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ホームドア開閉 鍵はQRコード

2024年02月13日 12時39分30秒 | 地域
  東京都営地下鉄4路線の全駅で2月をもってホームドアの設置が終わるんだそうだ。
  最後まで残った1路線は、他に鉄道4社が乗り入れており、必要な車両改修費の負
  担が課題だったそうだ。 それが、一人の公務員のひらめきで20億円の改修費が
  わずか270万円に収まったという。

  最後まで残っていた浅草線は、京浜急行、京成電鉄、北総鉄道、芝山鉄道の4社が
   乗り入れる。 他3路線より会社数が多く、調整が必要だった。
  都営地下鉄では従来、無線を用いて、車両の扉とホームドアを連動させるシステム
   を用いてきた。 浅草線で導入すると、車両改修費は都の分だけで約20億と試
   算され、他の4社も1編成あたり数千万円。 システム整備時に車両が使えなく
   なる課題もあり、代替策が模索されていた。
  担ったのが、当時、ホームドアの技術開発を担当する統括課長代理だった“岡本さん”。
   レーザーセンサーで扉の開閉を読み取る仕組みを考えたが、確実性がいまいち‥。
   これという案になかなかたどり着けず、上司から「まだ設置できないの?」と問
   われるように。 乗務員による手動開閉まで検討したが、停車時間が延びてダイ
   ヤが乱れてしまう恐れがあった。

  節約のため、「車両改良が不要」という条件で思案を続ける中、さまざまな工場の
   製品在庫をバーコードで自動読み取りで管理するシステムが目に付いた。QRコー
   ドを読み取ってホームドアを動かすシステムが作れないか‥‥。 
  岡本課長代理が「一緒にやりませんか」と、QRコードの商標を持つ産業用機器製造
   会社「デンソーウェーブ」(愛知県阿久比町)に話を持ち掛けると、利用拡大の可能
   性を感じて協力してくれた。
 実用化に向けた実験が始まった。利用客
 が電車を待って並ぶホームドア上で、車
 両のQRコードを正面から読み取るのは
 難しい。 斜め上からでも可能なように、
 何度も繰り返した。実際に駅に1ドア分
 だけホームドアを設置し、車両との連動
 の確認もした。これを1カ月間繰り返し
 汚れなどで読み取りづらくても動作に支
 障がないよう改良した。通常は、7割ほ
 ど読み取れれば残りはデータを復元する
 仕組みだが、それを5割の読み取りでも
 可能にした。

  設置を終えた浅草線の駅には今、一部のホームドアの上部に読み取りカメラが三つ
   据え付けられている。  車両が到着すると、ドアに貼られた15㌢四方のQRコ
   ードをカメラが読み取り、ホームドアが開く。 当初は無線のシステム整備など
   都だけで約20億円と見込まれていた車両側の経費が、ドアに貼ったQRコード
   のステッカー代270万円で済んだ。
  都によると、カメラの費用も含め、ホームドア本体や工事費など事業費全体は予算
   ベース(2017~23年度)で115億2500万円だった。

  この技術は、都交通局と同社が共同特許を取得した。 使用料は求めておらず、す
   でに小田急電鉄など各地の鉄道で採用されているんだそうだ。 岡本課長代理は
   約35年間、交通局で勤務し、安全運行のための技術開発などに関わってきた。
   新たなホームドアのシステムについて「命を守る技術が開発できたことは、あり
   がたい」と話している。 チョッとしたひらめき‥やはり日ごろから仕事に対
   する取り組みの成果ではないでしょうか。 ご立派はことです!

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