お宿&かふぇ 布屋 《主人のひとりごと》

120年経った京町家を改修した民宿『布屋』

新メニュー「スープセット」

2008年01月31日 19時51分41秒 | 布屋
カレーしかないと近所の常連のお客様から言われ続けて早5年。オープン3年記念で実施する予定の新メニュー(和風のランチセット)は写真撮りまでしていまだ実行していないが、ここに来て急にうちの奥さんがやる気を出し、ついに1月から始めたのが写真の「スープセット」です。何しろ僕がホテル時代にお世話になっていた同志社教会の佐伯牧師には「布澤さんはホテル辞めてカレー屋さんを始めた」と今だに言われている始末。ご近所の常連さんが初めてのお客さんをお連れしてうちに来られて言う言葉が「ここはカレーしかないけど、まあまあ美味いしどうですか・・」そして5年が経ち、カレーも段々きつくなる方も増えてきた。そこで年末から色々試作を重ねた結果、豆と野菜のスープ(トマト味です。カレー味ではない!)野菜をトッピングしたオープンサンド・サラダに珈琲か紅茶で¥850です。寒い冬には中々好評で、先日はカレーよりスープのほうがご注文が多かっので苦労して仕込んでいるうちの奥さんもまづまづご満悦。一度ご賞味あれ。

五十肩顛末記

2008年01月29日 14時56分04秒 | その他
うちの奥さんは12月に金沢に行って奇跡的に直った五十肩だが僕のほうは1月に入り徐々に悪化してきてついに日曜日の夜には疼いて眠れなくなるところまで来てしまい、月曜の朝ごはんで台所に立った時には左腕が上らなくなってしまった。掃除の際には雑巾がけも出来ない状態で、意を決して近所で評判の整形外科医の元に馳せ参じた。自転車のハンドルも持てない状況で(片手で行きましたが・・)受付に駆け込んだところ受付のスタッフに「本日は予約のみです」だそうで、待合室もリハビリ室もご近所のご老人で一杯。水曜日にお越しくださいと言われてしまった。かくかくしかじかの理由で今日しか来れないと哀願の末、何とか診察してもらえましたが、午後3時頃になりますとの事で再度出直し。結局診察が終わったのが夕方近くになりました。レントゲンを見た先生曰く「骨の間にカルシウムがたまったいる。ここ痛いですか?」と痛い所を思い切り押す。イテテテと僕。そこに注射を1本。薬と湿布を頂き、痛い左腕をかばいつつ帰宅。ところが今朝起きてみるとあらあら不思議、左腕が上ります。流石、近所の名医。あんなにご近所のご老人で混み合っている筈です。でもホント五体満足で生活できることに感謝しないといけないと痛感した日でした。写真は先日伺った「御室さのわ」。次回にご報告いたします。

「18切符」で倉敷へ その4

2008年01月18日 17時34分31秒 | 旅先で
昨日今日と寒い日が続きます。昨日は雪が舞っていて、とても寒い一日でした。さてしつこくまだ倉敷の話題が続きます。写真はご存知の「カフェ エル・グレコ」大原美術館の隣にあって、僕が高校2年の夏に一人で「萩・津和野・倉敷」と夜行列車と駅に寝泊りする旅をした時に(今から思えばその頃から少し変わっていたかも・こういった話をうちの奥さんや娘、息子に話すと半ば呆れられます)一度訪れています。当時永六輔の「僕の旅の絵日記」(題名は記憶があいまいです・その本を今探しましたが何処にうずもれているか発見できなかった)とかいう本の表紙に「エル・グレコ」が出ていて憧れてわざわざお店に勇気を持って入ったのを覚えています。実はそのときのマッチが保管してあり以前続けていた「思い出のマッチ物語」に登場する予定です。何時になるやら・・。最近よく購入する雑誌にミーツとかサビィを出している出版社の「西の旅」が気に入っていて「70年代アンノン族の陽だまりの旅をもう一度」の表紙にもエルグレコが出ていて懐かしくなり今回の倉敷行きのきっかけにもなりました。久しぶりのエルグレコはうっすらとした記憶より小ぶりでしたが、落ち着いた雰囲気はそのままですね。35年前から同じように営業しているわけで、正月でもあり、なんか僕も頑張ろうという気にさせてくれました。

「18切符」で倉敷へ その3

2008年01月12日 19時33分41秒 | 旅先で
まづはホテルの隣にある大原美術館へ。本館から見てゆきますが、館内はなんとなく”そわそわ”した感じ。というのも観光バスのツアーが入るようで、ツアー者用の小さなバッチをつけたご婦人方が時間が決まっているのか慌しく通り過ぎられ、お話は小さくという表示を無視するかのようにあちこちで楽しそうな話し声が聞こえます。倉敷といえばこの美術館をはずせないから仕方がないとは思いますが、ツアーのあり方も考え物です。しかし京都とかで行われる美術展のガラスの反射に悩まされる展示ではなく、恐ろしく無防備な展示ゆえモディリアーニの絵では暫く見とれてしまいます。昔教科書で見たようなユトリロやモネやゴーギャンをこんなに近くで見ていいのかと思うほどのおおらかさがこの美術館の人気の秘密かな。先日の金沢の美術館は小さな展示室全てに係員が配置されていて、慣れない僕たちはなんか監視されてるようでゆっくり鑑賞できなかったことを思い出します。そして工芸館では浜田庄司、河合寛次郎、冨本憲吉、バーナードリーチがふんだんに展示してあり圧倒されます。だって2段のガラスケースに2,3作品が詰め込まれている。なんという蒐集量。時間だけがあっという間に過ぎます。つづく。

「18切符」で倉敷へ その2

2008年01月11日 20時43分35秒 | 旅先で
倉敷に降り立つと駅ビルの商業施設はシャッターで閉ざされている。あれ?やはりお正月はお休みなのかな?ひょっとして大原美術館も正月休みかな?と人通りの少ない駅前通をとりあえず美観地区まで歩くことにする。観光客風な人も全然見かけない。おそるおそる美観地区入口と表示がある交差点を曲がる。と、そこは人、人。流石「倉敷」。おみやげ物店を始め、あらゆるお店が人で溢れている。大原美術館も開館していることを確認。さてとそれではお昼ごはんを何処にしようかと考えた末、久しぶりにアイビースクエアまで歩いてランチでもと向かうも、館内の食堂は満員。一人だからあんまり観光客で一杯のお店は敬遠したいし。そこで思いついたのが「倉敷国際ホテル」。人力車が行き交う(何処にでもありますね)大原美術館の横をすり抜け館内に入ると、とても静か。このホテルはかなり時間がとまったままのクラシックホテルですが、ロビーの吹き抜けには棟方志功の作品が飾られ、民芸の好きな僕にはとても落ち着くホテルです。1階奥にあるレストランは庭からの光が入り、外の喧騒が嘘のように静かでランチが¥1800程でいただけます。さてゆったりとこれからの予定を考えます。つづく。

「18切符」で倉敷へ その1

2008年01月10日 20時37分44秒 | 旅先で
2008年が始まりました。今年のお正月は喪中のため初詣に行けません。うちの奥さんは千葉の実家に里帰り。12月31日の朝の新幹線で颯爽と出かけて行きました。電車男に影響されたのか、N700系に往復乗るようです。羨ましい。大晦日はすごく久しぶりに紅白歌合戦を最初から最後まで見ました。しかし若手の歌手は殆ど名前も知らず、一緒に見ていた娘や息子にしきりに名前を聞いたり、馬鹿にされたり、活躍の場を教えてもらいます。こういう時つくづく年がいったと思います。元旦はお墓参り、2日は家族で鍋を囲みます。しかしここでじっとしている訳にはイカナイ。手元には幸い年末に娘が使い残した「18切符」が1枚ある。3日の朝8時過ぎの新快速で向かうは「倉敷」へ。行き先をあまり考えてなかったのと変に正月に出掛けてお休みのところもあるし、倉敷なら大丈夫かと。電車は流石に空いていて京都から座れます。相生で三原行きに乗りますが、何時ものような大混雑は無く、何年ぶりかの倉敷に降りたのが正午前。つづく。