農業じゆう人

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十五夜

2014年09月08日 13時06分22秒 | 話題
 今日は二十四節気の「白露」です。  草の葉に白い露が結ぶという意味だそうです。
  (夜の間に大気が冷え込み、草花に朝露が宿ることから名づけられたとか・・)
 暦便覧にも「陰気やうやく量りて、露にごりて白色となれば也」と記されています
 野には薄の穂が顔を出し、太陽が離れていくため空が高くなるなど、本格的な秋の到来を感じる頃
 日中は暑さが残りますが、ここ数日のように朝夕は涼しさが感じられ、時には肌寒さも感じる事も
 そんな二十四節気の「白露」 秋なのに「白」とは・・? 
   日本人からすると「白」は“雪”=冬をイメージするのが一般的ですよネ
   中国の陰陽五行では「白」は秋の色とされているそうです

 そんな「白露」ですが、こよいは旧暦の「8月15日」・・中秋の名月・十五夜でもある
  (お月見・名月・中秋の名月・芋名月などなどとも呼ばれています)
             
                    (この写真は以前のものです)
 えっ?もう十五夜? 早くない?そう思いませんでしたか・・ 去年は「9月19日」だったって?
 聞けば10月に入ってからくる年もあれば、9月初旬に早々と訪れる年もあるんだそうだ
 でもこんなに早いのは38年ぶりなんだそうですョ
 今日も、雲さえなければ日没前に東の空に現れるハズ・・なんですが関東ではどうも難しそうです
 気象予報士さんによれば、明日の方が見られる確率は高いそうですョ・・それと「満月」が見られると
 
 十五夜が必ずしも満月とは限らないそうで、今夜は少し欠けている状態 明日の夜が「満月」だと・・
 楕円軌道をまわる月の位置が地球に近くなり、普通より大きく見える「スーパームーン」だから

  年に12~13回の満月があるのに、どうして十五夜(中秋の名月)が特別な日とされているか
  この時季は、春や夏に比べて空気が乾燥し、月が鮮やかに見えるからだそうです。 
  冬の月も鮮やかに見えますが、寒すぎて鑑賞するには不向きだから・・だとか

  中国では、唐の時代から十五夜(中秋の名月)を鑑賞する風習があったと言われています
  我が日本でも平安時代の貴族の間に取り入れられ、次第に武士や町民に広がったようです
  今は少なくなりましたが昔は、池に映る月を茶室や庭先から愛でる! そんな情緒あったようです

     また昔は、月の満ち欠けにより月日を知り、農事を行ったと言われています
     十五夜の満月の夜は祭壇の行なわれる大切な節目でもあったようです
                
     満月に見立てた「お団子」と、魔除けの力があると言われる「すすき」をお供えします
     決まりはないそうですが、秋の七草・里芋・クリ・などなども
     秋の農作物や果物を縁側や窓辺など、お月様の見えるところに供えしますよネ

     今夜は無理でしょうが、明日の夜は双眼鏡を片手に是非「スーパームーン」みては・・・
     山吹色の輪の中で“餅を搗くうさぎ”なんぞをしみじみと眺めてください

     最近では、月をめぐる探査が熱気を帯びてきているようです
     人類初の月到達から45年、手つかずだったところが今では大きく変わってきている
     利用価値を求めて、各国からの思惑が入り乱れている時代になってきているようですな~

    “井上ひさしさん”の芝居「芭蕉通夜舟」には、こんなセリフがありますが・・
    「なぜ月はあんなにも美しいのだろう。なぜだ?たぶん、月に持ち主がいないからだろう」
    国や組織や個人が所有権を呼号しあう。そんな人界の欲望を、月世界に持ち込むなかれ・!
    美しい満月は誰のものでもない・・地球・宇宙ら全員のものであってほしいものです・・!