(バス代は¥100です)あります。



その前にお昼ごはんです。



同じように古い民家を移築した家で食堂があります。



昔の庄屋さんの家なのでとても広くて、そして寒いです。石油ストーブや廃油を使った巨大なストーブで暖をとります。そして



飛騨名物「けいちゃん定食」(鶏とキャベツをけいちゃんというタレで焼きます)と



下呂名物「トマト丼」です。トマト丼は話題性がありますが実質的には「けいちゃん定食」がなかなか美味しい。食後は合掌村を散策します。





でも雪はさいわいありませんが寒さは京都の比ではありません。帰りはぶらぶらと温泉街まで歩いて戻ります。そして飛騨川を渡り見えてきました今夜の宿



「水明館」です。つづく。










冬の京都散策イロイロ

2016年02月24日 14時41分28秒 | 京都観光
昨日は暖かかったのに今日は(2月24日)はまた冬の気温に逆戻りです。北山の方は白いものが舞っているらしいです。さて1月の或る日はお泊りが無かったので朝からちょっと線路際へ出掛けてきました。東海道本線の上り(東京方面)は京都駅を出ると暫くしてトンネルに入ります。その東山トンネルの手前に向かいます。バス停「今熊野」で降り東海道線の見える陸橋近くに行くと寒いのにすでに二人の撮影者がいます。邪魔にならないようなカメラポイントで待ちます。今回のお目当ては「特急しなの」長野行です。基本「しなの」は名古屋始発で1時間おきに中央線を長野に向かいますがたった1本だけ大阪発があります。現行昼行特急で日本一長い距離を走る列車ですがなんと今度の3月ダイヤ改正で大阪発が廃止され全部名古屋発着になります。ゆえに撮り鉄のあいだで只今人気沸騰中です。JR東海の車両が西日本管内を走るのが異例なためです。普通の人にとってはどうでもいいことなんでが・・。という訳で午前9時24分京都発の「しなの」を撮り終えた僕は寒いので近くの京都国立博物館に向かいます。



前回秋にあった大型展示「琳派」に行った際に入会した「京都国立博物館パスポート」を持っているので通常展示は何度でも見れます。この国博パスポートとは¥3100で入会すると1年間に特別展6回まで入れます。京都、奈良、東京そして九州で開催されるものも含まれ、常設展は何度でも入れます。だいたい特別展は¥1500以上するので2回行けばモトがとれます。しかも近代美術館とかも団体料金で入れるのでかなりオトクです。



大きな展示をしていないので常設の仏像をじっくり鑑賞できます。さっきまで線路際に立っていたので暖かいのは助かります。





そして常設館のそばでは発掘作業をやってます。暫く観察してましたが寒いのに皆さん熱心に作業されています。線路際で写真を撮っているモノもいれば地面を掘ってスケッチに余念のない人たちもいて(一緒にするなと叱られそうですが・・)寒さにもめげずお互い頑張ろうと(こっちは仕事やと言われそうですが)心の中で思い国博をあとにします。



国立博物館の北隣にある豊国神社では小さな手作り市を開催中です。さてお昼の時間が近い。ぶらぶら北上します。大和大路を上り五条を越えたあたりに確か中華の「北京亭」があるはず・・・。残念夜からの営業でした。花街の宮川町を北上。



「あじき路地」があります。こんなところにあるんだ。



京都の路地で今一番有名かな。でも食べるところはなくて日曜しかやってないパン屋くらいかな。



宮川町にある和文具の裏具の前を通り、そうだ宮川町にある洋食屋を目指すも地図がなくてどこだか解りません。こういう時にスマホだったらと少し思います。もう四条が目の前。午後2時近い。空腹でフラフラします。そうだここまで来たら木屋町のに行こう。ところが店の前まで来て木曜定休!四条河原町まできてしまった。エイと「リンガーハット」でお昼にします。空腹だとアイデアが浮かばない。ちゃんぽんを食べてから「スタンド」うなぎの「かねよ」蒸しずしの「乙羽」といろいろ出てきます。河原町に新しくできたBALビルの「丸善」で本をみて明治屋でライムを買って(ジンライム用)



河原町三条の交差点の大安の隣のビルにある



珈琲の「葦島」に立ち寄ります。雑居ビルのエレベータに乗り6階で降りると河原町の喧噪とは別世界が広がります。思っていより若いマスターがオーダーの度に珈琲豆をブレンドしてミルで挽きドリップしてくれます。先日の「御影ダンケ」とはまた違う珈琲の世界です。ちょっと値段はしますが(¥650)落ち着いて珈琲が飲めます。意外と女性のお一人が多いのも頷けます。満足して歩いて電車男は帰宅します。






西国三十三か所巡礼の旅 24番中山寺

2016年02月18日 15時52分47秒 | 旅先で
一瞬春を感じさせた2月ですが再び寒い日が続きます。今朝(もう2月18日です)はマイナス気温でした。さて滞っている小欄です。じつは1月中旬に予てから考えていた高校生のころ撮影した蒸気機関車の写真をアナログからデジタルに取り込むことを実行に移すべくパソコンとスキャナーを新規に導入して作業を始めましたがこれが中々大変で時間がかかります。というわけで宿の仕事のあいまをみてなんとかやりくりするのでこのページがなかなか進まないわけです。ほんま「お宅」の極致?です。さて1月下旬に西国札所の24番中山寺に行ってきました。京都から阪急電車を乗り継ぎ宝塚近くにあるお寺を訪ねます。阪急「中山観音駅」を降りると目の前がお寺です。



大体において札所は辺鄙な場所にあるのにここはなんと駅を降りるとお寺の立派な門の前に立てます。(ちょっと有難味に欠けます)山内は至って近代化されています。



本堂に向かう途中にはエスカレータまであります。よくよく聞けば阪神大震災の際に甚大な被害をうけ復興に際し設けられた故。納得です。



そして只今五重の塔の再建中です。(お金があるんだ)ここは安産のご利益があるとのこと。阪神間では有名だそうです。そして「子授かり」にも霊験があるようです。高台からは



宝塚や西宮が臨めて暖かかったらいいんですが風が冷たい。そして時間があるのでちかくのもう一つのお寺に行ってみます。同じ阪急線の二つ先にある「清荒神」です。駅を降り立つと参道にでます。



正式には清荒神清澄寺といいなんと1100年の歴史あるお寺です。



ここは駅からお寺まで緩い坂道で両脇に多くの土産物店や縁日風の露店が連なります。なにも知らずに来たのでびっくりぽんです。中山寺はそんなに参拝者はいなかったのにこちらはかなりの人出です。まだ初詣に来られているようです。



本堂にお参りして



結構中高年が多いです。還暦過ぎの男性の集団とかがいます。(それなりに皆さん楽しそう)そして阪急に乗り換え本日二番目の目的地に向かいます。



以前から気になっていた珈琲店の「御影ダンケ」です。以前は阪神間のパン屋めぐりもしましたが最近珈琲のお店にも興味があり前から行ってみたかった店がここです。ただ雑誌にでている「マスターが珈琲カップを大事そうに掌で包んでドリップする」有名な写真からどうも「偏屈なマスターがいる珈琲店」というイメージがありちょっと敬遠していましたがまったくそうではなく随分明るい雰囲気で楽しそうに珈琲を淹れてくれてこれがまた飛び切り美味しいのでかなり満足しました。運よくちょうどカウンターの真ん中に坐り「その儀式にちかい珈琲のドリップを目の当たりに見て」店を出てから神戸の東急ハンズで一人用のドリッパーとペパーを買ってしまったほどです。(うちで普段珈琲を入れているのは2,3人用なので)コーヒー好きには是非訪ねて欲しい店です。そして前述の買い物をして本日第三の目的地「南京町」に向かいます。



南京町も寒いのか人通りが少ないですがお目当ての





神戸の南京町の真ん中にある「ぎょうざ苑」です。神戸の餃子の御三家は「ひょうたん」「赤萬」そしてこの南京町にある「ぎょうざ苑」ですが個人的にここが一番好きかな。(というかうちの奥さんがここでないとイヤと申すので)



焼餃子と



水餃子と写真にはないですが「じゃーじゃー麺」とビールで満足。帰りに



イスズベーカリ(夜になるとここ位しかパン屋が空いてない)でパンを買って阪急で帰途につきます。(阪急全線切符がチケットショップで¥400なので時間がかかるけれどのんびり帰ります)おわり。









立木観音と「たま木亭」

2016年02月04日 12時35分30秒 | 京都で食べること飲むこと
2月に入りました。もう節分も過ぎましたが1月のお話を続けてします。1月14日に毎年お参りしている滋賀県の「立木観音」へ今年も行ってきました。去年はお参りしてから宇治の黄檗にある「たま木亭」というパン屋に行きましたがうちの奥さんの提案で行く前にパン屋に寄って、立木さんの駐車場でパンを食べようと提案されます。お参りかパンか・・というとパンが先や!とのこと。いざ黄檗へ。



以前からお店が移転すると噂に聞いていましたがどうやら昨年移転したようで前の店舗の駐車場に停めたら前の店舗よりまだ南側の「京都大学宇治キャンパス」の前にありました。



前のお店の3倍?くらいの広さで、なんとオモテにも駐車場があります。そして驚いたことに駐車場は全部で5か所もあります。びっくりぽんです。僕たちのように以前の心算で来た人が遠いところの駐車場に停めますがよく来る人は店舗前に停めています。成程次からそうしよう。でも平日だからそんなことが言えるのかな・・。



去年よりまだ多くお買い上げのうちの奥さんがやはり満面の笑みで出てきます。パン屋に¥4000円以上使うか!しかしいい香り。いざお参りへ。いやその前に



宇治川の見える広いお寺の駐車場に停めて(この駐車場がお正月の初詣でには長蛇の列で渋滞します。)いざお昼ごはん。



車内はパンのいい香りで充満します。そういえば「たま木亭」の駐車場に停まっている遠方からのナンバー(三重、大阪、奈良、神戸)のクルマのひとはよく家まで待ちきれなくて車内で食べているのを目にします。うちの奥さんは、このためにポットに珈琲を淹れてくる準備のよさに呆れます。



もうかれこれ20年以上毎年来ている「厄除 立木観音」の階段を登ります。







この最後の階段が一番キツイかな。でも僕は日ごろの掃除のおかげ、うちの奥さんは週3くらいのウオーキング(軽いジョギング)のおかげでなんなく一度も休まづに本堂まで登れます。



本堂にお参りして、いつもどおり



鐘を撞いて



奥之院にお参りして



休憩所でお茶をいただき、今年も無事にお参りできたことと今年一年の家族の健康をお願いして山をおります。