お宿&かふぇ 布屋 《主人のひとりごと》

120年経った京町家を改修した民宿『布屋』

東京へ 2011 その4

2011年05月29日 16時45分28秒 | 旅先で
宇都宮から東武線を乗り継ぎ鬼怒川温泉へ。この辺りの東武線は単線でローカル色たっぷりです。駅から程近い宿で温泉にゆっくり入った翌日は東京へ戻ります。鬼怒川から東武浅草行きの区間快速の電車はクロスシート(向かい合わせ4人掛け)でローカル色たっぷり。乗り合わせたご老人方の同窓会帰りのにぎやかな車内は旅の気分に浸れます。2時間半ほどで北千住で下車。又混み混みの電車で東京駅へ。本日の目的のお店が16時30分開店です。(実は今回の目的は初日の寿司屋とこの店です)まだ3時間ばかりあるので皇居へ。今回の震災での天皇陛下の立派な行動に対してお見舞いをこめて向かいます。皇居前広場では「パレスホテル」が丁度建替え工事の真っ最中です。なかなかのビューになりそうな感じです。

二重橋から桜田門を越えると

国会議事堂が見えます。こんなに近いんだ。
ぼんやり歩いていたら16時前。おっと、うちの奥さんが千代田線の駅を早く探せと叫びます(東京人ですが方向音痴なので!)国会議事堂前駅がそんなにすぐに探せません。何しろ16時15分には北千住に戻らないと16時半の開店に間に合わないと焦らせます。何とか千代田線で北千住に降り立ち一路宿場通りへ。

これが目的地の千住の「大はし」です。勿論「居酒屋」です。
「名物にうまいものあり北千住 牛のにこみでわたる大橋」
開店前で既に行列。16時30分にのれんが上るとそわそわと皆入店。しかもみんな坐る席が決まってるんだ。そして注文もしてないのに皆呑み始めています。これには唖然。ひと段落してから我々初心者が注文。もう80歳らしいご主人とその息子さんが二人で長いカウンターの中でみんなの注文をこなしてゆきます。この二人の動きが素晴らしい。スミマセン「煮こみと串カツ」と注文すると、しゃきしゃき歩き回る主人が「おーーっ」と返事します。そしてここのもうひとつの名物が「金宮」焼酎とニホンシトロンという炭酸と謎の液体を混ぜて呑むチューハイです。京都ではめったに見ない金宮ですが東京の下町の居酒屋では当たり前の焼酎です。17時には長いカウンターもテーブル席も満席。外では行列。うちの奥さんが焦って北千住と叫ぶはずや。ささっと呑んで同じ千住の「永見」に寄ってから(なんと時間ぎりぎりでも2軒行きます)名残惜しそうに友人に見送られて「のぞみ」で帰ります。終わり。

東京へ 2011 その3

2011年05月28日 19時57分31秒 | 旅先で
本日5月28日土曜日をもちまして布屋の「和ごはん」を終わらせていただきました。去年の4月から始めて1年と少しでしたが最後の週は連日ご予約を頂き、連日満席となり、折角お越しいただいても入れなかったりしてご迷惑をおかけいたしましたこと深くお詫び申し上げます。限定15食で始めましたが、ご近所のお客様にご好評をいただき、うちの奥さんも折角来ていただいて断れないと、今月は毎回25食くらい頑張って作って参りましたが席にも限りがあるため、最後の日はかなりの方にお断りいたしましたこと重ねてお詫び申し上げます。2003年オープンのかふぇ時代の「野菜を添えたカレー」から数えて8年弱でしたがその頃からのお客様に対しても御礼申し上げます。
何故止めなければならなかったかについては後日改めてご報告したいと思っています。実のところあと2年くらいは続ける心算で考えた商品だったので我々もこころ残りがかなりあります。
さて東京のつづき。
築地での色々な買出し品でのパーティーの翌日松戸の友人宅から我々はちょっと鬼怒川温泉へ足を伸ばしてきました。僕はスーパー銭湯等へはたまに行きますがホンモノの温泉は久しぶりです。北千住から一路東武鉄道に揺られ北上します。その前に宇都宮にちょっと寄り道して本場宇都宮餃子を楽しみます。2時間半ほどしかないにも拘らず有名店のハシゴを計画。でも宇都宮に着いたら雨。しかもかなりな雨。意を決して街へ。ところが肝腎の店の住所が今ひとつわからない。駅で手に入れた黄色の宇都宮餃子マップにも掲載されていない。何とか探し当てたのが

「正嗣宮島本店」です。土日は地元の人が寄り付かないとか言われている行列店らしいですが、時間がない我々にとっては雨で行列が短くてよかったです。

ここは餃子専門店で「ビールもごはんも有りません」と清く餃子のみの商いです。次があるので「餃子3人前と水餃子2人前」を注文。お父さんが焼いて息子さんが運んでお母さんが会計するホント家族的でいいお店です。羽根付き餃子は皮がもっちりでキャベツが多めのあっさりしたタイプ。うちの奥さんは「帰ったら餃子作ろー」だって。ところがこの後悲劇が・・。目指す2軒目の「みんみん本店」は目と鼻の先。ここはビールがあるようで、お腹がちょっと一杯なのでお店の前を通り過ぎそんなに行列ではなかったので少し歩いて再び戻ると、なんと気付かなかったがみんみん本店の向かいのガレージに長蛇の列!侮れない宇都宮餃子!鬼怒川に行く電車の時間が迫り大変不完全燃焼で「みんみん本店」を諦めました。うちの奥さん曰く(もう1週間経ってるのに)「正嗣」でもっと食べればよかっただって。食べることには貪欲です。つづく。

東京へ 2011 その2

2011年05月27日 19時58分17秒 | 旅先で
義父の墓は松戸から電車ですぐにある都立八柱霊園です。千葉県にあるのに「都立」とはこれいかに。この霊園が桁外れに広い。京都では考えられないくらいの広大な規模。入口から暫くは桜並木の芝生がある公園です。あまりの広さにお墓が何処にあるか1回来た位では覚えられません。お天気もよく無事お墓参りが済みました。義母は埼玉の親戚のお宅へ向かい、僕たちは今夜は築地で仕入れた品で晩御飯です。うちの奥さんたちが支度している間に僕は一人で川向こうの葛飾柴又帝釈天へお参りに行きます。松戸からJRでひと駅、そこから京成線でひと駅。柴又駅に降り立つと駅前の寅さんの像の前では記念撮影をしている人がかなりいます。30年くらい前に来た時の記憶では古い団子屋が並び今にも寅さんが出てきそうな門前町でしたが、参道も居並ぶお店もきれいで、なんか風情が感じられません。

日曜日とあってかなりな人出の帝釈天にお参りしてから江戸川ベリに出来た「寅さん記念館」へ。渥美清が亡くなってもう何年経つのかな。懐かしい映画のシーンが少しづつ見れるようになっています。そしてすぐ傍の「葛飾柴又公園」へ。

ちょっと東京の公園とは思えないほど広々とした芝生が広がり、犬を連れた散歩の人や、サッカーに興じるお父さんと子供たちやら、なかなか日曜日の夕方の風景らしいです。
江戸川の向こうに松戸の伊勢丹が見えるのでぶらぶら歩いて帰ります。ところが道が全然わからない上に国道はクルマがビュンビュン走っていて横切れません。しかも新興住宅街へ紛れ込んだら道が途切れていたりで1時間半もウロウロして友人のマンションにやっと辿りつけました。つづく。

東京へ 2011 その1

2011年05月24日 20時15分17秒 | 旅先で
先日、義父の(うちの奥さんの父)3回忌も兼ねてお墓参りへ皆で出かけてきました。義父のお参りが目的での上京ですが今回の最大の目的が築地の場内にある寿司屋に行くことであります。まったく家族全員不謹慎な!例の松戸の友人宅に宿泊して朝早くに松戸から南千住乗換え日比谷線で築地下車。いざ築地市場へ。なんかうちの奥さんウキウキしています。そうこの電車はその昔高校生の時に通学していたそうで勝手知ったる道です。さて目指すは築地場内の寿司屋が集まるあたりへ。

いろいろ調査の結果「大和寿司」の行列に加わります。家族とうちの奥さんの友人7人!長い行列が余計長くなる。待つこと30分あまりでバラバラで店内へ。狭い店内のカウンターに板さんが3人。「お任せで!」それと「ビール」時間は朝9時少し前。いい感じだ。

狭いカウンターで写真を1枚だけパチリ。あとは食べるのに専念。雲丹は山盛り、トロはたっぷり、車えび等々どんどん出てくる。〆に中トロまで来て板さんが「セットはこれで終わりですが、お好みで行きますか・・」寿司に目がない我が息子は「ハイ」つづいてコハダ、鯵、鯖、煮蛤、赤貝どんどん行きます。(誰が支払うんや・・・)でもこれだけ食べて、ビールも飲んで一人あたり¥5000でした。行列する価値ありです。大満足で今夜の買い物へ場外へ繰り出します。

ここでもあれも、これもと次から次へと手が出ます。なにしろうちの奥さんの一番仲がいい高校時代の友人3人。ニギヤカすぎる。これから今回の目的である「お墓参り」ですよ。うちの奥さん曰く「父はお酒が好きだったからこうしてお参りに行ったほうがきっと喜んでる」だって。つづく。

ご近所のおすすめ「京和食 かもめ」

2011年05月12日 18時27分03秒 | 京都で食べること飲むこと
母の日に晩御飯をということでご近所のお店へ出かけてきました。うちの前の油小路を丸太町より2本下がった二条の手前の小さな京町家を改装された和食のお店です。玄関を入るとカウンター席と足を下ろせる小上がりのテーブル席。着物姿の若い女将さんと若い店主が切り盛りするお店です。
爽やかな接客の女将さんがお料理を運んでくれます。
前菜のカツオのタタキに続いて供されたのは

しっかり出汁がひかれた鱧の吸い物。なかなかあぶらがのっている。
続いて

季節のものをあしらった八寸。カステラ卵も美味。
次にお造り。

あなご、鯛、ひらめの三種盛り。
そして

鱸の焼き物。これになんと添えられているのが自家製チーズ。香ばしく焼いた鱸にあいます。
そして

豆腐の揚げだし。あいなめを添えて。
写真はありませんがお食事はおじゃこの炊き込みご飯(これが女将さんがさりげなくお替りを勧めてくれる!)
味噌汁と自家製香の物。
そしてデザートは

イチゴを添えた自家製オレンジのムース。
これで¥4000です。
なんというコストパフォーマンス。我々3人とも「この値段でいいのかしら」とつぶやきます。
沖永良部生まれの若いご主人(32歳だそうです)とさりげなく丁寧な接客の女将さん。
帰りはスタッフ揃ってオモテで見送ってくれます。
いつまでも丁寧な仕事を続けてほしいものです。
本当ここはお奨めです。電話075-255-4030(水曜と月一回火曜定休です)

5月の月曜日のお昼ごはんと東寺春期特別公開へ

2011年05月10日 18時29分39秒 | 京都観光
東寺に関係されている京町家友の会の会員様より春期特別公開のチケットを2枚いただいたのでGW明けの月曜日に出かけてきました。お天気がよいので11時頃から歩いて東寺へ向かいます。うちからだと大体5キロくらいです。二条城から神泉苑に立ち寄ります。

丁度池の周りはつつじが見ごろです。神泉苑は神社だとばかり思っていたら真言宗のお寺で、でも池のところには鳥居が立っているしちょっと??のまま先を急ぎます。自転車でも通ったことの無い古い住宅街をぶらぶらしていると突然大きな神社が現れます。

坂本竜馬ゆかりの武信稲荷神社とあります。

狛犬ならぬこま狐が檻に閉じ込められています。
五条を越え七条大宮の角まで来ました。ここでお昼ごはんです。以前から東寺へ行く時にこの道を通る時に気になっていたお店があります。

「麒麟亭」。てっきり居酒屋だとばかり思い込んでいましたが夜はすき焼きやしゃぶしゃぶのお店でした。そしてお昼は「牛鍋定食」が食べれます。期間限定でお肉多い目の牛鍋定食が¥950でした。店内は意外や民芸調でゆったりしたカウンター席と大きなテーブル席があり、カウンターの中のご主人やお店の女性スタッフが丁寧な接客をします。キッチンもピカピカです。うちの奥さんも又来ようと申してます。大変満足していざ東寺へ。
東海道線のガードを越えると東寺です。

国宝の観智院から拝観して、初めて宝物館に入り、五重塔内陣、金堂、講堂と拝観してきました。いつも仏像の本を持って来ますが講堂の立体曼荼羅には圧倒されてしまい今回も国宝のパワーにやられてしまいました。
国宝がひとつも無い県が日本にはいくつもあるのにこの講堂には一体いくつあるのか・・・

元気に歩くうちの奥さんの後に続いてつつじのきれいな東寺を後にします。

GWにちょっと散歩

2011年05月04日 19時39分49秒 | 京都観光
5月4日GWの真っ只中です。昨日からのご宿泊のお客様が二組とも連泊なので清掃作業を終えて午後一人で自転車でふらりと出かけました。和ごはんは連休中お休みしましたのでうちの奥さんは日ごろ出来ない細々とした片付けにいそしんでいます。平安神宮に近い「みやこめっせ」で春の古書大即売会が確かあるはずなのであまりのお天気のよさに出かけます。二条通を一路東へ。近所の街中は仕事のクルマが通らないので静かです。でも二条高倉のラーメン屋には長蛇の列、カフェのハローは満席です。鴨川に出ると先日閉館した「ホテルフジタ」が静かに佇んでいます。

ここのビアガーデンが京都で一番でした。(ちょっと高かったけど)これから取り壊して外資系の超高級ホテル「リッツカールトン」に生まれ変わるらしいです。

余談ですが同志社大学の前にある老舗喫茶の「わびすけ」の前に建て替えの看板が上ってました。
二条を暫く行くとみやこめっせ。

この中で古本市が開かれています。

やはり夏の下鴨神社である納涼古本まつりや知恩寺でやる秋の古本まつりのほうが雰囲気はぜんぜんいいです。照明のせいかな?
でも年配の方から若いカップルまで老若男女が沢山いるのでゆっくり見れません。
何冊か買い物をして帰ります。GW中にこんな風に自転車でぶらりとしたのははじめてで(嘘でした。去年もGW中に休んでました)帰りに御所を抜けると

平日は殆ど空いているベンチが満席で、みんなのどかに時を過しています。

そしてなんと出水の山桜が散らずにまだ咲いていました。