Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

STEREO 7月号は楽しそう

2011年06月24日 | ピュアオーディオ

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STEREO 7月号を購入しました。この号にはオーディオ評論家や自作マニアの「自作SP」が掲載されています。自作SPに村井先生が参加されており、当社の「ベテルギウス」をSP内部配線に使っていただいています。

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この7月号にはフォステクスの8cmフルレンジユニットのキットが付いています。

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本当の購入目的はこちらに有ったりして・・・。一般的なダイナミック型SPの構造の理解が出来るでしょう。価格は¥2800円。少々高いが一度くらいは自分でSPユニットを組み立てて見ても良いかも?・・・と思いました。


私のアンプ考

2011年06月24日 | ピュアオーディオ

今までにアンプ遍歴もかなり経験しています。40年前のAU-9500で始まってから、MB-88,CL-35Ⅱ、C-200、SQ38FD、P-L10+M-L10、C29+MC2500、C-290+M-60、M-100、C40+MC2600、サイテーションXX、レビンソンNo331L、380SL・・・等のTr型アンプと自作の管球アンプ群20セット以上。

最新のアンプも聴くチャンスは有るのだけれど、価格が高い割にサウンドの印象はあまり良い印象は持たない。所有欲(見栄)は満たしてくれるけれど、サウンドそのものの質感が不足している様に思うのでなかなか手を出せない。マルチを考えた場合、低域用のアンプはかなりの数候補として有るのだが、中域・高域になると殆ど皆無の状態だと捉えています。

5年前から気にかかるアンプが有ります。WEの古典管を使ったアンプです。WEオリジナルのアンプは高価すぎるのと、程度や保守を考えると二の足を踏んでしまいます。また知識も有りませんので、どのアンプが良いのかも判りません。自作用にコツコツと部品を集めて来ました。

管球アンプの音質アップ対策をして来て、回数を重ねるごとにそのノウハウを得て来ています。その中で「真空管は古いものほど作りが良く音質も良く寿命も長い」と経験して来ています。そうやって辿り着いたのが現在自宅で使用中のSTC 3B252Bシングルアンプです。

3B252B アンプより更に古く良いサウンドがするだろうと目標に据えていたのがWEの古典球を使ったアンプ。今回101Dシングルアンプを入手してそのサウンドを聴いて確信しました。音の厚みが決定的に分厚いです。また音のバランスも理想的なサウンドを得られそうです。

良いと判れば居ても立っても居られないのが私の性分。予算の見境もなくWE101Dppアンプを手配しました。出力がシングルの約倍、音の分厚さはシングルよりは分厚くなるはずです。入手したアンプを載せ替えて作り直して使いたいと考えています。

地方に居ると、なかなかパーツを集めるのが大変です。出来たアンプを購入して、一部の部品交換で仕上げるのが、安くて出来上がりも早く出来ます。




自宅のCDP遍歴

2011年06月24日 | ピュアオーディオ

自宅では30年ほど前からCDPをメインにして来ました。使った機器はルボックスB226→ティアックP1/D1→東芝SD-9500→スチューダーD732→EMT981.そして久しぶりにD732になりました。

各機器の音の印象は
1)ルボックス:B226・・・暖かいサウンドでアナログ的な表現。さすがにDACが古いので分解能的に不満が出てきました。後日B226にサウンドデンのD-クロックを搭載してかなりの情報量アップを果たしましたが、DACがネックと諦めました。

2)ティアック:P1・D1・・・周波数レンジが広く透明感が高いと感じましたが、音が冷たく常時ジジジジ・・・と云うような音が乗っている感じを受けました。情報量はそんなに多くなかったと記憶しています。(オリジナルの電源ケーブル)

3)東芝:SD-9500・・・DVDプレーヤーであるがCDPとしても優秀と思います。音の線が細い傾向に有るが、情報量の多さ・周波数レンジの広さはノーマルのA730を凌ぎます。

3)スチューダー:D732・・・情報量の多さと音のキレ・ヌケの良さが素晴らしいと思う。D730の廉価版タイプの位置づけだが、実力は1級品だと思います。音の雰囲気が良く、生演奏に近い鳴り方をしてくれます。個人的には非常に好ましい質感です。117Vで使う事とヒューズをオーディオグレードにして良い電源ケーブルを使う事が条件。

4)EMT:981・・・まず印象は「シルキーな音色」、暖かく太いサウンド。スチューダーD732に比べると周波数レンジ感や情報量では負けるが、中域を中心とした聴かせるポイントを押さえたサウンド。この機種でないと出ないサウンドが魅力。117Vとヒューズをオーディオグレードに全数交換して使う事と良い電源ケーブルを使う事が条件。

他にもスチューダーA727、A730、WADIA#2000S+Wadiaトランスポート、Wadia#6・・・等を所有して使った事が有ります。どれも良い商品でした。オーナーが愛情こめて調整すれば良いサウンドが出てくると思います。

読み取り性能は30年前のCDPでもマスタークロック交換や別体式クロックで十分対応できますが、DAC部は日進月歩の進化をしていますので、DAC別体式が気になります。


EMT981が突然故障!!!

2011年06月23日 | ピュアオーディオ

自宅で使用している EMT981 CDプレーヤーが突然動かなくなった。一昨夜までは何のトラブルもなく順調に動いていたのだが・・・・。一昨夜最後にCDを入れ替えてセットして電源を切りました。そして昨夜SWを入れた途端動きません。この2日間ほど急激に高温(30℃くらい)になり、湿度も70%近くに天候が変化したのが原因かもしれません。スチューダーと比べるとEMTは作りが弱いのでトラブルを心配していました。スチューダーは故障しませんね。すごい!!!。

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EMT981の症状は、電源は入るのだがプログラムを読み込まない為に次にまったく進まない。トレーの出し入れも出来ない状況です。当然イルミネーションも点灯しません。

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内部を確認して見ました。一番疑われるのがヒューズです。上の写真の左側面にヒューズが集中しています。

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上の写真で青いヒューズが見えるでしょうか?4個並んでいます。他に筒状のモノが2個有り、この中にもヒューズが入っています。内部は合計6本のヒューズが有ります。

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そして最後の1本。インレットプラグ部に有ります。ここは2本挿せる様になっていますが、右側が電源ラインで、左側は予備のヒューズを入れる様になっています。

EMT981全体で7本のヒューズが使われており、このヒューズを全てフルテックのオーディオグレードヒューズに交換しています。1本¥4000円ですので7本ですと¥28000円になります。ヒューズの全交換をしますと音質が激変しました。一番効果が高いのは大元のインレット部分です。

自宅システムはEMT981が故障したのでスチューダーのD732と交換します。こちらもヒューズは交換済みです。こちらは確か3本の交換だったと記憶しています。

故障したEMT981は本日修理に出しました。前回出した所と同じ所に出しています。


WE101Dシングルアンプが自宅で使えるかの実験

2011年06月22日 | ピュアオーディオ

昼間SP端子やインレットの対策をしました。Trail仕様の形合わせの為の対策です。使うパーツのグレードが違います。

テレフンケンRB46やALTEC#612Aでも鳴らしてみましたが、「パワー不足」は明らかです。0.8Wぐらいの出力ですので、SPを選びます。安易にSPの能率も考えずにこの様な低出力のアンプ買いますと手厳しいしっぺ返しが有りますので一般の方はまねしないようにしてください。

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自宅に持ち帰り音量の確認をしました。自宅のSP-707JSYSTEMは低域にD130,中域に#375、高域にLE175+2405と100dbを越えるユニットで構成しています。ALTEC 604Eより遥かに能率が良いのです。

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実際にメインのSTC 3B252Bシングルアンプと入れ替えて音出し確認をして見ました。音量的には従来 プリアンプボリューム 7時~9時の方向まででしたが、今回のアンプは10時~12時の方向で使えます。プリアンプのボリュームとしては理想的なポジションです。出力が小さいので心配していましたが、自宅では理想的な(プリアンプの)ボリューム位置で使えそうです。内心ほっとしました。

殆ど未対策の状況で音質はと云うと、STC 3B252Bシングルアンプ(Trail仕様)に音数・広がり感、音のキレ・ノビ・透明感で遠く及びません。現状ではこじんまりしたサウンドです。ただ音のバランスが素晴らしいです。ノーマルの状態で殆どうるささを感じません。

一応「行ける」と判断しましたのでこれから本格的に「Trail仕様化」に入ります。どこまで音質改善できるかは未知数です。


WE101D amp のプラグソケットの交換

2011年06月21日 | ピュアオーディオ

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WE101Dampの内部を昨日確認しましたが、作りの危ない所(半田外れ、パーツの取り付け不具合等)が有り、迂闊に手を出せない感じですが、せめて他のアンプと入れ替えが出来る様に電源インレットとSP端子を対策しました。

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対策前は①電源ケーブルは直出し細線 ②SPターミナルはハーモニカ端子 でした。

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こちらが対策後の写真。電源はインレット化、SP端子はYラグやバナナ端子が使える様にしました。これで手元のアンプと入れ替えが直ぐにできる体制になりました。半田付けの危うい所にも対策して音出し確認をしています。

これで自宅に持って帰ってアンプ交換して確認できます。出力が小さいので自宅のD130(16Ω)のウーハーを鳴らす事が出来るのか確認しないといけません。鳴らせないようなら「プリアンプ」に作り替えです。


WE101DAMPの内部配線の状況

2011年06月20日 | ピュアオーディオ

先日購入しましたWE101DAMPのサウンドは、自分が想像していたサウンドではなかった。音色が期待外れであった。101D独得の音色ではないがきめの細かい所や質感は101Dの特徴が出ている。

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まずはその原因を知る為には内部を見てみるしか有りません。

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回路図は割とシンプルなのですが、箱体が小さい事も有って内部はかなりの集積度です。電源インレットを入れるスペースも無いようです。大きな電解コンデンサー(1個)が目立ちますが、固定されていません。

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チョッとビックリしたのが上の集積基板、2段式になっていて左右ペアになっています。個別ヒューズも本体電源部とは別に付いています。(ヒューズの合計3本) 101Dは特殊な電圧を指定されていますので、電圧をコントロールする為に入ったのだと思います。

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電源周りの配線とスペース。サイド面にも中継端子が設けられています。電源トランスが2個有り、配線スペースは過密な部分があります。

101D特有の音色が消えているのは、プリント基板の集積回路の部分の性ではないかと思う。いずれにしてもこのアンプをTrail仕様化するのは大変な時間と労力を要します。困った・・・。


プリアンプ2台使用のサウンド

2011年06月20日 | ピュアオーディオ

先日プリアンプを2台使ったシステムのサウンドの評価をしました。その後も続けて使っています。

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今回フォノイコライザーが欲しくて、プリアンプ内蔵型を購入しました。必然的にアナログはプリアンプを2台通過する様になります。この状態でipodの入力をフォノイコの入ったプリのAUX端子に接続して、二段式プリで増幅してやりますと、ipodからとは思えない程の音質が得られます。

ipodの泣き所は「出力が小さい」点で、この為1台のプリアンプで聴くとCDとの音量差で安心して使えません。この点初段のプリで音量のセットアップが出来るので安心して使えます。そして「音質アップ」の利点もいただけます。色々試して遊んで見るのも良いと思っています。


「常識」と云う固定観念

2011年06月19日 | ピュアオーディオ

オーディオを40年もやってくると「常識」みたいになっている考え方がある。それらの「常識」と云う「固定観念」を「見直す」事を今までもテーマにして来ました。

誰でもオーディオを始める時は先人たちの「模倣」から始まっていると思います。それがそのまま何の疑いも無く「常識化」してしまっている為に「本質」を見失っている事も有るのではないかと思います。

自宅で3ウェイのマルチアンプ化はスペースの問題で断念しましたが、それに替わる「効果」を持った方法を実験しています。今までの常識では「困難」かも知れませんが、考え方を変えれば(見方を変えれば)意外と簡単に解決策が出てくると思っています。

例えばシステムの組み方ですが、
①【CDP】(AD)+【プリアンプ】+【パワーアンプ】+【SP】・・・と云うのが一般的な機器の配置です。
3ウェイのマルチアンプでも、
②【CDP】(AD)+【プリアンプ】+【チャンデバ】+【パワーアンプ×3台】+【3帯域別SPユニット】・・・となります。

では、次の配置はどうでしょう?
③【CDP】(AD)+【No1プリアンプ】+【No2プリアンプ】+【パワーアンプ】+【SP】・・・プリアンプを2台連結して増幅に使うのです。現実的にはNo2プリアンプはラインプリで良いようです。パワーアンプの増設は価格的にもスペース的にも問題が有りますし、電気的にも問題が多いので採用しない方が良さそうです。

実験しているのは③の方法です。これでやりますと「音数」と「音の広がり方」がプリアンプ1台の時より遥かに多いのです。ipodの音源でCDPと遜色ないサウンドが聴けます。

この方法ですとスペース的な問題点もより少なく、プリアンプも高級品にする事も無くて安く出来そうです。ただ組み合わせるプリ同士の質が音質に効いて来そうです。質の良いラインプリが要りますね。


WE101D パワーアンプへの思い

2011年06月18日 | ピュアオーディオ

古典管WE101Dを知ったのはもう6年前になります。「管球アンプを作るならWEの古典管を使ったアンプも良いよ」と吉永オーディオさんから云われたのがきっかけで、WE310Aプリアンプ、101Dパワーアンプの組み合わせを当時考えていました。

その後WE101Dを使ったプリアンプを入手して、その音色の素晴らしさに取りつかれました。その時のプリアンプは作りが悪く、とても安心して使える代物でもなかったし、作り替える事さえままならぬ作りでしたので手放してしまいました。その後WE310Aラインプリを手に入れ、Trail仕様化して今日まで使っています。

WE101Dはパワーアンプを作る予定で球を2ペア確保し、6J5の前段管も10ペア程確保していましたが、なかなか機会がなくてそのまま眠っていました。しかし、WE101Dへの思いは強く、あちこちのブログや雑誌を調べて「いつかは所有しよう」と心に決めていました。

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今回のWE101Dアンプは101D+102Lの球を使ったものです。整流管はレイセオンの80を使って有ります。10Kgにも満たない重さと発熱量の少なさも非常に魅力です。(その分パワーは有りませんが・・・)

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上の写真が現状のリア面になります。電源ケーブル、SP端子、RCA端子、ヒューズも普通の仕様です。この部分をTrail仕様化するだけで大幅な音質改善が見込めます。内部の配線も交換出来れば「激変」レベルになる事は予想できます。これらの改造は来週以降に予定しています。

現在でも非常にバランスが良く、なめらかで、キレ・ヌケも十分なサウンドが出ています。球の素姓の良さで鳴っている様に感じます。しかし他のTrail仕様のアンプに比べると「音数」や「音の広がり感」が遠く及びません。

自宅のメインアンプにするべく、完成させていきたいと思います。プリアンプ化は今回は見送って、次にトライしたいと考えています。