お宿&かふぇ 布屋 《主人のひとりごと》

120年経った京町家を改修した民宿『布屋』

鉄旅 2019 伯備 小倉の旅 その4

2019年06月30日 15時35分17秒 | 旅先で
今朝も雨が降り続き観光の方はちょっとうんざりですが、皆さまそれぞれの目的地へ出かけられました。
小倉のつづき。僕の鉄旅はいつも梅雨の時期ですが日頃の行いのせいか、小倉の朝の天気予報は完ぺきな晴れマーク。駅前のホテルを7時過ぎには出発します。そして向かうは小倉駅8番ホーム。



去年来た時は、このホームの先っぽに短時間いましたが今日はちょっと本気です。しかしお天気が良すぎるのも問題で朝から日差しが強く、ガンガンの逆光です。撮影場所と目的の貨物列車の時間はあらかじめ調べられますが太陽の光までは計算出来なかった。梅雨のさ中の超お天気をちょっと恨みます。そして目的の上り貨物の時間。午前7時30分過ぎのちょうど通勤、通学の時間なので電車はかなり混雑しています。車内からのイタイ視線(こんな朝早くカンカン照りのなか物好きなヒトがいる!)を受けながらカメラを構えます。



来た!あれっ。違う。狙っていた機関車ではなくて最新型の大型電気機関車だ。運用変更のようです。ガッカリですが次を待ちます。貨物時刻表では30分ほど後に来る予定ですが旅客列車じゃないので遅れは当たり前です。しかも名古屋、大阪から来る便なので何時にくるか判りません。特急とかのように遅れたらホームの案内放送が「ただいま5分ほど遅れて到着します」とか案内が入りますが、貨物列車は何時間遅れても何の案内も入らないので(当たり前)我慢大会みたいなものです。そして約40分ほど遅れてやってきました。



九州の門司に10両しか配置されてないED76です。しかし超逆光!カンカン照りを恨みます。我ながら物好きにも程があります。





「白いかもめ」(正確にはかもめでは無いですが)青いソニックとかJR九州の車両は見ていても楽しいです。



小倉駅の立ち食いにはラーメンまであります。京都駅と違って駅弁とか駅うどんとかバラエティーに富んでいるので羨ましいです。古い電車とか古い気動車とか撮りながら4時間!が経ちました。こんなことをしていて熱中症で倒れたらテレビニュースに出てしまいます。何本か貨物を撮っていよいよ予定の最後を待ちます。



あー待って良かった。もう残り少ないEF81をなんとかまずまずの光線で撮ったのですぐ近くの終端駅に向かいます。



門司港駅です。映画?の影響かこのホームの表示を記念写真に収めている外国人がたくさんいます。



最近復元修復されて重要文化財になった駅舎です。40数年前の高校生の頃に九州の蒸気機関車の撮影に来た時に(そうです筋金入りの鉄ちゃんです)何度も訪れた門司港駅です。夜行列車全盛時代にこの駅から鹿児島行、宮崎行。長崎行と夜行列車に乗って宿代を浮かせていた思い出の地です。いまじゃそんな馬鹿なことはできませんが・・・。そしてこの駅の二階に食堂が出来て営業を再開したので訪ねてみますが階段を上がろうとしたら女性が降りてきて「今、満席で2時間くら空かないそうです」とのこと。そうか超観光地化しているんだ。残念。駅ほど近くのアーケド街へ向かいます。



しかし結構シャッターが閉まっている。そんななか



そんな商店街を歩いているとハードロック・バー「ツェッペリン」発見。夕方からですがどんな客層なのかちょっと興味がわきます。適当にお昼を済ませ



九州鉄道博物館へ。入館料は¥300と格安ですが



キハ07とか実車も何両か展示されていて駅名札(サボ)も無防備にぶら下がっていて九州のおおらかさを感じます。ほんと盗られないか心配になります。

そして港のほうに向かいます。



去年行った下関が対岸に見えます。







古い建物が残る「門司港レトロ地区」には御多分に漏れず外国人観光客で賑わっています。小樽よりはスペース的に余裕がありますがお土産屋さんが並んでいます。「焼きカレー」が名物のようですがそろそろ旅を終えなくてはなりません。小倉駅まで戻り駅ビルの「小倉鉄鍋ぎょうざ」でちょっと反省会をして(もちろん餃子とビール)



19時過ぎの「のぞみ」で帰途につきます。京都まで乗れればいいですがJR西日本の格安きっぷなので新大阪で下車。



でも新大阪から「はるか」(しかもハローキティ号だった)に乗り、京都に着いたら夜10時半でした。あー楽しかった鉄旅でした。長時間おつきあい ありがとうございました。おわり。











鉄旅 2019 伯備 小倉の旅 その3

2019年06月28日 16時28分40秒 | 旅先で
大阪でG20会議がある関係で京都駅もコインロッカーが使えないようで旅のヒトは不便ですね。
さて旅のつづきです。
西条から乗った電車は3両編成で初めは混雑していなかったのに広島に近づくにつれてどんどん人が乗ってきてかなりの乗車率です。なにぶん新型車両とはいえ3両なので混雑には対応できていない。大阪周辺の東海道線では最低でも8両は連結しているし新快速は12両なのでせめて6両くらいは欲しいですね。広島からは修学旅行生も乗ってきて大混雑です。みんな宮島口で降りてゆきました。僕はこのまま終点の岩国へ。



岩国から先、下関方面はまた黄色の旧型電車になりますが観光のつづきです。



駅前は工事中もあってなんかあまり風情が感じられませんが市バスで20分ほど行くと山の上には岩国城が見えます。時間的にそこまでは行けませんが





日本三大名橋の錦帯橋です。仕方ないですが往復¥300と有料です。ここも御多分に漏れず外国の観光客が多いです。お天気がいいので川に足をつけたりしています。橋を渡ると向こう岸は静かな公園になっています。橋のたもとの土産物店のソフトクリームが人気があるらしくかなり行列です。今日の第一目的の列車に間に合うように僕は岩国駅へ戻ります。普通の人は岩国から山陽線で西へ向かいますが敢えて僕は岩国から徳山に山側を走る「岩徳線」に乗ります。



岩徳線もいままで乗ったことがないので初乗車です。2両連結のタラコ色のディーゼル列車です。15時51分の次は17時15分まで無いので乗り遅れたら大変です。この列車にも通学の高校生とかが乗っていますが都会のどんどん来る電車ではないので放課後のクラブ活動とか学校生活も制約が多いだろうからかわいそうですね。



岩徳線の一つ目の駅が「西岩国駅」で名駅舎のひとつです。降りたくても次が来ないので車窓からパチリ。そしてどんどん山の中に入ってゆきます。山村のちいさな集落にある駅にぽつぽつお年寄りや高校生が降りてゆき車内は段々人がいなくなり、これぞローカル線です。そして長いトンネルをくぐると山口県に入ります。一瞬銘酒「獺祭」の蔵が見えます。こんな山の中にあるんだ。1時間半ほどのローカル線の旅が終わり徳山に到着。ここから



また「こだま」に乗って一路九州を目指します。そして今夜の宿は小倉です。





昨夜と打って変わってコンパクトなビジネスホテルの「西鉄イン」です。でもここは最近のビジネスホテルのトレンドである大浴場(中くらい)があります。さっぱりとして夜の小倉へ。



太田和彦の本に出ていた銀天街の「武蔵」です。太田和彦の最近の本には割と料金の高めの割烹風の居酒屋が多くてちょっと一人で行く感じではありませんが、昔の本を引っ張り出すと初めの頃はその町の昔からある居酒屋を紹介しているのでなにかと参考になります。そりゃそうですよね何時までも同じお店を記事にしていたら本が売れませんよね。僕もここ数年は一人でこういう居酒屋に入るのも慣れてきてごくごく自然にガラガラ「ひとりです」なんて入れるようになりました。高知もそうでしたがここもひとりなんでなんとかカウンターの隅っこへどーぞと言われます。次に来た人は「あっ 今 一杯」と言われていました。ラッキー!
瓶ビール(中)2本+タコ刺し+自家製ポテサラ+角煮+串カツ(2本だが でかい!)で¥2860です。シアワセ。そしてホテルへ戻ります。つづく。



鉄旅 2019 伯備 小倉の旅 その2

2019年06月24日 20時27分37秒 | 旅先で
雨は降りませんが、蒸し暑い京都です。
さて倉敷のつづき。
倉敷から伯備線に乗り、次の目的地を目指します。去年も同じように貨物列車を撮影しましたが、今回はそんなに山の奥まで行かずに15分くらいのところにある駅に降り立ちます。



豪渓駅です。もちろん無人駅。いろいろ撮影地をどこにしようか悩んだ末に駅から近くて、安全な場所にします。こういったときに役立つのが「お立ち台通信」というマニア向けの本です。いろんな人が全国各地の撮影名所を案内する本でもう20冊くらい発行されています。興味のない人は、どうでもいいことですが。さて駅から10分くらいのポイントに陣取ります。去年の備中川面に比べると単純な地形なので誰もいません。ここで目的の列車まで1時間半ほど待ちます。待っている間も例の「やくも」や黄色の通勤電車が次々と現れるので飽きません。1時間半ほど待つと岡山から来る貨物列車とそのあと30分ほどで反対からは岡山行がくるので効率がいい駅です。岡山から来る時間になりました。カメラを構えて、カメラの各種チェックも行い、踏切のカネの音もなり万全の態勢で前方を注視します。すると突然背後から列車の音!えーーっ、30分後に来る筈の岡山行が通り過ぎます。予想外の出来事にすぐ対応できずに敢え無く見送ります。呆然とする中今度は来ました。気を取り直してカメラを構えます。



原色の「ロクヨン」なのでこの1枚で我慢します。しかし「何故?逆向きのほうが先に来るのか?」こういった時刻表に載っていない貨物列車ですがマニアの間では「貨物時刻表」が1年に1回販売されていて、最近は貨物のサイトもあって今回はそのサイトにある時刻表で慎重に時間を確認してきたのに・・・。仕方なくトボトボと無人駅に引き返します。倉敷に戻り少し先の新倉敷で新幹線に乗り換えます。そうです、このおとなびフリー切符は新幹線も乗れるので一駅ですがわざわざ「こだま」に乗ります。



デビュー当時は最新型の車両で華々しく東京と博多を往復していた「500系」ですが今は8両と短編成化されて、細々と「こだま」で活躍しています。あっという間に「福山」です。今夜の宿は



駅前にある「ニューキャッスルホテル」です。普段のビジネスに比べて久しぶりの「ちゃんとしたホテル」です。しかもフロント君に「おひとりですが広めのお部屋をご用意しています」と通されたのが



ツインのシングルユースです。ま、下層階の部屋ですがでも30平米くらいあるので逆にちょっと落ち着けません。福山では事前にノキロのヨーコさんに聞いていて行きたかった居酒屋の「自由軒」が定休日で残念無念です。前まで行って写真を撮って適当な中華屋で晩御飯にします。次回 福山に来たら是非訪問しよう!



翌朝、新幹線が行きかうのが眺められる福山のホテルですが先があるので出発です。今日は少し観光の予定です。福山を8時36分発の「こだま」で3つ先の東広島へ。



新幹線の駅とは思えない木造ぽい駅です。ここから路線バスで西条へ。



山陽本線の西条のほうが立派な駅です。駅前から



酒蔵巡りをスタートします。でも時間はまだ午前10時前なのでしかも平日なので誰も歩いていません。駅からすぐにあるのが



天下の銘酒「賀茂鶴」です。なにしろ広いので吃驚です。伏見の月桂冠も酒蔵が見学できますが、昔から残された白壁の酒蔵が立ち並び圧巻です。



他の酒蔵はほぼ土日限定のようですがここ賀茂鶴は建物の周囲を歩けます。そして見学と売店の建物がありちょっと入ってみます。さすがに平日の朝なので係のおじさんも「おやっ」という対応をされますが「試飲します?」とうれしい言葉。
大吟醸とかを呑ませてもらいます。残念ながら先があるので買うのは控えます。



次に「賀茂泉」へ。ここは土日限定のようですがオモテから覗いていたら「どうぞ」と声がかかり、ちょっと呑まれます?なんて嬉しい言葉。賀茂泉では「生原酒」を2種類いただきました。酒瓶は重いので紺地の前掛けを購入します。いい気分でふらりと歩きます。





でも他の蔵はみんな土日限定のようでちょっと残念ですが先があるので駅へ戻ります。



ここからJR西日本広島エリアの新型電車で次の目的地へ向かいます。つづく。




鉄旅 2019 伯備 小倉の旅 その1

2019年06月23日 16時11分38秒 | 旅先で
このコーナーに投稿するのが1年ぶりとなりました。フェイスブックの「布屋」のページに最近の動向を投稿していたので、こちらをだいぶご無沙汰してしまいました。スマホから気軽に投稿できるのでパソコンに写真を取り込んでから記事を書いてゆくのには時間がかかってしまうので億劫になりますね。さて、この1年で京都観光も様変わりしてきました。どこに行っても外国人だらけの京都を敬遠する動きが徐々に感じられるようになってきました。そして宿泊予約の方法も以前のように宿に電話をして空き状況を確認してから予約するという方法が最近はとても少なくなってきているのを実感します。今年に入ってから予約の電話が全然かかってきません。普通の時期だけでなく、桜の頃の超ハイシーズンですら静かなモノです。やはり「スマホ」という画期的な道具がもう当たり前の世の中になったわけです。そういう自分だって「スマホ」やパソコンで旅を組み立てているくせに。という訳で今年も6月の梅雨シーズンに旅に出ました。毎年5月のいい時期はうちの奥さんが出かけるので仕方ありません。彼女は今回は「奥入瀬・八甲田 豪華旅行」でした。僕は去年同様JR西日本の「おとなびパス」で鉄旅です。このおとなびパスもみどりの窓口では販売せずJR西日本のウエッブサイトからの予約をしてカード決済で今年からは、なおかつ列車の指定席もすべて自分でしないといけません。最終的に出発前にみどりの窓口に出向いて切符を受け取るシステムです。京都駅のみどりの窓口もいつも外国人で混雑していますからこんな格安きっぷの客まで相手にしてられないのが現実です。
さて6月18日の朝7時過ぎの新快速で新大阪に向かいます。JR西日本の切符なので新幹線は新大阪からしか乗れません。スタートは8時4分発の「さくら547」からです。



8両編成の「さくら」は結構混んでいます。でも事前に座席指定を受けているので山陽九州新幹線はグリーン車並みの2列2列のゆったりシートです。1時間半でお城が見える福山に到着です。



電車男はここで「福塩線」のホームへ。2両編成の電車で府中まで乗ります。



今回の旅は今まで乗っていない線に乗るのも目的なので車窓を楽しみますが電化区間の福塩線の沿線はちょっと平凡でした。電化されている府中まで45分ほど乗ってまた元来た道を戻ります。福塩線というのは福山と広島県の塩町を結んでいますが府中から先は8時11分の次は15時5分まで無いので諦めざるを得ません。福山から倉敷へ向かいます。今回は倉敷駅で「駅撮り」をします。JR西日本の岡山辺りは広島辺りに比べてまだまだ旧国鉄時代の列車が結構走っています。
手始めに



特急「やくも」にカメラを向けます。松江のお客様が「やくも」は揺れるので苦手ですと結構聞きます。岡山から松江、出雲方面を結ぶこの特急は伯備線で中国山地を越えますがカーブがすごく多いのでスピードを出せるように振り子構造になっているのでよく揺れるんです。「やくも」に使われている旧国鉄型の381系も残すはここだけなので鉄道ファンには貴重なんです。どうでもいいことですが・・・。御多分に漏れず倉敷駅も外国人が目につきます。黄色の通勤電車とかも撮っていると、ホームの列車到着案内に「回送」の文字があります。あれっ、この時間に回送列車はないはずなのに??ホームでは行きかう観光客に混じってカメラを下げた若い男性がひとりいます。長らく駅のホームで電車を撮っている最近の僕はこういう人がいると反応するようになってきました。「なにか 来る?」そして現れたのが



なんと電気検測試験車の「クモヤ443」です。これはラッキー!めったに見れないしどこを何時走っているかわからない車両です。撮影後にちょっと彼に聞くと「ツイッター」で走る時間とかが解るそうです。最近はこういった若者に話しかけると結構イロイロ教えてくれます。僕のようなおじいさんの電車男は情報が限られますが、そうかこうして若者は情報を得るんだ。ぼくもこれからは「ツイッター」で最新情報を得よう。と、ひとつ賢くなります。その後今日の倉敷駅でのメインの貨物列車を待ちます。初めての駅での貨物列車の撮影はどこを通るかわからないので、事前の調査も必要です。ここだろうというホームで待ちます。そして予想通りやってきました!



水島臨海鉄道から岡山へ向かうこれもなかなか見れない「ディーゼル機関車」が牽く貨物列車です。いまのところ順調です。つづく。