半透明記録

もやもや日記

『つり球』

2012年07月20日 | 映像(アニメーション)



《あらすじ》
舞台は湘南・江の島。懐かしさと瑞々しさの同居した町。
他人とのコミュニケーションが異常なほど苦手なため、これまでの人生でまともに友達がいた試しのない高校生・ユキ。自称宇宙人、ユキに釣りをさせようとする少年・ハル。生まれも育ちも江の島の地元っ子、周囲のいろんな事になんだかムカついているらしい少年・夏樹。つかず離れずの距離から彼らを見つめ続ける謎のインド人・アキラ。
青春をこじらせてしまっている4人が出会い、釣りをして、小さな島は、大きな物語の中心となり……
ここから始まる、SF(=青春フィッシング)物語!



*まずは重要なお知らせ:

 【ニコニコ生放送にて本日(7/20)夜8時より一挙放送!】
 「タイムシフト予約」しておくことをおすすめします~(^o^)☆




『つり球』は、2012年春アニメの中で私がもっとも楽しみに観ていた作品のひとつです。これと『謎の彼女X』はマジで面白かったぜ。いずれも堅実なつくりが好感触の良作でありました。


監督は、『モノノ怪』『空中ブランコ』の中村健治さん。『モノノ怪』でも『空中ブランコ』でも感じましたが、この監督の作品には、カラフルな色彩と魅力的なキャラ設定、無駄のないストーリー展開と構成、最初から最後まで安心して観ていられるある種の堅実さがあるようです。

『つり球』についても同様に堅調で、物語は単純に青春もので、少年たちが互いに友情を深めながら成長してゆくという爽やかストーリーなのですが、ポップな色合いの画面を見ているだけでも楽しいですし、急ぎすぎずのんびりしすぎず人間関係の変化が丁寧に描かれているのが素晴らしい。物語の中では宇宙人やそれに関係した危機が主人公たちを襲いますが、その危機の重大さのわりに不思議とあまり派手さを感じず、あくまで友情と成長というテーマに一貫していたところが良いですね。ものすごく感動するという種類の作品ではありませんが、見ていて楽しく、心地よい風が吹き渡るような美しいアニメでした。友情っていいですね。そして若者が成長するというのはいいものです。


登場人物について言えば、私はアキラ(25歳、インド人、でも転校生)とタピオカ(アヒル)のコンビが好きです。タピオカお利口すぎる~~!


とにかく隅から隅まで爽やかでオシャレなアニメでした。夏休みにはもってこいです!







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