お宿&かふぇ 布屋 《主人のひとりごと》

120年経った京町家を改修した民宿『布屋』

還暦の旅 九州 湯布院編 その1

2015年02月27日 18時51分55秒 | 旅先で
又、冬に舞い戻った京都です。風が冷たいです。時折時雨れています。さていよいよ最終章。(もう少しで終わりますので我慢してください)さてつづき。博多の駅ビルは京都の駅ビルより全然わかりやすい。湯布院への乗車前のわずかの時間ですが日本最大級のレストランフロアをチェックです。最終日の晩御飯を何処にするかを前もって下見するわけです。どこまでも食いしん坊のうちの奥さんはランチタイムの行列の店をチェック。つまり行列していてなおかつ自分の好みの店をインプット。どうやらOKのようです。これで帰りの新幹線の前にオタオタすることなく済みそうです。そして湯布院行の特急のホームへ急ぎます。



湯布院への特急は2種類ありかの有名な?ハイデッカータイプの特急「ゆふいんの森」とちょっと古めかしい185系の「特急ゆふ」があります。時間の関係で行きはこの赤い「ゆふ」に乗ります。博多駅のホームに行くとなんと外国の旅行者が大量に列車を待っています。特急と言っても3両編成でそのうち半分の1.5両分が自由席です。ホームのこの自由席の乗車位置に半端でない人数の中国系の人たちが並んでいて大混雑です。よかった指定席をちゃんと取っといて。定刻に発車。自由席の車両は人と荷物で大混雑です。久留米までは電化区間を走りますが久留米と大分を結ぶ久大線に入ると俄然ローカルぽい車窓が広がります。そして博多で買ってきた



鈴懸の最中を食べながらぼんやり車窓を眺めていたら何しろ単線だから行き違い列車を待つため結構停車します。ある駅で行き違いの為停車しますと車掌さんからアナウンス。何となくカメラを構えていたら



なんと例の豪華列車「七つ星」が通過。通り過ぎてから「只今七つ星が通過いたしました」だって。もっと早く言ってよ。ホームに出たのに・・・・暫く行くと



鉄道ファンなら誰でも知っている「豊後森機関区の扇型庫」がちらっと見えます。レールは撤去してあり庫だけが残っています。昔はこのあたりは蒸気機関車の煙で空が煙たかった筈です。そして



湯布院駅に到着します。駅前通りはまるで嵐山みたいに観光客(外国の人ばかり)、お土産屋さん、人力車でごちゃごちゃです。静かな湯の町のイメージで降り立つと現実に戻されます。ちょっと一本脇道にそれて目指す宿に向かいます。前日降った雪のおかげで足元がぬかるんでいます。この道で合ってるかちょっと不安になったころ



ありました。やっと到着です。





還暦の旅の最大の目的地「由布院・玉の湯」到着です。万歳!   つづく。


還暦の旅 九州 博多編 その2

2015年02月25日 19時08分14秒 | 旅先で
朝は雲が出ていて寒かった京都ですが午後からは晴れてきてレンタサイクルで出掛けた今晩のお客様は良かったですね。さていつ終わるのと言われている九州ですがもう少しご辛抱下さい。博多のつづき。
博多では一口餃子→もつ鍋→屋台→行ければ長浜ラーメンという組立で臨みましたが2軒目のもつ鍋であえなく降参。うちの奥さんから「満足セット」なんか注文するからや!と非難を受けながら、でも中州の屋台を見に行きます。結構雨足も強くなり屋台の出店も少ないし人もそんなにいないのとあまりにも満腹なので(しかしうちの奥さんは人が並んでいる屋台にはちょっと惹かれるみたいですが・・どんなに食いしん坊なんだろう)宿へ戻ることにします。初めからすこしづづいろいろ食べようという計画も脆くも崩れた博多の夜でした。翌日は待ちに待った湯布院へ向かいます。湯布院には午後4時ころには着きたいので博多発12時20分の特急「ゆふ」をキープしています。車内で駅弁を食べるのももうひとつなので宿から駅まで歩く途中にあるうどん屋を目指します。その前に博多リバレインの近くの和菓子屋さんへ。



昨夜岩田屋本店で見かけた「鈴懸」の最中を買いたいというのですぐ近くにある本店に立ち寄ります。その後駅までの道すがら「博多川端商店街」の長いアーケードを歩きます。アーケードも終わりころにある博多の総鎮守である「櫛田神社」にちょっと立ち寄りお参りします。



川端商店街側は神社の裏口だったようで正面にでると立派な神社です。



ここが有名な「博多山笠」の神社なんだ。京都でいうところの「八坂神社」という位置づけですね。



土地柄おみくじも5か国もあります。英語や中国語で「大吉」ってなんて書いてあるのかなあ。



そして節分にむけた正面入り口でみなさん記念撮影。ゆっくりしてられない。列車に乗り遅れる!神社のすぐ近くの「博多うどん」の店へ。



11時開店とガイド本にあり10分くらい前なので近くのキャナルシティの入口とか見てお店の前にきたらなんと行列。そして開店と同時に店へ。そんなにひろくないのですぐ満席です。トッピングがいろいろあるようですがオーソドックスに「ごぼ天」にします。太くて柔らかいうどんは博多うどんの特徴のようです。(店内撮影お断りでした)昨夜の食べ過ぎに丁度いいやさしいうどんを食べてさあ博多駅へ。地図片手に急ぎます。しかしこの祇園界隈には



ちょっと魅力的な「鉄なべ餃子」の店や



博多名物「鶏の水炊き」のお店や



またまた餃子の「旭軒」とほんと次から次から誘惑の手が襲います。このほかにこんなにラーメン屋さんがあって大丈夫なの?というくらいラーメン屋があちこちにあります。恐るべし博多。



やっと見えてきました。博多駅。どうやら間に合いました。まだまだつづく。(今回はちょっと長すぎるかも)


還暦の旅 九州 長崎から博多編 その1

2015年02月23日 19時20分51秒 | 旅先で
今日の京都の気温が4月初めになるとのことで北野天満宮の梅も一気に開花しそうです。さてつづき。
長崎は出島をみてから歩いて駅まで戻ります。やはり2泊しても駆け足で町を見て回ったのでまだまだ行きそびれたところもありますが、たとえば長崎の夜景もちょっと見てみたかったが次の博多が待っているので先を急ぎます。長崎発の白い特急「かもめ」にのり博多へ向かいます。もちろんグリーン車です。でもJR九州も西日本と同じで紙おしぼりは持って来てくれますが北海道や東日本のような「珈琲サービス」はありません。うちの奥さんはちょっとそのあたりブツクサ言ってます。



出発前に記念写真。そして車内は



でもこの特急かもめは電車の中とは思えないようなコーナーがあります。例の車両デザイナー「水戸岡鋭治」による空間デザインは秀逸でトイレの壁面を使ったギャラリーもあります。床は全面木のフローリングでグリーン車以外も本革シートです。長崎を出発してしばらく車窓を愉しんでいましたが不覚にもいつの間にか深い眠りに陥り、うちの奥さんから僕の「いびき」がうるさくて周りのお客さんに恥ずかしかったと博多に着いてから報告がありました。長崎から博多までホント早かった。夕方4時過ぎに博多に降り立つと一気に都会です。地下鉄の改札を捜すのに周りをきょろきょろ人混みのなかを右往左往します。地下鉄空港線で2駅目の「中州川端」で下車し本日の宿へ向かいます。地下鉄を降りて複合ビルの博多リバレインへ。今夜はこのビルの中にあるホテルに宿泊です。「ホテルオークラ福岡」です。



昨日までの「ドーミーイン」と打って変わり高級感あふれるロビーに入ると早速「黒服」を着たアシスタントマネージャーがホテルマン風の笑顔で近づいてきます。昔は僕もこんな風にお客様をお迎えしていたんだなんてちょっと懐かしくなります。逆の立場になると恥ずかしいのでベルマンのご案内もお断りして自分たちで客室へ。今回の「オークラ」は「一休ドットコム」の早期早割限定プランを捜しだして正価のほぼ半額プランで宿泊です。博多のドーミーインと大差ない価格は超お値打ちです。さすが元ホテルマンと自画自賛。旅装をといて(とくほど荷物はありませんが)すぐ外出。ビルの中にいると解らないが博多はあいにくの雨模様です。さて博多では ①一口餃子 ②鉄なべ餃子 ③もつ鍋 ④水炊き ⑤焼き鳥 ⑥屋台(各種) ⑦市場食堂の海鮮(中央卸売市場食堂と 柳橋連合市場の2か所) ⑧うどん と目的地が山積。一晩では限りがあるが予定ではこのあと湯布院も待っている。どうしたもんか。で向かったのが



ホテルから歩いて行ける一口餃子の店へ。博多一口餃子発祥の店「宝雲亭中州本店」です。17時30分の開店と同時に入店。まだお客さんは誰もおらずご主人と店員がせっせと餃子を包んでいます。



ニラ卵とじも注文するようにガイドブックに載っているのでオーダー。そして餃子を待ちます。



ほんと一口で食べられる餃子です。ここでの注文は控えめに。控えめにビールも飲んでいざ次へ。雨の中を中州から繁華街の天神へ。雨の勢いも強く仕方なく天神の地下街へ。全然京都より都会です。地下街も(照明が控えめで渋い地下街です)広くて長くてお店も多い。うちの奥さんが「あれっこの店バーゲンしないのに福岡でしている」だって。服買いに来たのではないと僕。次に行く前にちょっとデパートも寄ってみます。「岩田屋本店」地下の食料品売り場で明太のチェックです。野菜売り場で京野菜の「聖護院大根」を見つけて「こんなに小さいのに¥880もしている!この間スーパーで にっきゅっぱ やったのに!えーっ」と野菜の値段のチェックをしています。京野菜のブランド力を知ります。そろそろ次に向かうべく地上へ。次は



もつ鍋です。天神の入り組んだ路地の中に目指す店を見つけます。雨も降っていてあまり外観は解らなかったがとりあえず店内へ。ドアを開けると1階は中華料理店です。しかも午後7時前ですが閉店準備をしています。あれっ?もつ鍋屋さんは?お店の人が2階の階段を指さします。(きっといつもそうしてるんだろうな)なんか狭い階段を上がってゆくとカウンターがありお客さんで一杯です。「えーっ一杯や・・」お店の人が「ご予約は?」「えっ予約が要るの」「何名?」「二人」「4階へどうぞ」「えっ4階まであるんだ」狭い階段を上へ。3階ももつ鍋を食べる人で一杯。4階に上がるとごちゃごちゃしたところに空席がありひとまづビール。ここは思い切ってもつ鍋満足コース¥1980を注文して待ちます。そして出てきた鍋をみて



思わず仰天。すごいニラとキャベツの量。しかも



しかもよくメニューを見ると満足コースは「もつ」も1.5人前と書いてある。ということは二人で3人前!これは参りました。はふはふ言いながらビールを飲みながらしかも〆は「ちゃんぽん」です。スープの旨みがしみこんだちゃんぽんも完食で超おなか一杯です。恐るべし「もつ鍋」恐るべし「楽天地 天神本店」つづく。




還暦の旅 九州 長崎・編 その5

2015年02月22日 16時08分18秒 | 旅先で
昨日から打って変わり暖かい京都です。レンタサイクルのお客様もぐるぐる廻ってきて気持ちよかったそうです。さてつづき。思案橋の居酒屋さんが予想以上によかったので長崎の印象もどんどん良くなります。ちょっと住んでみたい町のベスト5に入りそうです。翌日はお天気もイマイチですが荷物を長崎駅にあずけてまた市電で浦上へ向かいます。市電松山町で下車して広い公園に入ると



8月9日の被爆の日にテレビで見る「平和公園」の平和祈念像があります。さすがに1月末の平日なのであたりは静かです。像を前に平和を祈りつぎに浦上天主堂に向かいます。案内の地図を見ながら小高い丘に



浦上天主堂が見えてきます。東洋一といわれた浦上天主堂は原爆の爆心地に近いため全壊。美しい赤レンガの建物が戦後再建されたそうです。正面からみると解りませんが堂内はとても広く静かに厳粛に佇んでいます。ここでも平和を祈念したあと長崎原爆資料館に向かいます。入館料を払って中には入るとなぜか「コチコチ」と時計の音が館内に流れています。すると「11時02分原爆投下の時間」ですと館内放送。思わず黙祷。父が広島で被爆したため被爆2世の僕としてはなにかの縁を感じます。その後近くの原爆投下中心地の碑で



又、平和を祈念し市電で市内に戻ります。午前中は厳かに過ごしましたがお昼の時間です。やっと長崎名物「トルコライス」の時間が来ました。市電で出島に向かい港の近くの出島ワーフへ急ぎます。長崎のトルコライスで最も行きたかったお店が「グリル アストリア」でした。ところが場所を確認しようと「食べログ」で調べてみると昨年閉店とあります。昔の池波か山口瞳の書いていたレストラン「銀嶺」もいつの間にかなくなっていて長崎の洋食系はかなり残念な状況です。そこで仕方がないので出島ワーフにある「西洋亭」に行くことにしました。なにしろこの後博多に向かう特急が14時20分発なので急がねば・・。そしてやっと探し当てた「西洋亭」の前で立ち尽くします。



本日休業!嗚呼「トルコライス」残念。仕方ないので近くの海鮮のお店でランチとなります。長崎に来て「トルコライス」を食べれなかったのが最大の失敗です。このあとうちの奥さんが行きたいと言っていた



「出島」をみて長崎駅に急ぎます。ここで布屋のお布団敷きの時間です。つづく。


還暦の旅 九州 長崎編 その4

2015年02月19日 16時58分37秒 | 旅先で
昨日は加入している健康保険組合の「60歳節目検診」の人間ドックの続きで「脳ドック」を受診してきました。我がホームドクターの「M先生」推薦の診療所で「MRI」で頭の中を検査するわけです。近日中に結果を診てもらいます。「えーーっ頭の中はだいぶスポンジ状態」ですなんて言われたらどうしよう。さてつづき。眼鏡橋のあとはもう一つの唐寺である「崇福寺」に向かいます。眼鏡橋から坂道を上がると三門が見えてきます。



このお寺は文化財の宝庫でこの三門も国宝です。ここも拝観料は300円です。市電といいお寺といい本当に長崎は物価が安い。というか京都のお寺が高過ぎのような気がします。普段でも600円が当たり前で、紅葉の時期には1000円も拝観料を取るのはいかがなものか。なんてブツブツ言いながら



国宝の本堂「大雄宝殿」も異国風で長崎らしいですね。このお寺は結構外国の観光客も見受けられます。さてそろそろお昼の時間です。僕的には長崎名物「トルコライス」といきたいところですがうちの奥さんから卓袱料理(しっぽく)を食べたいとのリクエストがありこのお寺の近くで「ミニ卓袱コース」を食べることになります。九州出発前は「今回は還暦の旅だから好きな所に行って好きなモノを食べたらいいから」なんて言ってた割に現地に着いたら主導権を握られます。いつものことですが・・・。そして向かうは



長崎卓袱「浜勝」です。ホントの卓袱コースは¥10000位するのでちょっと手がでませんがここはお昼に限ってお手軽なメニューがあるとガイドブックに載っているのでうかがいました。



「おたくさ卓袱」です。手軽といっても税込¥3024です。トルコライスなら¥1000もしないのに。旅の勢いです。でもとろとろの角煮も味わえて満足。ぶらぶら歩くとすぐに長崎の歓楽街「思案橋」です。ここで今夜予定している店の場所をチェックしてから(太田和彦がよくやる手)市電でグラバー園に向かいます。思案橋から1番に乗り築町で下車、運転手さんに乗り継ぎ券をもらい5番に乗り換えますが大浦天主堂下まで乗り換えても1回分の乗車代¥120で乗れます。ほんと親切なシステムの長崎です。京都も見習うべきです。そして



大浦天主堂。原爆の戦災を乗り越えた日本最古の木造ゴシック教会でもちろん国宝です。やはりこのあたりは外国からの観光客もかなり多く見受けられます。大浦天主堂の裏手を行くとすぐに「グラバー園」の入口にでます。長崎のシンボルグラバー園は意外に広く小高い丘に9棟の洋館が立ち並んでいます。動く歩道で一番上の旧三菱第2ドックハウスの建物から順に下に降りてくる仕組みです。そして最後に旧グラバー住宅までゆっくり見て廻ると2時間くらいかかります。ゆっくり建物を見てると「なんとかツアー」のバッチをつけた団体の方たちにどんどん追い越されていきます。グラバー園はかなり広いので添乗員さんも大声をあげて帰りの集合場所を伝えています。はぐれたら探すのが大変だ。お天気もいいので僕たちは



ぼんやり長崎の町を見下ろしたり



ゆったり館内を見て回ります。そして外に出ると



カステラ屋さんとか角煮まんじゅうとかお土産物屋さんがずらっと並んでいます。カステラは万全の手配済みなのでこんどは「オランダ坂」に向かいます。むかし「さだまさし」の唄にあった「活水」あたりを歩きます。が長崎の名門「活水女子大」はこの坂道の上にあります。



同じ並びにある海星高校とかホント通学ご苦労様です。坂の町を実感します。そろそろ夕方になってきました。いよいよ長崎のメインイベント「居酒屋」に向かいます。もう大体の土地勘を得たのでぶらぶら思案場まで歩いて戻ります。あんまり遅くお店に行って一杯だと困るので5時半にはお店の前へ。





「安楽子」(あらこ)です。がらがら、こんばんは。いい具合にカウンターが空いています。よかった。ふと店内を見回すとカウンター端に我が孫と同じくらいの赤ちゃんがお食事中です。ありゃりゃ・・赤ちゃん連れで来るお店?・・・ではなくカウンター前に立つ若ご主人のお子さんでした。おじいちゃん(ご主人)とおばあちゃん(元女将さん)がにこにこと見守っています。すぐ終わりおばあちゃんに連れられ愛想を振りまき帰っていきました。何と家庭的な雰囲気。そしてカウンターの冷蔵ネタケースを見つめるうちの奥さんのエンジンがかかります。お刺身で「鯖」「鯵」「イワシ」それから「しめ鯖」「イイダコ」等なんといっても新鮮。若ご主人言わく「大分」の関サバより「長崎」の五島サバのほうが脂がのって美味しいです。まったくその通り。あとは一品でいろいろ。ビールも芋焼酎も美味しく頂いて満足満足。そしてお会計が10000円を切るというまた来たくなるお店でした。そして思案橋の超歓楽街をぶらぶら歩いて宿に戻ります。つづく。






還暦の旅 九州 長崎編 その3

2015年02月17日 12時01分08秒 | 旅先で
翌日ホテルの部屋の窓から外を見てみると



長崎の街が広がりますがよく見ると結構山の上の方まで家が立ち並んでいます。若い人たちはいいですが年を取ってから暮らすのはちょっと大変ですね.
こんなことを感じるのも自分が段々年を取ってきた証拠かも。還暦の旅に来ている僕はもう60歳なんだ。いつまでも若い心算でいますが孫もいる年齢です。それはともかく窓の下には



昨夜の中華街が見えます。ホント便利な場所にあるホテルです。さていいお天気になりました。散策日和です。すぐ近くの路面電車の停留所に向かいます。



長崎市内の移動はこの路面電車が便利です。正確には「長崎電軌」という民間の電車ですが市電と以後書きます。なにしろ一乗車がなんと¥120です。一日乗車券は¥500ですが、町がコンパクトなので僕たちのように歩く旅人は5回もたぶん乗らないだろうとその都度支払うことにします。今回の長崎散策のポイントは「カステラ」「眼鏡橋」「グラバー園」「寺町」「思案橋」「トルコライス」「平和公園」です。午前中はこのうちの3か所を目指します。うちの奥さんが出発前から長崎のガイドブックをみるページが「カステラ」です。つまりはどこでお土産のカステラを買うかが最大の問題です。基本的にお土産を買わない主義の僕の正反対です。でも「カステラ」は大好物なのでここは協力的にガイドブックをチェツクします。長崎には「福砂屋本店」「文明堂総本店」「松翁軒」「和泉屋」「清風堂」「岩永梅寿軒」と六軒もあります。福砂屋や文明堂はどこでも買えるからここは「松翁軒」か「梅寿軒」かなということに落ちつきます。その2軒が寺町や眼鏡橋に近いので市電で「公会堂」まで乗ります。昔京都にあった市電と同じように次の停留所は見えている位置にあり、しかも長崎の市電は次から次へとどんどん走ってきます。安いし早いしホント便利です。市電を降りて公会堂近くの「松翁軒」の前を通りすぎうちの奥さんが呟きます。やっぱり「梅寿軒」かな。でも本には予約が必要みたいなことが書いてあるけど(彼女はこういう点に惹かれるくせがあるのを重々理解しているので納得)でも場所がよく解らないなんて言い出します。眼鏡橋に近いみたいなのでそれでは先にお寺にむかいます。



その昔外国との交流の入口であった長崎には日本と中国の文化が交錯する唐寺がいくつか残っています。まづ「興福寺」へ。山門を入ると受付がありますが誰もいません。拝観料¥300とありますが生憎小銭がないのでどうしようか・・とりあえず中に入ると植木屋さんが境内の手入れをしているので声をかけると、なんとその植木屋さんが代わりにお釣りをくれます。時折現れる参拝者にはその植木屋さんが対応しています。島原といい長崎はおおらかですね。



黄檗宗のお寺でこの間いった宇治の万福寺のような中国的な雰囲気です。



旧正月の飾りがされています。例の植木屋さんに尋ねるとこのお寺も正月は2月だそうで、その準備のようです。万福寺同様にこのお寺もちょっとした空間にやたらベンチがあります。このあと眼鏡橋に向かう商店街の一角にありました。「岩永梅寿軒」です。



店構えはどう見ても和菓子屋です。僕が「えっ和菓子屋さん?」なんて言うのでうちの奥さんも店の前を少し通り過ぎて遠巻きに見て「どうしよう・・」なんて少し弱気になっています。しばらく考えて、意を決してお店に入ります。うちの近くの麩饅頭の「麩嘉」さんなんかも知らなかったらちょっと躊躇しますよね。店先は和菓子ばかりが並んでいて基本カステラは予約制のようです。うちの奥さんが「京都に送って欲しいのですが・・」お店の店員さんが「ご予約の場合は最短で3月27日になりますがよろしいですか?」だって。えーーつ。1月の旅のお土産が3月ではちょっと話にならない。すると優しい店員さんが「本日分でしたら少しありますが・・」と助け舟がでます。すかさずうちの奥さんが本日分をすべて買い占めて送ってもらうことになりました。メデタシメデタシ。その後のうちの奥さんの足取りが軽くなったことは言うまでもありません。すぐ近くの眼鏡橋で





珍しく記念写真に応じてくれました。恐るべし「岩永梅寿軒」のカステラ。帰ってから届いたカステラの味はたいそう美味しかったことは言うまでもありません。つづく。

還暦の旅 九州 長崎編 その2

2015年02月16日 18時57分41秒 | 旅先で
長崎市内に入る前に途中下車して何処か見てみようといろいろ考えてみました。一番の候補が「唐津」でしたがJRの乗り継ぎとか時間がかかりすぎて、次回は唐津に泊まってみようということで見送り、次に考えたのが「有田」でした。ただ有田も窯元とかの範囲が広くてちょっと半日では無理っぽいので見送り、島原鉄道にも乗りたいので「島原」に行くことにしました。ただこの島原鉄道で諫早から島原までの運賃が片道ひとり¥1430もかかります。往復で二人で¥5600もかかります。うちの奥さんがレンタカーと変わらへんとかぶちぶち言われますが「島原鉄道」に乗るのも目的だとかでなんとか我慢してもらいます。ただ昔は「島鉄」も旧型車両がたくさんあり、魅力的でしたがすべて新型の1両編成のディーゼル車になっていてちょっと調査不足の反省点もあります。ともあれ島原城をみてから市内散策をします。生憎の曇り空で結構寒くなってきます。水のきれいな風情ある城下町のキャッチフレーズどおり町の至る所を水が流れています。お城の後は



武家屋敷が残る町並みに向かいます。城下の入り組んだ道を少し入るとちょっと別世界な道にでます。路の真ん中を水路が通っているのはどういう理由かは解りませんでしたが道沿いに何か所も下に降りれるところがあり、昔は野菜とかを洗ったりしていたのでしょう。



3箇所ほど無料で武家屋敷に入れます。どこも無人で自由に上ったりできます。たとえば京都はどこに入るのも有料なのにやはり土地柄?おおらかです。そして市内マップを見てうちの奥さんが「鯉の泳ぐ街」を見つけて是非ここに行こうと提案されます。古い商店街を通り抜け、少し道に迷いながらやっとたどり着きます。



住宅街の水路に確かに鯉が泳いでいます。なにしろ町中至る所に水が流れていて水の町を実感できますが、鯉が泳いでいるのはほんの一角だけなのでちょっと不満そうです。津和野もそうでしたがそんなに広い範囲で鯉が泳いだら管理も大変だよと変になだめます。そして



島原湧水館をみて(ここも池に鯉が泳いでいます)寒いので長崎市内に戻ることにします。駅まで戻る途中に結構たくさんの飲食店(居酒屋とか夜の店?)が並んでいる繁華街がありますが人が全然歩いていないので不思議な空間です。また島鉄に乗って諫早にもどります。諫早から長崎までまた白いかもめに乗り長崎駅に降りたちます。高校生のころに蒸気機関車を追いかけてた頃の長崎駅のイメージはまったくなく近代的な駅ビルに迎えられます。あたりまえです。駅前の不評をかっている歩道橋を渡り長崎の足である市電で今夜の宿にむかいます。長崎での宿泊は新地中華街の真ん前にある「ドーミーイン長崎」です。やはり大きなお風呂があるのが最大の魅力ですね。ここに2泊して長崎をゆっくり散策することにします。そしてまづ目の前の中華街へ。やはり長崎では「ちゃんぽん」は外せません。神戸とかの中華街をイメージして来ましたがここは長崎です。端から端まで歩いてもそんなにたくさんお店があるわけではありません。ここは王道を行きます。「江山楼中華街本店」へ。長崎の中華街の夜は早めの21時ころまでなのでてきぱきと注文しないといけません。が例に寄ってうちの奥さんのメニュー選びが大変です。なにしろ「ちゃんぽん」「皿うどん」は決まってるのでせいぜいあと2品くらいなので余計に選択の時間がかかります。あれも食べたい、これも食べたいでやっと「棒棒鶏」と「春巻き」に落ち着きます。





まづ「棒棒鶏」がでてきます。値段の割に結構なボリュームです。そして



春巻きも結構な大きさ。となりの席に運ばれた「から揚げ」のボリュームをみて「頼まなくてよかった」と呟いています。そして



「特製ちゃんぽん」



そして「皿うどん」ふーーっ。満足満足。これでいつもの調子であと2品ほど頼んでいたら大変なことになった。歩いてすぐの宿に戻ります。ドーミーインの階下がコンビニなのもグットです。大浴場に入って明日にそなえます。ちなみにここは金沢とか新潟みたいに露天風呂がないのがちょっと残念です。つづく。



還暦の旅 九州 長崎編 その1

2015年02月15日 15時30分25秒 | 旅先で
2月15日 京都マラソンが行われました。時折 時雨れて寒い日でしたが大雪にならないでよかったです。さて僕が還暦を迎えた記念にこの1月末に予てから計画していた九州への旅に行ってきました。一昨年北海道に行ってその価値を十分に発揮した「フルムーン切符」を今回もたっぷり使ってきました。今回は5日間ふたりで¥82800です。フルムーン切符は遠くへ行けば行くほど値打ちが出てくるんですがあんまり欲張ると電車に乗ってるだけになるので今回は長崎、博多、そして湯布院と的を絞って行ってきました。僕的には鹿児島とか宮崎とかひたすら電車に乗る旅が一番ですがなにぶんうちの奥さんの腰痛が再発したらそれこそ大変なので的を絞ったわけです。初日は京都7時20分発の新幹線「ひかり」で博多を目指します。



フルムーン切符は新幹線「のぞみ」、「みずほ」には乗れないので最速博多に着く列車がこのひかり491号です。でもグリーン車には乗り放題なので博多まで楽ちんに行けます。しかし山陽新幹線はトンネルだらけであまり車窓を愉しめません。3時間足らずで



博多到着。ここでお昼ごはんの駅弁を購入予定でしたが魅力的な弁当が見当たらず(この辺りの妥協を許さないうちの奥さんの掛け声で)一旦改札を出て駅ビル内の阪急デパートの地下に急ぎます。乗り継ぎ時間は約30分ほどなので駆け足で食品売り場のお弁当コーナーをチェックします。鶏めし弁当とかを購入して再び改札へ。駅弁よりは安く上がったと満足そうです。ホームに向かうと



なんと噂のクルーズトレイン「ななつ星」が表示されています。しかし予定の長崎行「かもめ」の後の出発なのでここは撮影したかったが諦めます。



長崎行の特急「かもめ」です。(通称白いかもめ)です。もちろん



1号車「グリーン」です。本革の3列シートでゆったり。



運転席のすぐ後ろに陣取ります。博多10時55分定刻発。鹿児島本線を南下。鳥栖から長崎本線に入るとカーブの連続です。お弁当を広げて早いお昼ごはんにしますがなにせよく揺れる。専門的にはこの「885系」は振り子式電車でスピードを落とさずにカーブ区間を走れる構造のため揺れて当たり前なのですが、車内で弁当を食べるにはちょっと揺れすぎです。でも新幹線みたいにトンネルだらけではないので車窓は楽しめます。なんと1時間30分ばかりで諫早(いさはや)に到着。長崎市内に入る前にちょっと島原に立ち寄ります。この諫早からは「島原鉄道」で島原をめざします。1両のディーゼル車でコトコトとのんびり走ります。約1時間あまりで



島原城のある城下町島原へ。再建された島原城の最上階からは



晴れていれば雲仙普賢岳が臨めます。生憎今日は寒い曇り空ですが反対側からは有明海が一望できます。ここで布屋のチェックインの時間なのでひとまづ、つづく。