「は? いまごろ何言ってんの?」
「だいたい、君は毎度のことながら極端なんだよ」
とK氏に呆れられようとも、ハマっちまったんだからしょうがない。
ゆうべのこと。自宅のプリンタでプリントしていたら「インク切れです」という無情のエラーが出たので、詰め替えるべくカートリッジを取り出したら、炸裂! 黒いインクであっちゃこっちゃが真っ黒~~になってしまったので、もう深海に潜航してしまおうかと思いました。
しかし、あるニュース記事にニコ動の「初音ミク」関連のリンクが張ってあったので、飛んでみたら、登録が必要だという。そーか、そーか。登録ね。で、とっとと登録して見てみました。
すると。。。
いやーー、深い!! 私の鬱深海なんかより、こっちに潜ったほうが断然いい! わーい。おもしろーい!
この「初音ミク」にかける皆さんの情熱は、実際すごく感動的であります! すばらしい~、情熱! それがすべて!
で、「初音ミク」の開発技術レベルの凄さもさることながら、それを使って、自作の曲をミクに歌わせている人のその上手さには超☆脱帽です。すっげーッ!!
ニコニコ動画の特徴のひとつには、映像が流れている画面上に、視聴者のコメントがその場で反映されて「わーっ」と流れてゆくことでしょう。「弾幕」と呼ばれる画面全体を覆い尽くすほどの文字列が一斉に流れることもあり、圧巻。なんというか、ライブ感がありますね。アイドルの追っかけの気持ちが分かるような。で、コメントのどれにも悪意が感じられないのもよいのです。
そういう《場の共有感》がとても新しい。おもしろい。おもしろいです。
で、「初音ミク」。
か、かわいい……

あっさり撃沈です。
私はそもそも電子っぽい音声が好きなのです。DAFT PUNK とか、和物で言えば『もじぴったん』の歌とか、あ、あんしんパパの『はじめてのチュウ』とか。なので、初音ミクにもまったく抵抗なし。つか、かわいい~!!
そんな私が激ハマリの予感なのは、これ。
『メルト』
(初音ミク オリジナル曲。作者の方の名は不覚にも失念)
ぐわ~~~~~~~~~~~~~。
か、かわいすぎる……っ!
なんだこの、かわいすぎる曲は! ああ、もう、私の脳内無限リピートが始まっちゃったよ。……追っかけになりたい。
そんな感じで、どう聞いてもプロ級のメロディですが、「プロなの?」とか思ってたら、「いや会社員らしい」というコメントが流れていったので、どうやら制作者はアマチュアの人らしい。すげー、格好いい。なんか作りたい!という情熱が燃え盛っている人というのは、ほんと素晴らしい。しかも才能があるし。ブラボー!
ちなみに、この人のほかの曲も結構良かった。いやー、すごい人がいるもんだ。
他にハマリそうなミク曲はこんな感じ。
「サイハテ」、「初音ミクの消失-DEAD END-」などなど。
ヤッベー、ツボった!!
ついでに、初音ミクの声ですが、正直言ってほとんど違和感がありません。普通の女の子が歌ってるんじゃなかろーか、というほどの出来。このように上手く歌わせるべくミクの声をあれこれ調整することを、「調教」と呼ぶそうです。ふっ。
ほかにも色々な専門用語がネット上には溢れるご時世ですが、私はいつもその研ぎすまされた鋭い言語センスには憧れを禁じ得ません。
長時間ニコ動内を徘徊し、ミクやらレンやらカイトやらを聴き倒していたら、音が充満し過ぎて、途中1時間くらい意識が飛びました。たしかに極端だわね。限度を知らない私。
でも、そうやって情熱を振り絞っている人たちの作品に触れたら、やはり物を作るということは楽しいことだし、エネルギーを費やす価値が十分にあるのだという分かりきったはずのことを思い出しました。
最近の私はどうも守りに入っているのか、全然意欲が足りてなかった。私が面白くしなかったら、あの同人誌はせっかくの魅力を失ってしまうことでしょう。そうだった、そうだった。もっとああいう風にしたいんだった。
走らなきゃ! 走らなきゃ!!
はあ、すっかりみっくみくにされてしまったわい。