お宿&かふぇ 布屋 《主人のひとりごと》

120年経った京町家を改修した民宿『布屋』

西国三十三か所巡礼の旅 12番から14番

2012年09月15日 18時47分06秒 | 旅先で
9月も半ばになるのに残暑が厳しいです。でも夕方の空を見るとだいぶ秋らしくなってきました。ぽっかり宿泊予約に空きが出たので、久しぶりに西国巡礼に出かけてきました。今回は12番岩間寺からです。滋賀県の琵琶湖が瀬田川になって京都に流れ出すあたりの山の中にそのお寺があります。今までは頑固にクルマを使わずに足で巡礼してきましたが、たまにはクルマも乗らないとバッテリが上がるとか言い訳しながら出かけたわけです。



バスの便も悪く、バス停から徒歩1時間もかかるお寺へは、みなさんクルマで来られています。ここのお寺に小さな池があり



松尾芭蕉が「古池や 蛙とびこむ水の音」と詠んだ池です。(へーっ こんなところにあるんだ)
次に13番石山寺に向かいます。クルマだと20分くらいで着きます。



年初にお参りする立木観音に行く途中にある石山寺に来たのは小学校以来かな。結構大きなお寺に驚きます。しかも「もみじ」がたくさんあり、秋はきっときれいでしょうね。



石山寺というだけあって天然記念物の石の上に国宝多宝塔があります。そして門前のお店でお昼ごはんです。



門前にはなんと5軒も食堂があり、名物しじみご飯が食べられます。そのあと14番三井寺に向かいます。クルマだと早いですね。やはり20分くらいで到着します。



天台宗の本山でここもかなり大きなお寺です。弁慶の鐘とかがあります。



観音堂で朱印をいただき、琵琶湖が一望できると書いてある展望台にいくと



湖岸にマンションが一杯できた琵琶湖が眺められます。昔は(江戸時代とか)きっと名所だったんだろうなあと思います。これで一気に3か所も巡礼しましたが、なんかクルマで廻るのは、あまり有難味がないですね。ちょっと反省。今回は石山寺の近くにあるホテルが超格安だったので、クルマで出かけたわけです。



バブル末期に出来たこのホテルは、当時200室で200億かかっていて、通常のツインルームでも45平米以上あり、バスルームも石貼りで、シャワーブースもあり、天井高も高く、レストランもバンケットもフルに造られていて、今はやりのスパもその当時からあるというホテルです。昔ホテルに勤めていた頃、たまたま開業レセプションパーティに出席して、かの帝国ホテルの「村上信夫総料理長」をお見かけしたことを思い出します。(意外と小柄でした)



ロビーもガーデンもきっちりメンテナンスされていて、ちょっと安心しました。でも今回このホテルの宿泊料金は、なんとツインルームで¥8000です。シーズンオフの平日ですが、相当なお値打ち価格です。タリフでは¥26000から¥40000ですから。(18時インの10時アウトの条件ですが)恐るべし一休ドットコムでした。


悲劇の18きっぷ 2012夏

2012年09月07日 16時14分09秒 | 旅先で
東北旅行を終えた友人の(18きっぷで東北から帰ってくる強者)18きっぷ残り1枚を手に入れた電車男は昨日加賀温泉の総湯めぐりと福井名物ソースかつ丼の旅に出かけてきました。京都6時59分発湖西線近江今津ゆきでいざ出発。一昔まえの新快速用に使われていた117系に坐り琵琶湖を眺めながら北上します。近江今津で福井行きに乗り換えます。2両編成ですが窓側をキープ。いざ福井へ。福井には9時51分着です。ところが敦賀の一つ手前で車内アナウンスが入ります。「お急ぎのところを恐れ入りますが福井方面が大雨のためしばらくここで運転を休止します。」ええっ。その後何度も車内アナウンスが入ります。「敦賀から先はすべて運転を見合わせています。」確かに北の方角は真っ暗です。50分後に発車のアナウンス。敦賀に50分遅れで到着します。が、ここで再びアナウンス。特急列車もすべて止まっています。「ただいま路盤の確認のため運転の再開時間は未定です」隣には名古屋発富山行きの「しらさぎ」が停まっています。ここでも50分ほどが過ぎたころやっと動き出します。北陸トンネルをでると速度規制とやらで(時速30キロ)のろのろ走ります。おまけに特急が優先されるので退避のため余計に時間がかかります。やっと福井駅に到着。約3時間おくれ。もう午後1時です。



急ぐ旅ではないので僕はいいですが、仕事の人とか待ち合わせの人とか車内や駅は連絡する携帯電話の人で大変です。



13時前で12時過ぎの列車が表示されています。仕方がないので改札に出ると駅員さんも大混乱です。



運転休止の特急が表示されています。自然現象なのでみな諦め顔です。気を取り直し、いざお昼ごはんへ駅前の道を市役所方面へ。新潟でもソースかつ丼を食べましたが、ここ福井の「ヨーロッパ軒総本店」(名前がスゴイですね)のソースかつ丼もぜひ制覇しないと。かなり予定時間がオーバーしてお腹もペコペコの電車男はちょっとよろけながらも(なにしろ朝が早かったので)道を急ぎます。歩くこと20分。やっと見えてきた茶色のビルが。正面玄関をみると、なんと!



臨時休業です!はるばるここまで来て、お腹もペコペコで「ソースかつ丼定食」と頼むメニューまで決めてきて、ががーん。
倒れそうになりながらオモテで写真を1枚。悲しい。仕方がないので駅前の食堂でお昼を済ませて駅へ向かうも電車のダイヤはぐちゃぐちゃに狂っていて、時刻表なんて関係なし状態です。改札口の女性駅員につぎの金沢方面は何時ころですか?と尋ねると「もうすぐ出ますよ」と言われて、あわててホームに駆け上がると、高校生諸君が地べたに座り込んで電車を待ってます。全然すぐちがうやん。もう加賀温泉なんて行ってたら時間がないので、福井からほど近い「芦原温泉」に向かいます。なんとか普通電車とバスを乗り継ぎ、こんなこともあろうかとか調べてあった「セントピアあわら」という地元向けの温泉に到着。



建て替えられたのか新しい温泉ですが露天風呂もあり、地元のおじさんとかが風呂の中でのんびりした会話も聞こえ、やっと電車男もゆっくりお風呂を楽しみます。やっぱり本物の温泉はいいですね。たまに行くスーパー銭湯とはやはり違うと満足してロビーで缶ビールを飲んでさあ帰ろうと再び駅に向かいます。



さすがに朝の大雨の影響ももう収まって、正常ダイヤで電車も動いているだろうと帰りの予定時刻の18時過ぎに「芦原温泉」駅に来ると、また貼り紙!今度は金沢付近で人身事故があり「只今大阪、名古屋方面は運転を休止しています」だって。敦賀19時52分に乗らないと帰れないやん。どうするの。18時45分頃になってやっと名古屋行き特急が75分遅れで来ます。各駅停車は175分遅れで走っていますとアナウンス。青春18きっぷ危うし!ここは「おきて破り」で特急に飛び乗り乗り、なんとか敦賀で下車。敦賀から予定通りの普通長浜行、長浜から普通姫路行と乗り継ぎ、無事京都へ22時22分に帰り着きました。ほんまおきて破りしなかったら帰れなかった今回の18きっぷの旅でした。疲れたーー。おわり。