Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

「他力本願」と「自力本願」

2017年02月19日 | ピュアオーディオ
オーディオの趣味には「他力本願」な方が多い。「他力本願」と「自力本願」は「ネガティブ」&「ポジティブ」とも言う。他人の持っているモノや環境を「うらやむ」様な方は「他力本願」(ネガティブ)の発想を強く持っている様に感じる。「うらやむ」事は「妬み」にも通じる。誰にも「うらやむ」事は多少なりともある。要はその程度が問題だ。

「誰々さんが凄い機器を持っている」とか「凄い部屋をお持ちだ」とかうらやんでも良いが、そればかり言っていても何の解決にはならない。自分のシステムで「良い音」(満足出来る音)を生み出す事が出来なければ、おしゃべり遊びだと思う。

本当にオーディオや音楽が好きなら「自分の求める音」に到達するまで歩みを止めないモノだと思う。自分で合格点の出せる音に近づいたら、周りの方など気にならないはずである。

金銭的に裕福な方とそうでない方がいるのは世の常。その中で自分のやりたい事を明確にし、「自分の道」を見つけ出す事だ。他人の真似をしても決して満足はない。自分で自分のサウンドを作り上げる努力が必要だ。

オーディオの場合、①機器の世界 ②ケーブルの世界 ③部屋・環境の世界 の3つで大体構成される。①と②がほぼ完成形なら③の部屋が不完全でもかなり高いサウンドが享受できる。

単に「機器を買って来てケーブルを接続して音を出す」と云う簡単な事では有るが、それぞれに追求していくと深い世界が有る。どんなものを使うかで材質の音が有り、強度の音を初めとする「物性の音」が有る。それらが総合的に合わさってサウンドとなるのである。もちろん「技術」も必要である。でも基本は、「本人の意思」である。「本人の意思」が中途半端なら中途半端なシステムにしかならない。お金さえかければ良いと思う方にはそれなりのサウンドしか出てこない。それがオーディオの難しさだと思う。