お宿&かふぇ 布屋 《主人のひとりごと》

120年経った京町家を改修した民宿『布屋』

西国三十三箇所巡礼の旅 第5番 葛井寺(藤井寺) その3

2010年12月25日 21時06分16秒 | 旅先で
近鉄阿倍野橋駅とJR天王寺駅は隣同士なのに何故か駅名が違います。ただでさえ方向音痴のうちの奥さんなんか全然理解できないでいます。知らなかったら乗り換えがこんなに簡単だとは思えないですね。そして今再開発の真っ最中で完成すれば日本で一番高いビルになるそうです。さて近鉄の準急で藤井寺へ。20分くらいで到着。駅を出て商店街を抜けるとすぐにお寺に辿りつけます。

第4番が乗り継ぎとかでたどり着くのが大変だったのになんと楽な札所です。早速ご朱印をいただきます。本当はここのご本尊である「十一面千手千眼観音菩薩」(国宝)を一目拝観したかったが毎月18日のみご開帳されるので我々のような仕事のものにはなかなかめぐり合えない。退職したら来たらええやんとうちの奥さんに言われますが我々に退職の文字は無い!
さてこのあと付近を散策します。辛国神社から仲哀天皇陵、応神天皇陵をへて道明寺天満宮まで歩きますが、なんとこの辺りは古墳だらけ。本当に住宅とマンションの間にこんもりした丘があちこちにありますが皆古墳です。まだまだ知らない街はたくさんあります。道明寺駅まで約2時間ほど歩いて再び阿倍野へ戻ります。今夜のあのお店の開店までまだ1時間半あるので今度は阿倍野から路面電車で帝塚山3丁目まで行ってみます。

地下鉄やらJRやら日本一のビルを作っている足元からこんな路面電車が出ています。大阪の懐の深さ?を感じます。学生の頃関西フォークソングの中でもっとも好きだった加川良が歌っていた「白い家」という曲に「帝塚山3丁目の白い家」という喫茶店が出てくるのでひょっとしてまだあるかと駅を降りて探してみましたが解かりませんでした。うちの奥さんがポツリと「こんなことに付き合うのは私くらいや」だって。
さて天王寺から120円の電車賃で本日のメインイベントのお店に向かいます。

そうです。日本一の居酒屋=南田辺駅前の「スタンドアサヒ」です。今夜もカウンターの焼き場の前に座れました。(伝票をみるとこの席はお店では「ヤキトリ」と呼ばれてるみたいです。ほかはテーブル番号みたいですが・・。)今夜もお姉さんに遠慮をしつつ(ホンマにコワイ)あれこれ注文します。台所ではお父さんがひたすら寡黙に調理し、お兄さんが時折お姉さんの一言にたじろぎながらも和気藹々と家族経営の典型的な居酒屋さんです。何を注文しても美味しいですが、お姉さんが焼く「鰻」(でっかい身で¥800)と調理陣の「しめ鯖」は絶品で(¥300です!!)うちの奥さんは2皿も注文しています。今夜も大満足ですが例によって帰りが遠い。日曜定休なので帰らないといけない月曜日しか来れません。まづは今回も無事巡礼の旅を終えました。おしまい。

西国三十三箇所巡礼の旅 第5番 葛井寺(藤井寺) その2

2010年12月24日 18時32分04秒 | 旅先で
黒門市場から東に向かいます。途中「生國魂神社」に立ち寄ります。街中なのにかなり大きな神社で、境内はもう初詣の準備が整っています。ぶらぶら歩いていると近鉄上本町に到着。その昔は近鉄の終着駅だったところでデパートと駅ビルとそして「ハイハイタウン」があります。駅ビルにある「Sホテル」が今夜の宿。前回は心斎橋大丸の向かいに宿を取りましたが、今回は近鉄デパートの隣です。ここも「一休」で早割り予約したので「プレミアムルーム」が格安料金になります。荷物を置いて目指すは「ハイハイタウン」(すごいネーミングのビルですね)の地下にあるハイハイ横丁へ。

(写真をクリックすると大きくなります)
ここもミーツの酒場の本でチェックしたお店。ハイハイタウンの地下通路に「のれん」がずずーっとかかっていて40席横並びの「サク呑み酒場」です。日曜日の夕方早い時間ですが結構なお客さんの入りです。何しろ安い。生ビールがちゃんと中ジョッキに入って¥350!どて焼き¥250、から揚げ¥400とほぼ立ち呑み酒場価格。皆おなじみ客みたいでカウンター内の店員さんとよもやま話。僕たちもささっと呑んでお一人¥1500.基本A級グルメ?のうちの奥さんも最近はこういうところもお気に入りで文句も言わず付き合ってくれます。というよりは毎回楽しみなようで、実は明日の夜に行くお店が今回の最大の目的なのです。(お参りに来たのではないのか?)
その後デパ地下で買い物をして戻ります。
翌日のお昼は、またなんばへ戻り、道頓堀へ。前回行けなかったおうどんを食べに道頓堀今井へ。

きつねうどんと季節ご飯をいただきます。

めちゃめちゃニギヤカな道頓堀のど真ん中にありますが一歩お店に入るとなんと静かなこと。上品な接客で上品な大阪だしのきつねうどんは本当に美味しい。甘きつねとおだしが程よくからまります。
その後なんばから天王寺へ。近鉄阿倍野からいよいよ第5番藤井寺を目指します。つづく。

西国三十三箇所巡礼の旅 第5番 葛井寺(藤井寺) その1

2010年12月22日 19時52分11秒 | 旅先で
2010年初頭から始めた西国三十三箇所巡礼の旅も今年は第5番までしかたどり着けませんでした。観音様へのお参りにプラス居酒屋巡礼も兼ねるようになってからです。今回は大阪郊外にある第5番藤井寺ですがその前に大阪の味を楽しみます。例によって清掃作業を順送りにして日曜日のお昼から出かけます。JR昼得キップでいざ大阪へ。お昼は洋食と決めましたが例によりミーツ「洋食」を紐とくも候補が一杯になり何処にするか慎重に選びます。池波センセイ推薦の「重亭」も魅力あるし、「はり重グリル」「明治軒」「バラの木」とかなり悩んだ末に「しき浪」に決定。

地下鉄なんば駅から黒門市場方面へ歩くこと10分くらいで着きます。時間も午後2時を過ぎておりドアを開けるとカウンター席が空いています。丁度ご主人のまん前の席。カウンター内の狭い厨房には、この店で40年とかのベテランコックさんが3人。少し若いコックさんが2人。狭いのにご主人も入れると6人もいます!ところが午後2時を過ぎているのに次から次から家族連れやご夫婦とかどんどんやってきてカウンター内は超忙しい。僕たちはこの店でもっとも出ているであろうAランチを注文。カウンター内のコックさんの見事なチームワークで(ホント見ていて気持ちいい)エビフライ+白身魚フライ+煮込みハンバーグと山盛りのスパサラ+キャベツ+タルタルソースとライス(福神漬け添え)で¥1200.牡蠣フライやポークチャップを調理するそのチームワークは一見の価値あり。おなじみさんが多いのかオーダー係りの女性が「タルタル多め」とか「デミ少なめ」とか「チャップカット」とか細かい注文がキッチンに届くもその都度「ハイよ」とご主人の軽快な答えに長く続くいい店感が一杯でした。
カウンターでは写真が撮れないのでオモテのショーウインドーをパチリ。

その後うちの奥さの要望で大阪のダイドコ「黒門市場」へ。
錦市場との最大の違いが「ふぐ」。どこの魚屋も生きたふぐが必ず泳いでる。こんなに大阪の人はふぐを食べるんやと改めて認識をしました。そうですよね道頓堀でもふぐのお店が有名ですもんね。
お天気がいいのでこのまま今晩の宿泊地の上六へ。つづく。