お宿&かふぇ 布屋 《主人のひとりごと》

120年経った京町家を改修した民宿『布屋』

西国三十三箇所巡礼の旅 第1番 その4

2010年01月27日 13時34分26秒 | 旅先で
温泉三昧の浦島でやはり忘帰洞と名付けられた洞窟の半露天風呂が一番です。男性用と女性用があり午後に女性用のほうが断然いい。去年奥飛騨温泉に行ってからというものうちの奥さんのほうが断じて温泉にうるさくなりました。昔は北海道の秘湯と言われる所に色々行きましたが最近の僕が行くところは船岡温泉とか銭湯ばかり・・・。悲しい。日ごろの不満を解消するにはここは最適。というわけで出発の朝に男性が午前中しか入れない洞窟露天に。ホンマ太平洋を見ながら温泉に入るという極楽。そして出発の午後3時まで新宮の街へ出かけます。熊野速玉大社にお参りし、神が宿る岩が鎮座する神倉神社に向かいます。しかし参道とはいえ殆ど岩をよじ登る感じの階段に途中まで上るも断念。この階段を駆け下りるという熊野の祭りは雅な京都人には想像を絶します。恐ろしい。でも小さな子供を連れた父子は上ってゆきました。こうして子供の頃からこの岩に慣れ親しむのだなあと感心しながら、我々は新宮名物「総本家めはりや」へ。ここのご主人が丁寧に作る「めはりずし」を食べたら今まで食べためはりはなんだったのかという一品です。名残惜しいが帰途へ。帰りは381系「くろしお」で新大阪まで4時間の旅。結構遠いです。うちに半年に一度、遠路お越しいただいている熊野の「O」さん(9回も来てもらっている)に感謝してこの旅を終えます。

西国三十三箇所巡礼の旅 第1番 その3

2010年01月26日 13時39分16秒 | 旅先で
ホテル浦島翌日は朝食バイキングから始まる。ご多分に漏れず和洋のバイキング。朝の明るい陽光が差し込むレストランにはかなりの人出でまだお正月休みなのか楽しそうな子供たちの声があちこちで聞こえる。和食も洋食もお盆に溢れるほど盛った人々を尻目に我々は今朝は洋食だけでまとめる。そして本来の目的地1番青岸渡寺へ向かいます。(ほんま温泉に来たのかお参りに来たのか。)勝浦駅の次の那智駅まで2時間に1本程度のJRで向かいます。那智駅で降りたのは我々だけ。札所や那智の滝、熊野那智大社へは普通の人はバスかクルマで向かいます。我々は昔の巡礼者のように那智の海のそばにある補陀落山寺から山を分け入って進みます。歩き出して暫くすると道沿いの集落から写真のような「熊野古道」そのもののような道を進みます。ほかに歩いている人もいないから、昔の巡礼者にタイムスリップします。2時間半ほど歩くと途中大きな集落を通り過ぎて有名な「大門坂」へ到着。熊野古道とある石碑の前で皆さん記念写真。クルマやバスで来てこうして熊野古道と書かれたところで写真を撮ってと何処に行っても同じような日本人の風景を横目に1番札所へ。これから西国を廻る我々はここで「笈摺」(おいずる)にご朱印をいただきます。納経帳はなんかスタンプラリーみたいで、掛け軸は既に父が作って表装したもの(何故か我が家に2本ある)があるのでここは「笈摺」にします。那智の滝を拝んで浦島へ戻ります。そして再び温泉めぐり。しかしうちの奥さんがこんなに温泉好きとはちょっと驚きました。まだつづく。

西国三十三箇所巡礼の旅 第1番 その2

2010年01月20日 10時13分50秒 | 旅先で
新大阪より一路南紀勝浦を目指します。このツアーは個人旅行ですが、参加者の座席は固められるらしく、特急オーシャンアローの車内の僕たちの前後左右ともに熟年夫婦で一杯です。ぼんやり海を眺めていると3時間半で勝浦に到着。海と信仰と温泉の町で目指すはマグロ。早速海ベリの市場周辺へ向かいます。店の前に生簀やアサリが並んでいる店で早速お昼にマグロ丼。夜のバイキングに備えて控えめなお昼ご飯にします。チェックインの3時に合わせて桟橋から小さな亀の形の船で「ホテル浦島」へ。洞窟の露天風呂で有名なこのホテルも正月明けはヒマかなと思いきや、結構な人出。無くなったら大変なので早めにバイキングへ行こうねと計画していたが19時以前は満席とのこと。不景気とはいいつつ手軽に過せるところは人気が有りますね。それで館内温泉めぐりをします。何しろここのお風呂がすごい。洞窟露天が2箇所、山の上にある建物に2箇所、本館に2箇所、新館にも露天やら内湯やら。ただし館内かなり広いので迷ってしまいます。でも老若男女みなニコニコして温泉めぐりはなんかホットしますね。そしてうわさのバイキングも(事前に友人から聞いていたマグロかカツオか解からんようなすごいバイキング)僕たちには十分でお腹も一杯で明日の巡礼に備えてもう一風呂浴びます。1日5箇所の温泉に入り満足満足。つづく。

西国三十三箇所巡礼の旅 第1番 その1

2010年01月18日 20時37分14秒 | 旅先で
55歳になったら西国三十三箇所巡礼を始めようかなと予て思っていた。そして今年は改修工事を始めるので気持ち的にも少し余裕が出るかと思い、秋ごろから色々旅行会社のチラシ等をチェックしていたら、阪急交通社の「南紀勝浦温泉ホテル浦島本館2泊1夕食2朝食付JR特急往復」でなんとお一人¥19800を発見。これしかないと、うちの奥さんに提案。すると浦島本館でなく新館グレードアップ=プラス¥4000ならいいとおっしゃる。その昔家族で一度行ったときに新館に泊まりそれ以来本館は駄目らしい。このプランはただし往復の列車は選べません(9時発から13時発のどれか指定できない)しかも乗車駅は新大阪限定、新館も眺望等一切リクエストはききません。という訳ありプランだが改修工事が始まる直前なら時間は全然OKなのでこの際なので1番札所「青岸度寺」を目指すことに新年1月4日発で申し込みました。1週間前に案内がきて新大阪駅8時30分集合。9時過ぎのオーシャンアローご乗車とのこと。確かこの特急は京都発では・・。でも新大阪からしか乗れない!安いのでここは我慢のしどころ、新大阪まで新快速で行きます。つづく。

改修工事 2

2010年01月15日 20時39分14秒 | 布屋
全国的に寒い一日になりました。京都の朝の最低気温はマイナス4度。営業していたらこの日は朝から大変でした。でも改修工事の大工さんは多少の寒さにもびくともしません。聞くと、家の中の作業ばかりなので、とても楽とのこと。せめてお昼や休憩時間にはガスストーブつけてくださいと申すもぜんぜん大丈夫。あるとき見たらガスストーブは仕舞われていた。僕たちは寒くて足の先が冷たくて・・。そういえば今朝托鉢に来た大徳寺の僧は、はだしにわらじでした。まだまだ修行不足?の僕たち。うちの設計担当のS氏に至っては、今年はまだ暖房つけていない!ホンマ皆さんオソロシイ。さて改修工事は順調でミセの間は下地のボードがどんどん張られてゆきます。周囲を木で足場を作り、「パーチクルボード」を張ってゆきます。下地のタタキの土間は水が流れるように斜めになっているので、レーザーの墨だし器を使ってバランスを図りながら、打ち付けてゆきます。そして書棚になる部分は、平米650kgの荷重にたえるように入念に材で下地を作り、ボードを張ってゆきます。土間に較べて、下地の板だけでも寒い時には暖かく感じます。

改修工事 1

2010年01月14日 13時16分05秒 | 布屋
1月7日午前9時30分より改修工事を始めることで昨年末に今回も工事を担当していただく熊倉工務店のN常務と作事組の設計担当のS氏とで打ち合わせをしました。先立って年末12月28日大安の日に京都伏見にある城南宮でご祈祷と清めのお砂を拝受してきました。京都では方位の神様である城南宮へ家の改修や建て替え等の際にはお参りするのが常です。勿論前回もご祈祷していただきましたが今回もトイレの移設があるので行って来ました。7日は工事を始めるにあたり先ず清めのお砂を四方にまき、塩、酒で清めます。そしてご近所(向こう三軒両隣)へご挨拶にお伺いし工事を進めてゆきます。西国三十三箇所めぐり第1回那智さんから前日の6日に帰ってきました。紀伊勝浦は思っていたより遠くて夜遅めになりましたが翌7日から工事だから気を引き締めて少し早めに起床し9時半のお清めに備えます。ところが午前8時30分には水道屋さん電気屋さんがいきなりピンポン!職人さんは早いのは解かっていたが・・・とうわけであれよあれよというまに工事が始まり、初日にはミセのトイレが解体されました。恐るべし手際のよさ。主要メンバーは前回の職人さんだから中の事は把握されているので全て一任できます。これから暫く工事の報告をつづけます。お楽しみに。

謹賀新年 2010

2010年01月12日 17時22分50秒 | その他
謹賀新年 本年も宜しくお願い申し上げます。
年末からなにやら忙しくしていたらもう今日は13日です。松の内までには新年のご挨拶をしなくてはと思いつつ毎日バタバタと過ぎてゆきます。年末に営業を終えてから改修工事が始まるまでに色々片付けもしないといけないし、年始は今年から始める「西国三十三箇所巡礼の旅」の第1回もあるし、工事も1月7日から始まるしで慌しく過ぎてゆきます。写真は毎年初詣に行く「立木観音」です。いつもはミセの休みの平日にしか行けませんが工事が始まったので逆に大工さんがお休みの日曜日に行きました。平日でも初詣の頃はかなり混みあいますが、日曜日とあってかなりな人出。いつもの調子で石山寺を越えて暫く行くと道路は大渋滞。狭い川沿いにある駐車場も満杯。かなりな階段を上がりお寺まで行きますが、その階段も人で渋滞。平日の人出に慣れているので土日の人出の勝手が違い、こういうときは平日休みの方が良いねといいつつ無事お参りを済ませました。工事の様子はこれから順次お知らせしてゆく予定です。本年も宜しくお願い申し上げます。