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1988年 監督 : 大友克洋
気晴らしになるかと思って『AKIRA』を観てみました。たぶん、十年ぶりくらいで観たのではないかと。どういう話だったのかはさっぱり覚えていませんでしたが、観ていくうちに、さまざまな場面が記憶の底から蘇ってきました。カオリ! ああ、そうだった……!!
どうしてこの映画が気晴らしになると思ったのか、ディスクを手に取った時点の私を捕まえられるのなら問い詰めたい。ネオ東京の荒みっぷりにとめどなく気持ちが沈んでいきます。しかし、始まって50分あたりから挫折しそうになる心をどうにか励ましながら、最後まで観ました。ものすごいスピードと暴力、破壊の衝動。金田、運動神経いいなぁ。あと、精神も健康なんだなぁ。鉄雄の気持ちはちょっと分かる気もする。
しかし、結局どういう話だったのかは今回も分かりませんでした。いや、分かるような気はするのですが、簡単に分かった気になるのはいけないかなーと思わされますよね、なんだか。ただ、この映画は観客に感情移入を許すような作品ではなく、傍観者は傍観者らしく茫然と事の成り行きにハラハラしながらついていけばそれでいいのかなと思ったりしました。ハラハラっていうか、ヒヤヒヤっていうか、もうやめてくれ~~ッ!! みたいな感じでしたけど。疲れたわー。
というわけで、変態的に精密な映像の迫力にはやはり圧倒されましたが、いったいどういうことだったのかは理解しきれなかったと言っておきましょう。漫画版も読んでみるべきなのでしょうか。そう思いつつ、ずっと読まずにいます。そろそろ読もうかなぁ。でもなんか勇気がいるんだよなぁ。
気分爽快になれる映画を観るつもりだったのに。
どうしてこうなった!
子供たちが観ていたのです。
私が観はじめた時には、もう、テツオが暴走しておりました。
何度か観た記憶はあるのに、久しぶりだったので、こんなだったっけ、なんて思いながら眺めていましたが、確かによくわからないし、気分爽快にはなりませんね。
モヤモヤ感が残ったまま終わってしまい、ちゃんと最初から観ていればよかったとつくづく思いました。
子供たちにとっては、昔のアニメであっても、そのなかに新鮮さや驚きを覚えるようです。
特にアキラのようなクオリティの高いものは尚更のようでした。
>私が観はじめた時には、もう、テツオが暴走しておりました。
うっ…よりによってハードな場面から御覧になったんですね;
何度観ても鉄雄の暴走は狂気の沙汰という感じで気が滅入りますね。恐ろしいだけでなく可哀想なところがまた心を沈ませます……
この映画で描かれた世界は今でも全然古さを感じさせませんねー。怖いのに目を離せない画面の美しさがありますよね!