お宿&かふぇ 布屋 《主人のひとりごと》

120年経った京町家を改修した民宿『布屋』

岡崎さんぽ 2017 夏

2017年07月30日 16時11分04秒 | 京都で食べること飲むこと
7月も終わろうとしています。梅雨が明けた宣言の後、ぐつついた空模様の日が続きましたが今日は午後から強い日差しでぐんぐん気温が上がってきました。さて先日例によって新聞屋さんから美術館のチケットをいただいたので岡崎に出かけてきました。新聞の定期購読をしていて以前は自動引き落としだったので何ももらえなかったんですが、ここ数年前から月末に集金に来てもらっています。その際にいろいろ手持ちの招待券をゲットしています。最近は集金のおばちゃんとも慣れてきて何も要求しないのに(小心者の僕たちはあれ頂戴とかこれないの?とか面と向かって言えないので・・・)各種出してくれてその中から、どれか2枚を毎月いただいているわけです。だから本当に行きたい時と、とりあえずもらっておく時とがあります。今回は岡崎の京都国立近代美術館でやっているチケットをいただきました。暑いのでバスの昼間回数券(チケットショップで1枚¥170です)を使って岡崎公園へ。最近は年とともに自転車で出かける回数が減ってきました。なにしろこんなに猛暑の中を出かけて熱中症になったら大変です。ほんまおじいさんとおばあさんですね。



平安神宮近くの「近美」です。



ここで「技を極める・・ヴァン クリフ&アーペル ハイジュエリーと日本の工芸」を見てきました。要は何の展覧会かも知らないで訪れたわけです。入口でチケットを出したら「ただいま第一列目の展示には1時間程度行列がある旨」伝えられます。展示室がある部屋に近づくとショーケースの前に長い列。前でゆっくりご覧になられる方はこちらへお並びくださいと「最後列」と書いた立て札があります。仕方ないので並ぶことにします。待つこと40分。ショーケースの中は「きらめく宝石」がずらーーっと並んでします。僕にはほとんど縁のない「ダイヤモンド」とか「サファイヤ」とか「ルビー」とかを独自のスタイルで作られた宝石の展示です。どちらかというとうちの奥さんもあんまり関係ない分野です。でもその行列の皆さまはすごい熱い視線で食い入るようにご覧になっています。なんかいつも来る「仏像展」や「陶芸展」やらと道理でお客さんの感じが違うはずだ。そうだ、このお店はパリのヴァンドーム広場にあったことを思い出します。有名な宝石店ですね。でもうちの奥さんにそんなことを言ったら「私はパリに行ったことない」なんて逆切れされそうなので黙っておこう。かなりのボリュームで宝石を見た我々は4階のロビーでひと休みします。



ここから眺める景色は京都らしい景色の代表の一つだと常々思っています。常設展も見ます。こちらは陶芸の「河井寛次郎」とか絵画の「佐伯祐三」とか親しい作品もありちょっと落ち着きます。なにしろ宝石はただすごいなーだけだったので・・。そして閉館の時間。煌びやかな人に混じって館外へ。そりゃおしゃれな女性が多かったです。さて予約の時間まで少しあるので熊野神社の方向へ。



熊野神社バス停近くにあのベーグルで一世を風靡した「ブラウニー」が北大路からこんなところに移転しています。北大路にあったころはすごい勢いでベーグルを作っていましたがなんかお店の雰囲気ものんびりムードになっていました。でもベーグルは相変わらずボリューミーで天然酵母の食パンも美味しそうでなんだかんだで¥2000くらいうちの奥さんはお買い上げです。そして予約の5時半になったので



お店の前へ。「セクションドール」です。数年前からあるそうで、うちの奥さんは女子会とかで何度か来ている店です。昼夜共にメニューはタンドリーチキンのみというお店です。お昼は場所柄予約がなかなか取れないそうですが夜の早い時間等は比較的取りやすいとのことで我々としてはとても早い時間帯の夕食です。お店に入ると予約が取れない筈だ、シェフ独りでやっていて2人席が4卓しかない。つまり8人で満席なんです。でも早い時間なのでお客は僕たちだけでした。西日を避けた席を進められ一応メニューですと小さなメニュー板を渡されます。ホント、タンドリーチキンしかない。あとはビールかワイン。出来上がるまでビールをオーダー。エチゴビールの美味しビールです。そして待つことしばし。



ちょっと変わった髪型(とさかおったて型)のシェフが運んできます。うーんチキンも美味しいが野菜が美味しい。独特の味のタンドリーチキンに添えられた野菜は「つるむらさき」「なす」「かぼちゃ」「パプリカピーマン」「ズッキーニ」です。
シェフに聞いたら京都の長岡京の知り合いの農家が有機栽培で作ったものを季節ごとに持ってきてもらうとのこと。なにしろ野菜がこんなに甘く感じたのは久しぶりです。スチームオーヴンで焼くからだそうです。ビール2本とお料理で¥5000丁度です。パンをお代わりしたいくらいでしたがごちそうさまでした。そして疎水沿いをぶらぶら1時間ほどかけて歩いて帰ります。勿論帰ってからうちの奥さんはサラダを作って、いただきもののソーセージを焼いてビールやワインを飲んで2次会をしました。ホンマによく食べよく飲むおじいさんとおばあさんですね。おわり。

祇園祭 2017

2017年07月16日 19時22分00秒 | 京都観光
蒸し暑い京都です。明日は祇園祭の巡行があります。お天気になりますように。(欲張ってはいけないので雨が降りませんように。と訂正)ということは今夜は宵山です。宵山が日曜日で明日が海の日の祝日なので人出は半端ではないはずです。昨夜が19万人だったそうです。さて今日のお昼間に7.8年前に何度かお泊りいただいていた大分のMさんが息子さん二人を連れてご主人とわざわざ訪ねてくれました。浴衣を着て祇園祭に友達と来てくれていたのに今では5歳と3歳の元気な子供たちのお母さんです。僕たちがおじいさんとおばあさんなんだから月日が経つのが早いと実感した嬉しい午後でした。子育て頑張ってくださいね。さて3.4日前に時間があったのでお昼ごはんと曳き初めに行ってきました。



ヨドバシへ自転車で行くときにいつも通り気になっていたお店です。(西洞院姉小路角)



担々麺の専門店です。あまりの暑さに「冷やし担々麺」をオーダーします。ここも入り口で食券を買います。さすが専門店だけあって奥が深い味です。途中でこだわりの酢を加えるとさっぱりとした味になります。癖になりそう。で自転車を大丸の駐輪場に止めて四条烏丸へ。この界隈の鉾の曳き初めです。



四条室町まで来たらすでに「鶏鉾」が始まっています。



鶏鉾は池坊の浴衣を着た女子大生と近くの小学生で立錐の余地もありません。



そこで四条室町を上がったところの「菊水鉾」へ。午後3時からに備えて「綱」の前は人で一杯です。そりゃそうだ直前に来て曳き初めに参加するなんて・・と思いきや、たまたま一人分の隙間にちゃっかり入り込みます。



3時から鶏鉾、月鉾、菊水鉾とあるので順番に行うようです。四条通の「月鉾」が始まりました。この後です。



この綱を曳くと1年の厄除けになると伝えられています。



皆で菊水を曳きます。去年も思ったが意外と軽く曳けます。



四条通まで曳いたら綱を後ろに戻し



また元の位置まで引っ張ります。今年も曳き初めに参加できて厄をよけてきました。






7月のお昼ごはんと街中散歩

2017年07月09日 19時17分48秒 | 京都で食べること飲むこと
7月に入って梅雨空がつづく京都です。大雨で被害を受けられた方々にお見舞い申し上げます。さて7月に入り京都は祇園祭が始まりました。鉾建てももうすぐです。お天気が回復することを祈ります。
いつも女子会であちこちランチをしているうちの奥さんが一押しの洋食屋さんに僕も連れて行ってもらいました。うちから歩いて20分少々にある「洋食・おがた」です。11時30分の予約時間に合わせてぶらぶら歩いてゆきます。



カウンターが10席と4人掛けテーブルが3卓位の小さなお店なので予約が必須のようです。予約した11時30分少し前に着いたらお店の前に2組すでに開店を待っています。時間にオープンしてカウンター席へ。きれいなオープンキッチンのど真ん中の席です。シェフが中央にコールのコックが左にまだ見習いのコックが右にいてきびきびとでも丁寧なホールの女性ひとりというスタッフ構成です。メニューは数種類ありますが僕は「特製ハンバーグランチ」をオーダー。3回目!のうちの奥さんはポークカツレツをオーダー。そしてちょっと気になる「ミニカレー」もひとつ頼みます。シェフが目の前でぱんぱんとハンバーグの空気を抜いてフライパンで焼き上げてオーブンに投入して大きなお皿にマッシュポテトを盛り付けハンバーグを置いてドミグラスソースをかけて出てきます。



うーん美味しい。たっぷり添えられたマッシュポテトもなぜか美味しい。これに野菜たっぷりのカップスープと同じくたっぷりの新鮮なサラダ、ライス(普通にオーダーするとごはん茶碗でサーブされるがカレーを頼んだので僕たちはお皿でした)それに珈琲がついて¥1800です。ちなみにカレーは¥500です。僕の奥さんのポークカツを(これがまた分厚い)少しもらってカツカレーにしました。周りは女性ばかり。しかもオードブルもついているちょっと高いランチを食べてるグループもいる。(ちなみに前回の女子会の時はそれだったそうです)



満足して新聞屋さんにもらった文化博物館で写真展を見ます。ロバート・キャパやブレッソンの報道写真です。いつも思うがどうしてカラー写真が退色していないんだろう。そのあと久しぶりに三条通りを歩きます。



ポールのパン屋にもカフェが併設されていて結構混んでます。



雑居ビルの前にトラックが止まりタオルとかリネン類を運んでいます。よく見ると上の階がゲストハウスのようです。ホントいたるところにゲストハウスがあります。



柳馬場を下がるとチョコレート屋さん。昔は「ドゥーズ・グー」という町家フレンチで美味しかった記憶があります。



三条に戻るとまたチョコレート屋さん。



少し行くとつい最近まで洋服屋さんだったところが三条通りのチョコレート屋さんで本命?の「ジャンポール・エヴァン」。ちょっと入ろうかと思うも値段を見て敬遠します。



三条御幸町を下がると骨董の「尾杉商店」があります。この界隈ではいちばん良心的なお値段です。



町家のお店も一段落しましたがおばんざいのお店は健在です。



ムモクテキ・カフェはなんと御幸町から寺町まで抜けれるように大きくなってます。赤ちゃん連れokのコーナーがありうちの娘も愛用していました。



白川通りの造形大学前にある「そうげんカフェ」の新店(そんなに新しくないか)は雑貨の奥にカフェが併設されていて入ろうと思いましたがちょっと年齢差を感じてパスします。僕たちが(シニア?)入れる店が見つからないので錦市場にふらりと入ってみます。



うちにお泊りのお客様が言う通りです。廻りは、ほぼ外国人です。



昔は一世を風靡した錦市場の飲食店の先駆けの「八百屋のにかい」はなんとスヌーピー茶屋だって。ビックリ。



ちょっと戻って「鳥清」(暮れに毎年カモロース用の合鴨を買うお店)でヤキトリとかを買って退散します。数か月?歩いてなかったのに町の変貌に驚く僕でした。