お宿&かふぇ 布屋 《主人のひとりごと》

120年経った京町家を改修した民宿『布屋』

主人のひとりごと【5】

2004年09月29日 13時09分22秒 | 布屋
京都の町と自転車その2
9月も終わろうとしているのに昼間は何時までも暑いですね。
朝食の時は自然に風が入るようにしていますが、昼間は仕方なくエアコンを入れています。
ところで、今晩お泊りの予約の方が、昨日キャンセルの連絡をしてこられました。
一日二組の宿で、前日キャンセルされるのはとてもつらいですね。相応な理由ならともかく。
お1人の方の予約で、こちらも無理して受けた分なので余計にがっかりです。経営的に1人の宿泊を受けるのはどうかと以前泊まられたコンサルタントの方にアドバイスされたんですが今まで自分が旅してきて1人で泊めてもらった経緯もあり、限定では有りますが、一人旅の女性に安心してお泊り頂いています。色々事情がありますがお取り消しはお早めにご連絡お願いします。
本題の自転車のことをすっかり忘れていました。
自転車で走るのに気持ちがいいのは御所ですね。御苑の中は緑の木々の中を走るので、とても気持ちがいいです。御苑の中は砂利の深いところがあるので(特に大きな四つ辻)転ばないように走りましょう。
途中ベンチがたくさんあるので京都人になった心算で、ごろりと空を見上げて時間の過ぎるのも忘れて過ごすのもいいかもしれません。これから秋に向けて段々もみじが色づいてゆき、今出川に近い大銀杏も日増しに黄色さを増してゆく様はとてもきれいですね。人ごみの中の紅葉も、またそれはきれいでしょうが(人が多いということはそれだけきれいなポイントでしょうが)余りの人にうんざりします。
御苑のベンチや芝生で寺町今出川下がるの「中島食堂」の弁当と「出町ふたば」の豆もちでも買ってのんびりお昼を食べるのもお薦めです。
御苑の後は出町から加茂川の河川敷自転車道を北に向かい、植物園の中を散策するのもいいですね。
帰りは下鴨の住宅街を抜け下鴨神社から糺の森を抜け鴨川に出て河川敷を丸太町まで走り帰って来るプランもいかがですか。
鴨川べりにあるパン屋「ホホエミ」をのぞいてみるとか、河原町沿いの「アグラ」や「草星」さんによって陶器や雑貨をみるのも楽しいかも。
ホント自転車の季節がやってきましたね。それでは。

主人のひとりごと【4】

2004年09月16日 13時07分29秒 | 布屋
京都の街と自転車 その1
 レンタサイクルを5月から2台置きました。K・C・T・P(京都サイクリングツアープロジェクト)から、2台お借りして、うちに常備しています。
予想外に、告知不足なのか、あまり借りる人がありません。
京都の街は結構どこに行くのも自転車が便利です。
坂が無いので(町全体は北から緩やかな坂ですが)ある程度の道の予備知識があればバスで移動するよりかなり効率的に廻れます。
僕達も大きな買い出しにいく時以外は、自転車です。
ここ最近、バスに乗った記憶が無いくらいどこに行くのも自転車です。
僕の楽しみの一つが、船岡温泉に行くことです。
銭湯ですが、ヒノキと岩の露天風呂があり、一日おきに変わります。
お風呂自体も、うちの近くにある銭湯の3倍くらいの広さがあり自転車で15分少しかかりますが泊まりのお休みの日についつい行ってしまいます。
自転車だとお風呂の休憩場所で缶ビールが飲めます。
本当は、直ぐそばにある蕎麦屋の「かねい」さんで、ちょっとお蕎麦と行きたいのですが7時までなので間に合いません。帰り道は下りなので「すーーっと」帰って来れます。
京都が北から南に地形が緩やかに下がっているのが実感できます。
うちのレンタサイクルで市内をあちこち行った後「船岡温泉」に行くのもいいと思います。

次回から、自転車でめぐるコースを少し紹介して行きます。

主人のひとりごと【3】

2004年09月09日 13時05分35秒 | 布屋
 突然ですが、ひとりごとを再開します。
 9月に入りましたが今日の京都は台風が過ぎて、また蒸し暑い日でした。
 最近の嬉しかったこと。
先日2泊してくれた3人の大学生の女の子たちが帰りがけにちょっと話していて丸太町のバス停から歩いて、このうちの前の細い道に入り、うちの明かりが見えてくるとなんか気持ちがほっとすると言ってくれました。
 一日歩き回って疲れて帰ってくる彼女らに少しでも「安心」を感じてもらえて
嬉しかったです。

 山本益博が著書の中で「清潔」「静寂」「安全」がよい宿の条件としていますが僕も常に「清潔」「静寂」(うちは野中の一軒家の宿でもなんでもないですが気持ちとして)そして「安心」を心がけています。
うちには「鍵」がありません。ホテル勤務時代は「鍵」の重要性をスタッフに話していたんですがここには「鍵」がありません。
この一年、泊まられた方で「鍵」についての質問は、数件でした。
鍵もスリッパも無い宿です。だからそれらが必要なお客様は、ちょっとうちに泊まられると面食らうかもしれません。
そして悲しかったことは8月某日に女性名で2名の予約がありました。午前中に荷物を預けに来る予定でしたが現れませんでした。なんか予定が変わったんやろと、うちの奥さんと話していました。
でも夕方になっても18時を過ぎても連絡がありません。携帯電話にしてみますが、コールするだけ。仕方が無いから、部屋にお布団も敷いて、朝ごはんの準備もして待っていましたが・・・。21時頃再度携帯にしましたら、コールして直ぐ切られました。
なにか事情が有るのかもしれませんが、待っている身にもなって欲しいと思いました。
ここは何百も部屋があるホテルじゃなく、たった「ふたつ」しか部屋が無いんです。
僕たちには 「待つしか」無いわけです。結局、翌朝むなしくお布団をしまいました。
これからご予約いただいている皆様、ご到着時間のご連絡をお願いいたします。