お宿&かふぇ 布屋 《主人のひとりごと》

120年経った京町家を改修した民宿『布屋』

友来る。京都観光へ その4 ひさご

2005年06月30日 17時25分34秒 | 京都で食べること飲むこと
イノダから弘法さんと廻り次なる目的地が、京都お買い物店のベスト3に入るであろう店でして、その近くでお昼ご飯を、という相談の結果、写真の下河原にある、これまた超有名店の「ひさご」で親子丼を食すことになりました。東寺東門から207に乗り東山安井で降ります。ちょっと石塀小路なんかも歩いて京都観光の王道を行きます。6月の観光閑散期の午後1時を大幅に過ぎた時間であるのに改装なった「ひさご」の前には、行列が・・・。改めて京都のすごさを見ました。今の時期で行列があるのに一体、秋はどんな状況なんでしょうか。僕らが並んでいる隙にお土産購入班は、下河原「阿月」で、「三笠」を購入します。ここの三笠はその日のうちに食べるべきです。どら焼きは、上野の「うさぎや」やと必ず、うちの奥さんは、のたまいますが・・。さて25分くらい並んで親子丼にありつけました。京都人はあまり並んでまで食べることはしないので、実は僕も初めて、ここの親子丼をいただきました。しっかりした味としっかり入っているご飯に大変満足でした。値段もこんな場所にあって良心的ですね。そして次の目的地に向かいます。

友来る。京都観光へ その3 弘法さん

2005年06月29日 17時30分09秒 | 京都観光
毎月21日は東寺の「弘法」さんです。東寺の広い境内一円に、いろんなお店が出ます。主に、骨董関係が多いですが、陶器、キムチ、がまの油、古い着物、かご、古いカメラ、下駄、はんこ、盆栽等ありとあらゆるモノが売られている。余りに広く、あまりにいろんなものを売っているので慣れないと、どこをみて歩いたらいいか迷ってしまう。骨董や古道具類は、だいたい北門を出た周辺か、南門周辺に多いです。イノダから地下鉄で京都駅まで出て、京都駅から八条道りを15分くらい歩きます。この日は6月の割りに異常に暑く、皆ちょっとぐったり気味でしたが、境内に入るとやたら元気になり、下駄やら、古道具やら、すもも、糸車等いろいろ買いました。僕はちょっと古カメラを探していますが、残念ながらお目当てのものには出会えませんでした。うちにも21日や25日(天神さん)前後の予約問い合わせがあります。弘法さんは、見ているだけでも楽しいですから是非一度のぞいてみてください。京都の別の顔が見られますよ。さてお昼になりましたのでどこに行くか5人で相談の結果市バス207に乗ることにします。次なる目的地に向かいます。

友来る 京都観光へその2 イノダ本店

2005年06月28日 23時37分40秒 | 京都で食べること飲むこと
「京都の朝は イノダから」ということで先ずイノダに集合しました。三条堺町にある本店に来たのは、ホント久しぶりです。先日亡くなりましたフォークシンガーの高田渡氏の歌にもあります「イノダ本店」は数年前のボヤで全面建て替えになりました。一旦更地になった時にはとても悲しかったんですが、建て替えが完了して、再開された時に、正面が元のままに出来上がっていたのを見た驚きは忘れられません。ただ昔は旧館へは左側の小さな入口からトイレの前を通りカナリヤの籠の前を抜け、勝手に入れたんですが、新装後は、一旦ホールのほうに入って、客案内に旧館希望を告げないといけないので、ちょっと不便ですね。今回は、観光客として来ましたので写真の「京の朝食」¥1050を体験しました。クロワッサンがパリパリで中々美味でした。しかし、朝からイノダはどうしてこんなにお客さんがひっきりなしに来られるんでしょう?そういえば学生の頃はいつも午後に来ていたので冒頭のコピーの時間は初めてでした。イノダ本店を語りだしたら、10話くらい行きそうです。冬のイノダで外にあるテラス席でコートを着たまま珈琲を飲んでいた学生時代とか・・・。この後向かいますのは次回に。

友来る。京都観光へ その1

2005年06月26日 22時06分21秒 | 京都で食べること飲むこと
学生の頃・・・今から30年前に北海道の襟裳岬ユースホステルで、ヘルパーをしていた頃からの友人3人がやってきました。今から30年前の北海道の旅は、リュック(バックパッカーではない)を背負って歩く旅の時代で「蟹族」とか言われていました。「北海道周遊券」という道内の鉄道に乗り放題の切符があり、確か有効期限が20日間あり、リュックを背負った学生たちが、有効期限を越えるまで旅を続ける場合は、周遊券の交換という荒技迄、駆使して旅をしていました。そんな旅人を泊めていた宿のひとつがユースです。我々が働いていた頃の襟裳岬は、ちょうど歌の影響もあってか、シーズン中の夏は連日定員の倍は泊めていました。120人の定員の倍だから240人以上が毎晩泊まっていたわけで、我々スタッフは、最悪「屋根」や「物干し場」「風呂場」で寝ていました。その頃の仲間は、会えば30年前に戻ってしまう仲です。今回は、うちの奥さんと5人でまづ「まんざら本店」の蔵座敷で一献をかたむけました。その後、「赤垣屋」にむかい、いつものように痛飲してしまいました。翌日からの京都観光を次回から少しお話ししましょう。

パンあれこれ

2005年06月24日 00時51分32秒 | 京都で食べること飲むこと
梅雨なのに雨が全然降らない京都です。何日か前の天気予報では今週はずっと雨のはずでしたが、今日も雨らしきものは降りませんでした。先日から数日間、お泊りになられていたお客様も、半ば雨だろうと思われていたのに滞在中は、そんなに雨に降られずよかったかもしれません。彼女たちが滞在中に、京都の知人から戴かれた品の一つに「ボンボランテ」のパンがありました。たくさん戴かれたので、少し我が家にも分け前が回ってきました。予約しないと、中々買えない「食パン」も頂戴しました。オープンサンドウイッチにしてイタダキましたが流石においしかったです。最近、たまに女性同士のお泊りのお客様の中に京都への旅の目的に「パン屋めぐり」があります。写真は、今出川新町にある小さなパン屋さんの「あんぱん」です。ここの「あんぱん」とお昼に出来上がる「カレーパン」は、なぜか突然食べたくなります。こんなにあんこが詰まっている「あんぱん」は、ちょっとないですね。「あんぱん」と「牛乳」を買って、御所の芝生で食べるのが結構いいですよ。お店の場所は、自転車だと7、8分です。お気軽にお尋ねください。

うれしい訪問客

2005年06月16日 15時21分43秒 | 布屋
時折雑誌の取材をお受けするときに、「前のお仕事がホテルマンとの事ですが何をされてきたんですか?」と尋ねられます。色々仕事をしましたが、一番長く就いていた仕事に「ブライダル」があります。結婚式の打ち合わせ係です。今どきは「ブライダルコーディネーター」とか呼ばれますが、要は結婚式当日までの相談係です。先日、ひょっこり「布屋」に17、8年くらい前に担当した「ふたり」が 娘さんを連れて訪れてくれました。ホテルを離れても、こうして昔のお客様にお越し頂ける事は、とてもうれしいですね。突然現れたので思わず「オーーーッ」なんて声を上げてしまいました。丁度「かふぇ」が暇な時で、色々お話しが出来ました。宿屋を始めてうれしいことの一つに、こういったお客様にお越しいただけることがあります。又、こうして人の輪が広がればうれしいですね。写真は 京都本です。だいぶ数が増えてきました。お泊りのお客様は、うちにも色々取り揃えていますの、お荷物は軽めにお越し下さい。

全国町家再生交流会

2005年06月12日 22時27分28秒 | 布屋
6月11日と12日に京町家ネット http://www.kyomachiya.net/ 主催による「全国町家再生交流会」が 「京都芸術センター」で開催されました。京町家は今、単なる商業目的で飲食や物販店舗に利用されているのが実体で、京町家ネットとして、町家保全や再生、活性化に対して全国的な協議の場を持つことにより、地域独自の歴史と文化を掘り起こそうと、努力されています。その一貫として今回 うちも改修町家の見学会の会場として、館内を見学していただくことで協力しました。先週は、同じ動きの中で「楽町楽家」の中での一般の方向けの見学会をしましたが、今日は全国から交流会にお見えの方の見学会でした。うちの改修にあたられた「京町家作事組」の理事の方による説明がなされる中、午前中に2グループ、約50名くらいの方に、見ていただきました。我々が実践している「職住一体」の伝統的な利用に、関心を持っていただきました。今後もこういった、交流の場に提供できればいいなと考えています。今回はちょっと真面目なお話でした。

僕的京都案内=大徳寺から恵文社編その7

2005年06月07日 20時43分41秒 | 京都観光
「布屋」を始めて驚いたことが、こんなに京都が好きな人たちが、たくさんいることでした。そして一番驚いたことが、旅の目的が、この「本屋」さんに行くことと聞いたときです。一乗寺の商店街の少し外れたところにある「恵文社」がその目的の本屋さんです。彼女たちの話を聞いて、訪れたのが布屋を始めて、すぐの時でした。つまり、うちに泊まりに来られたお客様から、教えてもらったわけで、何が僕的京都案内だと、しかられそうです。でも「恵文社」はわざわざ行くだけの価値がありますね。それは訪れて感じてみてください。上賀茂神社の社家町を抜け、松ヶ崎の旧道を東に向かいます。大文字のときの 「妙」「法」の山のすぐ下の道を走ると気持ちいいですよ。高野川を渡り、修学院を過ぎれば30分くらいで到着します。恵文社の周辺に今、天然酵母のパン屋さんが数軒あります。次はパン屋めぐりもいいですね。恵文社で数時間過ごして、さあ今日は戻ることにしましょう。高野に出て、高野川を渡り、下鴨神社の横を通り、御所の中を通り抜け、うちまで約40分ちょっとです。(帰りは下り坂で、すいすいです)お寺や神社と甘いもの、お昼ご飯と、ちょっとお昼寝と、本屋さんでのお買い物で充実した一日でした。

僕的京都案内=大徳寺から恵文社編その6

2005年06月04日 21時00分44秒 | 京都観光
さて今井食堂でお腹が一杯になったら上賀茂神社の鳥居のそばに自転車をとめます。写真は鳥居をくぐって、すぐを撮ったところです。上賀茂神社は市内の神社に比べて緑がとても多く、神殿に向かうまでの両側が、芝に囲まれた参道を進んでゆきます。都の鬼門を守る最古の神社でもある神殿はこの先にあります。じつは僕はこの先にある学校に5年!ほど通っていましたので、ここは通学路でもあったわけです。ゆえに我が家の初詣は、ずっと上賀茂神社です。お参りを済ませたら、神社の芝にごろりとなります。葵祭りの際には、「競馬神事」(くらべうましんじ)が行われますが、普段は、小さな子供たちの格好の遊び場です。我が家もここに来ては、ボール遊びや、お正月は凧揚げをしました。今日は「やきもち」の神馬堂がしまっていましたが、ここで「やきもち」を食べるのも最高です。お天気のいい日は、普段家の中にずっといますので日光浴です。先日はお腹が一杯だったので、ついつい眠り込んでしまいました。おっといけない、今日の最後の目的地「恵文社」に向かいましょう。

僕的京都案内=大徳寺から恵文社編その5

2005年06月02日 16時37分10秒 | 京都で食べること飲むこと
今宮神社を後に自転車で15分ほどで賀茂川に出ます。ここから時間があれば西賀茂の「正伝寺」に立ち寄るのもお勧めですが、今日はお昼ご飯の時間ですから、上賀茂神社のそばにある「今井食堂」に向かいます。上賀茂神社といえば「やきもち」ですが、その「神馬堂」の5.6軒先にめざす「サバ煮定食」の今井食堂があります。暖簾をくぐると細長い店内の両側の壁に向かって、カウンターがあり、皆ズラズラーと壁に向かって黙々と「サバ煮」を食べています。40年間、煮汁を注ぎ足しながら大鍋で3日間炊かれるサバと 熱々のごはんと味噌汁とお漬物で 630円です。なんで、こんなにやわらかくなるの、と不思議に思えるサバ煮を食べていると、なんだか幸せになってきます。僕はサバ煮の銀皿にコロッケの銀皿がついた「サバ・コロッケ定食」を頼みます。お腹が一杯になったところで上賀茂神社に向かいます。(そうそう「あぶりもち」も今井食堂も水曜がお休みです。)