農業じゆう人

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冬こそ怖い食中毒

2018年11月07日 12時44分25秒 | 健康
 きょうは二十四節気の「立冬」です。 暦の上からですが冬の始まりということ。
 暦便覧でも「冬の気立ち始めて、いよいよ冷ゆれば也」と記されています
  (言い換えれば秋の極みともいえ、実際、多くの地域ではまだ秋らしい気配で紅葉の見時)
 とはいえ朝夕冷え込み、日中の陽射しも弱まって来て、冬が近いことを感じさせる頃
 ですが、今週などは季節が逆戻り? 全国的に10月上旬並みの高温になっています。
 
 モノが腐りやすい梅雨や夏に多く発生すると思われがちな食中毒だが、実は冬の方が
  発生件数は多いという。ノロウイルスによる食中毒が多く、夏と違って見た目には
  新鮮な食材でも起こる。 高齢者や幼児の場合は症状が重くなる例があり、調理の
  前の手洗いや火を十分に通すなどの予防に気を配りたいものです。

 冬に起きる食中毒の原因としてはノロウイルスが最も多い。 11月ごろから増え始
  めて1月ごろにピークを迎え、4月になると急速に減っていくそうだ。
 厚生労働省の食中毒統計によると、2015
 ~17年の平均で月別に最も発生件数が多い
 のは2月の108.7件。このうち71件の
 ノロウイルスが65%を占め、2番目に多い
 細菌のカンピロバクターの15件を加えると
 約80%に達するそうです。食中毒統計は飲
 食店で起きたものが対象だが、家庭で起きる
 食中毒も同様の傾向があるとみられる。

  ノロウイルスでは2~3日、カンピロバクターでは1~7日、嘔吐や下痢、発熱など
   の症状が続く。 こうした食中毒が直接の原因で死亡することはほとんどないが、
  高齢者などは脱水症状を起こして重症化する場合があるという。 また吐いたものが
   喉に詰まるなどして命にかかわることもあり、高齢者のいる家庭では特に予防に注
   意したいものです。
  ノロウイルスやカンピロバクターが原因で起きる食中毒は、夏に起きやすい通常の食
   中毒とは違った特徴があるという。10~数百個程度のわずかなウイルスや細菌が
   口から入るだけで食中毒を起こす。また時間がたっても食材中で増えず、鶏肉など
   に付着していることが多いカンピロバクターは、新鮮なときの方が細菌の数が多い。
  時間がたった食材の中で細菌が繁殖して食中毒を起こすといった通常のイメージとは
   大違いで、「新鮮だからといって安心はできない」と食品安全委員会の“今西課長
   補佐”は注意を促しています。  食材の見た目では食中毒の危険があるかどうか
   見分けがつかないため、調理で十分加熱することが大切になります。
 特にノロウイルスは、カンピロバクターを含む細
 菌に比べて熱に弱い。細菌の場合は調理時の加熱
 はセ氏75度で1分以上とされるが、ノロウイル
 スは同85度で1分30秒以上の加熱が勧められ
 ている。 カンピロバクターも鶏肉などの中まで
 入りこんでいるため、表面だけ目安通りに加熱し
 ても、肉の内部に細菌が生き残る場合が少なくな
 いそうだ。 体力が低下している高齢者の場合は
 特に、夏以上に十分な火を通すことを意識した方
 がよいという。
 火に掛ける前の調理でも、ノロウイルスやカンピ
 ロバクターを他の食材に広げない注意が大切です。
 僅かな数のウイルスや細菌でも食中毒を起こすた
                  め、調理する人の手や調理器具を経由して食材に
                  移り、食中毒を起こす事例が少なくないからです。
  ノロウイルスはカキなど二枚貝が原因になりやすいといわれてきたが、「最近はカキ
   などが原因の場合は10%以下」(今西課長補佐)と少ない。 手についていたウイルス
   が食材に食材に移ることも多く、調理前の手洗いには力を入れた方がいい。 
  石鹸などをしっかり泡立てて1分ほどもみ洗いした後しっかり流水ですすぐ手洗いを
   2回繰り返すと、手に付着したウイルスを大幅に減らすことができるという。
  同じウイルスでもインフルエンザとは違って消毒用アルコールは効果が薄いそうだ。
  カンピロバクターは肉類から感染することが多く、なかでも鶏肉には高い割合で含ま
   れる。 生で食べる野菜などは鶏肉などの前に調理を済ませ、肉を触った後には手
   洗いや消毒を心がけましょう。
  肉を洗った水がかかった生野菜などを食べて食中毒になることもあるんだそうです。

  冬だからといって食中毒に対する油断は禁物です。 十分な予防を心がけましょう!