Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

目下の懸案

2015年10月12日 | ピュアオーディオ


目下の懸案はチューナーの選択。現在所有しているSONY ST-5000Fの音質は気に入っているのだが、選局が突然ズレルトラブルを抱えている。もう1台のトリオKT-8300は受信性能は素晴らしいのだが、音質的に5000Fにエネルギー感で及ばない。音の線を細く感じる。

解決方法として3つ思案している。
1)SONY ST-5000Fを完全に修理する事。
2)KT-8300の電源部をインレット化して高級電源ケーブルが使えるようにし、内部配線まで手を付ける。
3)全く新しい最新式チューナーを購入する。

1)2)は自分で出来る事をやってみようと考えている。人任せにしないで自己責任で、自分の思う様に手を入れてみたい。

3)はどの機種にするかということと予算を組まないといけない。・・・これが悩むし予算は厳しい。

FMエアーチェックを安心して出来る様に環境を整えて行きたいと考えている。

ライントランスをCDラインに使うと・・・

2015年10月11日 | ピュアオーディオ


上の写真は何か判りますか? 中にはWEのライントランスが入っています。入出力はフルテックのロジウム仕様XLRプラグを使い、内部配線は特殊な銀泉配線にしています。半田材も銀入り鉛レス半田を使っています。箱材は無垢花梨材で響きの良さを考えています。



正体はWE#15Aライントランス。型番から推測すると1910年ごろのモノではないかと推測されます。2セット目を探していましたが、この1セットしか手に入りませんでした。



入荷当時はこのようにして使われていました。



古い配線のままでは「古い音」しかしません。しかし、一聴しただけでただモノではないと感じました。音のキレ・ヌケ・ノビの良さと、質感の麗しさを感じました。このトランスに出会う前に、おなじWEのライントランスも#111C、93F、93A、90A、63C、63A、50Aと同じ仕様に作成して比較試聴を繰り返してきました。その結果、「どんどん古くなる」程「音質が高い」事を実感してきました。

ライントランスの選定は実際に使ってみて決めています。タムラ(複数)、タンゴ、UTC(21・22)等のトランスも使ってきましたが、サイズが大きいほどゆとりの有る音になり、音質的にも高くなる傾向がある様です。UTCのトランスは小さくてもそこそこ良い音がしました。(音楽的に)

トランスのサイズが大きいほど良いなら、一番大きいサイズを目指して、WE#111Cにたどり着きました。1個2Kg有ります。しかし、同じWEでも古いトランスほど「音質が良い」事がわかり、どんどん古いトランスを買い集めました。その結果、①#15A~50Aのグループと②60A~63Cまでのグループ、③90A~93Fまでのグループ、④111c以降のグループと音質の傾向がグループごとに違います。型番が古いほどいい音の傾向だと思います。

実際にライントランスを使うとどのような音になるかというと、平面的なCD音が立体的なアナログの音に変わると感じました。トランスが小さいとスケール感が小さく、大きくなるとスケール感も大きくなります。更にトランスの個性で「艶やかさ」等の質感も出てきます。今では15A等まず一般的には手に入らないと思います。私にとっては宝物のようなものです。

当分は録音したテープの確認になる

2015年10月10日 | ピュアオーディオ


4TRのテープデッキはほぼTEAC:X-10で決まりです。2TRのA-7400RXと2台体制で行きたいと思っている。どちらの機器もほぼ完動です。録音がうまくいかないと非常にストレスを感じます。2時間かかって録音したものが一瞬で「ダメ」と判定されるのですから・・・。



X-10Rを以前使って録音していました。今回はRのついていないX-10ですが、操作や仕様はほとんど同じです。ヘッドクリーニングをしようと思ってヘッドを探すと、3ヘッド(消去・録音・再生)の非常にシンプルな仕様です。4ヘッド機を見慣れていると頼りないくらいに感じます。今回使ってみて音質は意外と良い事に気付きました。廉価に手に入れられてラッキーだったと思います。

しばらくは馴染ませるために、今まで録音したテープを確認して、不具合のあるものを修正してコレクション化していきたいと思う。

新たなテープデッキ入荷

2015年10月09日 | ピュアオーディオ


某オクで落札したデッキが入荷しました。TEAC:X-10と云う10号リール用4TR19cmのオープンデッキです。こちらは1980年頃の製品になります。前オーナーの説明に録音・再生・巻き上げ・巻き戻し・カウンターが正常に動く「動作品」との事でしたので入札した所、スンナリと落札できました。いつもは競争相手がいてなかなかスンナリとは落札出来ない事が多かったのですが今回はラッキーでした。



早速、機能の確認をしています。巻き上げ・巻き戻しはTEAC製特有の異常な元気の良さです。録音・再生共に問題なくホッとしています。音質も7号リール用とは格段に違い良い音質がします。こちらが使えれば7号リール機は不要になりますね。今までの苦労が何だったのか?と情けなくなって来ます。初めから「完動品」を買えば何て事は無いのですが、探している時は競争相手も多く、完動品も少なくなかなか思う様には行きませんでした。

メインシステムの処でFMエアーチェックに使う予定ですので、取りあえずTEAC:A-7400RXとX-10で十分です。苦労して機能回復しましたけれど、他の3台のデッキは処分する事にします。そのまま置いておくだけのスペースが有りません。

AKAI:GX-230Dが復活

2015年10月08日 | ピュアオーディオ


先週から取り組んできたAKAI:GX-230Dの機能復元がほぼ完了しました。先週までは「録音」が出来ませんでしたが、現在では「録音」も問題なく出来る様になりました。



入力ボリュームの指示を適正にして、「使ってやる事」で電気を流して、安定化させました。録音開始当初は、出来たりできなかったりしていましたが、録音出来る様になっても、左右の音量が揃わず、Lchの音量が若干Rchより低かったのですが、それも徐々に左右の音量が揃ってきて、ほぼ安定して「録音」出来る様になりました。これで一安心です。今しばらくは「録音・再生」を繰り返して、元に戻らないようにしなければなりません。

中古品には当たり外れが必ずあります。当たってくれればうれしいのですが、いつも当たるとは限りません。外れた場合でも、何とかしたいのがオーナーです。

オープンデッキ再生モニターシステム

2015年10月07日 | ピュアオーディオ


オープンデッキを「復活」させる為にモニターシステムを有り合わせのSPやアンプで作りました。リスニングポジションはメインシステムの位置に有りますので、同じ所でモニタリング出来る様にしました。現在の問題点は「2台のデッキが録音不具合」である事です。AKAI:GX-230DとTEAC:A-7030GSL。どちらも「ルーズコンタクトモード」で良かったり悪かったりと安定しません。本来は修理屋さんに出して治すのが筋でしょうが、この「ルーズコンタクト」モードは「使ううちに治る」可能性も持っています。既にこの方法でGX-230Dは復活した様です。後はA-7030GSLのみ。・・・安定化させるためにも時間が必要です。



そこで、椅子に座って腰を落ち着けて対処できる様に、メインシステムのラインにサブシステムを築いて出来る様にしました。プリアンプには2系統の出力が出来ますので、XLR系はメインシステムへ、RCA系からサブシステムを鳴らす様にしました。単純にメインシステムのマルチアンプでは電気を食い過ぎますし、サウンドも大きくなります。もっと小音量で軽い使い回しが出来る様にしました。



パワーアンプはサトリのミニアンプです。置き場所が小さくて済みます。



SPはサブシステムの部屋で眠っているJBL:A820ヴェッキオを使います。現在このラインで録音や再生のチェックをしています。



おかげで、A-7030GSLの「録音」復活の道筋が見えてきました。このA-7030GSLは1年前に入手以来、「安定した録音」を実現したことはありません。再生や、巻き戻し・早送り・録音までは正常に行えるのですが、最後の再生で、Rchは正常なのですが、LchはRchの1/10ぐらいの音量しか出てこない不具合でした。ようやく「復活」へのヒントを掴みました。試しにトライして見ましたらものの見事に両chの音量が揃いました。もしイメージ通りなら今週中には正常化できるのではないかと推測しています。

テープデッキへの録音作業は手間と時間がかかるが・・・

2015年10月06日 | ピュアオーディオ


昔懐かしい「エアーチェック」をやろうと考えて、準備を進めています。CDが出現する前は、「FMエアーチェック」が当たり前の時代でした。

CDの出現で「失われた機器達」は、①レコードとアナログプレーヤー、②チューナー、③テープデッキ(DAT含む)だと思います。テープデッキもカセットデッキ、オープンデッキ、DATデッキ等に分けられます。CDの出現でオーディオ業界には「大変革」が起きました。CDは使い勝手が劇的に便利です。

「音質追及」で色々詰めていきますと「アナログの音」と「デジタルの音」が良く判ります。現在は「デジタルの音」全盛ですが、果たして音質的に「デジタル優位」なのでしょうか?アナログ音源はデジタルにない「滑らかさ」や「音の厚み」等が有ります。

個人的には「デジタルの音」は「平面的」(二次元の世界)になりがちで、「アナログの音」は「立体的」(三次元の世界)な表現が出てくると感じています。どちらも追い込んでいけば遜色ないサウンドになると思いますが、安直な使い方なら「アナログ」の方が音質的には優れた表現になると思います。

仕事に追われ時間のない生活をしている時なら、便利なCDの方が手っ取り早く「ノイズレス」のサウンドを得られます。しかし、現役引退して時間をたっぷり使える今なら、アナログを見直しても良いと思います。手間と時間がかかりますが楽しいものです。

なかなか思う用には行かないモノだ・・・

2015年10月05日 | ピュアオーディオ


昨日はGX-230DとX-165Dの2台同時に録音をして、テープの確認をしていました。X-165Dの方は順調に録音が進んでいますが、GX-230Dの方が「録音機能」がおかしくなって来ました。



録音機能が復活して来た様に感じていましたが、また悪い方に向かっている様な・・・。再生は問題ないと思うのですが、録音も入力(針が正常に振れている)は問題ないと思えるが、いざ録音したモノを再生すると音量が小さい事とRchの録音が怪しくなっています。殆ど聴きとれない様な感じです。なかなか一筋縄ではいかない様です。

幸いな事に動作品の10号リールの4TRオープンデッキを某オクで落札しましたので、今週中には入手出来そうです。以前使っていた機種なので安心感が有ります。その1台が完全に録音・再生・巻き上げ・巻き戻しが出来れば、GX-230Dは不要になります。

録音だけが出来ないだけで、ストレスが溜まります。A-7030GSLはその内にオーバーホールに出して正常化したいと思います。

X-165Dはほぼ完動品になりました。

2015年10月04日 | ピュアオーディオ


1968年製のAKAI:X-265Dは「何の修理もせず」完動品になりました。録音入力レベルも左右揃い、出力固定ですので、結構元気な音を出してくれます。



1976年製のGX-230Dは録音再生は可能になりました。左右のレベルも問題ありません。しかし、入力信号を異常に高く感じる様で、実際録音したモノを聴きますと、出力が小さいという現状です。もう少し調整出来れば完全な形で使えるようになるでしょう。

ワウフラの問題は「リールの変形」に有った様で、特定のリールを使うと出ますので、当該品を除外しましたら不具合はなくなりました。色んな処に問題点が見つかりますね。実際に使って観察しなければ判らない処です。

GX-230DとX-165Dオープンデッキで録音開始

2015年10月03日 | ピュアオーディオ


GX-230DとX-165Dの録音の目途が立ったので、早速録音を開始しています。まだ安定性と云う面で不安が有りますので「使って安定化」させる為に録音をしています。左右の音のバランスなどまだ安心して使えるレベルでは有りません。とにかく使って「通電」させて使って安定させる事だと思います。



GX-230Dをメインシステムに、サブシステムにX-165Dを置いて、同時に録音(別々に)を開始してスピードを上げています。録音の確認は、「録音→再生」の繰り返しですから時間がかかります。録音だけで2時間、当然再生も2時間かかります。



集めた7号テープが50本程有りますので、これらの再録と仕分けと表示をして、一発取り出し出来る様にして行きたいと思います。これが済めばいよいよエアーチェックを始められます。

テープデッキはカセットにしろオープンデッキにしろ、35年ほど前にCDに取って代わられて、眠っていた機器(中古)しか有りません、それらを生き返らせる事から始めなくてはなりません。再生は出来るが録音が出来る機器が以外と少ない様に思います。再生は使う頻度が有ったかも知れませんが、録音は殆どの機器で使い続けられてはいないと思います。その影響で「録音」が出来なくなっている機器が多いのだと思います。

テープデッキ(磁気)の音には「柔らかさ」が有ります。CDの硬い音とは一線をはくす質感がります。CDやSACD全盛の時代にテープデッキの音と云うと「時代遅れ」見たいに思われるかもしれませんが、「忘れていた良い音」が有ります。今なおテープデッキファンが居るのもうなづけます。このサウンドに嵌るとなかなか抜け出せないかもしれません。

また「録音→再生」の一連の作業もオーディオの作業として楽しいモノです。効率一点張りでは楽しめません。