お宿&かふぇ 布屋 《主人のひとりごと》

120年経った京町家を改修した民宿『布屋』

西陣でパンケーキ

2013年10月20日 17時59分26秒 | 京都で食べること飲むこと
朝晩肌寒くなってきました。ついこの間まで蚊取り線香を毎晩つけてたのに、もう靴下がないと足元が冷えます。さて10月初めのお休みの朝に西陣へパンケーキを食べに行きました。ちなみにパンケーキとホットケーキの明確な差がいまだによく解りません。パンケーキで思い出すのはだいぶ昔のホテル勤務時代に出張で東京に行ったときに泊まったホテルの朝食のブッフェで食べたのが記憶にあります。その頃は上司の紹介の関係で結構いいホテルに泊まらしてもらってました。帝国ホテルもそのひとつで、その当時の上司の友人がいた関係で一人の出張だったのに帝国ホテルのタワー館(当時は今みたいに外資のホテルがほとんどない時代でタワー館ができて直ぐの頃)のスイートルームにグレードアップしてもらって、ひとりで泊まったことがありました。今から思えば勿体ないハナシですね。だってホテルには夜遅く戻って、翌朝早く出かけるのにあんなに広い部屋はいまだに泊まったことがありません。さて西陣のパンケーキ屋さんでした。



大宮今出川下がるあたりは昔は織物屋さんで栄えた「千両辻」といわれたところです。



今は大きな町家も飲食店に利用されたり、町家写真館や町家美術館、子供たちの学習塾とかいろいろ利用されています。その中のひとつが目指すパンケーキのお店です。「ラインベック」です。朝8時から10時までのモーニングタイムがお値段的に昼間よりお安いらしく、しかも昼間はいつも自転車がお店の前にいっぱい並んでいるので、うちの奥さんの号令で朝の8時過ぎに自転車で向かいます。今回はたまたま息子も休日で3台の自転車でいざラインベックへ。



さすがに平日の朝からお客さんいないだろうと思っていたら2組もいます。



靴をはいたままテーブル席に案内されます。そして朝限定の「リコッタチーズのパンケーキ」をオーダーします。注文を受けてから焼き上げるんで多少時間に余裕が必要です。そして







うーん。美味しい。断然ホットケーキと違う。これは家庭ではちょっと真似できない。添えられたメープルシロップも拘りが感じられる。ただしこのメニューは朝限定10食とのこと。珈琲もついて¥950(だったと思う)は早起きは3文の得です。10時以降はいろいろなパンケーキがありますが大体¥1000を超えています。でもうちに泊まって朝ごはんを食べて直ぐにこれはいくらなんでもちょっと無理なので他所でもう一泊される京都2泊旅とかの人におススメです。








西国三十三か所巡礼の旅 番外と15番から17番 その4

2013年10月15日 19時52分29秒 | 京都観光
台風が近づいてきました。今夜は奥の間の雨戸を念のため閉めておきます。朝になっても真っ暗なので寝坊に用心が必要です。しつこく巡礼のつづき。清水寺を後にバス停清水道から松原通を西に歩きます。この道は、8月に行った「六道さん」の前を通り過ぎて「六波羅蜜寺」へと続く道です。このあたりまで来ると観光の方はほとんど歩いていません。



このあたりは、ちょっと京都らしいお店とかがあります。文筆家のお家の前を通り過ぎてすこし行くと





16番札所の「六波羅蜜寺」です。静かです。教科書にでてくる口から仏様を出している「空也上人」像が安置されているお寺です。本堂にお参りしてからご朱印をいただき、ひとまず本日の巡礼の旅(市内ですが)を終わりにします。居酒屋に繰り出すにはまだ早いのでちょっと散歩します。このお寺から少し行くと花街の宮川町にでます。



祇園あたりに比べて静かでホットします。そういえばこのあたりに和文具の「裏具」があるはずだ。参考に持ってきた京都地図本をひろげて、観光客風に場所をチェックします。



残念。月曜定休でした。以前は看板すら出ていなかったのですごく探すのが大変だったはずですがさすがに小さな看板が出ていました。それじゃあ、最近話題のお店でもと歩き出しますが本店の「鍵善」がお休みなのでここも休みだろうと諦めます。祇園に出来た「ZEN カフェ」です。ところで最近京都にはいろいろな宿が出来ています。宮川町にもゲストハウスがありました。



祇園に行くのも、河原町に行くのもすごく便利なところですから人気があるようですね。布屋も若いお客様が最近めっきり少なくなってきましたが、門限も無さそうなので時間を気にしないでいい、こういった宿に泊まられてるのかな・・。さて四条大橋まで来ると夏の風物詩の鴨川の川床の撤去作業が行われています。



どこかで珈琲でもということになりますがなかなか意見がまとまりません。四条あたりだと「フランソワ」「ソワレ」「築地」あたりが妥当ですが・・。そうだ三条に最近(かなり経ちますが)できた喫茶「葦島」に行こうということで木屋町の裏通りから河原町を通って三条に向かいます。途中河原町にあった京都のファッションビルの草分けの「バル・ビル」がすっかり更地になっていて建て替え工事中です。完成したら河原町も少しはよくなるかな・・今はゲーセンとカラオケとパチンコ屋ばかりで昔みたいに「丸善」とか特色のある本屋(京都書院)とかギャラリーとかもう少し文化的な繁華街の通りになつて欲しいですね。ぶつぶつ言ってるうちに三条通りにでます。



ありゃりゃ・・ここも定休です。東福寺からずっと歩いて来たのでちょっと疲れが倍増します。うーーんどうする。そうだ三条大橋の「スタバ」にします。スタバに慣れないおじさんとおばさんは注文に時間がかかります。やれやれ。なんとかコーヒー(メニューが覚えられない)をお姉さんから受け取って、やっと一息つきます。このあと河原町丸太町を北上して和食のお店でごはんを食べて(今回は居酒屋ではダメらしくてうちの奥さん推薦のごはん屋さんです)



しかもここは、ビールを頼んだら「サッポロ・ラガー」です。黒星ではなく赤星の方が僕的には好みなので大変美味しいです。昔は(相当昔です)酒屋に頼んでわざわざ赤星を配達してもらいましたが、今じゃご多分にもれず我が家も「第三」です。ゆっくりごはんを食べて、またぶらぶら御所の前を通って歩きで帰ります。結局東福寺から清水寺経由で山科も含めて10キロくらいは歩いた巡礼でした。でも月曜日は休みのお店が多いということが判明しました。おわり。

西国三十三か所巡礼の旅 番外と15番から17番 その3

2013年10月14日 16時40分32秒 | 京都観光
めっきり過ごしやすくなった京都です。歩くのに一番いい季節ですね。暑い中の巡礼のつづきです。イタリアンに満足した我々は本題の巡礼にもどります。東大路通りを七条から北上します。しかしこの通りは歩道は狭いはクルマやバスは多いは横にそれる裏道はないはと歩くには条件があまりよろしくないですね。五条まで来ると急に観光客が増えてきます。この先16番札所の清水寺へは五条坂を上がります。より歩道は狭いし、外国の観光客が多いし、ご年配の方は通り道のお店を冷やかしながら歩いていますからペースダウンを余儀なくされます。途中五条坂から茶碗坂に入ると歩く人も少なくなり、お店も少なくなり調子が戻ります。最後の階段を上がると





やはり京都ナンバーワンだけあってすごい人です。10月初めの平日ですがさすがです。我々巡礼者も観光客に混ざって拝観券を購入します。お天気も良く



本堂の舞台もスゴイ人です。





そういえば新聞の記事に出ていた本堂の柱の一部取り換え工事が始まったことを思い出しました。ご朱印は本堂を過ぎたあたりにひっそりとあります。あまりの人に次の17番に向かいます。お帰りみちにある音羽の滝もテーマパークよろしく長蛇の列です。





境内の茶店も10月なのに「かき氷」が飛ぶように売れています。ここでこの境内の茶店でビールを飲んでいる人を発見。ふーーん清水寺の境内でビールが飲めるんだ。暑い日なので美味しそうです。いかんいかん次に急ぎます。





清水坂です。ほんといつ来てもスゴイ人です。しかも結構着物姿の女性が見受けられます。レンタルの着物は洗える着物なので直ぐに解ります。驚いたことに外国からの家族連れ(たぶん台湾から)がお父さん以外全員着物なのに驚きます。おじいちゃん、おばあちゃん、お母さん、娘さん、息子さんです。他にも境内でかなり見かけました。みんな楽しそうで着物振興の京都市としてはいいことですね。清水坂を下りている途中に、そばの「よしむら」があります。





嵐山の他にもあるんだ。今度寄ってみよう(何時のことやら)そして17番六波羅蜜寺に向かいます。つづく。


西国三十三か所巡礼の旅 番外と15番から17番 その2

2013年10月13日 16時27分02秒 | 京都観光
泉涌寺をあとに東大路通りを北上します。なにしろ次の第16番は「清水寺」なのです。東大路を北に向かいますが距離的に言うと大体、九条あたりから五条に向かって歩くわけです。その途中東大路七条にあるイタリアン、わかりやすく言うと国立博物館やホテルハイアットリージェンシーがあるあたりですね。このあたりは京都女子大学が坂の上にあるので別名「女坂」ともいわれています。歩きながら「休みやったらどうしよう」なんて言いながら歩きます。もちろん僕の携帯電話はスマホではありません。うちの奥さんに至っては携帯電話すら持ってません。こんな時は便利だろなと思いますが、めったに外を歩かないので、ま当分はこのままかな・・・。今熊野のJRの上を横切り、智積院を右に曲がると見えてきます。



「イル・パッパラルド」です。京都のイタリアンで最も有名な笹島シェフが若い頃(今も若いが・・)鍋を振っていたお店です。20年位前にホテルに勤めていた頃、同僚に「七条に旨いイタリアンが出来たで」と勧められて、そのころ伺ったことがあります。僕はすごく久しぶりですがうちの奥さんは何度も来ているらしく!あ、やってるとお店にささっと入ります。ランチは何種類かありますが、ここはお手頃な¥1500のコースにします。前菜のサラダの後は、パスタかピザが選べます。二人客がだいたいそうするように僕がパスタでうちの奥さんがピザにします。店も心得ていて、まづパスタ。次にピザとサーブされます。



前菜はいろいろな野菜のサラダです。あまりにも暑い中を歩いて来たので巡礼中にも拘わらず不謹慎にもついつい一口ビールを注文してしまします。¥300です。でもワインは我慢します。(当たり前!)



パスタは「ゴーヤと豚肉のラグー、ペペロンチーノ風」です。うちの奥さんが最近ゴーヤを気にっていて、食卓によくでます。ゆえに「ふーんこのパスタも美味しい」なんてつぶやいています。



ピザは当たり前的に「マルゲリータ」です。ピザ窯で焼かれたアツアツが出てきます。薄い生地にモッツアレラチーズとトマト、バジルがなじみ「やっぱりピザ窯で焼かれたモノは美味しい」と納得しています。最近京都の街中でも小さなお店でピザ窯があるところが増えているらしく先日も娘とランチをしてきたそうです。でもお店の雰囲気もサービスもいいし、窓の外を京女の女子学生が通り過ぎるのを眺めながら(僕的には)なので「イル・パッパラルド」はかなり満足度が高いです。うちからはちょっと遠いですが・・。いかんいかん巡礼のつづきがあります。




西国三十三か所巡礼の旅 番外と15番から17番 その1

2013年10月12日 19時20分33秒 | 京都観光
10月に入り京都は秋の観光シーズンに突入しました。でもなぜか「布屋」は10月の初めの週の平日に予約が入りません。予約が無いので休日となります。しかも3日連続です。今も冬の時期には予約ゼロが何日もありますが、10月の観光シーズンでは考えられませんでした。やはりこういった宿がたくさん出来た影響でしょうね。ホテルに勤めていた頃に(もう12,3年前ですが)このような事態になると、総支配人より営業セクションは全部集められてやれ営業対策やら企画会議やらで夜も遅くまで仕事をしていた記憶があります。ところが「布屋」の場合は、よし予約がないから今日はどこに行こうか?となります。ほんま気楽なものです。暫く行かなかった西国巡礼のつづきに取り掛かることにします。前回で14番まで廻ったので次は番外からです。何か所かある番外も廻らないといけません。今回の番外は京都の山科にある「元慶寺」です。地下鉄東西線の二条城前から地下鉄に乗り御陵で降りてから住宅街を20分くらい歩くと小さなお寺に着きます。



風変わりな山門をはいると小さな境内の中に



本堂があります。平日の午前中ですが巡礼の方が結構見えます。さてこのまま同じ道をもどるのも面白くないのでJR山科駅まで歩くことにします。地図はありませんが大体の方角がわかるので住宅街の中を歩きます。僕たちが住んでいる京都の中心部の碁盤の目と違い、農地を住宅街に開発していった山科の地は、道路が開発に合わせて作られているのかやたら曲がりくねったり、何処に繋がってるのか初めて歩く僕たちを翻弄させます。なんとか山科駅にたどり着きましたが、予想外に時間がかかります。お昼の時間が近づいたのか、うちの奥さんは駅前の飲食店をチェックしています。が、これから3か所も廻るので改札口に急ぎます。山科から京都駅で乗り換え、奈良線の東福寺で下車します。目指すは15番今熊野観音寺です。このお寺は泉涌寺の隣にあります。



泉涌寺の門をくぐり、だらだら長い坂道をゆくと左手にお寺の入口がみえます。



ここも小さなお寺ですが、もみじが見事です。秋の東福寺はスゴイ人ですが、ひょっとしてここはもみじの穴場では・・と我々がひそひそ話し合ってると、突如巡礼の団体が現れます。バスで廻っている団体さんに遭遇すると、お寺もご朱印押しに大わらわになり、何となく有難味が半減します。なにしろ何十人ぶんの朱印帳を代表者が一括して納経所に持ってくるので、朱印をポンポンと手際よく押してゆきます。我々は少し落ち着いてからにします。でも正午を過ぎて、うちの奥さんの「お昼ごはんどーするの?」モードが高くなります。



本堂でご朱印をいただいて、ベンチでもみじを眺めるうちに、そうだ七条にあるイタリアンで意見が一致。再び歩き始めます。つづく。