お宿&かふぇ 布屋 《主人のひとりごと》

120年経った京町家を改修した民宿『布屋』

朝ごはんに「茶碗蒸し」登場

2011年11月14日 17時07分01秒 | 布屋
暖かい日が続き、大原に行かれたお客様が紅葉が「まだ」でしたとちょっとがっかりされて帰って来られました。今年は少し遅れそうです。さて布屋の朝ごはんの2泊目が気がかりなお客様もいらっしゃいます。1泊目卵料理は「だしまき」ですが、2泊目の方には、寒くなってきたので最近は「茶碗蒸し」をお出ししています。

秋らしく麩嘉さんの紅葉麩が入ります。義母が御所で取ってくる「銀杏」も入れます。

ガス台には「かまどさん」と「蒸し器」が並びます。

朝ごはんの8時に合わせてタイミングを見計らい蒸します。

総料理長?!の腕の見せ所です。

うまくできたかな?
勿論、完成写真はありません。
出来上がりのアツアツをお召し上がれる方だけが実物をご覧いただけます。
2泊していただかないとお出しできませんが運が良ければ2泊目のお客様と同宿された1泊目の方にもお出しする場合があります。
但し、2泊すれば絶対茶碗蒸しが出るとは限りませんので違ってる場合はご了承ください。

出町ふたばの豆餅

2011年11月04日 18時55分17秒 | 布屋
秋晴れの日が続く京都です。観光から帰って来られるお客様が口々に「暑いくらいです」と。木々の色づきも遅れるのでは・・。今年の紅葉の予想では、雨が多く、寒暖の差があるので例年よりもきれいだろうと10月ころの新聞に出ていましたが、果たしてこの陽気ではちょっと心配ですね。さて昨夜めずらしく、うちの娘がお土産を買ってきました。出町ふたばの「豆餅」です。

ほんのりと塩味がついた豆と柔らかなお餅に包まれた餡との絶妙な味わいです。
今朝の折り込み新聞に、京都の行列店の紹介が出ていました。実に「豆餅」は、多い日で2000~3000個出るそうです。あの行列を見れば納得です。

でも一晩おいた豆餅(実は、僕たちは今日食べました)より並んで買って、鴨川のベンチまたは御所のベンチで食べるのが最高です。僕の友人は「豆餅」を買って、自転車のかごに入れておき、そのあと梨木神社の井戸でお水を飲んで、出てきたら「カラス」に大事な「豆餅」を取られたそうです。自転車の人は、御所の「カラス」に要注意!です。

布屋の4人貸切プラン

2011年11月03日 20時38分53秒 | 布屋
今日も秋晴れの暖かな1日でした。最近、町家の宿も多種多様化しています。布屋のように朝ごはん付で宿泊できる民宿は数少なく、今も昔も(ここ10年くらいですが・・)布屋と蹴上の「あずきや」さんくらいです。最近増えているのが、「一棟貸し」タイプです。布屋のように門限もお風呂の時間制限も無く、「朝ごはん」も無いので、自由に過したい方には好評のようです。布屋でも、5名からの貸切は以前からお受けしていましたが最近は「4人貸切プラン」も時折、ご利用いただいています。この場合は
「ナカの間」を「リビングルーム」にします。

「オモテの間」にお布団をお二人分敷きます。

「ナカの間」で、たとえば錦市場で買ってきたお惣菜とコンビニで買ってきた「ビール」や「ジュース」で楽しくお食事会が出来ます。

お皿やグラスもお貸しします。今晩のお客様は、ケーキも買ってこられたので、「紅茶」のティーバックも差し入れます。

奥の間にも、お布団をお二人分敷きます。
早めにチェックインしてゆっくりお食事やおしゃべりを楽しみ、順番にお風呂に入られます。貸切なのでお風呂も、遠慮なく23時までにお済ませいただけます。

そして朝、炊きたての土鍋ごはんが待ってます。

布屋の「4名貸切プラン」は、シーズン中はお一人¥10,000と通常の¥2,000アップになりますが
シーズンオフの 1月・2月・6月・12月の土曜日、祝日の前日以外は、通常と同じお一人¥8,000で お受けします。
一組でも予約があるとできませんので、ご予約はお早めに!

秋の古本まつり 2011

2011年11月02日 20時05分35秒 | 京都観光
今年は秋の催しが目白押しです。10月29日より、国民文化祭・京都2011と銘打って、いろいろな催しが開催されています。そんな中、あの毎月15日に手作り市が開かれる百万遍知恩寺で、この秋も「第35回秋の古本まつり」があり、先日ちょこっと行ってきました。

秋晴れの気持ちのいいお天気の中境内に15店出店しています。

毎月15日の手作り市には450店のお店がひしめき、すごい人らしいですが、この古本市はご覧のようにのんびりした雰囲気です。今日は平日なので空いているのかな。そんななか鐘楼の前では

オークション大会が開かれています。参加者は、ほとんど中年以上の男性です。(手作り市と全然違う感じですね)ほんと秋晴れの中のんびりとしたオークションを眺めてから、今日も「白水」で定食と餃子のお昼ご飯を済ませ帰途につきます。御所を抜けると自転車で20分ほどです。とても気持ちのいい秋の空でした。(明日11月3日までの開催です)



京都非公開文化財特別公開

2011年11月01日 16時47分48秒 | 京都観光
11月に入りました。朝晩は冷え込みますが、日中は暑いくらいです。木々の色づきも始まってきました。京都御所の一般公開も昨日から始まり周辺道路はこみあっています。毎年この時期に行われるのが「京都非公開文化財特別公開」です。非公開とありますが、実のところ中には毎年この時期公開している常連もかなりあります。その中で9年ぶりというお寺に先日うかがってきました。

うちから自転車で20分くらいにある臨済宗大本山大徳寺。かなり広いお寺ですが観光地からちょっと離れているので訪れる人が少なく、山内の「高桐院」は新緑の頃がお奨めです。山門を通りすぎ境内の一番隅にあるのが「孤篷庵」(こほうあん)です。ここにお茶室でかの有名な「忘筌」(ぼうせん)という一室があります。

入口で拝観料¥800を支払、境内へ。普段はこの門が閉まっているのでここから先は見ることができません。

よく手入れされた延段をすすむとすぐ直角に右折して玄関に入ります。なんだか期待できそうなアプローチです。中に入ると特別公開初日なのかたくさんの靴が下駄箱の中にあります。特別公開のお寺では必ず黒のスーツを着た大学生(たぶん古美術研究会のメンバー)が説明してくれます。初日とあり、たどたどしい説明に拝観者はみな微笑んで聞き入ります。お目当てのお茶室を見てきました。勿論、撮影禁止です。この茶室の特徴である中空に浮いたような障子に見入ります。下方を吹き抜けとし、室内から露地の庭先だけが目に入るように計算されつくされた茶人「小堀遠州」の傑作ですが、生憎狭い書院づくりの部屋には常時15,6人の人で、ゆったりとは眺められませんでした。なぜこのような茶室なのかというかねてからの僕の疑問は、この空間はお茶室の「躙口」(にじりぐち)を表していると、かの学生さんの説明で納得しました。
ここの担当は「立命館大学」だそうです。

帰りに隣にある高校から学生がだらだら帰ってゆきます。でもここがわが息子の母校です。すごいところにある高校へ通ってたものです。でも彼に「孤篷庵」って知ってる?と聞いてみたら「知らん」と答えが返ってきました。学生の頃京都で過ごした方たちが今、京都へ結構来られるのに通じるものですね。