お宿&かふぇ 布屋 《主人のひとりごと》

120年経った京町家を改修した民宿『布屋』

お弁当 三題

2012年07月26日 16時04分00秒 | 京都で食べること飲むこと
午後3時を廻りました。外は35度です。玄関からオモテに打ち水をしますが、あっという間に干上がります。焼け石に水です。5時ころにもう一度打ってみます。さて、ご宿泊予約をお受けしている毎日ですが、ありがたいことにお休みなしで頑張っていますので、お昼ごはんも当然毎日うちで食べてます。でも時折仕込みの買い物に出かけたうちの奥さんが「お弁当」を買ってきてくれます。最近出版された「京都 テイクアウト美味図鑑」ー開けたらすぐに食べられるーがこういう時に最適な一冊です。(ホンマによく調べられている!)
そのなかである日のお弁当が三条商店街にある「ミートショップ ヒロ」のリブロースの姿焼き弁当です。



これが¥850です。ほんと美味です。

最近うちの奥さんのお気に入りが三条商店街です。堀川通りと千本通りの間、1キロくらいのアーケードのある商店街です。以前はどこにでもあるちょっと元気のない商店街でしたが、数年前に若い人向きの「さらさ3」が出来てからというものあれよあれよとカフェやらパン屋やら出来てきて既存のお店も負けられないと、頑張ってる商店街です。堀川側から入って、このミートショップヒロは最奥の千本の角にあります。そして、ここのミンチカツがお奨めです。ほかにもデミグラスソースハンバーグが¥350です。



これも売り切れ必至です。(うちの奥さんが4個欲しかったのに3個しかなかったと言ってました)

そしてある日のお弁当がこれです。



「食堂とん」のとん勝弁当。これが涙の¥500です。
裁判所裏にある「プチレストランないとう」の店主が週に一度!の店を出されたそうで、そのお店の営業日以外に限定20個の弁当を販売すると書いてあって、この暑いなか出かけてきました。うちの奥さんの食べることへの情熱はすごいです。しかも最近は僕に影響されて「B級まっしぐら」!この弁当はたぶんお店で出す肉の端切れを利用しているようで、涙モノの肉質とボリュームです。寺町丸太町下がるにある八百屋さんの隣です。弁当の会計はこの八百屋さんでします。そして余談ですが、うちの娘の友人宅だそうです。

そして近所のスパーのお弁当がこれです。



うちの奥さんが絶対的に信頼している野菜の仕入れ先である「スパーアイハート」の手作り弁当です。本日は定価の20%割引で¥480です。これも手作り感あふれる品です。これからは、週に1回の楽しみにしてゆきたいですね。
(なに贅沢言ってるのと申しておりますが・・・・)







塩糀(しおこうじ)を作る。

2012年07月24日 17時00分32秒 | 布屋
宿を年中無休(不定休)にしたので、結局今年の祇園祭は見ることが出来なかった。来年は一日くらい休みにして見に行こうと思います。やはり京都の祭りは祇園祭に尽きると思います。毎年祇園祭の先頭を歩いている友人や、裃を着て巡行に参加された設計家の話を聞くと来年こそはと思う訳です。(見るだけですが・・)
さて話題がない最近の布屋ですが、うちの奥さんが今年はまっているのが「塩糀」です。昨日暑い中を台所で作ってましたのでその一部始終をご覧ください。

買ってきた糀をボールに入れて、もみほぐします。両手のひらを使ってバラバラにします。


塩を加えてよくもみます。


しっとりとした感じになるまでよくもみます。


分量の水を注ぎ入れます。


こすり合わせて、容器に移します。
最初の一週間は一日2回混ぜて空気を含ませます。


10日くらいで完成です。

朝ごはんのお漬物として「胡瓜」を塩糀でお出ししています。お漬物を割に残される若い女性も皆さん完食です。

ちなみに糀は先日案内した天道神社の近くのお味噌屋さんで購入します。(ここで500グラム購入します)


簡単ですのでチャレンジしてくださいと申しております。


茅の輪くぐりと芙蓉園

2012年07月05日 17時34分51秒 | 京都観光
毎日雲が厚い日が続き、急に雨が降ってきたりで観光のお客様はちょっと大変です。ホテル時代からお世話になっている天道神社の田中神官さんより毎年6月末日に行われる夏越の祓「茅の輪くぐり」の案内をもらっていましたがやっと今年くぐってきました。上賀茂神社や北野天満宮とか大きな神社が有名ですが、近所の氏神さまである天道神社(中京区仏光寺猪熊角)にも茅の輪が作られています。

住宅街の中にある小さな神社です。

神社の総代が手作りされる茅の輪をくぐってきました。今年半年の穢れを祓い、残り半年の無病息災を祈願します。3回くぐって、お参りします。気分も晴れやかに、お昼ごはんに向かいます。
目指すは、四条河原町をすこし下がったところにある中華料理の「芙蓉園」です。

余談ですが、この店の隣にあるのが学生時代によく行っていた「地球屋」という居酒屋です。昔は木造のすごい店でしたが、今はビルになっています。さて芙蓉園のランチはお目当ての「鳳凰蛋」(ホウオンタン)セットです。

品書きの但し書きは「鶏肉入り玉子焼き」とありますが、どう見ても「玉子とじ」です。ごはんと焼売2個か春雨サラダが選べて(みんな焼売ですが)手作りの香の物と熱い熱い大根スープがついてランチタイムは¥850です。ごはんもお代わりが出来ます。(男性は皆します)この親子丼ふうの味が何とも言えず美味しいです。昼の時間は皆これを注文していることが多いそうです。
大満足で鴨川を渡り、先日うちの奥さんが某所でもらってきた建仁寺の拝観券をもって初めて建仁寺の中に入りました。祇園のすぐ南側に広大な寺域をもつ建仁寺ですが、なぜか今まで境内を通り過ぎるだけで初めて本坊に入ります。

天龍寺も相国寺も臨済宗のお寺はみな同じような入口です。方丈(只今屋根の工事中)から龍の絵がある法堂へ向かいます。方丈から法堂へは途中このように入口が設えてあり境内の一般道を横切ります。

この戸の開錠システムがお年寄りには解りにくいですね。今日はあまり修学旅行生を見かけませんので静かに「双龍図」を拝めました。(なぜか撮影禁止とどこにも書いてません)

小泉画伯が北海道の中札内の廃校になった小学校の体育館で書かれたそうです。そうすると天龍寺や相国寺の龍図はどこで書かれたのでしょうね。法堂のあと本坊に戻り、中庭に坐ります。

潮音庭と呼ばれる庭に坐りしばし瞑想にふけります。

一歩外に出れば祇園の雑踏が広がりますが、そんな喧噪の世界を忘れ去るほど静かです。
京都人でもまだまだ知らないところがいっぱいあって、京都は本当に奥が深いですね。