お宿&かふぇ 布屋 《主人のひとりごと》

120年経った京町家を改修した民宿『布屋』

花だより 3月編

2012年03月29日 20時35分32秒 | 京都観光
寒いせいか今年は花が遅れています。2月の北野天満宮の梅花祭に行かれたお客様から梅がほとんど咲いていなかったと聞いていて、昨日、少し時間があったので、自転車で天神さんに様子を見に行ってきました。

平日というのに(水曜日)というのに、この行列。

3月28日ともうすぐ4月だというのに本殿前の梅が見ごろです。

あたりは梅の香りで一杯です。


ということは桜はどうなってるのかと、隣の平野神社へ行ってみると

京都で最も早い「魁」は、まだつぼみ堅し。

中国の観光客が歩いてるぐらいで

夜桜の屋台も出番待ち状態です。
早いときには3月末で満開の時もありましたが、今年はすこし遅いかもしれません。

お水取り

2012年03月11日 17時09分25秒 | 旅先で
3月11日14時46分 家族そろって黙祷いたしました。
報道で見る限り、まだまだ復興の道のりは長いかと思われますが、一刻も早く元の生活に戻られることを祈念いたします。
さて奈良の続き。3月1日から14日まで行われる奈良・東大寺のお水取りを一度拝観したいと以前から思っていました。幸い?行中の3月のある日に休みが取れまして、お昼ごはんに「くるみの木」夜は「お水取り」という予定で奈良に向かったわけです。くるみの木からバスを乗り継いで(奈良ワンデーチケットはバスもフリーです)東大寺南大門に着いたのが夕方5時ころ。鹿と修学旅行生がにぎやかです。

南大門からお水取りが行われる「二月堂」までは徒歩15分くらいです。お水取りは午後7時に松明が点火されるので、まだ2時間ほど時間があります。初めてなのでとりあえず様子を見にゆきます。二月堂の下の広場に行くとやはり毎年来る人なのか既に折り畳み椅子持参で場所取りの人たちが待機しています。

うちの奥さんは新しくできた東大寺ミュージアムにちょっと寄りたそうでしたが、ここはこのままいい場所をキープして待っていたほうがよさそうです。うちの奥さんが、ささっと警備のガードマンに「どの辺で見たらいいですか?」なんて聞いてきて、ちょうど松明が見やすい位置で待ちます。午後6時を過ぎたころから、にわかに人が増えてきて、30分前にはもう立錐の余地もないくらいの人で二月堂の下の広場は人で埋まってゆきます。

午後7時前には奈良県警の警備の案内や、東大寺の案内の放送が再三流れます。これだけの人が結構滑りやすい斜面に立っているんですから安全には再三の注意が必要です。ちいさな松明がお堂から降りてゆき、いよいよお水取りが始まります。火と水の祭典であるこのお水取りは、東大寺二月堂に1250年以上前から毎年行われてきた「修二会」という行で、新しい年を迎え、若水を観音様に捧げ、前年までの罪を悔い、国の安泰を祈る行事とのことで、ちょうど東日本大震災の一周年を迎え、国の安泰と東北地方の復興をお祈りしてきました。

二月堂の舞台を神聖な火が通ります。

今年も健康で、安心な日々が送れますように。合掌。

奈良 くるみの木

2012年03月09日 21時16分31秒 | 旅先で
先日奈良にある「くるみの木」というお店に行ってきました。ここは週替わりのランチが評判で、一日80食限定なんですが、11時半の開店1時間前から並んでるらしいとの情報を、うちの奥さんが何年も前から何回も言ってました。まだ布屋でランチをやってる頃から「くるみの木」が気になるらしくて、実はレシピ本まで購入していました。カフェで一日限定80食もあってそんなん売り切れないよと気軽に考えている僕をしり目にお店に前日電話すると予約ができるのは30食までで(しかも取り置きだけで席は行ったときに空いてなかったら待たないといけないらしい)あとはお店に来た人が順番に食べられるとのこと。これは行かねば・・・・。
地下鉄丸太町で奈良ワンデー切符を購入して(京都から奈良へは絶対この切符が安い)11時52分発の奈良行き直通急行に飛び乗ります。近鉄奈良の一つ手前の新大宮で下車。歩いて15分くらいの踏切のそばに目指す「くるみの木」があります。

ここだけ別世界みたいに、緑に囲まれた小さな学校みたいなお店の周りにベンチがいくつかあり、何人もの人が静かに坐っています。時間は午後1時20分くらい。お店の中はたくさんの人が楽しそうにご飯を食べています。入口で係の人に尋ねると「十数組お待ちで、このまま行くと二組前でランチは売り切れますけれど・・・」「折角来たし待ちます」
くるみの木には雑貨屋さんが併設されていて、食材や器やら、洋服、靴までなかなか素敵な雰囲気です。置かれている雑誌も「自給自足」「ちるちんびと」「クウネル」とかゆるい感じです。雑貨をみたり、ぼんやり雑誌を見ていると、やっと名前を呼ばれます。時計をみると2時40分。お昼ごはんに、1時間半近く待ったのは初めてです。お店の中は、古い建物ですがお掃除が行き届いていて、置かれている果実酒や小物類もさりげなくて、シンプルの一言。そしてお待ちかねのランチです。幸い4人ほど帰られた方があって(そりゃそうでしょう。こんなに長く待てない人もいるはずです)僕たちで、ぎりぎりランチがセーフ!でいただけました。

混ぜご飯+野菜料理+主菜+揚げ物+汁物+デザート+飲み物という構成で¥1470です。

当日のメニューは、切干大根と桜えびの炊き込みご飯、和風ミートローフ、小さなかき揚げ、芽キャベツの辛子酢味噌和え、新玉葱と細葱のサラダ、大和真菜ときのこのお味噌汁、みつまめ、珈琲、紅茶またはりんごジュース。

地元の食材を使い、やさしい味付けとボリュームに、うちの奥さん大満足のランチでした。ふと周りを見回すと、女性のスタイルが大体みなさん同じような洋服や持ち物です。そんな女性たちに支持される「くるみの木」でランチがいただけて何よりでした。平日は3時以降は、お茶とケーキ主体の営業になりますが、ケーキもだんだん残り少なくなっていました。

帰りに雑貨を買って大変満足でお店を出るうちの奥さんでした。