お宿&かふぇ 布屋 《主人のひとりごと》

120年経った京町家を改修した民宿『布屋』

大晦日

2007年12月31日 17時08分52秒 | その他
写真は先ほど購入した「村上ソングス」。毎年、年の終わりに本屋さんに行って今年最後に買う本を悩みます。別に大晦日にわざわざ本屋に行かないでも、最近は正月から営業しているお店はたくさんありますが、なんとなく1年の〆のようなもので、ホテル勤務時代からの習慣です。そして今年最後が「村上春樹」。まだ千駄ヶ谷で「ピーター・キャット」というJAZZが流れているお店をやっていた頃からの読者です。これを正月に読もうと思います。
今年は4月に入院した父があっけなく6月に亡くなり、暫く色々大変な1年でした。入院する直前の4月の初めには、車で桜を見せに市内をぐるっと廻った時は元気でしたが、人の命の脆さを痛感しました。新年は例年のような正月飾りもせず、何時ものような年末の年賀状制作に追われる事も無く、静かに年を越します。というわけで
「喪中につき年頭のご挨拶ご遠慮申し上げます」
本年もご愛顧ありがとうございました。又来年も宜しくお願いいたします。
合掌。

僕的小旅行 金沢編 その5

2007年12月27日 15時36分55秒 | 旅先で
金沢周遊バスは一方通行でぐるっと市内を回っています。次の予定地の兼六園より先に目指すお店があるがこの際は先へ急ぎます。長崎のトルコライスのようなご当地名物「ハントンライス」のグリルオーツカは香林坊の奥まったところにあります。ケチャップライスの上にオムライス風に卵をまとい、その上に白身魚のフライ、エビフライが乗り、そして秘伝のタルタルソースが味を際立たせます。創業50年という歴史を感じるお店の雰囲気がたまりません。(しかし変わったテーブルレイアウトに使い古された食器棚にコミック本という組み合わせも妙)お店の方も全員ご年配の方で家族的な接客で僕的にはお気に入りです。うちの奥さんは量的にかなり多いのか残りを食べさせられます。満足して大急ぎで、兼六園、21世紀美術館。ここは我々には???の連続でしたが、「スイミング・プール」は思っていたより小さいが面白い発想でよかったです。そして近江町市場で最後の目的の「寿司屋」もこなし、大急ぎで「加賀レンコン」を買い求め、もう肩の調子はよさそうですが、帰りの特急「雷鳥」に飛び乗り帰途につきました。結論として金沢も1泊2日では無理ということが判明しました。うちの奥さんは、今度は夕方着いたら、まっすぐ「三幸」に直行しようと呟いています。「冶部煮」はどうしたのかな?!という訳でお疲れ様でした。

僕的小旅行 金沢編 その4

2007年12月26日 20時01分31秒 | 旅先で
前夜の「三幸」で食べた「加賀レンコン」にいたく感激したうちの奥さんは、帰りに加賀レンコンを絶対買って帰ると意気込んでいます。朝から元気に今日の計画なんぞを立てています。あれっ、左肩の激痛はどうなったんでしょう?曰く、「ストレス性の五十肩やわ。」そんなんあんの?!ところがホテルの窓から外を眺めていたら、さっきは青空が見えたのに突然暗くなり雷鳴とともに霰が降り出します。これが「弁当忘れても傘忘れるな」という北陸独特の空模様。でもめげずに出発。東茶屋街を目指します。今回は金沢周遊バスを利用。¥500でフリーで乗り降りが出来ます。東茶屋街はいわゆる祇園みたいなところで、重要文化財の「志摩」とか「懐華楼」とかをゆっくり見ていたら、お昼の時間。ところが東茶屋街で予定していた洋食の「自由軒」も、うちに泊まっていただいた昆布と土鍋でごはんが食べられる」しら井」もお休み。又何時ものように、どうするの?と責められます。まだ兼六園も金沢21世紀美術館も近江町市場も武家屋敷も予定が山積。京都での皆さんの気持ちが痛いほど解かります。ここは思い切って金沢の味を求めて花より団子派の我々は周遊バスに飛び乗ります。つづく。

僕的小旅行 金沢編 その3

2007年12月24日 20時39分53秒 | 旅先で
香林坊から片町を散策。片町の交差点から少し入ったところに目指す「三幸」の赤い提灯を発見。少し暗い裏道にお店があります。うちの奥さんは「えーつ、なんか普通の居酒屋さんやなー」と少しためらいますが、構わず入店。するとお店のナカは人で一杯。少しお待ちくださいとのこと。うーん途中歩いてきたお店は皆結構暇そうやったのに。期待できる。待つこと20分くらいでカウンターの真ん中へ。このお店のおでん鍋はなんとカウンター左右に2箇所。そして、なんとおでん鍋は37年間追い足されてきた甘辛いダシで煮てある。おでん番のおばちゃんがまたいい感じ。早速おでん各種(源助大根、厚揚げ、ツミレ等々)鯵ぬた、富山湾シロエビの天ぷら、加賀レンコンの椀物、ブリかま、お刺身(カンパチ、あおりいか)等々と何を頼んでも美味しい。居酒屋あんじもいいが、ここのカンパチは光っている。やはり地元には勝てない。そして気さくな女将さんとマスターの雰囲気もよく、少年野球の楽しくもつらい経験談で女将さんとうちの奥さんが意気投合。来た時と打って変わり「ええわーこのお店」だって。お勘定も1万円でお釣りが来て吃驚。大満足で帰途に着く二人でした。つづく。

僕的小旅行 金沢編 その2

2007年12月22日 16時45分07秒 | 旅先で
実は僕も左手の調子があまりよくない。夜中に左手の痛みで何度も目が覚めます。二人とも五十代に突入したので仕方が無いのかも。うちの奥さんは金沢行き前日もやはり左手が上らず、かなり痛いみたいで、これは中止したほうが・・というと、「足腰、口は大丈夫やし行く」とおっしゃる。宿も「一休.com」で駅前の「Nホテル」に予約が入れてあります。日ごろから直前キャンセルに対してぶつぶつ言っている手前、これは這ってでも行かないと。で結局各駅停車乗り継ぎは厳しいので、不本意ながら特急で行くことになりました。18切符の旅とは違い、「サンダーバード」に乗るんやったら車内で堂々と弁当が食べられるわと伊勢丹で弁当にヤキトリまで買いこんでビールも各自2本持っていざ乗車。あっという間に金沢へ。これに慣れると困るなと思いつつ今回は「50肩」やししょうがないかと思いつつ夕暮れの金沢の町に繰り出します。予てから調べておいた片町の「おでん三幸本店」に向かいます。「折角来たのに冶部煮とか食べたい」という奥さんの不満も聞き入れず(予算的に無理)バスで片町へ。つづく。

僕的小旅行 金沢編 その1

2007年12月21日 20時44分07秒 | 旅先で
12月21日冬至。日中の気温は暖かく、昼間の「かふぇ」では例年通り「エアコン」「ガスファンヒーター」そして例の「パーフェクションストーブ」の3種の暖房を駆使すると暑いくらいです。でも相変わらず冬場はお客様が少なく、むなしく店内の空気を暖めています。さて12月も中旬になり、愈々電車男愛用の青春18切符の季節がやってきました。この秋から、12月のお休みには18切符で北陸の金沢に行こうと予てから計画をしておりました。ガイドブックや色々な参考資料を眺めつつ、日夜研究にいそしんでいました。旅の楽しみはこの辺りから始まります。月曜日の掃除終了後に出かけますから、新快速、各停を乗り継いで、金沢到着は18時30分くらいになります。毎晩時刻表を眺めては過します。今年大学生になった息子がそんな僕を見て「お父さん、時刻表見て楽しい?」と少しあざ笑うように呟きます。ホットイテクレ。いよいよ出発予定日が近づきます。ところが2日前になってうちの奥さんが「イテテ・・左手が上らへん・・」どうやら五十肩。やれやれ。つづく。

メリークリスマス

2007年12月14日 15時42分09秒 | 布屋
写真のクリスマスのかわいい飾りをレジのカウンターに置いています。皆さんお支払いの時に「かわいい」とおっしゃいます。これは11月中旬に毎年来ていただいている横浜のSさんとTさんが泊まられてチェックアウト後、お掃除に部屋に行ったら、机の上にお礼のお手紙を添えて、チョコッと置かれていました。滞在中に「ボンド」貸してくださいと言われ、木工用ボンドの方がよいと言われて、ちょっと訝っていたら、実はこれを作られていたとは。彼女たちは保母さんで、この時期子供たちに教えてあげるそうです。そしてよくよく見るともみの木にはなんと「布屋」と刺繍されているではないか!「雪だるま」とともに、大事にして又来年も出してあげよう。こんな嬉しいモノがあるとチェックアウト後のお掃除も頑張れますが、先日のチェックアウト後のお部屋に残されていたのは「香水の香り」数日たっても匂いが取れず、困りました。ホテルでもよくありますが、うちの場合は代替えの部屋が無いので大変困ります。京都観光に「香水」は要らないかと思います。それではもうすぐ「メリークリスマス」。

「はふう」のハンバーグ

2007年12月13日 16時29分32秒 | 京都で食べること飲むこと
今朝も冷え込みがなく、過しやすい12月です。夏頃の長期予報ではこの冬は厳しい寒さがやってくるように言っていたと思いますが、そのうちドカーンと寒くなるのかな。さてホテルに勤めている頃、通勤に会社の自転車を使うことがよくありました。帰りが遅くなるのでバスが無くなり、やむなく営業用(セールススタッフが使う社用車!)を拝借して帰る途中、何時もふらふらと適当な道で帰っていました。折々色々なお店の前を通りますがその当時から気になっていたお店が麩屋町夷川上るの「はふう」。多分オープン間なしで表のチラシをもらって帰り、値段を見てあまりの高さと、なんとなく入りずらい雰囲気で敬遠してはや○年。最近の雑誌でお昼はランチもあることを知り、行って来ました。長いカウンター席の奥にはテーブル席もあり、ハンバーグランチを注文。これが流石ステーキのお店のハンバーグ。美味しい。しかもボリュームもあり、添えられたサラダも充分な量。1700円で満足。雑誌によると「カツサンド」が有名ですが、日替わりランチが1000円弱と敷居も高くなく、一緒に行った母親は、その後友人・知人と何度も行く程のお気に入りになりました。