気ままな歳時記

 気ままに日々の出来事を写真で綴っていきたいと思います。

石巻の復興は「石巻焼きそば」から

2011年06月04日 19時25分18秒 | ある日の麺喰
 今回の東日本大震災で災害の被害を受けて石巻は,震災廃棄物の量が凄いようですが,半島の街や大川及び釜谷地区の悲惨な惨状を思うと,なかなか復興などと言う言葉は出て来ませんが,被害が少なかった地区から,石巻も立ち上がって行くしかないのかもしれません。

 震災前のB級グルメの石巻の代表は,言わずと知れた「石巻焼きそば」ですが,本当の味を伝承する『はっとりはんぞう』は,今回の地震で津波の影響がなかったので,震災後,初めて行ってみました。

 頼んだのは,肉玉子入り石巻焼きそば(600円)で,出てきた焼きそばでもアッサリして美味しいのですが,後かけソースをかけ,玉子を混ぜて食べると,濃厚な焼きそばに変身し,これはこれで美味しく頂きました。

 石巻の日和山に久々に登ったのですが,ツツジの季節で山側は綺麗な感じですが,旧北上川や海に目をやると,津波で壊滅的な被害を受けた街並みが否応なく目に入ってきますが,その日和山の展望台にダンボールに書かれた文字が目に入ってきます。

 ダンボールの最後の方には“たいせつにしたいものがある それは人の絆 感謝のこころ わたしたちは石巻で生きていく 共につくろう輝く未来"と書かれていて,折り目で上段の文字が見えず,誰かが今の石巻の心情を書いたものだと思っていたのですが,ここに書かれたものは,“石巻市憲章"だと言うことで,平時からこのような気持ちを持って過ごしましょうという,石巻市に頭が下がる思いです。一文字一文字が,胸にずっしり響きました。

 前に見た時よりは,震災廃棄物の処理も進んだようですが,大潮の時に家から出られない地区もあるようで,まだまだ復興は始まったばかりですが,私達も出来ることをしながら進んでいきたいと思います。

 『はっとりはんぞう』の外観


 メニュー


 中の様子


 肉玉子入り石巻焼きそば(600円)


 何も手をかけてない石巻焼きそば


 後かけソースをかけた状態


 玉子も一緒に混ぜた石巻焼きそば


 石巻憲章の書かれたダンボール


 日和山から日和大橋と海を望む


 日和山からいしのもり漫画館方面を望む