お宿&かふぇ 布屋 《主人のひとりごと》

120年経った京町家を改修した民宿『布屋』

自転車散歩 10月編 その3

2012年10月30日 18時21分04秒 | 京都観光
朝晩めっきり寒くなってきました。この間まで残暑厳しいとか言ってたのに、朝ごはんの時に暖房を入れないといけなくなってきました。新聞によりますと、この寒暖の差で今年の紅葉は期待できそうだとのこと。11月に来られる方はきれいな紅葉が見られるといいですね。さて10月3回目の自転車散歩に行ってきました。お米屋さんに行くついでにちょっと足を延ばします。布屋では、お米と日用品の購入の担当が僕です。お米はお米屋さんに、日用品はホームセンターに普段クルマで行きます。あまりのいい天気に今回はお米屋さんだけ自転車で出かけます。例によって御所を抜けて北に向かいます。



一般公開を数日後に控えている御所では、あちこちのベンチでのんびり日向ぼっこをする人を見かけるくらいで静かです。一般公開が始まるとバスや自家用車が渋滞を引き起こし、たくさんの歩く人で砂埃がスゴイです。今日は、静かに木々が色づき始めています。御所を抜けて、出町を通り過ぎ、下鴨神社のそばにあるお店へ急ぎます。なにぶん13時30分がラストオーダーなので。



今日のお昼は「グリル生研会館」です。変わった名前ですが下鴨本通りに面した「生産開発科学研究所」というスゴイ名前のビルの1階に昭和33年からあるそうです。古い洋食屋さん特有の落ち着いたインテリアの店内はラストオーダーの時間に近いせいかそんなに混んでなく、一人でゆっくりごはんが食べれます。待つことしばし、オーダーしたお料理が運ばれてきます。



ここではやはり「ハンバーグ」です。昔ながらのドミグラスソースに目玉焼きを添えて美味しそうにでてきます。添えられた生野菜とポテトサラダ、ライス、福神漬けやラッキョウの薬味がついて¥1350です。200グラムのハンバーグも軽めのドミグラスと、とろっとつぶしていただく目玉焼の黄身で本当美味しくいただけます。ちょっと入りにくい入口ですが、なかは家庭的な接客でゆっくりお昼がいただけます。満足して再び自転車で北大路を西へ向かいます。



実は行きつけのお米屋さんが大徳寺に近いのでまだ時間があるので大徳寺を訪ねます。大徳寺の塔頭は通常4つのお寺が拝観できます。一番好きな「高桐院」と枯山水で有名な「大仙院」は何度も拝観しましたがあとの二つがまだだったので今日は「龍源院」を拝観します。表門をくぐると



手入れされた石畳が唐門へと続いています。拝観料¥350を納めてお寺の中へ。



まづ小さな「阿吽の庭」が迎えてくれます。日当たりがよくベンチも設えてあります。その後、方丈前庭に向かいます。



しばし縁側に座ってぼんやり庭を眺めます。南に面しているので、暖かな陽がさしてまたまた居眠りしそうです。ここも訪れる人はそんなに多くないので静かです。時折来る人はみな足早にちらっと庭を横目で見て、すぐ立ち去ります。そんな人々に、ぼんやり座り込んでいる僕はどんなふうにうつっているのかしらん。そして方丈の北側にも庭があります。



お寺のパンフレットに洛北の苔寺と書いてあり、多少オーバーな表記ですが、北庭には見事な苔で覆われた竜吟庭があります。最後に数ある枯山水の庭の中で、最小の庭で有名な「東滴壺」があります。四つの異なった庭を楽しめる小さなお寺ですが、大徳寺の懐の深さを感じます。ここは特別拝観の時しか入れないお寺と違い、いつでも訪ねられます。



小さいながらも格調の高いお庭を眺めているうちに夕方4時になります。しまった!チェックインの時間までには帰ってくるようにうちの奥さんに命じられていた。現実の世界に戻った僕は急いでお米屋さんへ急ぎます。自転車で10キロのお米と、母の分5キロ、おまけにもち米も買ってきてと言われていた。自転車のハンドルを取られそうになりながら、10月最後の自転車の旅?をおえて家路へと急ぎます。おわり。








自転車散歩 10月編 その2

2012年10月22日 16時04分50秒 | 京都観光
うちの奥さんの自転車の鍵が調子悪いらしく、或る日ちょっと自転車屋さんに直してきてもらってと指示が出ました。自分が苦手なことは直ぐに人に頼みますが、どこかに美味しい店が出来たと聞くと、直ぐに自分が出かけてしまいます。やれやれ。
という訳で、うちの奥さんの自転車を駆って、西陣の自転車屋(コンズサイクル)さんへ。いとも簡単に直してくれて、お代はいらないとのこと。なんという親切。時間があまったので近くのお寺に寄ります。



上七軒にある「千本釈迦堂」の宝物館が以前から気になっていたので、見学します。このお寺の本堂が京都市内に現存する最古の建造物で、鎌倉時代初期からこの場所に建っています。寺の案内には応仁の乱でも奇跡的に戦火をまぬがれたとあります。勿論「国宝」です。



檜皮葺の屋根が青空に映えてなかなか美しいプロポーションです。西陣の住宅街の真ん中にある、この建物が785年前からこの場所にあることに感動します。すぐ隣の北野天満宮はいつも人がいっぱいですが、ここは訪れる人も少なく、とても静かです。本堂を拝観すると堂内に「おかめ」さんの人形が大量に奉納されています。このお堂を建てた棟梁にまつわるその妻の献身的なお話が記されています。独りではなく、二人で来たらよかったかも。さて宝物館へ。



本堂の奥まったところにひっそりと建つ館内に、重要文化財の仏像が安置されています。まづ「六観音像」。聖、千手、十一面、馬頭、准てい、如意輪の六観音が並んでいます。我々が今、西国巡礼で札所めぐりをしていますが、結構「秘仏」が多く、観音様になかなかお目にかかれませんが、ここでは一挙に6体すべて拝めます。そして快慶作の「十大弟子像」が並びます。これも重文です。ほかにも少し大きめの「誕生釈迦仏」など仏像数体があり、しーんとした館内でゆっくり鑑賞できます。(ずうーっと僕一人でした)こういった小さなお寺で、じっくり仏像を鑑賞することも京都観光にはいいかもしれませんね。そしてお昼へ。



今日は千本今出川を少しさがった中華屋さんで(しかしお昼がいつも中華ですね)長崎ちゃんぽんです。「せんぼんぐらーばー館」は、カウンターとテーブル2卓のご近所さん御用達のお店です。ここのちゃんぽんが又美味しいです。¥680です。そして千本今出川で前から行こうと思っていたお店へ。



女性向けの雑誌によく出ている喫茶店「静香」です。中に入ると、おばあちゃんが迎えてくれます。色々な雑誌に書かれている通りのレトロな店内で珈琲を。



懐かしいノリタケ?のコーヒーカップで出てきます。昔、よく行っていた喫茶店はみんなこんなふうな器だっあなあと思いつつメニューをみるとコーヒーもミルクコーヒーも紅茶もココアもミルクもオレンジジュースもソーダ水も皆¥350です。トーストが¥200、ハムサンドが¥450、ミックスジュースとクリームソーダがやっと¥500です。昔の夜行列車を思い出させる直立した背もたれの椅子と、時間が止まったようなインテリア。おばあちゃんお元気でお店を続けてくださいね。そして自転車で家路につきます。



プチメックの前を通ると、なんとそのお向かいに



わらび餅の「茶洛」があります。いつの間にこんなところに出店していたのか?勿論本日売り切れの看板。まだ雑誌にはこの情報が出ていないのでは・・・。また こんど時間があったら買いに来てみよう。おわり。






自転車散歩 10月編

2012年10月14日 17時42分12秒 | 京都観光
宿だけの営業になり、不定休のお休みとなり、なかなか外出の機会が少なくなってきました。僕があんまりいつもいつも「引きこもり」やとブツブツ言うので、うちの奥さんから「たまには私がお留守番するから出かけてもよい」とお許しがもらえたので、先日ぶらりと自転車で散策してきました。基本的に布屋の接客は僕の担当で、お料理がうちの奥さんの担当です。だからうちの奥さんは、朝ごはんの仕込み等が終わったらすぐに何処かに出かけてしまいます。必然的に僕の留守番率がかなり高くなります。という訳で10月のある日に岡崎方面へ出かけました。
御所を抜けて、鴨川を渡り、熊野神社交差点近くの中華料理屋さんへ向かいます。



先日ぶらぶら歩きの際に気になったお店「七福家」です。友人からランチはかなり混むと聞いたので11時半の開店時間過ぎに到着。しかしお店の前はすでに先客の自転車で一杯です。カウンターに1席空きがあり、なんとかセーフ。



本日のランチ¥750です。6種類のランチはどれも美味しいそうですが、妥当な線で「日替わり」をオーダーします。豚肉のキャベツ炒め、小皿、トマト味のスープ。ザーサイ、ごはん。カウンター越しに、ごはんのお代わりおします。ここも主人が鍋をふって、奥さんが接客という理想的な中華料理店です。上海家庭料理店で、夜もコースが¥3500円からあり、カウンターにはボトルキープの紹興酒がいっぱい並んでいます。夜もぜひ来たくなります。お腹もいっぱいになり、この後秋のシーズン前のお寺を訪ねます。岡崎公園を通ると京都会館が解体工事に入りつつあります。



数々のコンサートが行われた京都会館ですが音響効果が現在のレベルに合わないとかで、やむなく建て替えられるそうです。歴史的な建物で、反対運動がありましたが、解体工事がはじまるようです。思い返すといろいろなコンサートに行ったものです。高校の頃は海外の歌手「シルビーバルタン」やファンだった「南沙織」や「フォークのコンサート」も何度か行きました。大学生の頃は第二ホールで「浅川マキ」のコンサートに度々行きました。山下洋輔トリオの時は、ピアノやドラムが壊れるかと思うほどエキサイトしたのも思い出です。そして南禅寺へ向かいます。



今まで入ったことがなかった南禅寺の塔頭「金地院」を拝観します。鶴亀の庭で有名ですが、お寺なのにここには「東照宮」があります。



拝観順路の途中に鳥居があり、少し進むと「徳川家康」を祭る京都で唯一の権現造りの社殿があります。



天井に狩野探幽が描いた「鳴き龍」が描かれています。本当に京都は奥が深い。そして拝観順路を進むと小堀遠州作庭の「鶴亀の庭」に出ます。



普通京都のお寺で庭を拝観する際は、入口で靴を脱いで、方丈とか本堂とかの縁側に座り見てきましたが、ここ金地院の庭は靴のままで縁側の通路にアプローチします。縁側で靴を脱いで、上がるというスタイルは、初めてで、誰もいないのでちょっと面喰います。



南側に面しているので、暖かい太陽のおかげでぼんやり庭をみていて思わずウトウトしてしまいます。(それほど静か)このあと金地院をあとに三門まで出ると観光バスの人たちでにぎやかです。



今年の紅葉はどうでしょうね。そのあと自転車で哲学の道の下の道から白川通りの横の道を北上して「恵文社」へ向かいます。



平日ですが女性客が結構来られています。以前買いそびれで市内の大きな本屋をあちこち探してもなかった「ケトル」という雑誌の村上春樹特集号は、やはりここには平積みしていました。やっぱり「恵文社」だ。とつぶやきます。このあと下鴨神社のわきを抜けて、今出川新町のパン屋に寄ります。



「マリークロワッサン」は一切の取材を拒否している地元民のパン屋です。チラシをもらうともうオープン28周年だそうです。ここは僕たちが結婚した頃からのご贔屓店です。お土産に「あんぱん」を買います。



ここのあんぱんが僕の中で日本一のあんぱんです。しかし最近は1個丸ごと食べれなくなりました。年を感じますが、自転車散歩はまだまだ大丈夫です。おわり。




電車男 今年の秋は北陸へ その4

2012年10月10日 17時05分13秒 | 旅先で
金沢のつづき。
ホテルでひと風呂浴びた電車男は駅前のバスターミナルからバスに乗り以前うかがってとてもよかった居酒屋に向かいます。片町でバスを降りて少し道を入ると、なつかしい「おでん」の赤い提灯が見えます。よかった!定休日でなくて。おでん三幸はガイドブックとかにはあまり載ってなくて、どちらかと言えば地元民に愛されているおでん屋さんです。中に入ってゆくと丁度うまい具合に入口よりのカウンターが空いています。ここの女将さんの客あしらいが又絶妙で、一人の旅行者でも安心できます。さっそくビールはサッポロをオーダー。おお!大瓶です。じつはこのお店は飲み物は値段が書いてありますが、料理の品書きには値段が書いていません。黒板のお奨めと、短冊の定番がずらずらと書いてあり、一瞬悩みますが、ここは間髪を入れず注文します。知らなかったらちょっと怖いですが前に来てとても良心的な値段だったので安心して注文します。思い返すと、旅先で一人で居酒屋に入ったのは、初めてかも。いつもごちゃごちゃ注文をつけるうちの奥さんがいましたが、ここはきりっと一人居酒屋を楽しみます。太田和彦もいつも独りだもんね。注文の品は「あじなめろう」「白子天ぷら」「みゆき揚げ」(自家製さつま揚げ)「ポテトサラダ」おでんの「だいこん」「ロールキャベツ」そしてビールもう一本。これでしめて¥4300はお安いです。帰ってうちの娘に「ナイスチョイス」と褒めてもらいました。(うちの奥さんは「一人で頼みすぎー」だって)
さて爽やかに目覚めた翌朝はもう一度大浴場に行き、朝ぶろを楽しみ(客室にはシャワーブースしかないので)チェックアウトして金沢を散策します。コインロッカーに荷物を入れて、いざ。バスで広坂までゆき前回見逃した石川県立美術館へ。



ここにかの有名な国宝「色絵雉香炉」があります。平日の館内は人が少なく、じっくり見学ができます。雄と雌が寄り添うように展示されています。雄が国宝、雌が重要文化財。思っていたより大きくて、果たして庶民の家の香炉ではありませんね。やはり殿様の香炉です。その後、古九谷の展示室では学芸員から説明がありました。あっという間にお昼の時間。



美術館の横にある「美術の小径」では坂道に水が流れていて、気持ちよく散策が出来ます。竪町通りに出て商店街を歩いているとちょっと面白そうな古本屋さんがあります。



オヨヨ書林。アート系やデザイン系の古本屋です。ちょっと何冊か手に取りましたが、まだこの先散策があるので、また今度。そしてお昼ご飯を香林坊を越えて、お城のそばにある店に決めます。ずっと魚ばかりなので、ここは洋食にします。じつは金沢散策に是非にと、うちによく来て頂いているお客様からもらった「金沢そらあるきマップ」が大活躍します。そこにあった「会館グリル」へ



商工会議所地下に昭和40年から変わらない味と雰囲気が魅力ですと紹介された通りです。



本日のランチ¥850です。内容も、お店も、サービスのおばちゃんもレトロです。落ち着いてお昼ご飯を頂きました。その後前回廻れなかった金沢城へ。



お天気も良く菱櫓、五十間長屋と見学し、広い芝生のそばのベンチでひとやすみします。目の前の風景をみて「ディス・イズ・金沢」とつぶやきます。ここで珈琲でも飲もうと「そらあるきマップ」で、40年以上続く芸術的雰囲気漂う喫茶店とある純喫茶!「ローレンス」へ向かいます。広坂通りから香林坊へ。今日3回目。目指すお店は、ビルの3階にありました。



急な階段を上がると昭和のままのお店が現れます。イメージ的には京都の「フランソワ」とか「イノダ本店の旧館」とかを想像して行ったのでちょっと驚きます。店内は一人静かに本を読んでいる人とかで、しまった先ほど本を買ってくれば良かったと思います。でもお店の「ママさん」は意外に気さくで京都の話とかして店をあとにします。帰りの電車までまだ時間があるのでせせらぎ通りから近江町市場、金沢表参道とかを散策します。



ちょっと気になる食堂ですがお休みなので、ここはガイド本どおりに「近江町食堂」で、ビールと定食で晩御飯とします。氷見を知らなかったらそれなりに感激する内容でしょうが、あれを知ると普通に思える内容です。20時43分のサンダーバードで帰途につきます。特急は本当に早くて、便利ですね。22時過ぎには京都へ帰れます。駐輪場から自転車を出して、家路へ。帰るとうちの奥さんの長野のお話が待っています。おわり。


電車男 今年の秋は北陸へ その3

2012年10月09日 18時39分25秒 | 旅先で
10月に入り秋らしいお天気が続く京都です。観光の人もまだそんなに多くなく、歩きやすい気候で今が一番いいかもしれません。
さて氷見のつづき。
大満足で市場食堂をあとに、街中を散策します。港では漁船が静かに休んでいます。本当にいいお天気で、散歩するには丁度いいです。少し歩くと潮風通りとあり長いアーケードが続いています。でもどこの地方都市を訪ねてもこういった昔ながらの商店街を歩いている人はとても少なく、お店のシャッターも閉まりがちです。



ぶらぶら歩いていると「雨具専門店」があります。へーっさすがに北陸ならではだなあと思っていたら、雲行きが急に暗くなり、雨が結構激しく降ってきます。さっきまであんなに晴れていたのに。アーケード街でよかった。ちょっと町をあちこち歩こうと思っていましたが、傘もなく仕方なく駅へと急ぎます。しかし歩いていてマンホールを見ると



ブリです。なんか静かで海があって穏やかな町です。でも氷見線は本数がすごく少ないので先へ急ぐことにします。今回の第二の目的の北陸線高岡駅に戻ります。電車に興味のない人はほとんど通り過ぎる駅ですが、ここで今では少なくなったディーゼル機関車が見られます。高岡から高山線の一つ目の「二塚」というところまで毎日2本の貨物列車が走っています。中越パルプという会社までコンテナを運びます。



高岡駅のホームからこの貨物列車の入れ替え作業がじっくり見れます。(鉄道ファン以外はなんの興味もないことですが・・・)そして入れ替え作業の最中にも、北陸線を走っているローカルの電車や(この車両が金沢~直江津までの間しか見られない)城端線のディーゼル車や、突然通り過ぎる北陸線の貨物列車と、あっという間に3,4時間が過ぎます。(普通の人がみたら異常?かな)写真の貨物列車ものんびりと30分くらい止まっているので運転手とちょっとお話ししたりします。土、日は結構撮影に来る人が多いらしいです。もう一つのお目当ての「国鉄色の特急北越」の撮影も偶然できたので高岡をあとに金沢に向かいます。(こういう時にうちの奥さんがいるとこんな馬鹿げたことは許されないので、一人旅がいいですね)今回金沢ではお風呂があるビジネスホテルに宿泊します。以前新潟で泊まった同じチェーンの「ドーミーイン金沢」にチェックインします。シングルで¥5500の部屋はなかなかコンパクトですがうまく作られています。ベッドルームと洗面、トイレスペースに仕切りがあるのは初めてで、なかなか落ち着けます。



金沢では同じように階上に大浴場があるアパホテルも考えましたが、規模的にこちらのほうがいいかなと思い、これが正解でした。夜はお風呂が混むかと思い、早めに最上階の大浴場へ。なんと露天もあって、しかも温泉なので大変満足です。でもうちの奥さんは今頃は友人たちと長野の湯田中にある渋温泉歴史の宿「金具屋」にいるので温泉の差は歴然です!。ま ここはひと風呂浴びて僕も金沢の町へ出かけます。つづく。

電車男 今年の秋は北陸へ その2

2012年10月08日 16時43分54秒 | 旅先で
終点氷見で降りた乗客は約10人くらい。駅を出て氷見漁港を目指します。



暫く歩くと、すぐ浜辺に出ます。海がない京都に住んでいると、学生のころから海が見える景色に憧れていました。海沿いに走る列車に乗るときは、できるだけ海が見える席側に坐りたくなります。正月に松山を訪ねた時も、瀬戸内の海を走るローカル線を満喫しました。しかしここ氷見の海岸には誰もいません。かもめ?ウミネコ?が海岸にたくさん佇んでいます。いい天気なので海岸に座り込んでぼーつと海を眺めていたいんですが、これから目指す市場食堂のお昼が混み合いそうなので、やむなく先を急ぎます。海岸を20分位歩くと魚を運ぶ大型トラック等が行き交います。



見えてきました「地方卸売市場氷見魚市場」食堂「海寶」です。海の寶とはスゴイネーミング。



1階の市場ではちょうど魚の氷づめ作業が行われています。トロ箱に大量の氷を詰めて、「ブリ?」を、どんどん詰めてゆくのが見えます。しかしスゴイ氷の量。氷の山からスコップで手際よく氷を詰めて、台の上に載った大量のブリを威勢よく詰めてゆきます。ここの2階にある食堂が今回の目的地です。結構広くて、窓も大きく想像以上に明るい食堂です。入口を入ると、感じのいいおばちゃんたちが案内してくれます。海鮮丼とか、刺身定食とか、ラーメンまでありますが、ここは「海宝定食」¥1600と豪華に決めます。しばし待つと運ばれてきました。



ここまで来てよかった。



刺身の分厚いこと。ブリ、鰆、甘海老、いか等5種盛。



ブリの焼き物がまた絶妙な塩加減。



そして魚をごそっと入れる名物「かぶす汁」。大満足です。



ちなみに営業は午前5時30分!から午後3時です。なんと無休です。氷見魚市場万歳。つづく。

電車男 今年の秋は北陸へ その1

2012年10月07日 19時27分07秒 | 旅先で
毎年恒例のうちの奥さんの高校時代の仲良し旅行が10月初めに敢行されました。そこで僕も昨年同様一人旅に出かけてきました。昨年より個人的に毎月積み立てを始めたので、多少のゆとり旅になりました。行く先はいろいろ思案した結果、北陸富山の氷見と金沢へ1泊2日の旅となりました。テーマは、北陸氷見の市場食堂でお昼ごはんを食べ、高岡での電車の撮影、翌日は金沢を歩くというなかなか充実した内容です。
いつも利用する青春18きっぷの時期ではないので、今回は特急利用の豪華版です。



京都駅まで自転車で行き、駅の駐輪場に留めます。1日¥150なので2日で¥300.地下鉄より安い!京都7時38分発の「サンダーバード」は一路北陸へ突っ走ります。先日は雨にたたられましたが、今回は快晴!いい日旅立ちです。富山の一つ手前の高岡で下車。ホンマに特急は早い。氷見線に乗り換えて氷見へ向かいます(これが本数が少なく、なんぼ頑張っても18きっぷでは、うまく氷見へたどり着けない)



キハ40型が1両でトコトコ走ります。でも氷見線全線開通100周年のヘッドマークが掲出されています。途中で富山湾沿いを一瞬走ります。ここが見どころです。



こんなに海の近くを走る線路はあまり知りません。ローカルならではです。がけ崩れがあれば、列車ごとすぐ海へ一直線です。そして昔からいい駅名だなあと思っていた駅にごとんと停まります。



「雨晴駅」(あまはらし)と読みます。今回はなんかのどかな旅です。でもぼんやり乗っていたらすぐ終点の氷見に到着。



線路はここで終わりです。ここまで乗ってきた切符を駅員さんに頼んで、記念にもらいます。いざ市場食堂へ。つづく。