お宿&かふぇ 布屋 《主人のひとりごと》

120年経った京町家を改修した民宿『布屋』

つれづれに 2月の或る日

2017年02月20日 15時17分17秒 | 京都観光
三寒四温の今日この頃です。京都マラソンが昨日行われました。うちにお泊りのお客様もフルマラソン完走されました。お天気もよくて本当に良かったですね。週に2回くらい堀川の河川敷を走っているうちの奥さんが羨ましがることしきりでした。死ぬまでに絶対フルマラソンに挑戦したいと闘志が再発しました。ガンバレ!
さて2月の初めころに美術館に行ってきました。その前にバスの一日乗車券で(軟弱にも 最近は寒いのですぐバスに乗ってしまいます)府庁前から204番で東天王町へ向かいます。バス停から坂をだらだら登ると



日の出うどんです。銀閣寺から永観堂、南禅寺へ歩く途中にあるロケーション抜群のうどん屋さんです。ここの名物



僕は 特カレーうどんです。うちの奥さんが



普通のカレーうどんをオーダー。なにしろ午後3時で閉店なので僕たちが駆けつけた午後2時ころは少し待ちましたが行列はありませんでした。昔はタクシーの運転手さんのたまり場的食堂でしたが(なぜかこの店の前は道路が広いので駐車しやすい)今は観光のお客様の超人気店です。うちの奥さんが「普通の頼んだら私のネギが全然入ってない」とちょっと不満そうです。しかしここも外国人の占める率高しです。カレーうどんに満足した我々は近くのバス停から32番で岡崎へ。



近代美術館で「茶碗の中の宇宙・・樂家一子相伝の芸術」を見ます。NHKの日曜美術館で放映された直後なので結構な人です。現当主の十五代樂吉左衛門と初代長次郎からの歴代樂茶碗を見比べられる絶好の展示会です。やはり利休に愛された初代長次郎の黒樂茶碗 銘「大黒」に見入りました。これだけの樂茶碗を一堂に見れる機会はもうないだろうと2時間以上美術館にいました。そして岡崎公園から5番で河原町へ。珈琲でもと「エレファントファクトリー」に行くも生憎木曜定休でした。さてどうする・・・祇園に気になるお店があるのでそこに向かいます。



大和大路四条を少し下がり花見小路に抜ける通りの途中にある「ZEN CAFE」です。



なかなかスタイリッシュでとてもあの葛切りで有名な「鍵善」がやっているとは思えません。



が、中に入るとすごく落ち着ける空間です。珈琲が単品で¥800という価格設定ですがお菓子もついてセットで¥1200でこの空間は祇園でちょっとお茶という時にいいかもしれませんね。なにしろ花見小路の喧騒からは考えられない静けさです。他にも「特製くずもち」とかまた来たいメニューがあります。そして祇園から12番で帰途につきます。街中は駐輪の場所探しが大変なのでバス一日乗車券が便利ですね。「寒いし」とうちの奥さんも頷いています。本日も居酒屋には寄らずに帰ります。

節分のハシゴ

2017年02月17日 15時23分41秒 | 京都観光
2月も半ばを過ぎました。昨日から暖かい日が続いています。でも週末また寒くなりそうです。寒いといえば節分の日のオハナシ。2月2日(節分の前の日です)に京都の2大節分にでかけてきました。まづ



市バス「壬生寺道」で降りるて嵐電(らんでん)の踏切を渡ると



壬生寺です。門を入るとテントが出ています。



ここで「炮烙」を求めて家族の名と年齢を墨書して奉納します。翌日の「炮烙割」でことごとく割られます。奉納した人がその年の災厄を免れて福徳を得ます。



境内中央の広場では聖護院山伏衆による大護摩祈祷が午後2時より行われます。



焚かれた煙を被ります。しかしスゴイ煙。火の粉もバンバン飛び交います。数年前うちの母はこの火の粉で着ていたコートに穴が開きました。くれぐれもあまり近寄らないようにしましょう。



前も見えないくらいの煙です。そして



壬生狂言が2日と3日に一日八回一時間ごとに無料で演じられます。寒い中を40分あまり並び



会場へ。ここで壬生狂言のなかの「節分」が約45分演じられますが吹き曝しなので寒さを実感できます。はじめて壬生狂言を見ましたがユーモラスに豆まきを演じられて鬼を追い払い今年一年の福徳を得られそうです。



そのあと先ほどの護摩祈祷の残り火で暖を取ります。ほんと暖かい。結構みんな集まってきます。



帰りに参道の和菓子屋で「きんつば」を買い求めいったん帰宅します。夜になって今度は京都大学の近くの「吉田神社」へ向かいます。市バス一日乗車券はこういう時便利でお得です。



吉田神社でも節分のお詣りを済ませます。この日の吉田さんの(京都人は吉田神社を「吉田さんの節分」壬生寺は「壬生さんの節分」と読み習わします。)節分の夜の屋台が半端ではありません。こんなに長い屋台の行列は他では味わえません。参道の途中にある京都大学もこの日ばかりは吉田さんに来る人に道を譲ります。ここで我々は





「山形屋」のスジ煮込みと熱燗と決めています。おばちゃんの店が下の京大正門近くでおじさんの店が山のほうの本堂よりに出ていますがおじさんのほうにいつも行きます。スジとこんにゃくの煮込みと熱燗は寒さに丁度です。しかしこれでは晩御飯にならないので熊野神社に向かいます。普段なら歩く距離ですが一日乗車券があるので市バスに乗ります。向かうは



そうです。中華の「七福家」です。独りの時はこの地元で愛されている証拠の紹興酒の並ぶカウンター席ですがこんばんは座敷で。



いろいろオーダーしましたが今回はこの「京都肉球(豚肉の肩ロースげんこつ揚げの黒酢かけ)」に挑戦。このメニューは一人では食べきれない。黒酢と豚肉のうまみたっぷりに大満足。熊野神社からまたバスで帰ります。今日は7回乗ったので一日乗車券も大満足の一日でした。












2月のお昼ごはんと珈琲

2017年02月11日 15時34分52秒 | 京都で食べること飲むこと
昨夜からの雪の予報でしたが朝起きると屋根や庭に雪が積もっていましたが1月ほどではありませんでした。でも寒さは厳しい京都です。さて
2月の初めころにちょっと時間が出来たのでお昼ごはんに出かけました。色々用事を済ませ¥500の市バス一日乗車券を利用して(市内中心部は民間の京都バスも乗れるので便利ですね)烏丸御池で下車。東洞院通りを南下します。うちの奥さんからいろいろお店の提案を受けますが時間が中途半端なので絶対入れるお店にします。こういう時にスマホは便利でしょうね。お店に行く前にいろいろ調べられるから行動範囲も広がるでしょうね。アナログ人間もそろそろ卒業しないと・・・。三条を越えると



スパーの「八百一」があります。市内中心部にあってデパートよりお安く、内容も充実していて、なおかつおしゃれな雑貨屋さんやこだわりの酒店がある周辺マンション奥様方御用達のお店です。そして町家の宿の奥さんもよく行きます。ここには2階に和食、3階に洋食のレストランがあります。今日はここの2階にある「きょうのおかず」が目的地です。



午後1時をだいぶ過ぎているので店内は静かです。



メニューには何種類かのランチコースがあります。僕は「きょうの旬やさいひるごはん」をオーダー。



聖護院蕪とベーコンのミルク煮、今日の小鉢(きんぴら)、ちりめんごはん、お漬物、具沢山のお味噌汁です。¥1380。主婦向けの絶妙な値付けです。街中でちょっとお昼ごはんという時に最適です。ごはんもお代わりができるので男性でも大丈夫です。このあと雑貨屋さんとか酒屋さんとかをみてから3階に向かいます。



3階のレストランの前には屋上畑があります。



周囲のマンション群に囲まれて大根やらいろいろ野菜が元気に育っています。暖かくなればこの畑をみながら珈琲も飲めます。(冬季休業)うちの奥さんが娘ときてハーブティーを注文したらこの畑から摘んできたそうです。本屋さんとかみてから珈琲でもということで次に目指すは



昔の「丸善」が」あったビルの(今はカラオケビルです)裏手にある「エレファント・ファクトリーコーヒー」です。うちに毎年来ていただいている江ノ島で「ギャラリー&カフェ」をされている「I」さんご夫婦がいつも行かれるお店で以前から行きたかったのですが今回初めてこの階段を上がります。ま、しかしこんな判りにくい路地の奥のしかもこんな急な階段を上がると中の様子が全く見えない木の扉を開けるのはちょっと勇気が要ります。えいっと開けると暖房でメガネが真っ白になり、店内の様子が一瞬わからなくなります。雑誌の写真で見る限りいかつそうな店主が意外な程ソフトな応対で奥のカウンター席に案内されます。しかし真冬の平日の夕方でこのロケーションで驚いたことに僕たちで満席です。カウンター中心ですが中には外国人もいます。そして



深煎り珈琲(マグカップ¥750)とチーズケーキでゆっくり過ごせます。独りで本をもってまた来ようという気持ちにさせてくれる店です。ちなみに店名は村上春樹の本からとったと或る雑誌の紹介記事にありました。なかなか充実したランチと珈琲の時間でした。帰りに三条の「ブックオフ」に寄ってバスに乗って帰ります。(今回は居酒屋には寄ってません=念のためお伝えしておきます)

雪の日

2017年02月10日 15時48分15秒 | 布屋
節分が過ぎて立春を迎えたのに今朝の天気予報はまた雪マークです。午後3時現在の京都市内は、時折パラパラ雪が舞う程度です。
先月の雪みたいにならないといいですね。
先月は
(1月15日 でもこの雪でも 女子駅伝が ありました)





布屋の前の油小路も



庭もこんなに積もりました。



明日はどうでしょうか・・・

立木観音へお詣りに 2017

2017年02月08日 16時33分10秒 | 京都で食べること飲むこと
毎年の初詣のひとつに滋賀県の「立木観音」があります。今年は1月に行けなかったので2月に入ってすぐに出かけてきました。立木さんへのお詣りの前に宇治に寄ってからと去年から決めたうちの奥さんの指示で黄檗に向かいます。月曜日に行ける日が何回かありましたが月曜日はそのお店の定休日にあたるので今回は火曜日に出かけます。しかし、しかしですよ遠路?はるばる(普段クルマで近所しか行かないので)店の前まで来たのになんと定休日は「月曜・火曜」と出ています。がーーーん。悲しい「たまき亭」。休みが増えている!朝から頑張って珈琲をポットに容れて立木さんの階段を上がる前にサンドイッチやいろいろなパンを食べようと思っていたのに・・・・。どうするの。しかし食べることに貪欲なうちの奥さんはすぐに代案を出します。向かうは



宇治橋のたもとにある「しゅばく」です。



久しぶりに食べた十割蕎麦はホント美味しい。僕は「辛味大根そば」



うちの奥さんが「ひやしたぬき」そばです。そして宇治川にそって川を北上します。



2月に入るとお詣りの人も少ないです。例の階段を今年も元気に一度も休まづ本堂へ。



観音様にお詣りし



鐘を撞き



奥の院にお詣りして今年一年の健康を祈ります。そして夕方に京都に戻り今年はその足でお風呂屋さんへ。嵐山の手前にある「天山の湯」へ。温まります。来年からは月、火は避けて「たまき亭+立木漢音+天山の湯」というコースで決定です。今年も一年健康に過ごしましょう。
(なにやら今回からこのブログのシステムの写真が大きくなったような気がします)