Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

CDの音とオープンデッキの音

2014年12月21日 | ピュアオーディオ


現在2台体制のオープンデッキ。後から手に入れた7400RXは、録音・再生・巻き上げ・巻き戻し共に異常なく、唯一カウンターのみが動きません。(おそらくベルト切れ)7030GSLもLchの録音のみ不具合で他は異常が無く、再生専用なら十分使えます。この2台は音質の傾向が違い、7030GSLはJAZZの再生に威力を発揮します。

8年かけて作り上げたCDラインの音質には、まだケーブル類が追い付いていないので届きませんが、現状でも推定は出来ます。4TR19cmでCD並みの音質にはなると思っています。デジタルの尖った質感は人によって好みが分かれる処ですが、オープンデッキのサウンドは、重心が低域に有り、音の厚みと音の柔らかさで聴き易く感じると共に、「生の音」に近いのではないかと思っています。

セレクターの馴染みがまだ取れていませんが、もう少し鳴らし込めば安心して聴ける様になると思います。そうなると次のステップを考えられる様になります。「FMのエアーチェック」。現在はまだノイズが多くて録音できる状態では有りませんが、FM放送の「ノイズレス」を目指して環境を揃えて行きたいと思います。

ようやく7400RXも落ち着きだした。

2014年12月20日 | ピュアオーディオ


先日配線替えした時に、テープセレクターのSONY SB-500を追加した。「片ch音が出ない」と云う接触不良の原因はどうもこのSB-500の様だった。RCA端子とソケットの合わせをやり直して、一日中大音量で鳴らしこんだら「接触不良」はなくなって来た。

7400RXの「録音」は、「2TR/4TR」の切り替えSWトラブルがでた為、12月8日以降試していなかった。久しぶりにCD2枚を録って見た。2枚とも7400RXに異常はないようだと確認しました。もう少し確認してから、次の7030GSLの録音を復活させたいと思っています。

しばらくは次の機器を購入するのを延期する

2014年12月19日 | ピュアオーディオ
物欲がまた出始め止まらない。今秋にオープンデッキ4台、カセットデッキ2台、チューナー1台、SP 1セットと矢継ぎ早に購入した。お遊びシステム用が主だが、2TR38機はメインシステムに使おうとしている。こちらがまだ「機器の活性化」が出来ていない。こんな状況では次の機器が買えない。トラブルばかり抱えていては鬱々として楽しめない。

欲しい機器は、2TR38のターゲット機2台、4TR10号リールデッキ1台、SPも2セット程欲しい。しかし、トラブルの連続で少々疲れ気味だ。毎日A7030GSLとA7400RXを変わり番こに一日中鳴らし続けている。7400RXは前オーナーが30年かかっても使わなかった時間を、軽く1ヶ月で越えているだろう。

チューナーのアンテナも買ってそのままの状態で、こちらの取り付けを一番急いだ方が良いのは判っているが、屋根の上や天井裏に入らなければならないので、ちょっと億劫になっている。やれば直ぐに終わる作業だ。まずはアンテナを立てよう。

それにしても某オクには12月に入ると良い品物が出て来る。物欲を抑えるのも大変だ。

電気機器の修理部品の保管期間について

2014年12月18日 | ピュアオーディオ
わが国の電気機器には、その機器の修理が出来るように「保管期間」(修理保障期間)が有る。その期間は「8年間」。製造メーカーは8年経ったら世に送り出した商品の修理用パーツを処分出来るし、実際には8年を迎える前に「在庫品」をできるだけ少なくしている。「パーツ在庫」に資産として税金がかかるからだ。

オーディオ機器も電気機器で有る。個人的にはこの制度には非常に不満を持っている。例えば、10万円の商品なら「8年」あれば納得できるが、30万円や100万円、200万円の機器にも同じ法律を適用するのには無理が有ると思う。ユーザーサイドから考えれば、「一生モノ」と思って購入しても、8年後に故障したらその部品が手に入らなくなると云う事。個人的には「価格に応じて修理期間(保障期間)を延ばして欲しい」と思う。

この8年間の保障期間のおかげでメーカーは「使い捨て」の機器を作り続ける。「本当に良い物を長く使っていたい」と願う一個人としては、「もったいない」と思えて仕方がない。自動車も電化製品も「10年したら壊れる」と思っている方が非常に多い。もしそれが事実ならば、メーカーは10年しか持たない製品を作って良い事になる。何と心が淋しいことか?

機器の寿命は「修理が出来なくなる時」だと思っている。オーディオ製品は1975年頃を境に、「リード付きタイプ」から「面実装のリフロータイプ」に変わって来ている。「リード付きタイプ」なら手半田で不良部品を交換できる。パーツも豊富に有る。これに対してリフロータイプになると、基板毎の交換になってくる。たった一つのパーツの不具合に為に、異常ない部分が大多数の基板を交換しなくてはならない。何と不合理な事か?

一難去ってまた一難

2014年12月17日 | ピュアオーディオ
30年近く眠った機器を眠りから起こしてやる事は一苦労です。実際に今まで使っていた機器でさえ、使っていないSWや回路を使う時も同様のトラブルが起き易いものです。



上の写真がTEAC A-7400RXのトラブルの原因となった2TR/4TR切替SW。左右方向に切り替えて使いますが、レバーが長いので、前後方向にも少しガタが有ります。この前後方向のガタでトラブルが発生していました。現在は「電気の道」を安定させる為4TRにして鳴らし込んでいます。



7400RXも漸く一件落着かと安心していたら、急にRchから音が出たり・出なかったりの症状が突発的に出て来た。一難去ってまた一難。原因を調べていたら、プリアンプのC-290のテープセレクターの切替SWの接触不良の様だ。こちらも30年以上使われないでいたSWや回路です。プリの方も使ってやる事が必要です。



TEAC A-7400RXが突然治った・・・ヤッホー!!!!!

2014年12月16日 | ピュアオーディオ


片chのトラックダブりで残響が付いて聴けなかったA-7400RXが突然治った。トラブルの最初は2トラックと4トラックの切替SWを触ってからで有ったと思っていたので、出来るだけ4TRのテープをかけ、2TRと4TRのSWの切り替えを毎日繰り返していた。それが突然正常なサウンドが出始めた。4TRがまったく何でもなかったかの様に正常なサウンドが出て来た。

内心「困った。オーバーホールに出さないといけない。費用をどうやって捻出しようか?・・・」と悩んでいた。それが嘘の様に鳴り出した。おそらく前オーナーは4TRを殆ど使っていなかったと思っていた。試しに使う程度では異常はなかったが、毎日鳴らし込んで行くと「使っていなかった部分(回路)やSW」に酸化膜が悪さをするだろうとは推測していた。これで一安心、音楽を楽しめる。

4TR19cmのカウントベイシーの生録のテープをかけているがご機嫌だ。スウィングするジャズのノリノリの演奏がそのまま楽しめる。昨日の配線交換で高域が伸びてCDと遜色ないくらい出る様になった。シンバルの音色が全然良い。

7400RXはまだ鳴らし始めて1ヶ月にもなっていない。まだ後2ヶ月くらいは「機器の活性化」の為に必要だと思う。またいつ突然トラブルが来るかも知れない。

オープンデッキの配線をやり変える

2014年12月15日 | ピュアオーディオ


テープデッキセレクターのSONY SB-500をメインシステムに繋いで、2TR38の2台の配線をやり変えた。5m/1000円の配線を使わず、ベルデンBELDEN #88760を使った自作ケーブルに全て統一した。ケーブルは写真では見えませんが・・・。



11月20日に入手したA-7400RXは12月8日の時点で重大なトラブル症状が出て、「オーバーホール」を考えました。その症状は「3.4トラックが干渉して、2TRなら残響が付く、4TRなら3.4トラックを同時に拾ってしまう」と云う致命的な不具合でした。再生が「2TRも4TRもダメ」と云う状況で本当に辛い状況でした。それでも「眠っている機器」だからと辛抱強くテープを回し続けていました。

SB-500を入れるに当たり、配線の交換等をしましたら「症状に変化」が出て来ました。今度は「1.2トラックがおかしくなり」、そのまま使い続けていたら「正常」なサウンドに変化する時が出る様になりました。まだ症状が動いています。「眠った機器を起こす」事は実に根気のいる仕事です。ほのかに希望の光がさした様です。オーバーホールの費用を捻出する事を考えていましたが、もうしばらくこのまま使い続けて行こうと思います。その内まともになるのではないかと思われます。

5m/¥1000円のケーブルでつないでいたA7030GSLは、「聴くのが辛く」なって来ていましたが、ケーブル交換でかなりシャキッとしたサウンドになり聴ける音質に近づきました。本来のケーブルにしたらどれくらい素晴らしい音質になる事か!!!電源ケーブルとラインケーブルを早く変えたい衝動にかられますが、急いではいけません。機器の方がビックリしてまたとんでもない不具合を出して来る事も考えられます。徐々に「伝送容量」を上げて行きます。

ケーブルの不思議

2014年12月14日 | ピュアオーディオ
「冷たい音」や「サ行がキツイ音」にはそれぞれ原因が有る。「冷たい音」はパワーアンプから出力される情報量にSPケーブルやSP箱内配線が負けて「整理した音」になる為「冷たく聴こえる」。「サ行がキツイ音」はケーブル類が貧弱だと云う事を教えてくれている。主に「電源ケーブル」が効いている。ラインケーブルでもそれは出て来る。

最も不思議なのはプリアンプ。使われているケーブルの最低のグレードに引きづられて音質が決まる。原因は「シャーシーアース」で、ここにも「音楽信号」が流れている。XLRケーブルでもアース線を馬鹿にしているとそのアース線のグレードに引きづられて音質ダウンする。これも「機器がシャーシーアース」となっているからだ。意外と「アース線」は信号が流れないと思われているが、若干では有るが信号が流れている。この「若干」が音質アップの上でかなりのウェートを占めて来る。

プリアンプの場合、例えばCDを聴いていたらテープラインはセレクターで外されていると思う。しかし「シャーシーアース」は同じなので「繋がっている」。CDラインに最上のケーブルを用い、テープラインにチープなケーブルを使っていたら、そのチープな音に全体の音が引きづられてグレードダウンする。当該機器を使っていなくても接続されているだけで音質ダウンすると云う事。

長らく「伝送ロス対策」に取り組んで来た結果、上述の様なノウハウを沢山掴んで来た。まだまだ不思議な事が有るので「原因の特定」をする為に観察して行きたい。

サブシステムが素晴らしく良くなった

2014年12月13日 | ピュアオーディオ


サブシステムの組み直しをしてアンプやケーブル類を一新した。その後のサウンドの変化は素晴らしく良い方向に変化している。BGMの様な聴き流すスタイルから「音楽」を楽しむシステムに変わって来た。



予備で眠らせていた管球プリ+WE101Dppアンプの組み合わせは音の厚みや表情が非常に豊かだ。このアンプの組み合わせなくては出ないサウンドだ。どちらのアンプも市販品では出せないサウンドを持っている。



今日は朝からラローチャの演奏するグラナドスのピアノ曲を聴いていたが、このCDを音楽性豊かに鳴らすのはなかなか難しいのだ。従来のサブシステムで有ったらCDを途中で聴くのを止めていたはずである。既に何度も同じ状態だった。それが「聴き惚れる」ぐらいの演奏になる。



ヒラリー・ハーンのバッハも濃密だ。メインシステムと遜色ない音の密度と表情だ。ただ残念なのはSP-70のユニットの性能が今一つ欲しい処。CDPのOUTPUTからSPユニットまでが同じケーブルで接続され、「一本のケーブル」状態になっているから、ストレスなく情報が伝送されている。詰まった感じを全く受けない。

プリアンプもパワーアンプもSP箱内配線、それらを接続する全てのケーブルも特殊な銀線で作り上げている。手間と時間とお金がかかっています。もう2度とやれないだろう。

今年はFXヒューズと2TR38に目覚めた年だった

2014年12月12日 | ピュアオーディオ
今年の始めはFXヒューズの水平展開を計画していて、6月までにその展開が終わり合計14個のFXヒューズをメインシステム2セットへ導入した。これにより音数の増加や音のキレ・ヌケ・ノビが一回り改善で来た。この時点でシステムはほぼ完成したと思った。

ソース機器がCDオンリーだったので、アナログ音源をソースに加えたいと検討した結果、どう云った弾みか2TR38に向かって行った。今まで忘れ去られていたオープンテープデッキを思い出した。試しにTEAC A7030GSLを導入して、「音の厚み」と「エネルギー感」に魅せられた。今では2TR38オープンデッキの虜になっている。

若い頃は4TR19cmを使っていたが、テープの架け替えの手間や1時間余りで次の作業をしなければならない煩わしさ等で、便利なCDばかりに慣れて行った。年齢を取り、物事に時間を割いてやれるようになって、改めて2TR38を使って見ると、これが今の私にはしっくりいく作業なのだ。

「今日はどのテープをかけようか?」と思い、テープを選択し、オープンリールデッキにセットする。この一連の動作が「音楽を聴く」と云う事を意識付けてくれる。総じて薄っぺらいデジタルの音とは異なり、分厚い音は今まで探し求めていたサウンドではなかったか?やっと出会えた嬉しさの方が強い。

今年手に入れたオープンデッキは何処かに不具合を抱えている。来年はまずはその整備に時間とお金をかけようと思う。