暖かかったここ数日と打って変わって曇り空の寒い京都です。例によって「かふぇ」にはお客様がいません。さて本題。月曜日のお昼ごはんに先日久しぶりに「弥生」に行ってきました。弥生なんてどこの雑誌にも載っていません。町のおうどん屋さんです。でもここの「あげカレーうどん」は何故か時折食べたくなります。おばちゃんとおじさんの二人でやってます。(うちみたいです)町のおうどん屋さんなので勿論親子丼やきつねうどんもありますがやはりここは甘く煮た揚げととろとろのカレーがうどんと絡み合い絶妙です。そしてイナリ3個がいつものオーダーです。今では有名になった永観堂の近くにあるおうどん屋さんも昔はいつもタクシーがたくさん止まっていて運転手さんのお昼ごはんの場だったのにいつの間にか観光名所になりました。弥生は今も西陣の地元の織屋さんのおじさんとかのお昼ごはんの場です。おばちゃんとおじさんの会話とテレビがBGMです。でも何故か時折行きたくなるお店ってありますよね。そんな「弥生」です。
折角奈良まで来たのでやはり話題の阿修羅展へ向かいます。興福寺は国博からすぐのところというかほぼ同じ敷地内です。雨は降り止みません。五重塔の手前に仮金堂がありテントが張られてなんか賑やかです。拝観料¥1500!!を納めて案内された順路に進みます。雨の月曜の夕方で「ただいま25分待ち」です。並んでいるとどこかのテーマパークみたいに行列用の縄が張られています。これは土、日なんかすごい状態になるのではと思っていたら意外に早くお堂の中に入れます。ぞろぞろと行列になって堂内へ。正面の釈迦如来像の前に阿修羅立像がきりっと立っています。しかし静かに眺めるなんて無理。やたら案内が入ります。「最前列の方は立ち止まらずお進み下さい」「堂内混み合って参りましたので立ち止まらずお進み下さい」ホント土、日はどのようだったのか。平日に来れる幸せを思い、早々に北円堂へ。建物が国宝の「北円堂」の中にある仏像も国宝です。でも普段見れない無著・世親菩薩立像をじっくり拝観できただけでも来た甲斐がありました。しかし「阿修羅」はこのごった返している我々衆生を見つめて何を思っているか・・・。改めて興福寺の動員力に感じ入ります。立派な中金堂を再建していただきたいですね。
そろそろ12月に入ろうかと言うのにここ数日暖かい日が続きます。紅葉を見に来られたお客様は大変喜ばれています。いかがでしたかと尋ねると「暑いぐらいや」と・・。日ごろ寒い「かふぇ」も暖かくて助かります。でもいい天気も今日までのようです。さて雨の休日の続き。京都から奈良へは近鉄のほうが安いし東大寺や国博へは便利です。近鉄奈良駅を出たらやはり雨。奈良公園の鹿もびっしょり濡れて寒そうです。近鉄奈良駅をおりていざ正倉院展へと道を急ぎますが、日ごろからかなり混みあってると聞いているのに雨のせいか人がいやに少ない。阿修羅展に向かう人は多いが・・。なんか不安になりつつ奈良国立博物館へ。人が少ない筈です。正倉院展は先週で終わってました。これだから思いつきではるばる奈良まで来た自分が情けない。気を取り直して常設展へ。奈良の仏像をゆっくり見るにはこの常設展がいいです。東大寺や小さなお寺の仏像がかなりの数展示されています。しかも明るいし近くで拝観できます。雨の日は国博もいいものだと半分自分を慰めます。そして折角だから阿修羅に会いに行きます。つづく。
少し前になりますが11月のお休みの日は例によって自転車で少し早い紅葉を見に行こうと楽しみにしていました。うちの奥さんが前夜千葉に帰りましたので一人であちこち行こうと計画を立てていたのに天気予報どおり朝から「雨」。折角京都に来て朝から雨の日にめぐり合った人の気持ちが痛く解かります。さてどうしようか思案に暮れます。そうだ先日友人からもらった京都国立博物館で開催中の「日蓮と法華の名宝」展の招待券があるので久しぶりに国博へ。ローソンで市バス1日券を購入。府庁前から202番で1本で行けます。途中清水辺りが混んでますが20分くらいで東山七条に着きます。さてこんな雨に観覧客は誰もいないと思いきや、これが混んでるんですね。9時過ぎの雨の国博のなかは高齢の方を中心に女性が多い。しかも日蓮宗の関係のお寺さんの団体やらでごったがえしている。芸術の秋ですね。京都の国博は随分久しぶりですが建物も見ごたえがあります。ただ常設展は改築中で見れません。雨の日は博物館に限るということでこの際は奈良まで足を伸ばして「正倉院展」にでも行こうかと京都駅へ206番で向かいます。つづく。