お宿&かふぇ 布屋 《主人のひとりごと》

120年経った京町家を改修した民宿『布屋』

西国三十三か所巡礼の旅 18番、19番

2014年04月27日 16時56分16秒 | 京都観光
桜のシーズンも終わり4月最後のの金曜日ですが宿泊予約が入らない!ので、西国巡礼の旅とします。旅といっても18番は六角堂で19番は寺町の革堂なので徒歩圏内です。折角なのでたまには僕もどこかでランチがしたいとブツブツ言ってると(うちの奥さんはやれ女子会だ、やれ近所の友達とのランチ会だとあちこち行ってるのに・・です)それでは四条烏丸のフレンチでもということになりぶらぶら歩いて向かいます。途中新しいお店や、違うお店になってたりと街中ウオッチングをしていると某パン屋の前で赤ちゃんを前抱っこした若いお母さんが手を振ってます。あれれ・・わが娘です。えらいところで会ってしまいました。赤ちゃん連れでフレンチに行く訳にもいかないので、「串くら」でお昼ごはんということになります。



ここなら座敷でおむつ交換も可能です。フレンチのランチが脆くも崩れ去ります。しかし京都って狭い町ですね。お昼ごはんを食べたらバイバイです。我々は目的の「六角堂」へ。





結構このお寺の「お守り」が人気でわざわざ行かれる方も多いです。京都の中心だと言われている「へそ石」をチェックして次の19番に向かいます。三条通りを歩きますがいろいろ新しいお店も出来ています。



昔ながらの「家邊徳」も建物は健在ですが、テナントは撤退しているようです。



以前はイタリアンだったお店が洋服屋になってます。



昔からお値打ちの和食店だった「京四季」は更地になってます。



俵屋のショップ「遊形」に初めて入りました。俵屋の石鹸で有名ですが男性は、入りにくいですね。



町家アンティークの元祖的なお店。



隣にはモダンな店構えのアンティークショップが出来てます。



おーっ。「青おにぎり」発見。リヤカーで銀閣寺からおにぎりを売りに来るそうですが何処に現れるかは解らない?そうです。今回はお腹いっぱいのため諦めます。



寺町御池角の「亀屋良永」のショーウインドーの生け花はいつも感心するとうちの奥さんが申しております。寺町通りもいろいろお店が増えています。昔ながらの「開新堂」「一保堂」の他に「二条若狭屋」やちりめん山椒の「しののめ」やら数十メートルの間に名だたる名店が軒を連ねます。



19番札所「革堂」さんで朱印をいただき、さて夕方5時まで少し時間があります。うちの近所にぜひ行きたいお店がある。少し前に行ったら満席で入れなかったので今日は開店の時間に行かないとダメとうちの奥さんが力説するのでしばらく時間調整をします。話題のカフェに行く時間もないので御所のベンチでしばし休憩です。





出水あたりの八重桜が丁度見ごろです。ベンチでは若者達がワイン!を飲みながら夕暮れの時間を楽しんでいます。そろそろ5時近いので腰をあげて護王神社の角をまがり、目的の店へ向かいます。



町家カフェの初めの頃からあった「九里九馬」は残念ながら閉店していました。その先へいそぎます。目指す店が見えてきました。



こちらから見ると普通の居酒屋に見えますが、反対側から見ると



まさに「立呑」です。そう昼間は材木店で、夕方5時から立呑の店に変身するそうです。うちの奥さんもスゴイ店を知ってますね。





材木店の息子さんが一念発起してはじめた店です。



侮るなかれ、つまみはなかなかのモノです。「マグロ剥き身」¥450、串カツとか定番メニューも充実。うちの奥さんは「アボカドのキムチ和え」がいたくお気に入りです。生ビールも「ハートランド」。日本酒も焼酎もかなり充実しています。お皿も骨董を使っており、店主の拘りを感じます。



「とようけ屋のおあげ」は、七輪でさっと焼いてかつおをかけて供されます。焼きたては旨い。



まだ外は明るく、今日はお天気も良かったので風も爽やかで立呑み日和です。しかし向かいの京都府庁はまだお仕事真っ最中のようです。さすがに近所だけあって、知り合いが手を振りながら自転車で通り過ぎます。休日であることを実感してほどほどで歩いて帰ります。徒歩5分くらいに「ええ店が見つかった」とうちの奥さんが呟きます。ちなみに店の名前は「酒場 井倉木材」です。おわり。






市バス一日乗車券の旅 その2

2014年04月22日 14時30分47秒 | 京都観光
嵐電嵯峨駅前の踏切を越えてしばらく行くと桂川の河原の道に出ます。



桜も終わり、新緑の嵐山が拡がります。丁度市バス、京都バスのバス停「角倉町」があります。確かに京都バスの時刻表に「一日乗車券」も利用できると書いてあります。しばらく待っていると京都バスの「苔寺、鈴虫寺」行きがやってきました。さっそく乗り込みます。以前は整理券付きバスでしたが、機械は撤去されています。車内は結構女性客で座席はほぼ埋まっています。次が渡月橋のたもと「嵐山」バス停ですが、だれも降りません。みんな終点の鈴虫寺が目的地のようです。ちょうど後ろの席の女性たちの会話が聞こえてきます。始発の京都駅から乗ってきたようで「1時間も乗ってるのに、このバス¥230や。信じられない・・。うちのほうで1時間もバスに乗ったら1000円位するのに・・」なんて聞こえてきます。ホントおじさんなんか一日乗車券ですでにこのバスで3回目やで・・と思わずちいさくつぶやきます。松尾大社を過ぎて細い道をすすむと終点「苔寺、鈴虫寺」です。嵐山から20分位です。



やはり日曜日とあってかなりの人です。圧倒的に女性グループが多いですが、仕方なくついて来た男性を従えたカップルも見られます。



バス停前の茶店のおばちゃんが盛大に道案内しています。「鈴虫寺はこちらやで。そっちは苔寺で入れへんで」乗ってきたバスで折り返し帰りのバスに乗り込む(ここまで来て鈴虫寺に行かない人はまづいないでしょう)ちょっと不審なおじさん(僕です)をみてちょっと首をかしげていますが、気にせず京都駅行きに乗り込みます。ちょっと車内で居眠りしようと思ってますが観光地経由のバスの車内は賑やかなので「松尾大社前」で下車。松尾橋を渡って反対側の市バス「松尾橋」に向かいます。



小雨の中、河原では「新入生歓迎バーベキュー?」が繰り広げられています。結構寒いのに川に飛び込んでいる学生もいます。「若いなー」とぼんやり眺めながらバス停へ。ここが始発の「3番」北白川仕伏町行の一番後ろの席を確保します。なぜか市バスの案内地図「バスなび」には「3番」は掲載されていません。観光地を結ぶ系統ではないからかな?この系統は、京都の西端の松尾から四条通を横断して東の端の北白川まで行くので、居眠り目的にはぴったりです。バスが動き出してふと気が付くと「四条烏丸」です。日曜の繁華街はスゴイ人です。車内も結構混雑しています。このまま河原町今出川、百万遍をやり過ごし北白川別当町でバスをおります。なんと丁度1時間。「ふーっ」時刻は夕方5時近くになりました。うちの奥さんとの待ち合わせ時間が「お茶会」がすんで着物を片付けてからなので夜7時で、まだ時間があります。待ち合わせが三条なのでその近くまで行くことにします。北白川別当町から「5番」で平安神宮へ向かい、一捻りして東山二条から「203番」で四条河原町へ。これで7回乗車したわけです。消費税が上っても¥500のまま値段が据え置かれた一日乗車券(大英断)は、やはりお値打ちですね。バスの旅を終えた僕は、オーパの「タワーレコード」と「ブックオフ」に立ち寄り、そうそう村上春樹の新刊が出たので「ブックファースト」で初版本と確認してから購入します。今回の短編集はなんかいろいろ曰くがあり、「ドライブ・マイカー」では喫煙に対して実在の北海道の町会議員からクレームがついて初出の文芸誌にある町の名前をこの短編集では変更してあります。どのように変更したのかもちょっと気になり早速確認すると、初期のころの作品の中に出てくる北海道の架空の町の名前になっていました。成程と納得。他にも「イエスタデイ」はやはり初出の文芸誌から十何行削除されていて、ちょっと村上春樹らしくない本に仕上がっています。ま、こんなことは一部の人だけにしかわからないことですが・・。さて待ち合わせの三条のブックオフ(2軒ハシゴするほど結構愛用しています)で合流した我々は今夜の目的地へ向かいます。最近愛読している「京都の中華」に出ているお店を巡っています。今夜は



河原町三条にある京都人なら誰でも知っている中華料理店ですが、なぜか今まで入ったことがありませんでした。



よく見るとオモテの陳列棚もなんかいい感じですね。早速入店。ちょうど河原町の喧噪が窓越しに感じられる席が空いています。生ビールと「エビの春巻き」と「鶏のから揚げあんかけ風」などを注文して店内を見回すと
「長い間 ご利用ありがとうございました。当店は4月26日で 閉店させていただきます」!!!!!とあります。今日は20日なので今週いっぱいやん!なんということだ。すると先ほどまで空席もあった店内があっという間に満席に。日曜日なので通りがかりの外国人の団体(8人)やら、別れを惜しみに来られる常連と思しきお客さんやらで、注文をとる「お母さん」は大変な状態に。少し早目のタイミングでお料理を頼んでよかった!





竹の子を湯水のように使う京都の春巻き(ここはいつもの王将とは違う!)とビールでしばし幸せを味わいます。でもあまりの混みように「叉焼麺」を頼むタイミングを逸した我々は、次のお客様に席を譲り、僕たちにとって最初で最後の「ハマムラ河原町店」となります。またひとつ河原町の顔が無くなるわけです。でも次に寄ったお店で、ちょっと小耳にしたところ(京都の飲食店の薀蓄本を一杯出しているバッキーさんに聞いたので確かな情報です)「ハマムラ」の息子さんは別のところでお店を出すことを考えているそうで再びあの「春巻き」は食べれそうです。おわり。




市バス一日乗車券の旅 その1

2014年04月21日 19時35分07秒 | 京都観光
今年の3月22日より市バス一日乗車券の範囲が拡大されたと新聞で読んだので、先日例の「ヨドバシ」の帰りに京都駅の市バス乗り場で市バス観光マップの「バスなび」をもらってきてある夜、ぼんやり見ていたら、500円の一日乗車券の案内を見て驚いてしまった。今までは「市バス専用一日乗車券」とあったのに今回よく読むと「市バス・京都バス一日乗車券」とあり、市バス・京都バス均一区間は何回でもご乗車いただけます。と書いてある。路線図をみると今まで堀川丸太町から嵐山は追加料金が(しかも¥200近く)必要でしたが、嵐山地区は均一区間になり、京都バスの苔寺、鈴虫寺方面も乗れるようになっている。そこで1か月近く休みなく働いたのでとうとう4月20日の日曜日はお休みすることになり、この一日乗車券でホントに乗れるか試してきました。この日うちの奥さんは毎月恒例の「お茶会」が高台寺の近くの料亭であるので朝から着物の着付けで大騒動しています。それを横目に、堀川丸太町からまづ「204」番で円町下車。お昼は手堅く「吉野家」で牛鍋定食を食べて、「93」番で嵐山へ。うちからトロッコ列車に乗るのに便利になった「嵯峨嵐山駅前」で下車。





案内に従って3分くらいで「嵯峨嵐山駅」に着いてしまいます。



昔は南側しか改札がなくて不便でしたがエスカレーターも着いた立派な駅になっています。



トロッコ嵯峨駅も立派。しかも



むかし懐かしい「D51」蒸気機関車が鎮座しています。ちょっと待合室にはいるとちょっとしたフードコートまであり、奥に「日本最大級のジオラマ鉄道模型」があります。¥500を払ってなかへ。



「EF66」の先頭部のカット部分では有料で運転体験もできます。



中ではエッチオーゲージの模型が走り回り、小さな子供たちが歓声をあげています。思わず「キハ82系」やと声を出すおじさんもいます。(僕です)
市バスの調査に来たので、あまり長居をするわけにも行かず嵐山へ向かいます。懐かしい嵯峨駅前の商店街をぬけて(若い頃、嵐山のホテルにも3年位勤めていたので)渡月橋を目指します。



踏切の手前にはおしゃれな「古書店」もあります。なかなか面白い品ぞろえですが、荷物になるのでここは我慢。嵐電の踏切にさしかかると警報機が鳴りだします。



この間の阪堺電車といい、嵐電も「ラッピング電車」が走っています。長くなりそうなのでここで「つづく」とします。

桜 便り 2014 その1

2014年04月02日 16時34分38秒 | 京都観光
4月になりました。消費税が上がりましたが「布屋」は据え置きです。うちの奥さんから「計算がめんどうなだけと違うの!」なんて言われていますが、あくまで企業努力であります。
さて、ここ数日暖かい日が続いています。お客様が「桜」が綺麗でしたとのお話をうかがいます。これはちょっと確認に行かないと・・。4月1日のお昼すぎから出かけてきました。例により自転車で「御所」へ。



咲いている!







平日ですがかなりの人です。でもお昼を食べないで急いで来たので



ここは「なかじま食堂」へ。御所でお弁当を食べるときは必ずここです。その昔は(今もかな?)立命やら同志社の学生たちに愛される食堂でした。僕らが学生の頃は立命館大学の本学は、荒神口にありました。今は府立医大になっていますが・・・



なんかなつかしい味のお弁当でしょう。そして人混みをさけて「ばったが原」でしばしお昼寝します。お昼寝の後は鴨川へ。まだかなと思いきや





7分咲きになっています。桜の咲く頃の賀茂川(出雲路橋あたりはこの字のほうです)がいちばんきれいかな。



負けじと高野川の桜も満開を迎えようとしています。ちょっと平安神宮方面まで足をのばします。



平安神宮はまだのようです。折角なので神苑にも入ってみます。



やはり紅枝垂れはまだつぼみ状態です。



おっとこんなところに「チンチン電車」が保存されていました。(状態はあまりよくないです)





苑内はかなり外国の方(中国?台湾?)が多くてにぎやかです。退散して岡崎の近代美術館あたりへ。



疎水あたりも





暖かいので一気に花開いたようです。ぐるっと廻って御所に戻ってきました。出水の枝垂れは



そろそろ終わりを迎えています。こんなローカルなところにも外国の方が記念写真を撮ってます。というわけで今週末が満開になる京都桜便りでした。