お宿&かふぇ 布屋 《主人のひとりごと》

120年経った京町家を改修した民宿『布屋』

「三月書房」

2006年07月28日 17時29分20秒 | 京都観光
このあいだ夜9時半頃に烏丸三条角にある大垣書店に行って驚きました。そんな時間に外に出ることはまづ無いので知らなかっただけの話ですが、10時閉店の30分前にも拘らず、お客さんの多いこと。昼間よりも多いのでは・・・。我が家の近くで一番大きな本屋さんが大垣書店なんですが、隣の「スタバ」も結構混んでました。地下鉄の駅に近いからか、町中で10時までやってる本屋が少ないからか、雑誌のコーナーなんか人が多すぎてちゃんと見れない。それと驚いたのが、帰りに通った二条通りの「ハロー」。町家で、ゆっくりお茶が出来て、本がたくさんあって、メニューも素敵なモノが多いんですが、やはり10時前やのに、お店の前は自転車が一杯でした。本を買って、ちょっとお茶をするのが若い方の行動パターンなのかな。我々の感覚はお休みの夜はちょっと居酒屋さんでビールを飲むものと決まってるのに・・。写真は寺町二条にある「三月書房」。僕が学生の頃からお邪魔している京都で一番の本屋さんです。古本屋さんではありません。勿論そんなに遅くまではやってません。ここのご主人の葉巻だけはタバコ嫌いの僕も許してしまうお店です。行けば必ず欲しい本があったりします。

イノダの「ギネス」

2006年07月25日 17時11分45秒 | 京都で食べること飲むこと
「藤田嗣冶展」のあと寺町の本屋さんに寄り、さて何処かで一休みということになりました。お休みが重なり中々行けないお店の一つに、二条駅近くの「雨林舎」がありますが、すでに時刻が18時を廻ってしまい、ちょっと元気が無いので今回は見合わせて、イノダの旧館に行くことにしました。一昔前のイノダは夕方18時で閉店でしたが、再開後は夜20時までになりました。以前待ち合わせで、相手が18時を超えてしまい、閉店後、店の前で仕方なく待っていた記憶が鮮明で、夜のイノダはイメージが湧きません。再開後初めて旧館に入りましたが、やはり「イノダ本店」は旧館が一番落ち着きますね。そして夕方のイノダは珈琲ではなく「ギネス」です。まだ外は明るく、南欧風?の庭を見ながら旧館のテラス側のソファ席で飲むギネスは美味しいです。思わず学生時代を思い出します。昔はトイレ側から「カナリヤのかご」の前を通って旧館に直接入れたので、そんな懐かしい記憶を辿りつつ、ゆったりとギネスを頂いてきました。

麺屋○竹

2006年07月23日 20時48分44秒 | 旅先で
定休日が布屋と同じ月曜日のお店が結構たくさんあります。そういったお店は、第三火曜の休みの日しかいけません。折角の第三火曜は遠出する場合もあり、結局中々お店に行けないのが現状です。うちから自転車で5分くらいの御所南エリア=竹屋町高倉東入るにあるラーメンの「麺屋○竹」さんもそのうちの一つでしたが、先日の「近美」に行く前にふと思い出して寄ってきました。結構いつも行列が出来ているらしいんですが、我々がお邪魔したのは14時少し前という時間で、全員で5人でした。煮卵入り背脂醤油を注文しました。(事前にここに行くぞと決めて伺ってないので、ぼんやりオーダーしてしまいました。やはり基本の中華そばを注文すべきだったかな)でも煮卵は中はとろーりで、注文を受けてからバーナーで炙るチャーシューはとてもスープや麺に良く合う香ばしさで、肝心の麺も口当たり滑らかだがしっかり腰があり、勿論スープは全部飲み干せます。普段の行列もなるほど、うなずけます。そして一番感心したのが「清潔」。ラーメン屋はそれなりに床とか「こってり」のお店が多いし、それがまた良い店も数ありますが、こんなに清潔なラーメン屋は見たことがない。時間をはずして、今度は「中華そば」を食べに行こう。

藤田嗣冶展

2006年07月20日 16時49分56秒 | 京都観光
宿もかふぇも定休を月曜日と定めてから暫くして重大なことに気がつきました。美容院や散髪屋さんがお休みです。そして、美術館がお休みです。それと同じように月曜がお休みのお店がやたら多いです。2年目の秋にやっと第三火曜もお休みにしたので、美術館に行けるようになりました。昨日久しぶりに岡崎の近代美術館に行ってきました。藤田嗣冶展が23日までなのでぎりぎり間に合いました。水曜日にも拘らず結構な人出に驚きましたが、今週の土、日の最終日には相当な人出になるでしょう。ひとりの画家が一生のうちでこれだけ変化にとんだ画業を残したことがよく解かる意義ある絵画展でした。一般的かもしれませんが、やはり乳白色の時代が一番よかったですね。でも結構大きな絵が多いんですが、絵全体を見ようと思っても人が多いからゆったり見れないのは致し方ないんでしょう。まだ土日のことを考えると平日のお休みはその点、ありがたいですね。2時間少々鑑賞しましたが、近代美術館の館内はゆっくり座れるスペースが少ないので、我々でも結構腰が痛くなりますが、ご年配のご婦人方は結構きついものがありますね。

捨てられないもの その4 カンテラ

2006年07月17日 21時35分52秒 | 布屋
7月17日祇園祭の巡行の日。でも朝からずーっと雨。梅雨の真っ只中に行われる祇園祭は結構雨になりますが、最初から最後まで雨というのは、珍しいのでは・・。山鉾を引く人たちも、警備する人たちも、もちろんこの日を楽しみに京都にお越しの方たちも、皆ずぶぬれです。雨だけはどうしようもないですね。関係者の皆様、お疲れ様でした。観光のお客様にとって今年は曜日がよかったですね=我々は、今年も祇園祭には行けませんでした。来年は宵山が海の日です。だから巡行は火曜日になります。来年は片づけを早く終わらせて、巡行を見に行くぞ。ところで来年の祇園祭の14日15日16日は、今年泊まられた方等でもう予約が一杯になりました。あしからずご了承ください。写真は僕が中学のときに手に入れた、琵琶湖の西岸を走っていた「江若(こうじゃく)鉄道」のカンテラです。廃線になる最終日に三井寺の車庫に行ったときに買ったのか、駅員さんにもらったのか、記憶が定かではありませんが、捨てられずにとっていた大事なモノです。

想い出のマッチ物語「きりきり」

2006年07月06日 17時18分05秒 | 旅先で
昨夜お泊りのご夫婦は札幌からお越しですが、ここ数日の蒸し暑さにちょっと参ってられます。京都人からすれば、祇園祭過ぎの蒸し暑さに比べれば、全然過しやすいんですが、梅雨の無い北海道からだと、きついかな?さてこのマッチは「ポンパドール」のハーブティのティバックに手作りで作られたマッチです。1977年の夏に北海道を旅したときに立ち寄った日本海側の羽幌という町にある「きりきり」のマッチです。当時は留萌から日本海沿いに北に向かう「羽幌線」という線路があり、その途中の町が羽幌です。襟裳岬のユースにいた時に、この店の存在を知り、襟裳での夏の仕事が終わってから、羽幌の町を訪ねました。ただこのマッチにだけ惹かれて旅が出来た時代が懐かしいですね。今こうして自分が宿をしていて、京都のカフェとかパン屋さんにわざわざ来られる方の気持ちがよーく解かります。再びそうした旅が出来ることを糧に毎日頑張っています。余談ですがその後「きりきり」に襟裳の仲間である「よっちゃん」が嫁ぎました。羽幌線は廃線になってしまいましたたが、羽幌の「吉里吉里」は、カフェの他に宿も始められ、ライダーを中心に、今も元気に頑張っています。

7月1日

2006年07月01日 20時00分48秒 | 布屋
7月1日は、布屋を始めた日です。これで丸3年が経ちました。普通は、3周年記念とかで何か催しをする場合が多いんでしょうが、2年目もそうでしたが、今年も何もしないままに、この日を迎えました。先日近所のお好み焼きの「美和」さんがお昼ごはんに来られて、帰りに「うちも4年を迎えたので」と記念のボールペンを頂きました。うーん、皆こうして御礼をするもんなんだと感心しました。5年目位は何か考えようということで、我々の意見が一致しました。写真の木の雑誌「チルチンびと」の7月号を本屋で見かけて、買ってきました。表紙は、なんと、うちのテーブルや椅子、座卓を作っていただいた「建田先生」のご自宅のアトリエではありませんか。ページを繰ると、建田先生のご自宅の改修について、詳しく載っています。4年前に同じ京町家作事組の手により改修された先生のご自宅を見せていただき、我々も改修に踏み切った訳で、それからのご縁で、3年前のオープンに合わせて、テーブルや座卓を作って頂きました。チルチンびとの特集もなにかのご縁かと思います。本屋に行かれたら、ちょっと手にとって見てください。