お宿&かふぇ 布屋 《主人のひとりごと》

120年経った京町家を改修した民宿『布屋』

ご近所のお奨め その2 麩嘉さんの 「生麩」

2005年10月26日 16時35分54秒 | 京都で食べること飲むこと
朝晩だいぶ寒くなってきました。朝ごはんに使う座敷の坪庭に面したガラス戸を開け放ち、さわやかな風を楽しんでいたのは、ほんの数日でした。今朝はエアコンを暖房にしました。今年は残暑がいつまでも続き、あまり好きでない冷房を9月末くらいまで入れていましたが、もう直ぐ暖房とは・・。そして直ぐに、又あのアカギレの冬がやってきます。春にしても秋にしてもホントいい季節は直ぐに終わりますね。もう直ぐ冬で、鍋の季節ですね。うちの近くの麩嘉さん(写真は玄関の暖簾です)には、鍋に最適な「生麩」があります。皆さんは麩嘉さんといえば「麩饅頭」ですが(もちろん、その日に食べる麩饅頭はとてもおいしいです)、これから鍋の時期は、棒状の「蓬麩」や「粟麩」がお奨めです。2センチくらいに切った生麩を鍋に投入してしばらくすると、もっちりと膨らんできて、ホントおいしいです。さっとフライパンで焼いて田楽味噌で食べるのもおいしいですが、冬は鍋ですね。1本550円とちょっとしますが、お試し下さい。

ご近所のお奨め その1 松屋長崎の「マドレーヌ」

2005年10月22日 17時02分30秒 | 京都で食べること飲むこと
丸太町通りを御所に向かって歩いてゆくと南側に色んなお店が並んでいます。うちの通りから5本目が24時間スーパーのフレスコ。その次の角にあるのが「松屋長崎」さんです。お店の前に「カステーラ」の立て看板が出ているときもありますが、大体お店のカーテンが半分閉まっているときのほうが多いように思います。はっきり言って、やっているのか、わからないお店です。ところが、このお店の「マドレーヌ」はなんとも言われぬ、おいしさです。昔風の紙に包まれた、しっとりした味は、一度食べたら忘れられない味で、しばらくすると又、食べたくなります。でも予約をしないと、なかなか買えません。年末とかは早めに言っても、今週分はもう有りませんといわれます。これは昔ながらの製法で、すべて手作りされているからのようです。予約してあるのに、ガラガラとお店に入ると「あ、すんません今日の分は売り切れです」と言われます。たまに午後の早めに行くとバラの分が買える時があります。予約しようにも雑誌には電話番号非掲載と書いてあります。どうして皆さん予約されるのかな?(ちなみに僕の母親はいつも直接行って予約してきます)

捨てられないもの その2=「まるぬ」提灯

2005年10月21日 21時48分51秒 | 布屋
布屋の入口にかかっている暖簾は、うちの奥さんの大学時代の同級生の佐藤先生に型染めで染めてもらいました。印象的な「まるぬ」の文字を大阪芸大の平金先生に描いてもらいました。でも元々の「まるぬ」の発想は、実は僕の学生時代まで遡ります。30年前に北海道の襟裳岬にあったユースホステルに大学3年4年5年?!の3年間ヘルパーとして、始めは学校の休みを利用して、最後は試験を受けに帰るだけの、どちらかというと殆ど住み込み状態の学生生活を送っていました。当時は今みたいなメールの時代ではなく(当たり前)結構郵便ハガキを、まめに書いていました。ハガキの最後にいつも まるぬ と 書いていた僕を見て、その当時の仲間の「紀ちゃん」が東京で「まるぬ」提灯を作って、襟裳まで持って来てくれました。だから字体は「勘亭流」ですが、その提灯もかなり傷んでましたが、やはり捨てずに持っていました。布屋オープンに際し暖簾はそこからの発想だったんです。今この提灯は我が家の居間に大事にぶら下がっています。

作務衣 井上順商店

2005年10月19日 21時38分48秒 | 京都観光
今日(10月19日)の京都は雲ひとつない青空が広がり、家の中にいるのがもったいないくらいの秋晴れの一日でした。昼間は結構暖かいんですが、夜になるとだいぶ冷え込んできました。今朝は、夏のお布団をしまい(布団を干すのに丁度よかった)冬の布団に変えました。一階の座敷の衝立も、夏から冬の設えへ変えました。ホントは10月早々にするんですが、なにぶん毎日暑かったので、今になりました。昨日久しぶりに、妙心寺の門前にある作務衣専門の井上さんのお店に行ってきました。我々が着ている作務衣の殆どがここのお店で購入しています。きっかけはオープン前に色々買い物をしている時に、たまたま、お店にお邪魔してからのお付き合いです。ご主人はその昔「日立」でラグビーをやっていた根っからの体育会系ですが、いつも、とても気さくでざっくばらんに作務衣を見立ててもらいます。主に妙心寺や南禅寺等の禅寺に納めていますが、僕たちにも、とても親切で、作務衣なら妙心寺から花園駅に向かう道にある「井上順商店」がお奨めです。最近僕はどこにでも作務衣で出かけますが、伊勢丹やら高島屋ではちょっと目だってしまい、うちの奥さんは少し離れて知らん顔で歩いています。

西陣ほんやら洞

2005年10月10日 21時51分48秒 | 京都で食べること飲むこと
先日の休みの日に久しぶりに大宮寺の内にある「西陣ほんやら洞」に行ってお昼ご飯を食べてきました。ここのランチはいつも肉料理か魚料理か、どちらか選べるようになっていて、パンかご飯が選べます。ほんやら洞のパンは、だいぶ前は「シゲノパン」を使っていたように記憶しています。シゲノパンは、とても重いパンですが、濃いソースのランチにぴったりでした。先回行った時はパンは「あれ」という感じでしたが、今回は、シゲノパンのように重いパンで、僕がたのんだ「ビーフシチュー」の濃いソースにはぴったりです。添えてあるサラダもワイルドな感じで、珈琲がついて¥780は、お値打ちです。我々は「布屋」オープン前は、こういったランチを提供する心算でしたが、いざ始めてみると民宿の朝ごはんの仕込みに時間がかかるのと、朝掃除が同じく時間がかかるため、いまだに「野菜を添えたカレー」一本勝負です。でも今日はカレーが21食も出たので(連休最後の日)バタバタの一日でした。満席でお入りいただけなかったお客様「ゴメンナサイ」。

捨てられないもの その1=コカコーラ1リットル瓶=

2005年10月05日 21時45分58秒 | その他
3年前に改修工事をしました。改修工事の記録に詳しい工事内容がありますが、工事に入るに際して、この家にあったおびただしい「荷物」というか「ごみ」というか、「骨董」というか「道具」というか・・・その数々をかなり処分しましたが、その際は半分親子喧嘩状態でした。僕が捨てようと思うものは、両親にしてみたら大切なもので、両親にしてみたら「ごみ」みたいなものが僕にとっては大切なものであり、そのどちらも譲らない品の数々は、主に蔵の床下に収容されました。収容されてから一度も出されないものばかりです。だから結局「ごみ」だったのかな。その中で引っ張り出してきたのが、今から30年くらい前に長野県だけに販売していた一リットル瓶のコカです。コカコーラといえば瓶ですが、それをそのまま大きくしたものです。中身も入っています。よくぞ残しておいたとわれながら感心しています。でも他人がみたら「ごみ」かもしれませんね。