農業じゆう人

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珠洲の塩 の復活

2024年04月03日 12時40分41秒 | 地域
  石川県珠洲市で400年以上続く「揚げ浜式」と呼ばれる伝統の塩づくりが再開された。
  製法は受け継ぐ複数の業者が能登半島地震で休業を余儀なくされ、職人たちも避難所生
  活などを強いられた。 食塩会社を営む87歳の”山岸さん”は応援のメールや注文に励
  まされ、「自分に塩を待ち望んでくれる人がいるのに、やめるわけにはいかない」と浜
  に立つ。

  揚げ浜式製塩は、海からくんできた海水を砂地の塩田に人力でまき、天日干しなどで塩
   分の濃度を上げ、釜で煮詰めて結晶化させる。 海水はおけに入れ、てんびん棒で運
   ぶが、近年はポンプでくみ上げ、濃度を濃くした「かん水」をタンクに貯蔵もしてい
   る。 国の重要無形文化財にも指定されている。
  市によると、能登半島先端付近の日本海沿いの「外浦」地区では6業者が揚げ浜式を含
   め製塩に携わっていた。 揚げ浜式で作った塩は粒が粗く、甘みと豊かなうまみが特
   徴で、地元の道の駅やインターネットで販売していた。
  しかし、地震で建物や設備が壊れ、停電や断水も発生。複数の業者が営業できなくなっ
   た。 海底が隆起して海岸線が沖に数十㍍移動したところもあり、海水のくみ上げが
   できるか懸念されている。

 「珠洲製塩」を営む山岸さんの工場の一
 つは半壊し、海水を運ぶためのホースも
 長さが足りなくなった。ただ、別の工場
 のタンクは一部が破損しただけで自力で
 修理。貯蔵していたかん水は無事だった。
 2月7日に製造を始め、9日、真っ白な
                       塩10㌔ほどが出来上がった。 
      山岸さんは「ホッとした。少しだけ日常が戻った気がした」と笑みを浮かべた。

  地震後に休業した間も販売サイトに注文が相次ぎ、1月以降の約2カ月で600件を超
   えた。 普段は年間300件ほどだった。 サイトには応援メッセージも多数届いた。
  地震前の数年間は新型コロナウイルス過で販売数や観光客が激減。 ようやく行動制限
   も緩和され、客足も戻りつつあったところでの被災だったが、山岸さんは前を向く。
   「これまで大自然の恐ろしさを痛感したが、これからも自然と共に生きていく」と言
   葉に力を込めた。 ぜひ頑張ってほしいと思います。

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