お宿&かふぇ 布屋 《主人のひとりごと》

120年経った京町家を改修した民宿『布屋』

初秋の散策その4 残念イルピアット

2006年09月29日 18時10分54秒 | 京都で食べること飲むこと
JRバスは高山寺(栂尾)が始発です。JRバスには二人とも思い出があります。はるか昔北海道をふらふらしている頃、襟裳岬に向かうときに利用していました。その頃はツバメのマークがついた「国鉄バス」ですが、基本的なカラーリングは変わっていないので、ちょっと懐かしい。ガラガラのバスで龍安寺に向かいます。高山寺と違って流石に修学旅行生も見かけます。龍安寺は以前何時来たか記憶にありません。こんなに大きなお寺だったと改めて感心しました。石庭を前にして、まだこの時期は縁側に座れますが、すぐ後ろに立たれるので落ち着かず、早々に立ち去ります。まだ夕方4時。次に妙心寺に向かいます。「今日は時間が中々過ぎないね」とかいいつつ、妙心寺から目的の円町にある「イルピアット」に向かいます。回り道をして18時の開店にあわせてお店の前にたどり着きます。さあオープン。すると、とても感じのいいシェフいわく、今日は予約で後1席しか空いていません。がーーん。7席しかないカウンターだけのイタリアンです。ノキロの奥様から以前教えてもらっていましたが、定休が同じで、第3火曜しか来れないので、朝から張り切って来たのに・・。とぼとぼと帰路につきます。龍安寺から歩いて来たのに・・。仕方が無いので近所の「寿海」という大瓶450円の居酒屋さんで反省会。「今度はちゃんと予約をして行こう」ということで初秋の散策は敢え無く失敗に終わりました。

初秋の散策その3

2006年09月28日 21時19分15秒 | 京都観光
神護寺を後に川沿いを槙尾に向かいます。神護寺から15分くらいで西明寺に到着。今の季節は境内は拝観自由のようで、誰も人はいません。でもここのもみじもお寺を覆うようにあり、11月はこの静けさは望めないでしょうね。山門前で、お昼ごはん。山の中なのか、トカゲがやたら目に付きます。今日の夕食のために、お昼は軽めにします。夕方市内へ戻り、今夜はイタリアンの予定なので、その時間に合わせての行動計画です。西明寺から栂尾の高山寺へ。途中国道162号線を歩くので、その間は要注意です。すぐ高山寺に着きます。紅葉の写真で有名な石畳は誰も人がいません。ここも境内は自由で、国宝の「石水院」拝観が¥600です。日当たりのいい縁側に座っていると、なんだか眠くなり、不届きにも二人で居眠りをしてしまいました。それほど人がいない訳で、縁側の下を行く国道のトラックの音さえしなければ、ずっとぼんやりしていたいお寺です。清滝から予定外に早くついたので、18時までまだ、だいぶ時間があるのでJRバスで龍安寺に向かいます。つづく。

初秋の散策その2

2006年09月27日 16時16分06秒 | 京都観光
やっと残暑が無くなり今日は爽やかな一日です。こんな日は「かふぇ」が忙しくなると思い準備万端整えたら、あら空振り。正午から全然お客様が来ません。それで前回のつづき。高雄まで来ると「もみじ屋別館」とか清滝川沿いに川床が出ています。9月の平日はどこもお客様の姿は無いけれど、11月には入ったら、席もなくなるんでしょうね。呼び込みのおじさんも僕らを見て、「昼からこの値段はちょっとね」とハイカーに向かっては正直な接客です。そして神護寺の階段を登ります。もみじが覆いかぶさるいうに緑の葉を揺らめかしていますが、紅葉になったらホントきれいでしょうね。この前、神護寺の階段を上ったのは、先日立飲みに行った娘が小さい頃なので(抱っこしてこの階段をひーひーいいながら登った)17,8年前です。もっと大きなお寺の印象が強かったが、意外にこじんまりとしていました。境内は人の姿はほとんど無く、名物の「かわらけ投げ」でもしようと行ったら売店はシャッターが閉ざされていました。そして神護寺から西明寺、高山寺に向かいます。つづく。

初秋の散策その1

2006年09月26日 20時48分15秒 | 京都観光
サライの秋の号に出ていた清滝から高雄散策コースを実際に行ってみました。嵐山の奥にある清滝へ、うちから歩いて15分ほどの京都バス千本丸太町バス停から清滝行きに乗ります。1時間に1本か2本なので時間は調べて行きます。途中のコンビニで食料は調達します。9月の平日の清滝行きはすごく空いていて、気持ちがいいですが、紅葉の頃は満員になるでしょうね。バスは嵐山を経由して清滝へは30分もかかりませんでした。降りたのは6,7人。一路清滝川沿いの道を高雄へ向かいます。割と平坦な川沿いの道です。ここも京都トレイルの北山コースの一角ですが、歩きやすい道でした。途中写真の北山杉の道もあり、軽いハイキングには丁度いいかも。清滝川沿いを歩きますが、バスで30分も来たらこんな山の中で、澄んだ川には魚影も見え、やっぱり京都は狭いなーとつくづく思います。1時間ほどで高雄に着いてしまい、ちょっと物足らない我々の前に、神護寺の階段が待ち受けます。つづく。

「松川酒店」

2006年09月22日 19時02分28秒 | 京都で食べること飲むこと
写真が暗くてなにやらよく解かりませんが、酒屋のオモテを撮りました。自販機があって、オモテのテントにはサントリーウイスキーとあり、松川酒店と看板が出ている純然たる酒屋です。ところが中はサラリーマンや近所のおっちゃんやらが、皆それぞれ缶ビールや瓶ビールやら、カワキもののおつまみをアテに、わいわいと立って飲んでいます。「京都大衆酒場」という本に載っていて(勿論うちの本棚にあります)一度行きたかったんですが、それにも支払いシステムが謎のように書かれていて、とても一人で入れる店では無いと諦めていました。ところが、この4月から目出度く就職したうちの娘が、会社の帰りに何度か行ったことがあると判明。お願いして、先日ついに連れて行ってもらいました。立錐の余地も無い狭い店舗内はすでに一杯でしたが、何とか突入。ホンマ酒屋の冷蔵庫から缶ビールを自分で出して、空いているスペースで飲むわけです。彼女は何度か来ていて、どこからか焼き鳥の缶詰とか持ってきて、しかもおばちゃんに、「おでん」までオーダーして、缶ビール各2本飲みました。常連さんの前には空き缶が一杯で(安心の小売値だもんね)、毎日?来ている人は、おうちの居間に腰掛けて飲んでいます。しかも誰が店の人か、誰が客かわからない中で、夜が更けて行きます。そろばん持ったおっちゃんに会計を頼んで(多分常連のお客さんみたいです)¥1780でした。うーん又来たい店ですね。そうそう場所は「錦高倉上る」です。

紫野和久傳「西湖」

2006年09月17日 16時59分54秒 | 京都で食べること飲むこと
台風が近づき変な天気の京都です。台風が来るので雨の覚悟で朝表の戸を開けたらなんと薄日がさしているし雨は大丈夫みたいですね。なんだか蒸し暑いが、でも今朝は、窓を開けて、朝ごはんにしました。蚊が心配で、蚊取り線香をつけましたが、何時までも蚊取り線香が活躍します。ところで以前紹介した例のグリル「よね田」に昨日宿泊していただいたご夫婦が、遠路わざわざバスで行って来られましたが、なんとオモテに「9月10日をもって閉店」と貼ってあったとのこと。友人の予測どおり、いや予測以上に早い閉店となりました。残念。河原町丸太町の「お手軽洋食金平」も春に閉店しています。「にんじん」や「のらくろ」はまだ大丈夫ですが、後継者のいない洋食屋さんはこうしてそっと幕を引いていきます。写真の「西湖」を頂きました。丁寧に笹に包まれたお菓子です。れんこんのでんぷん質を和三盆で練り上げた上品な甘さのお菓子です。ぷるんとした食感が独特で、これもやはり冷やして食べるととても美味しいです。これは駅の伊勢丹でも入手可能です。

秋近づく

2006年09月12日 20時44分33秒 | 京都で食べること飲むこと
厳しい残暑も去り、やっと朝晩涼しくなってきました。やっと朝ごはんの時に庭の窓を開け放ってもいい季節になりました。9月に入っても厳しい残暑が続き、毎朝ミセのエアコンを入れるのが日課になっていましたが、月曜日の朝から出格子の窓も開け、庭のガラス戸も開けて、自然の風の中での朝ごはんが始まりました。でもいい季節はすぐに去りますが・・。さて昨日は下鴨にある「のらくろ」で夜ご飯を食べてきました。昼間はいつも混んでるらしいので、夜7時頃にお邪魔しました。お店のある下鴨中通りは、うちの前の油小路よりも暗いんではないかと思われる程のあまり人通りの無い道です。でもお客様は次から次と来ます。写真の「B定食」が1300円。ぷりぷりの大きなエビフライ、ジューシーなハンバーグ、まさに手作りのクリームコロッケとサラダがついて、ライスも十分な量。キッチンがご主人、オモテ周りが奥さんという洋食屋そのもの。静かな立地、静かな店内、そして美味しい洋食。我々の感想は、「近くにあったらいいのにね。」でした。自転車で25分くらいです。次回は「トルコライスセット」と心に決めて帰路につきます。