お宿&かふぇ 布屋 《主人のひとりごと》

120年経った京町家を改修した民宿『布屋』

東山トレイル最終回

2006年04月23日 16時35分13秒 | 京都観光
今年はまだ御室の桜が見ごろらしいです。昨夜お泊りの山梨からお越しの二人は9時出発で、御室方面に向かわれました。夜半の雨も朝にはあがりよかったですね。さて我々の第1回東山トレイルの最終回。将軍塚から転がるように粟田口に出てきました。都ホテル(皆さんはウエスティンと呼びますが僕はどうしても都ホテルは都です)にちょっと立ち寄りトイレを拝借。何処の街に行ってもトイレはどうしてもホテルを拝借するのは元ホテルマン?のなすがゆえ。小さな町でも、一度だけ行ったロンドンでも同じです。都ホテルの前にある「あずきや」さんにも寄りたいが、手ぶらなので今回は遠慮して、蹴上の「日向大神宮」に向かいます。紅葉の隠れた穴場のひとつでもある小高い丘を登ったところにある神宮は静かな佇まいで、ほっとします。秀吉の呪いか、このあたりで例の豊国廟の階段の疲れがどっと出ます。そういえば学生の頃ここに友人と来ましたが、「ひゅうが神社」と口走っていたのを覚えています。正しくは「ひむかいだいじんぐう」と呼ぶそうで内宮、外宮が立ち並ぶ由緒正しき神宮です。入口になんと「猪注意」(写真)があり、都ホテルから歩いて15分くらいなのに、驚きです。夕方5時を過ぎたのでここまでにします。本当はこの先南禅寺から又山道にはいり大文字山までが一日のコースですが、我々は本日のメインである三条京阪の大衆酒場「伏見」に向かいます。実は、ここでビールを飲むために、はるばる伏見稲荷から歩いてきたわけです。「伏見」のおばちゃんが怖いのでもちろん写真はありませんが、なんとここのビールは「サッポロラガー」。野菜天が300円。お一人1時間以内でお願いしますとお店に書かれているとおり、外に出たらまだ三条大橋は明るかったです。近いうちに南禅寺から大文字山コースにチャレンジすることを誓いつつ帰路につきます。

東山トレイルその4

2006年04月22日 19時49分02秒 | 京都観光
昨夜お泊りの二組のお客様は、どちらも弘法さんへ行かれました。というか弘法市に合わせて予約されてるのかな。4月とは思えない肌寒い弘法市でしたが、どちらも着物派で、色々着物とか買ってこられました。京都人のうちの娘なんか着物を着ようとしないのに、こうして京都にこられる方が着物で来られたり、着物関係のお店に寄られたりすることは、京都の和装業界にとって、ありがたいことですね。さて「東山トレイル」のつづき。豊国廟の後は、京都女子大学の校舎が林立する、通称「女坂」を通り、五条でふただび山道にわけいります。清水寺や高台寺の上に、こんな山道があることを知りませんでした。写真は丁度清水さんの真上あたりです。山道といってもずっとこんな感じが続きます。これで市街地が眺められたら最高のコースですが、残念ながら、ずーっと視界は遮られています。約1時間くらいで視界が開けると、将軍塚の展望台に出てきます。ここからの眺めが、このコースのハイライトで、京都タワーから市内の真ん中あたりが眺められます。ただし西、北展望台は、高台寺大日堂に入らないと見れません。有料(500円)なので、我々は大日堂から粟田口へ下山しました。この後、蹴上のインクラインに向かいました。つづく。

東山トレイルその3

2006年04月21日 16時48分21秒 | 京都観光
4月21日弘法さん。昨夜お泊りのお二人は、朝ごはん完食されて、8時30分には出かけられました。行動的!きっと、いいものが見つかるでしょう。それにしても寒いです。4月中旬とは思えないくらいで、ミセはエアコンとガスヒーター併用です。さて「東山トレイル」の続き。泉涌寺から今熊野観音寺を越えたあたりで、又山道に入ります。そして今熊野で暫く住宅街を歩きます。このトレイルのコースは至る所に、案内標識が出ているので地図などは不要です。ただし今自分がどのあたりか確認しながら歩くほうがいいですが。住宅街を過ぎると又、山道を進みます。そんなにきつい登りはありませんが、トレッキングシューズで歩いたほうが安心です。途中で分岐があり、我々はこのガイド本のコース=太閤坦(たいこうだいら)方向に進みました。山道から突然広場に出ました。豊国廟のある広場で、そこではお茶会が開かれています。山からハイキング中の我々が出てきて、着物姿の女性たちも、ちょっと怪訝な顔つきです。ここまでで2時間半。桜の木の下で、お昼です。元気になったところで、豊国廟の階段(写真)を登ってみますが、489段の階段を上りだしたものの途中から急になり、息が切れます。これが後半こたえる原因になるとは・・・やはり50ですね。つづく。

東山トレイルその2

2006年04月21日 00時37分26秒 | 京都観光
東山トレイルの出発点は、初詣によく来ていた伏見稲荷からです。初詣のときは正月3が日をはずして来ても、お参りの人々で京阪伏見稲荷駅から参道を埋めるように人波が続きますが、今朝10時の稲荷は訪れる人もまばらでした。本殿にお参りした後、奥社に向け何千もの鳥居をくぐっていきます。このおびただしい鳥居(写真)の下をくぐっていくのは、なんだか不思議な体験です。初詣のときは人が一杯で前を歩く人の背中をみて進むので、ただ歩くだけですが、ほとんど人がいない、今日のこの空間は、なんだか現世を離れた異空間を感じさせます。でも時折すれ違うのが何故か外国人ばかりで、ますます不可思議な世界です。そして山の途中に茶店が3軒ほどあり、こんな鳥居の山の中で店番をする、おばちゃんをみると、そこだけまた現実に戻されるわけで、なんと実際行ってみて初めて知ることの多いことか。コースも稲荷山を越えると、暫く山道が続きます。時折木々の間から、京都市街が見えますが、小一時間ほど山道を歩くと、突如泉涌寺の境内に出てきます。大門から見る仏殿は何時見ても絵になる風景ですが、先に進みます。

東山トレイルその1

2006年04月19日 16時25分39秒 | 京都観光
4月も中旬になりました。朝晩は結構冷えますが(町家は寒いです)、日中の気温は結構上ります。3月は姪の結婚式が千葉であったので、お休みがありませんでしたが、今月は18日の第3火曜をお休みして、普段家の中ばかりなので久しぶりにちょっとハイキングに行きました。「景観を歩く京都ガイド」(岩波アクティブ新書)の最後に出ていた「京都一周トレイル東山コース」に挑戦です。このコースは稲荷山から東山沿いに大文字山までのコースで、今回は稲荷山から蹴上の日向大神宮までの山道を歩きます。早く出る予定が、今週末の予約にキャンセルが出て(土曜日はすごく前から予約が入りますが、その分結局予定が立たないでキャンセルになる率が非常に高いです)空いたところへの予約の連絡等で(すごくラッキーな方ですね)出かけるのが遅れてしまい、おまけに京阪丸太町まで歩いたので、スタートの稲荷に着いたら10時になってしまいました。初詣しか来ない伏見稲荷大社は驚くくらい人が少なく(あたりまえ)普段気づかない京都トレイルの案内標識(写真)もすぐ見つかりました。いざゆかん・・・

2006年04月11日 17時33分03秒 | 京都で食べること飲むこと
月曜日に雨がよく降ります。先週末から京都は桜が満開です。我々も少しお花見をと思っていたのに、朝からあいにくの雨。日曜日のお客様が帰られた後、掃除を済ませたら午後1時を廻ります。両親を連れて、写真の北山にある「花梓侘(かしわい)」のつまみ寿司でも買って、お花見に行こうと思っていましたが、残念ながら中止しました。腰が痛い父親を連れて車上花見だけしてきました。鴨川沿いも、高野川沿いも、銀閣寺周辺も満開でした。そして東大路の今話題のお家騒動の「一澤帆布」から新たにお店を出された「信三郎帆布」の前を通ってきました。9日に行かれたお客様は、お店に入るのに1時間かかったそうです。日曜日の営業は今回だけで、今後は一澤時代同様、日曜日がお休みだそうです。月曜日にもかかわらず、信三郎帆布の前は、人垣が出来ていて、歩道には整理するガードマンも見えました。お店は、一澤帆布の斜め前で、なんか複雑な気持ちになります。例の「仲良し大分グループ」の従兄弟の方も信三郎帆布にお勤めで、近日中にお店をのぞいてきますね。

二条城のライトアップ

2006年04月07日 23時44分36秒 | 京都観光
4月7日。昨夜まで朝晩寒かったのに、朝6時半に表に看板を出しに行ったら、すっきりとした青空。ついに桜が満開になる日が近づいてきました。予報では今年は早いだろうとのことでしたが、京都は何時まで経っても朝晩結構冷え込み、ホンマに桜早く咲くのかなーと思いつつ、もう7日まで来ました。明日あたりから満開になりそうですね。我々は月曜日に、はじめて二条城のライトアップに行ってきました。しかし桜はほとんど咲いていませんでした。まあ目的がライトアップがどのようにされているか視察を兼ねていたので、これで満開やったらきれいやろなーと言うことで済みましたが、遠方からわざわざ来られている方は、入城料返して!といわれる気持ちも解るくらいでした。1年くらい前からの予約の問い合わせで「何時頃が見ごろですか?」とよく聞かれますが、いつもはっきり答えています。「桜だけは解りません」ほんとに、これだけはね。目安は入学式くらいですが・・と答えます。明日8日土曜日に予約されてる二組のお客様は、ちょうど1年前からのお客様です。満開にぴったりですね。おめでとうございます。実は来年の4月の一週目、2週目の土曜日はすでに予約が入っています。さて来年は早いか、遅いか・・・楽しみですね。