お宿&かふぇ 布屋 《主人のひとりごと》

120年経った京町家を改修した民宿『布屋』

京都中華と鳥獣戯画

2014年10月29日 20時27分07秒 | 京都観光
朝晩はたいそう冷え込みますが日中は陽がさすと暖かいです。うちの奥さんは本日は友人と奈良の「正倉院展」へお出かけされました。僕はお留守番です。外は暖かそうな日差しですが町家の中は結構寒いです。さて少し前のとある日曜日に家族の集まりを設けたため宿泊をお休みしました。前日のお客様がお帰りの後で独りランチに行きます。4月末に閉店した河原町三条の中華の「ハマムラ」。その後息子さんがお店をどこかで出されるだろうとの情報でしたが、なんとうちのすぐ近くに10月初めに再開されました。



なんと場所は第二日赤の府庁前バス停のすぐ向かいです。以前は本屋さんでした。ご主人が高齢で少し前に店を閉められて「テナント募集」の貼り紙がしてありましたが最近飲食店らしい工事を始められ付近住民の注目を浴びてました。そしてオープンしてびっくり。あの中華の「ハマムラ」でした。平日のお昼は近所の京都府庁の職員やらで混み合ってるようですが日曜日なのでちょっと行ってきました。



ただしランチタイムは日替わりの定食しかありません。この日は



ラーメンとチャーハンと一品、ザーサイで¥900です。河原町時代と違って長いカウンター席があり、一人でも大丈夫です。奥にテーブル席が5卓くらいあります。ただまだ再開して間がないので昼間は通常メニューが出来ないのであの「春巻き」とかを求めてきた人はちょっとがっかりされてました。夜は通常メニューなので京都中華を求める場合は夜に出直さないといけません。河原町時代のお母さんも健在です。お腹も満たされたので日曜日ですが今日を逃すと有難いことにあとはずーーーっと宿泊予約があるので行けそうもないので国立博物館へ「鳥獣戯画」展に行きます。先日平日に行かれたお客様より「日曜日は3時間待ちらしくて私たちは30分待ちだったのでよかった」なんて聞いてますがホントかな?202番のバスで国博へ。



チケット窓口に表示されています。明治館で見られる鳥獣戯画展は、外で待つ時間が40分プラス館内で鳥獣戯画甲巻(教科書とかに載っている一番有名な部分)を見るのに75分待ちとあります。ここで大体皆さん躊躇されています。そりょそうでしょうね。貴重な京都観光の時間で行列に2時間も費やすのは考え物です。一瞬ためらいますが常設館を先に見て夕方になったら少しは空いているだろうと簡単に考えて思い切って¥1500で入場します。





中に入ると同じようにこれでもか!と待ち時間の表示。



先に常設館に向かい前期と入れ替えられた後期展示を見ます。でも日曜日なのでこちらもスゴイ人です。後期展示の目玉である狩野永徳「花鳥図襖」、「法然上人絵巻」とかをじっくり見て4時ころなのでもう大丈夫かなと「明治館」に向かうと



甘かった。全然列は減っていない。仕方なく列に並びます。やっと館内へ入ったら甲巻前では係員が「只今75分待ちです」なんて叫んでいま。でも我々日本人てえらいですね。皆文句も言わずにテーマパーク然としたロープに沿って並んでいます。やばい!今夜は家族で食事会だ。でもここで見ないで帰る訳にいかない。今回見逃したら当分公開はないだろうし。じっと我慢で列は遅々として進みません。そしてやっとお目当ての甲巻が展示されているガラスケース前まで来ました。やっとじっくり見ようと思ったら案の定「前の方につづいてお進みください」だって。約60分くらい並んで、見るのは2,3分でした。でも誰も文句も言わず(言う人は並ばないか)次のブースに進んでいきます。僕は約束の時間があるので、乙巻、丙巻等は諦めて館外へ。



とても美しい夕景です。



皆さんちょっと立ち止まって見とれてしまいます。僕は急いで三十三間堂前バス停に向かいますが京都駅行きのバスは全て「満員です。通過します」だって。これが日曜日の実態なんだ。これから11月一杯は常にこのような状況です。この秋京都へ来られる方はくれぐれも余裕をもってお越しくださいね。
なんて言ってられない僕は仕方なく京都駅まで小走りに向かいます。(三十三間堂くらいから京都駅までは歩いても15分くらいです)そして向かうは



三条商店街にある焼肉の「弘」



うーん。かなり満足の焼肉でした。おわり。





僕も時にはフレンチのランチを。

2014年10月22日 19時35分00秒 | 京都で食べること飲むこと
いつも女子会やらお茶会やら色々出かけているうちの奥さんからたまには二人でランチに行こうなんて珍しくお誘いが掛かります。予約が無い日なのでその足で国立博物館の「京へのいざない」も行きたいとのことで雨模様なので市バス一日乗車券で出掛けます。府庁前バス停から河原町丸太町へ。雨でなければ自転車で15分くらいですが一日乗車券で3停留所を乗ります。バスを降りて5分くらいに目指すレストランがあります。寺町方面とかに自転車で行くときに前を通って二人とも気になっていたお店です。



御幸町夷川上るにある「ブラン・ピエール」です。シンプルなんですが入口の窓から奥に緑が見えていつも前を通りがかるときにお客さんで賑わっています。いつも入口に「只今満席です」なんて表示が出ているとうちの奥さんが言うので前もって予約をしておきます。つまりは自分が行きたかった店にたまたま誘われたみたいです。でもB級ばかりの僕もたまにはこういうと処でランチもしてみたい。で店内に入ると



カウンター7席、2人掛けテーブル5卓というこじんまりした店内はほぼ女性で満席です。奥に大きな窓があって庭の大きな木の緑がみえていい感じです。早速メニューを見ると一番安いランチが¥1300です。うちの奥さんがそれでとオーダーしそうになるのを止めて、次の¥2000にしようと提案します。えっいいの?とちょっと嬉しそうです。もう一つ上が¥3200ですがここは真ん中でオーダー。出てきたのが



小さなアミューズ。次に



生ハムとイチジクのサラダ。丁度イチジクが旬ですね。そして



スープ。これも美味しい。次が選べるメインのうちで



黒豚バラ肉の煮込み。トロトロで美味しい。自家製パンも思わずお代わりします。(二人とも)デザートは別料金なのでオーダーしませんでしたが両隣のテーブルはデザートを召し上がってます。思わず僕たちも追加でお願いします。



これで追加¥300です。ガトーショコラとソルベ。うちの奥さんはタルトをチョイス。食後の珈琲も美味しい。シェフ一人とサービス兼務のコック一人とオモテのサービスが女性(奥さん?)の3名で切り盛りしていますが完璧。非常にコストパフォーマンスに優れているなんて思っていたら後で知ったらミシュランのビブグルマンに選ばれてました。どおりでいつも一杯なんだ。夜はコース料理以外に「ブイヤベース」セットが¥3980もあります。これから冬に向かっていいかも。大変満足して御幸町を丸太町方面へ。



週1回だけのパン屋さんがあります。



ずーーっと前から気になっていた「吉田屋料理店」をやっと発見。自転車で通るときにいつも何処かなーと思っていましたがこれでは歩きでないと見落とすはずです。



こんな路地の奥にあるんだ。ライターの「T」さんに以前からおススメされていましたが今度行ってみよう。そして河原町丸太町バス停から202番で東山七条へ。時間はお昼をゆっくり食べてたのでもう4時近いです。うちの奥さんが「金曜日だから国博は夜8時まで大丈夫だよ」とのこと。早速入場券売り場に行くと「5時までですけどよろしいですか?」「えっ?8時までじゃないんですか?」「特別展を開催している時だけですよ」だそうです。



特別展の「鳥獣戯画」は来週から!折角だから1時間しかないけど入ることにします。ここで喧嘩にならないところが我々ですね。駆け足で常設展の平成知新館をみます。見どころの「伝源頼朝像」とか雪舟の「天橋立図」とかをよーく見て帰途につきます。でもランチが良かったので二人とも満足の半日でした。



電車男 2014 電車王国 富山へ その4

2014年10月20日 18時44分07秒 | 旅先で
10月も半ばになり京都市内の北の方では木々に色がついてきました。さて富山もうこれで終わりです。宇奈月温泉駅を降り立ちちょっと散策しようと思ってましたが雨がどんどん強くなり諦めて富山に戻る電車を待ちます。実は行きに乗ってきた「アルプスエキスプレス」が帰りは普通列車に変身して富山にもどります。あらかじめ調査していた僕は発車のかなり前に座席を確保します。



普通なので席は自由席です。選び放題。ウレシイ。



独りなので窓側のカウンター席をキープします。そして何も知らないで宇奈月温泉や黒部峡谷トロッコ列車を愉しんできた女性グループが次々と乗り込んできます。皆さん「えっこの電車なに?」「えっどこ坐ってもいいの?」「えっすごく楽しいー」なんて盛り上がります。もちろん2号車はすぐ満席になりニギヤカに普通電車は富山に向かい発車します。



ゆっくり備え付けてある鉄道雑誌!でも見ながら車窓を愉しもうと思っていたのにがっかりです。30分ほどで新魚津に到着します。ここはJRの魚津駅と連絡していてありがたいことにほぼ全員下車します。静かになった車内でアテンダントのお姉さんに(普通電車になっても車内販売があります)缶ビールを注文。



車窓を愉しみ手元には地ビールと鉄道雑誌。車内はとても静か。まさに電車男の至福の時です。



これで雨ではなくて雄大な立山が見れたら最高なんですが台風が近づいてるのでそうはいきません。このまま何時間でも乗っていたい気持ちでしたが30分余りで終着電鉄富山につきます。雨も一段と強くふるので今夜はホテルでお部屋ごはんにします。



富山といえば鱒寿司です。いつもデパートでやる駅弁大会に常連ででているお店が一番なんだと思っていたら実は富山市内には鱒寿司やさんが何軒もありそれぞれ味の違いを競っているらしい。そうなんだ京都でいうところの漬物屋さんみたいなんだ。駅の近くには鱒寿司屋さんが5,6軒集中している地域もありちょっと行きたかったんですがこの雨では。仕方なく駅前のデパートで購入します。でもここでも4軒くらい揃っています。品定めの末に「青山総本舗」の鱒寿司を購入。あとスーパーでお惣菜と「立山」も買ってホテルにもどり、温泉にゆっくり入りお部屋ごはんとします。でもだんだん台風が近づいてきます。翌日も朝から雨。うちの奥さんも信州松本で雨でしょうね。今日は富山市内電車を全部乗るつもりでしたが雨なので仕方がないので地鉄の車庫がある稲荷町へ向かいます。





スゴイ古い電気機関車も止まってます。



この稲荷町駅はなにか昔懐かしい駅で落ち着けます。昨日乗った電車とかををちょっと撮影して稲荷町から魚津まで乗って(なにしろ2日間乗り放題なので・・)JRに乗り換えてまた鉄道の日切符で帰途につきます。台風のせいで大阪方面のサンダーバードも湖西線が風で不通になり結構遅延状態です。鈍行乗り継ぎの旅は早め早めの行動が一番です。富山から金沢まで乗り、ちょっと行きに寄った金沢の「黒百合」も惹かれますがここはすぐの福井行に乗り換え18時ころの福井発敦賀行に乗り継ぎ、念のためここで駅弁を買って敦賀発の新快速に乗り継ぎます。この新快速が空いていたので駅弁とビールとします。





台風の影響もなく無事「富山電車の旅」もおえて京都に着きました。富山から京都まで普通電車と新快速でしたが全部坐れたのでなによりでした。おわり。





電車男 2014 電車王国 富山へ その3

2014年10月15日 19時26分28秒 | 旅先で
いよいよ富山地鉄電車の日です。前日に電鉄富山駅で購入した富山地方鉄道全線2日間フリー乗車券を握りしめて駅へ。





なんと4530円もします。でも富山地鉄電車は意外にも全路線を合わせると100キロ以上ある地方鉄道にしては長大な線を持っています。富山から立山黒部アルペンルートの起点でもある立山まで片道1200円もするしもうひとつの本線は富山から宇奈月温泉までが片道1840円もします。勿論特急電車も特急料金不要です。全線210円ですが。それに富山市内線が一乗車200円なので電車男にすれば超オトク切符です。台風が近づく曇り空の朝ホテルから徒歩で駅へ向かいます。電鉄富山午前8時4分発の特急立山行きダブルデッカーに乗るためです。早めについてホームから撮影しようとしますが改札は発車の20分くらい前からです。同じ目的らしきシニア世代やカメラとビデオカメラ(昔のコトバ?HDカメラというのかな)を持った若者らが改札今かと佇んでいます。そしていよいよホームへ。



関西人は”アレッ”と思いますよね。そう富山地鉄のダブルデッカー特急はなんと京阪の鳩マーク付きの元特急車両なんです。でも3両編成です。1両目と3両目の間にダブルデッカー(2階建て)が挟まれています。2階車両だけ座席指定券が必要なので普通の車両に乗りいざ出発。この電車は本来は立山からケーブル→高原バス→トンネルトロリーバス→ロープーウエイ→ケーブルカーと乗り継ぎ「黒部ダム」をみて再びトンネルトロリーバス→路線バスと乗り継ぎ長野の信濃大町へ抜ける黒部アルペンルートを目指す人たちがメインの電車です。みなさんかなり冬装備で乗られています。約1時間で終着立山に到着。普通の人はこの駅から次のケーブルカーの駅へ向かいます。でも何人かの普通でない人は駅を出て駅前広場へ。駅前に降り立つと寒い!10月初旬とはいえここは立山。しまった電車のダイヤのことばかり考えていて服装まで考えていなかった。寒さに震えながら駅近くの鉄橋へ。



ちょっと解りづらいがこの道路橋と並行して地鉄の鉄橋が見えるポイントで先ほどのダブルデッカーが富山へ帰るのを撮影します。やはりシニア世代の同好者が同じように撮っています。しかし何処にでもいるもんですね「撮り鉄」が。「乗り鉄ちょっと撮り鉄」の僕は次の電車で富山へ戻ります。その前に立山砂防鉄道のトロッコの線路を見にゆきます。



砂防鉄道なんて何のこと?ですがここには富山平野にむけて流れる常願寺川の土砂災害を守るために日夜砂防工事を行う山へ資材を運搬する小さな鉄道があります。標高差3000メートルという我国最大勾配の急流が富山平野の土砂災害を引き起こすのを未然に防いでいるわけです。この小さな機関車が資材と人を乗せて立山カルデラに向かって山をよじ登ってゆきます。起点から終点までの17キロ余りにスイッチバックが38か所もあり圧巻は18段スイッチバックがあります。



勿論線路内立ち入り禁止です。当たり前ですがここまで観光のひとは来ません。立山駅にもどり富山行の電車に乗ります。



この時間の富山行は地元の人くらいしか乗っていません。立山をでてしばらくは山岳鉄道のようです。ほとんど人家がないところをうねうねとカーブしながら平地へ向かいます。途中



こんな川の流れがみえる鉄橋を渡ります。路盤があまりよくないのか結構揺れるのでこんな鉄橋を渡るときはちょっとスリルも味わえます。電鉄富山まで戻り簡単にお昼ご飯をすませて次にのる列車を待ちます。今度は電鉄富山13時5分発の宇奈月行きの特急「アルプスエキスプレス」です。



関東の方にはお馴染みの元西武鉄道のレッドアロー号です。この電車も3両編成で真ん中の車両が座席指定車です。



一般席も結構グレードが高いですが



真ん中の車両は暖簾が下がっていて開けると





例の九州でいろいろな電車をデザインしている水戸岡鋭冶氏のデザインによる車両です。地方鉄道のローカル特急とは思えないインテリアです。結構木を多用しているので落ち着いた雰囲気です。人気があるようで座席は女性客でほぼ満席です。電車男は一般席で宇奈月を目指します。この特急にはアテンダントと称する女性が乗車していて車窓からの案内や飲み物の販売などをしています。あいにく窓の外は雨が一段と降ってきました。車内アナウンスも「右手の車窓にはお天気がよいと雄大な立山の山並みが見られます。残念ですが本日は雲に隠れて見えませんが、本当は雄大な立山が臨めます」と何度も雄大なを繰り返しますが雨が一段と強く降り出します。1時間少々で終点宇奈月温泉に到着です。つづく。












電車男 2014 電車王国 富山へ その2

2014年10月13日 18時30分46秒 | 旅先で
今夜台風がまたやってきました。京都ではいまのところ大きな被害はありませんが旅行者は大変です。予定を繰り上げて早めに帰宅されています。今回行けなかった処は是非次回またお訪ねください。さて富山のつづき。電車の話でつまらないでしょうけどご辛抱ください。糸魚川で特急「北越」を見送った後はまた「鉄道の日切符」で富山へ戻ります。北陸線の富山以西はまだ旧式電車が活躍しています。向かいの人と膝を突き合わす狭い4人掛けクロスシートももうすぐ見納めです。富山行に乗りますが途中の東滑川という無人駅で途中下車します。あたりは夕刻迫りお天気も今にも雨が降りそうな最悪のコンデションですがここで通過する列車を撮影します。16時45分くらいに通過するのが札幌行の「トワイライトエキスプレス」です。この寝台列車も来年の春で廃止されます。本当は今回このトワイライトに京都から乗って札幌まで行き(お昼前着)札幌で学生のころ行っていた喫茶店「北地蔵」で珈琲を飲んで札幌発の最後の夜行急行「はまなす」に乗り、青森から特急を数本乗り継いで1日かけて京都へ帰ってくるという壮大な計画を立てていました。ところがご多分に漏れずこの「トワイライト」の一人個室寝台の予約が取れない!来年で廃止されるから皆さん考えることは同じです。友人がJRの職員に頼んでも取れなかった切符です。ヤフーのオークションでは数倍の値段でやり取りされています。あまりに馬鹿馬鹿しいのでトワイライトは諦めて途中駅で撮影することにしました。でもこんな無人駅でも同じように撮影する人がいて驚きました。轟音とともに通り過ぎる「トワイライト」を見送り電車男は再び旧式電車に揺られ富山を目指します。富山で降り立つと



富山駅はえらい状態になっています。在来線は仮のホームだし、新幹線のホームは盛大に工事中ですし



駅前広場もスゴイ状態です。間に合うのかしらん。金沢駅がほぼ出来上がりに近いので余計な心配をしてしまいます。駅前から



富山地鉄の市内電車で本日の宿泊先の「ドーミーイン富山」に向かいます。この市内電車がLRT型でとても快適です。なにしろ乗降に便利な超低床車なのでお年寄りにも優しい乗り物です。観光都市京都も市バスだけではなくて環境にも人にも優しいLRTの導入を本気で考えてみるべきだなんて偉そうなことをいいつつホテルに向かいます。旅装をといて身軽になって目指すは富山の居酒屋です。居酒屋の伝道師太田和彦の富山編には絶対出てくる店に向かいます。居酒屋「親爺」です。時間は夜7時。駅前の細い路地を入ったところに発見。でもちょっと窓越しにのぞくと時間も時間なので満席みたいです。しばらく駅近く商業ビルで1時間ほど待機。8時を過ぎたので行ってみるとカウンターに空席有り。ガラガラこんばんは。カウンター正面に息子さんが包丁を握り、脇をお母さんとお父さんが固めます。家族経営の典型的な居酒屋さんです。昭和26年から続く富山でも指折りの居酒屋に坐り、まず瓶ビールを所望。アサヒ、キリン、サッポロどれになさいますか?とお母さん。ここはもちろんサッポロ。出てきたのが「サッポロラガー」もうこれで僕のこの店の評価が上がります。一人前九種盛の刺身、定番ポテトサラダ、ホタルイカの醤油漬け、そして富山おでん各種。お酒「立山」を3杯ばかり頂き満足してお勘定します。いやーやっぱり待ったかいがありました。





ただ残念ながら坊主頭に塩辛声のお父さんは(なかなかいい感じのお父さん)僕が坐るカウンターの隅で自分でおでんとか賄のご飯をささっと食べて着替えて何処かに出かけてしまいました。もう息子さんに主導権を渡したみたいで、現役のころを見てみたかったです。北千住の「大はし」もやっぱり息子さんよりお父さんの方が断然いい感じなので・・。さてホテルに戻るとドーミーインは夜9時30分から無料で夜泣きそばがいただけます。いつもはお腹いっぱいでパスしていましたが今晩は勢いで食堂へ。



コックコートを着せられた若い男の子が手際よく作ってくれます。お腹も満腹で一休みして2階のお風呂に行きます。金沢もそうですがドーミーインは大浴場と露天風呂があり、ちょっと温泉気分が味わえます。今頃うちの奥さん達は信州松本の「すぎもと」で本当の温泉と美味しい宿の料理でにぎやかなことのようでしょう。なかなかいいお風呂に入り、明日に備えて電車男は早めに消灯です。つづく。


電車男 2014 電車王国 富山へ その1

2014年10月10日 19時36分14秒 | 旅先で
この10月第一週に毎年恒例のうちの奥さんの同窓会旅行が実施されました。それに合わせて僕も電車の旅を決行してきました。うちの奥さんの旅は信州豪華温泉と松本散策の旅ですが僕は今回は鈍行乗り継ぎの電車王国富山への旅です。



9月のとある日にJR西日本のHPを見ていたら「鉄道の日記念 JR西日本一日乗り放題きっぷ」を発見。10月4日から10月19日までの期間限定です。値段は1枚3080円。うちの奥さんの同窓会旅行の出発日がなんと10月4日!僕もその日から出かけるのでピッタリ。というわけでこの切符を2枚握りしめての電車旅となります。そういえば昨年は僕は長野、金沢方面に行き、うちの奥さんは小豆島でしたが生憎の台風との遭遇で小豆島では予定通りに行けず大変でした。そして今年もまた台風に遭遇しそうです。あーあー。
京都6時14分の始発の「のぞみ」で名古屋乗り換えで信州へ出かけるのを見送り、僕は6時31分発の湖西線普通列車で出発です。平日のこの時間帯の電車は通勤通学で一杯ですが今日は土曜日なのですごく空いています。もうそろそろ引退しそうな117系で一路近江今津へ。そこからは新型の福井行普通に乗り、福井からはやはり新型(521系)の金沢行に乗り継ぎ金沢には11時25分に着きます。ここまで全部坐れます。しかも新型電車なので二人掛けシートはとても快適です。北陸地方の古い電車に乗ったり、撮影したりするのが今回の目的ですが実際の移動にはやはり新型電車に乗る方がいいですね。とかなり矛盾しています。



金沢駅に到着します。右が乗ってきた新型521系左が七尾線用の415系です。見た目も歴然と差がありますね。今回は来年3月14日に開通する北陸新幹線のためにJR北陸線は金沢から先富山を越えて直江津までが第三セクターに移管されるので、来春の新幹線開通以降は今回のような切符や18きっぷも金沢以遠は使えなくなります。また新幹線開業に合わせて今まで走ってきた特急列車も大幅に削減されたり消滅したりします。また併せて去年少しだけ乗った「富山地方鉄道」も気になるので富山で2泊して電車三昧の旅にしようとやってきました。まづお昼ごはん。



金沢駅構内の食堂街に穴場発見。おでんの「黒百合」です。調理場を囲むようにカウンター席が設えています。そしておでん舟がカウンターに鎮座。白い和食の調理着の親方が魚を切ってます。注文を取りに来たおばちゃんが「呑まれますか?」とまづ尋ねます。ここはまだ写真を撮ったりするので「おでん定食」をオーダー。カウンターの周りをみると結構この時間からビールとか日本酒とかで一杯やってる一人客がいます。中年のおばちゃんもチラホラ。刺身盛りとかもあり帰りの電車待ちにいっぱい呑むのに丁度いいかんじです。お昼も食べたし一旦駅の外へ。



金沢駅の新幹線工事は順調のようで只今内装とかの工事が真っ最中です。



金沢駅の割にでかい屋根だなあと思っていましたが新幹線の駅が正面側に出来てくるとなかなかいい感じです。さてそろそろ目的の列車の時間です。北陸線を走っている特急のなかで鉄道ファンに一番注目されている列車が金沢と新潟を結ぶ特急「北越」です。他にも「サンダーバード]とか「はくたか」とかも来春には経路が短くなったり廃止されたりしますがどちらも新型車両です。そこへいくと「北越」は昔ながらの485系を使用した最後の定期特急です。これに乗るのが第一の目的です。「鉄道の日きっぷ」は18きっぷ同様に特急には乗れないので乗車券と特急券が必要です。費用も時間も限られるのでここは金沢から糸魚川までとします。駅のホームに上ると、鉄道ファンに交じってお母さんと子どもたちとかもいます。今の時期でこうだから最終日に近づくころはスゴイ人でしょう。





やってきた「北越」は485系でも残念ながらリニューアルした車両でした。でも



車内は昔懐かしい2人掛けシートが並び



窓の外には日本海が臨めます。でもなんだか雲行きが怪しい。1時間半の乗車でしたが糸魚川に到着します。さすが雪国のこの駅では



ラッセル車がこれからの冬にそなえ待機していました。つづく。