お宿&かふぇ 布屋 《主人のひとりごと》

120年経った京町家を改修した民宿『布屋』

京都散策 3月編

2018年03月02日 19時04分33秒 | 京都で食べること飲むこと
3月に入りました。寒かった今年の冬も過ぎて段々暖かくなってきました。近所のコインパーキングの値上げに続いて、京都駅からの手荷物配送サービスの会社が値上げです。駅から宿へ、宿から駅へ、そして宿から宿へのとても便利な手荷物配送サービスの「デリバリー・サービス」「キャリー・サービス」の会社どちらも駅送りが一個¥1000に値上げとなります。宿送りが¥800です。大きなトランクの場合はあまり感じませんが小さなバッグの方はちょっと値上げ幅が大きいですね。そして今日京都市から10月から実施する「宿泊税」についてのお知らせも届きました。布屋の場合はおひとり一泊につき¥200の税金を徴収しなければいけません。よろしくお願いいたします。
さて、暖かくなってきてちょっと散歩にでかけるいい季節になってきました。例によって市バス一日乗車券で、そうそうこの¥500の一日乗車券も3月17日から¥600に値上がりします。地下鉄+バス乗車券は¥900に値下げになりますが・・・。市バスで府庁前から河原町丸太町乗り換えで下鴨神社前で降ります。目指すは



「浅井食堂」です。毎年うちに来ていただいている金沢のKご夫妻がいつも行かれるとのことで我々も今回出かけてきました。ちょっと時間を外していきましたが席は満席で少しだけオモテで待ちます。そして入店。オモテで待っている間にメニューを検討していたのでカウンター席に座るとすぐオーダー。僕は



ハンバーグとエビフライ(2尾)¥1400。うちの奥さんがハンバーグとエビクリームコロッケ¥1200です。ランチはメインとごはんと珈琲か紅茶となんと赤ワインまたは白ワイン付きです!午後1時過ぎのお休みのランチに我々のオーダーはもちろん二人とも「赤ワイン」!です。料理を作るご主人がなんと「ソムリエ」の資格も持っているらしく壁には各種ワインリストが貼り付けてあります。この内容でワイン付きとは素晴らしい。廻りを見回すも平日の昼間からワインを飲んでいる客は我々だけでしたが・・・。でもこのボリュームでワインがついているなんて信じられない。帰りにご主人によかったと伝えるとそう言ってもらえて嬉しいとのこと。さてこれからどうするか・・。いつもは自転車で来る下鴨神社周辺ですが今日は一日バス券なのでちょっと散策します。下鴨本通りぞいには



おしゃれなパン屋さん「ナカガワ小麦店」があります。自転車でさーーっと通り過ぎていたので気付かなかったがバス停のすぐそばにあるんだ。



下鴨デリというこれまたおしゃれなお店もあります。



女性向けのメニューですね。でも今はお腹いっぱいなので外から店内を観察します。折角なので下鴨神社もと思いましたがお酒を飲んでるし遠慮します。



パン屋の向かいは有名なみたらし団子屋さんで結構外国の方が入ってゆきます。あれこれ行先を思案しますが、バス一日券があるので我々も「甘味屋」さんに向かうことにします。下鴨神社前から「205」で河原町三条へ。僕が勤めていたホテルガ閉館してしまいエントランスは鉄柵で覆われています。河原町通りに面した好立地のホテルでしたが耐震の関係で運営を諦めたようで、たぶん取り壊されます。寂しいですね。今からではオリンピックには間に合いそうもありませんね。気を取り直して向かうは



寺町三条の角に出来た「梅園 三条寺町店」です。たしかここは洋食のお店があったはずですがいつのまにか甘味店に変わっています。店内は明るくシンプルで女性好みです。満席ですが男性は僕だけのようです。ここで



寺町点心をオーダー。これが¥880と良心的な値付けです。いろいろ味わえるので女性にピッタリですね。うちの奥さんが



こちらをオーダー。ランチの後の甘味もいいものです。そして



三条大橋のバス停から嵐山行に乗ります。ほんとバス一日乗車券はお値打ちです。嵐山の少し手前が本日の目的地です。スーパー銭湯「天山の湯」です。通常は¥1050ですが先日新聞の広告に¥650なる券を見つけて切り抜いておきました。平日の午後5時前の「天山の湯」はすごく空いていて2時間ほどいました。おまけに木曜日は生ビール半額デーとやらでそれぞれ2杯づつ飲んで帰途につきます。クルマで来るとこれが出来ないのでバス一日乗車券で来た訳です。北に向かい街中を散策し西でお風呂といい一日でした。さあ春に向かって頑張ろう!


岡崎さんぽ 2017 夏

2017年07月30日 16時11分04秒 | 京都で食べること飲むこと
7月も終わろうとしています。梅雨が明けた宣言の後、ぐつついた空模様の日が続きましたが今日は午後から強い日差しでぐんぐん気温が上がってきました。さて先日例によって新聞屋さんから美術館のチケットをいただいたので岡崎に出かけてきました。新聞の定期購読をしていて以前は自動引き落としだったので何ももらえなかったんですが、ここ数年前から月末に集金に来てもらっています。その際にいろいろ手持ちの招待券をゲットしています。最近は集金のおばちゃんとも慣れてきて何も要求しないのに(小心者の僕たちはあれ頂戴とかこれないの?とか面と向かって言えないので・・・)各種出してくれてその中から、どれか2枚を毎月いただいているわけです。だから本当に行きたい時と、とりあえずもらっておく時とがあります。今回は岡崎の京都国立近代美術館でやっているチケットをいただきました。暑いのでバスの昼間回数券(チケットショップで1枚¥170です)を使って岡崎公園へ。最近は年とともに自転車で出かける回数が減ってきました。なにしろこんなに猛暑の中を出かけて熱中症になったら大変です。ほんまおじいさんとおばあさんですね。



平安神宮近くの「近美」です。



ここで「技を極める・・ヴァン クリフ&アーペル ハイジュエリーと日本の工芸」を見てきました。要は何の展覧会かも知らないで訪れたわけです。入口でチケットを出したら「ただいま第一列目の展示には1時間程度行列がある旨」伝えられます。展示室がある部屋に近づくとショーケースの前に長い列。前でゆっくりご覧になられる方はこちらへお並びくださいと「最後列」と書いた立て札があります。仕方ないので並ぶことにします。待つこと40分。ショーケースの中は「きらめく宝石」がずらーーっと並んでします。僕にはほとんど縁のない「ダイヤモンド」とか「サファイヤ」とか「ルビー」とかを独自のスタイルで作られた宝石の展示です。どちらかというとうちの奥さんもあんまり関係ない分野です。でもその行列の皆さまはすごい熱い視線で食い入るようにご覧になっています。なんかいつも来る「仏像展」や「陶芸展」やらと道理でお客さんの感じが違うはずだ。そうだ、このお店はパリのヴァンドーム広場にあったことを思い出します。有名な宝石店ですね。でもうちの奥さんにそんなことを言ったら「私はパリに行ったことない」なんて逆切れされそうなので黙っておこう。かなりのボリュームで宝石を見た我々は4階のロビーでひと休みします。



ここから眺める景色は京都らしい景色の代表の一つだと常々思っています。常設展も見ます。こちらは陶芸の「河井寛次郎」とか絵画の「佐伯祐三」とか親しい作品もありちょっと落ち着きます。なにしろ宝石はただすごいなーだけだったので・・。そして閉館の時間。煌びやかな人に混じって館外へ。そりゃおしゃれな女性が多かったです。さて予約の時間まで少しあるので熊野神社の方向へ。



熊野神社バス停近くにあのベーグルで一世を風靡した「ブラウニー」が北大路からこんなところに移転しています。北大路にあったころはすごい勢いでベーグルを作っていましたがなんかお店の雰囲気ものんびりムードになっていました。でもベーグルは相変わらずボリューミーで天然酵母の食パンも美味しそうでなんだかんだで¥2000くらいうちの奥さんはお買い上げです。そして予約の5時半になったので



お店の前へ。「セクションドール」です。数年前からあるそうで、うちの奥さんは女子会とかで何度か来ている店です。昼夜共にメニューはタンドリーチキンのみというお店です。お昼は場所柄予約がなかなか取れないそうですが夜の早い時間等は比較的取りやすいとのことで我々としてはとても早い時間帯の夕食です。お店に入ると予約が取れない筈だ、シェフ独りでやっていて2人席が4卓しかない。つまり8人で満席なんです。でも早い時間なのでお客は僕たちだけでした。西日を避けた席を進められ一応メニューですと小さなメニュー板を渡されます。ホント、タンドリーチキンしかない。あとはビールかワイン。出来上がるまでビールをオーダー。エチゴビールの美味しビールです。そして待つことしばし。



ちょっと変わった髪型(とさかおったて型)のシェフが運んできます。うーんチキンも美味しいが野菜が美味しい。独特の味のタンドリーチキンに添えられた野菜は「つるむらさき」「なす」「かぼちゃ」「パプリカピーマン」「ズッキーニ」です。
シェフに聞いたら京都の長岡京の知り合いの農家が有機栽培で作ったものを季節ごとに持ってきてもらうとのこと。なにしろ野菜がこんなに甘く感じたのは久しぶりです。スチームオーヴンで焼くからだそうです。ビール2本とお料理で¥5000丁度です。パンをお代わりしたいくらいでしたがごちそうさまでした。そして疎水沿いをぶらぶら1時間ほどかけて歩いて帰ります。勿論帰ってからうちの奥さんはサラダを作って、いただきもののソーセージを焼いてビールやワインを飲んで2次会をしました。ホンマによく食べよく飲むおじいさんとおばあさんですね。おわり。

7月のお昼ごはんと街中散歩

2017年07月09日 19時17分48秒 | 京都で食べること飲むこと
7月に入って梅雨空がつづく京都です。大雨で被害を受けられた方々にお見舞い申し上げます。さて7月に入り京都は祇園祭が始まりました。鉾建てももうすぐです。お天気が回復することを祈ります。
いつも女子会であちこちランチをしているうちの奥さんが一押しの洋食屋さんに僕も連れて行ってもらいました。うちから歩いて20分少々にある「洋食・おがた」です。11時30分の予約時間に合わせてぶらぶら歩いてゆきます。



カウンターが10席と4人掛けテーブルが3卓位の小さなお店なので予約が必須のようです。予約した11時30分少し前に着いたらお店の前に2組すでに開店を待っています。時間にオープンしてカウンター席へ。きれいなオープンキッチンのど真ん中の席です。シェフが中央にコールのコックが左にまだ見習いのコックが右にいてきびきびとでも丁寧なホールの女性ひとりというスタッフ構成です。メニューは数種類ありますが僕は「特製ハンバーグランチ」をオーダー。3回目!のうちの奥さんはポークカツレツをオーダー。そしてちょっと気になる「ミニカレー」もひとつ頼みます。シェフが目の前でぱんぱんとハンバーグの空気を抜いてフライパンで焼き上げてオーブンに投入して大きなお皿にマッシュポテトを盛り付けハンバーグを置いてドミグラスソースをかけて出てきます。



うーん美味しい。たっぷり添えられたマッシュポテトもなぜか美味しい。これに野菜たっぷりのカップスープと同じくたっぷりの新鮮なサラダ、ライス(普通にオーダーするとごはん茶碗でサーブされるがカレーを頼んだので僕たちはお皿でした)それに珈琲がついて¥1800です。ちなみにカレーは¥500です。僕の奥さんのポークカツを(これがまた分厚い)少しもらってカツカレーにしました。周りは女性ばかり。しかもオードブルもついているちょっと高いランチを食べてるグループもいる。(ちなみに前回の女子会の時はそれだったそうです)



満足して新聞屋さんにもらった文化博物館で写真展を見ます。ロバート・キャパやブレッソンの報道写真です。いつも思うがどうしてカラー写真が退色していないんだろう。そのあと久しぶりに三条通りを歩きます。



ポールのパン屋にもカフェが併設されていて結構混んでます。



雑居ビルの前にトラックが止まりタオルとかリネン類を運んでいます。よく見ると上の階がゲストハウスのようです。ホントいたるところにゲストハウスがあります。



柳馬場を下がるとチョコレート屋さん。昔は「ドゥーズ・グー」という町家フレンチで美味しかった記憶があります。



三条に戻るとまたチョコレート屋さん。



少し行くとつい最近まで洋服屋さんだったところが三条通りのチョコレート屋さんで本命?の「ジャンポール・エヴァン」。ちょっと入ろうかと思うも値段を見て敬遠します。



三条御幸町を下がると骨董の「尾杉商店」があります。この界隈ではいちばん良心的なお値段です。



町家のお店も一段落しましたがおばんざいのお店は健在です。



ムモクテキ・カフェはなんと御幸町から寺町まで抜けれるように大きくなってます。赤ちゃん連れokのコーナーがありうちの娘も愛用していました。



白川通りの造形大学前にある「そうげんカフェ」の新店(そんなに新しくないか)は雑貨の奥にカフェが併設されていて入ろうと思いましたがちょっと年齢差を感じてパスします。僕たちが(シニア?)入れる店が見つからないので錦市場にふらりと入ってみます。



うちにお泊りのお客様が言う通りです。廻りは、ほぼ外国人です。



昔は一世を風靡した錦市場の飲食店の先駆けの「八百屋のにかい」はなんとスヌーピー茶屋だって。ビックリ。



ちょっと戻って「鳥清」(暮れに毎年カモロース用の合鴨を買うお店)でヤキトリとかを買って退散します。数か月?歩いてなかったのに町の変貌に驚く僕でした。


2月のお昼ごはんと珈琲

2017年02月11日 15時34分52秒 | 京都で食べること飲むこと
昨夜からの雪の予報でしたが朝起きると屋根や庭に雪が積もっていましたが1月ほどではありませんでした。でも寒さは厳しい京都です。さて
2月の初めころにちょっと時間が出来たのでお昼ごはんに出かけました。色々用事を済ませ¥500の市バス一日乗車券を利用して(市内中心部は民間の京都バスも乗れるので便利ですね)烏丸御池で下車。東洞院通りを南下します。うちの奥さんからいろいろお店の提案を受けますが時間が中途半端なので絶対入れるお店にします。こういう時にスマホは便利でしょうね。お店に行く前にいろいろ調べられるから行動範囲も広がるでしょうね。アナログ人間もそろそろ卒業しないと・・・。三条を越えると



スパーの「八百一」があります。市内中心部にあってデパートよりお安く、内容も充実していて、なおかつおしゃれな雑貨屋さんやこだわりの酒店がある周辺マンション奥様方御用達のお店です。そして町家の宿の奥さんもよく行きます。ここには2階に和食、3階に洋食のレストランがあります。今日はここの2階にある「きょうのおかず」が目的地です。



午後1時をだいぶ過ぎているので店内は静かです。



メニューには何種類かのランチコースがあります。僕は「きょうの旬やさいひるごはん」をオーダー。



聖護院蕪とベーコンのミルク煮、今日の小鉢(きんぴら)、ちりめんごはん、お漬物、具沢山のお味噌汁です。¥1380。主婦向けの絶妙な値付けです。街中でちょっとお昼ごはんという時に最適です。ごはんもお代わりができるので男性でも大丈夫です。このあと雑貨屋さんとか酒屋さんとかをみてから3階に向かいます。



3階のレストランの前には屋上畑があります。



周囲のマンション群に囲まれて大根やらいろいろ野菜が元気に育っています。暖かくなればこの畑をみながら珈琲も飲めます。(冬季休業)うちの奥さんが娘ときてハーブティーを注文したらこの畑から摘んできたそうです。本屋さんとかみてから珈琲でもということで次に目指すは



昔の「丸善」が」あったビルの(今はカラオケビルです)裏手にある「エレファント・ファクトリーコーヒー」です。うちに毎年来ていただいている江ノ島で「ギャラリー&カフェ」をされている「I」さんご夫婦がいつも行かれるお店で以前から行きたかったのですが今回初めてこの階段を上がります。ま、しかしこんな判りにくい路地の奥のしかもこんな急な階段を上がると中の様子が全く見えない木の扉を開けるのはちょっと勇気が要ります。えいっと開けると暖房でメガネが真っ白になり、店内の様子が一瞬わからなくなります。雑誌の写真で見る限りいかつそうな店主が意外な程ソフトな応対で奥のカウンター席に案内されます。しかし真冬の平日の夕方でこのロケーションで驚いたことに僕たちで満席です。カウンター中心ですが中には外国人もいます。そして



深煎り珈琲(マグカップ¥750)とチーズケーキでゆっくり過ごせます。独りで本をもってまた来ようという気持ちにさせてくれる店です。ちなみに店名は村上春樹の本からとったと或る雑誌の紹介記事にありました。なかなか充実したランチと珈琲の時間でした。帰りに三条の「ブックオフ」に寄ってバスに乗って帰ります。(今回は居酒屋には寄ってません=念のためお伝えしておきます)

立木観音へお詣りに 2017

2017年02月08日 16時33分10秒 | 京都で食べること飲むこと
毎年の初詣のひとつに滋賀県の「立木観音」があります。今年は1月に行けなかったので2月に入ってすぐに出かけてきました。立木さんへのお詣りの前に宇治に寄ってからと去年から決めたうちの奥さんの指示で黄檗に向かいます。月曜日に行ける日が何回かありましたが月曜日はそのお店の定休日にあたるので今回は火曜日に出かけます。しかし、しかしですよ遠路?はるばる(普段クルマで近所しか行かないので)店の前まで来たのになんと定休日は「月曜・火曜」と出ています。がーーーん。悲しい「たまき亭」。休みが増えている!朝から頑張って珈琲をポットに容れて立木さんの階段を上がる前にサンドイッチやいろいろなパンを食べようと思っていたのに・・・・。どうするの。しかし食べることに貪欲なうちの奥さんはすぐに代案を出します。向かうは



宇治橋のたもとにある「しゅばく」です。



久しぶりに食べた十割蕎麦はホント美味しい。僕は「辛味大根そば」



うちの奥さんが「ひやしたぬき」そばです。そして宇治川にそって川を北上します。



2月に入るとお詣りの人も少ないです。例の階段を今年も元気に一度も休まづ本堂へ。



観音様にお詣りし



鐘を撞き



奥の院にお詣りして今年一年の健康を祈ります。そして夕方に京都に戻り今年はその足でお風呂屋さんへ。嵐山の手前にある「天山の湯」へ。温まります。来年からは月、火は避けて「たまき亭+立木漢音+天山の湯」というコースで決定です。今年も一年健康に過ごしましょう。
(なにやら今回からこのブログのシステムの写真が大きくなったような気がします)

立木観音と「たま木亭」

2016年02月04日 12時35分30秒 | 京都で食べること飲むこと
2月に入りました。もう節分も過ぎましたが1月のお話を続けてします。1月14日に毎年お参りしている滋賀県の「立木観音」へ今年も行ってきました。去年はお参りしてから宇治の黄檗にある「たま木亭」というパン屋に行きましたがうちの奥さんの提案で行く前にパン屋に寄って、立木さんの駐車場でパンを食べようと提案されます。お参りかパンか・・というとパンが先や!とのこと。いざ黄檗へ。



以前からお店が移転すると噂に聞いていましたがどうやら昨年移転したようで前の店舗の駐車場に停めたら前の店舗よりまだ南側の「京都大学宇治キャンパス」の前にありました。



前のお店の3倍?くらいの広さで、なんとオモテにも駐車場があります。そして驚いたことに駐車場は全部で5か所もあります。びっくりぽんです。僕たちのように以前の心算で来た人が遠いところの駐車場に停めますがよく来る人は店舗前に停めています。成程次からそうしよう。でも平日だからそんなことが言えるのかな・・。



去年よりまだ多くお買い上げのうちの奥さんがやはり満面の笑みで出てきます。パン屋に¥4000円以上使うか!しかしいい香り。いざお参りへ。いやその前に



宇治川の見える広いお寺の駐車場に停めて(この駐車場がお正月の初詣でには長蛇の列で渋滞します。)いざお昼ごはん。



車内はパンのいい香りで充満します。そういえば「たま木亭」の駐車場に停まっている遠方からのナンバー(三重、大阪、奈良、神戸)のクルマのひとはよく家まで待ちきれなくて車内で食べているのを目にします。うちの奥さんは、このためにポットに珈琲を淹れてくる準備のよさに呆れます。



もうかれこれ20年以上毎年来ている「厄除 立木観音」の階段を登ります。







この最後の階段が一番キツイかな。でも僕は日ごろの掃除のおかげ、うちの奥さんは週3くらいのウオーキング(軽いジョギング)のおかげでなんなく一度も休まづに本堂まで登れます。



本堂にお参りして、いつもどおり



鐘を撞いて



奥之院にお参りして



休憩所でお茶をいただき、今年も無事にお参りできたことと今年一年の家族の健康をお願いして山をおります。






女子会の代打で 和食ランチへ

2015年07月09日 20時00分47秒 | 京都で食べること飲むこと
梅雨空が続く京都です。先日まで涼しい気温でしたが台風が近づいているせいか段々蒸し暑くなってきました。さて毎月2,3回はあるうちの奥さんの女子会ですが(3,4人の時もあれば二人の時もある)二人の女子会の前夜に友人から風邪でちょっと行けないとの連絡電話が入ります。予約がしてあるのでキャンセルが出来ないという事態。そこで僕に代打を頼まれます。願ってもないとひとつ返事の僕。今回の予定は東山二条にある和食のお店に行き、その後で市立美術館で「ルーブル美術館展」に行く予定だったそうです。ルーブルは日を改めるそうですがランチは改められないの僕の登場となりました。小雨模様なので市バス202番で東山二条へ。



二条通りに面した「七八(ななはち)」です。どこで調べるのか小さなお店ですがオモテの雰囲気もいい感じです。予約した12時きっちりに入店。カウンターが8席余りののこじんまりとしたお店です。まだ30代の若い店主が迎えてくれます。お昼は一人で切り盛りしているので予約は必要です。きっちり和食の帽子もかむり真面目な料理人です。(若い料理人は帽子を着用していないケースが多いですが・・)



一汁三菜と聞いていたので初めにこのお盆が供されます。お茶の世界は詳しくありませんが茶懐石に通じる白飯の盛り方ですね。お造りとモズクとお漬物です。カウンターの向こうでは炭火で焼き物が焼かれています。そして



琵琶湖産の鱒の焼き物です。和食には珍しくお皿を熱々に温めて出てきます。炭火でとても香ばしく焼かれてとても美味しい。ご飯のお代わりには



程よく「おこげ」も盛られています。もちろん土鍋で炊き上げてあります。そして



炊合せです。鱧を包んだ煮物と小芋、南瓜を上品に炊合せています。うちの奥さんが「最近和食に行ってもなかなか炊合せが出てこないが(出汁とか素材とかその店の実力がでるので)ここは若い調理人なのに丁寧な仕事がしてある」と感心しています。これで一人¥2500です。寡黙な料理人の丁寧な仕事のしてあるお昼ご飯をゆっくり頂きました。こんな代打だったらいつでもOKです。当初の女子会の予定は市立美術館の「ルーブル展」だったようでこれは日を改めるそうで本日はここまで来たのでやはり岡崎の近代美術館に向かいます。二条通りを東へ。途中の「みやこめっせ」の前で



こんな案内を発見。これは行かねば・・。そして近美の前へ。





「北大路魯山人展」です。和食の天才・・魯山人の美・・8月16日まで開催されています。135点という膨大な量の展示でただただ圧倒されました。写真や美術書で見るのと本物を見るのとではその差に驚きます。かの有名な「椿文鉢」の大きさ!や「織部長板盤」や「織部俎板盤」の分厚さには参りました。その他にも大小いろいろ展示されていますが一見の価値ありの展示でした。また展示だけでなく「銀座久兵衛」で俎板盤で供される寿司を視覚的に見せる演出(ちょっと説明がムツカシイ)なんかもとても面白かったです。ルーブルもいいですが魯山人も見ごたえありです。代打女子会でしたがとても良い一日でした。しかし女子会ていつもいいもの食べてるんや・・・。いつもお留守番の僕はなにか損してる気がするなあ。

残念な中華ランチと仏光寺へお茶を。その2

2015年05月28日 15時43分36秒 | 京都で食べること飲むこと
暑い日が続きます。昨日の京都はなんと33度を超えたようです。7月下旬並みだったようです。ただ気温は7月下旬なみですが風もあり割とさらっとしているのであの夏の京都に比べるとまだ我慢できる暑さでした。さてつづき。



仏光寺は四条通の2本南側にある東西の通りです。大丸デパートのある高倉を下がるとお寺の門があります。特に文化財がある訳でも禅寺のような庭がある訳でもないのであまり中に入ったことがある人は少ないかも。このお寺の境内に最近なんとカフェ&ライフスタイルショップがオープンしました。東京のデザイン関係の会社である 「D&DEPARTMENT」が京都造形大学とコラボしてお寺の既存の建物をリノベして始めたお店です。



浄土真宗のお寺なので本堂前はかなり広々としています。玉砂利の境内に昔のお寺の宿舎だった建物がカフェとして使われています。







dd食堂の暖簾をくぐると



お寺のなかに癒される空間があります。低い椅子と低いテーブルが落ち着いたレイアウトで並んでいます。お昼ごはんも(京都定食¥1000)もありますがお昼を済ませてきたので



クリームあんみつ¥650にします。



窓の外は ゆっくりと時間が流れています。繁華街に近いにも関わらずにそんなにたくさんの観光客が来るわけでもなく、時折外国人やこの店を目指してきた若い人たちが訪れます。拝観料がいらないから近所の人が散歩に来たり、近くで仕事の人がちょっと息抜きに来たりしています。そしてもう一つの建物が



京都造形大学の学生とともにスタッフがセレクトした「流行や時代に左右されないロングライフデザイン」をテーマにした品々が並ぶショップです。メイドイン京都の小物から各種食器類とか相当なボリュームが並んでいます。錦市場とか四条の繁華街の人波に疲れたらちょっと立ち寄ってほしい空間です。

さて布屋は明日5月29日から6月1日まで 臨時でお休みします。うちの奥さんが東京である同窓会に出席するので僕も便乗して出かけてきます。ご予約等のご連絡は6月2日以降にお願いします。それでは 旅の準備に取り掛かります。


残念な中華ランチと仏光寺へお茶を。その1

2015年05月26日 16時26分54秒 | 京都で食べること飲むこと
5月の或る日にぽっかり宿泊が入らないのでお昼ごはんとお茶に出かけました。例によって前日のお客様がお帰りの後にささっと片づけを済ませ予てから行きたかった祇園のお店にバスで向かいます。でもてきぱきと片付けても八坂神社の前でバスを降りたら午後1時近いです。めざすお店は午後2時までの営業なので急ぎます。



八坂神社の前は平日ですが修学旅行生が一杯です。行列発見。



お米に拘ったお店のようです。結構並んでいます。



鯖寿司で有名な「いず重」も店の外までいます。外人も並んでいる。



祇園石段下にあった「弥栄中学」は更地になっていてビックリ。



うちの客室の照明はここ「三浦照明」さんです。親切です。そして四条をそのまま進みます。「よーじや」を通り過ぎ「鍵善」の横に



めざす看板が見えてきました。



この路地を入ります。こんなところに中華料理店があるの?なんて思いますよね。



かの有名な「盛京亭」です。平日なので誰も並んでいません。カウンターには2席空いているのが見えます。「こんにちは」「すみません。今満席です」ええっ。「どれくらいで空きますか」と僕。「さあ今満席なのでちょっとわかりません」仕方なくお店の前で佇んでいたら「すみません。ここは私有地なので並ばないでください」ええっ。お店のご主人も奥さんもだいぶ年齢がいってきて、いつまでやってるかわからないなんて情報もあり、なんとか入りたかったけどどうやら僕たちを受けると午後2時を廻ってしまうのか残念ながら入れてもらえませんでした。ガッカリ。メニューまで決めてきたのに・・。また近いうちに来よとうちの奥さんになだめられ路地をとぼとぼと四条へでます。気分は中華なので四条通りを鴨川まで来て立派な建物の「東華菜館」前で少し悩みますがそこそこお値段がするので却下。高島屋の前まで来ました。時刻は午後2時ちかい。もう中華でなくてもいいや。そうだ洋食の店にしよう。



ここは例の居酒屋「たつみ」です。昼からビールもいいですがこの後の予定もあるので隣の



サラダの店「サンチョ」にします。「たつみ」はたまに来ますが「サンチョ」はかなり久しぶり。カウンターとデーブル3つの小さなお店は一杯。少し待って



やっとお昼ごはんです。ランチは各種ありますがこのセットで¥1050です。柔らかい肉と揚げたてのコロッケとたっぷりサラダで満足。このあとサンダルを買いにフジイダイマルへ。僕もやっと「ビルケン」の仲間入り。(僕以外の家族全員持ってる)そして次の目的地へ。四条通を南へ。



仏光寺通りを西へ歩くと町家のお店が並んでいます。フレンチも割烹もイタリアンもあります。



「カフェマーブル」がこんなところにあるんだ。知らなかった。そして



仏光寺です。通りの名前は結構有名ですが実際お寺がどこにるか知らない京都人も多いんでは・・。オモテにさりげなく看板が出ています。



長くなってきたてきたので つづく。




母の日のおひるごはん

2015年05月13日 19時22分29秒 | 京都で食べること飲むこと
毎年母の日にはうちのおばあちゃんをお昼ごはんに連れて行ってあげます。いつもはうちの奥さんと二人で行き僕はいつもお留守番役でしたがなんかいつも損してる?みたいなので今年は宿を休んんで3人で行きました。ここ数年は毎回仏光寺の烏丸をはいったところにある和食の「桜田」に行ってましたが今年の2月に皆さんに惜しまれながらも閉店してしまいました。30年位続く和食の名店で、あんなに人気があっても店を拡げることをせづに清くご自分のペースで守って来られた「味」がなくなってしまい、ご贔屓の間ではかなりショックな閉店でした。今年はどこに行こうかとかなり悩んでいましたがある雑誌に「桜田」にいた人が割と近くで店を始められたとの記事をみて今年はそのお店に行くことになりました。



町家が2軒並んでいる外観です。隣はイタリアンの「東洞(とうどう)」です。このイタリアンもなかなか人気で僕も一度だけ伺いましたが3種類のパスタが食べれるランチは秀逸です。(予約が絶対です)



そして今回伺ったのが「樋渡」(ひわたし)です。もともとこの町家で以前和食の「光安」(みつやす)さんが営まれていました。光安さんの時の町家改修工事の設計担当がうちと同じ末川さんなのです。ミシュラン2つ星に輝く光安さんが千本丸太町に移転された後に入られたお店です。



オモテの間と奥の間の二間を使った小さなお店で、なんと昼、夜とも一日一組づつもてなすというお客様主体の考えで営んでおられます。奥の間に通されて心配していた畳に座布団ではなくて低い座卓に低い椅子でおばあちゃんも安心して食事が出来ました。まず



先付は「アオリイカに土佐酢のジュレ」がかかっています。下には山菜が敷かれています。



そして吸物は「あいなめ」です。一寸豆、じゅんさいと矢羽根に切ったウドを添えて。(五月の節句を意識しての仕事がしてある一品です)



造りは「鯛の薄造り、イサキ」です。なにしろ一日一組なのでご主人が丁寧に作って着物姿の奥様がゆったりサービスするという理想的なお店です。



小さな坪庭と



小さな床の間ですが季節が感じられます。



そしてここは季節の先取り「鱧落とし」です。次に



焼き物で「鱒の照り焼き」小松菜と和食では珍しいトマトが添えられています。



まだ出ます。椀物で「竹の子に蛤と若布」です。蛤もたっぷりです。そして土鍋ごはんはまづ奥様が土鍋で炊いたご飯をプレゼンして



ひとりづつ盛って供されます。鬼浅利としょうがの炊き込みごはんです。三重の浅利がまた美味しい。お漬物も竹の子、胡瓜そしてトマト。それぞれひと手間がかけられています。原価率は大丈夫かななんてうちの奥さんが心配するくらいです。そして





えんどう豆の葛饅頭。ツルツルです。お抹茶と共に。ふと時間をみると午後2時30分です。なんだかゆったりと食べていたらあっという間に二時間半も経っていました。これも昼夜とも一日一組のなせる業です。帰りにご主人にもう一つテーブルがあるから二組受けられますのにと言うと「一組だとご家族でも結構ゆったりしてもらえるし小さな子供さんを連れられても安心して召し上がられるのでこのようにしています。」とのこと。これで税別で一人¥5000です。実はお昼の予約は一か月待ちです。4月中旬に電話したら最短で5月中旬しか予約が空いていませんでした。昼、夜それぞれ一日一組だから予約はお早めに。帰りにご主人と奥様が店の前で見送ってくれます。「桜田」と同じです。でも桜田は路地なのでアプローチが短いがここは東洞院に面しているので見えなくなるまで店の前に二人が立っていて僕たち以上に大変だなあと感じました。