古典管WE101Dを知ったのはもう6年前になります。「管球アンプを作るならWEの古典管を使ったアンプも良いよ」と吉永オーディオさんから云われたのがきっかけで、WE310Aプリアンプ、101Dパワーアンプの組み合わせを当時考えていました。
その後WE101Dを使ったプリアンプを入手して、その音色の素晴らしさに取りつかれました。その時のプリアンプは作りが悪く、とても安心して使える代物でもなかったし、作り替える事さえままならぬ作りでしたので手放してしまいました。その後WE310Aラインプリを手に入れ、Trail仕様化して今日まで使っています。
WE101Dはパワーアンプを作る予定で球を2ペア確保し、6J5の前段管も10ペア程確保していましたが、なかなか機会がなくてそのまま眠っていました。しかし、WE101Dへの思いは強く、あちこちのブログや雑誌を調べて「いつかは所有しよう」と心に決めていました。
今回のWE101Dアンプは101D+102Lの球を使ったものです。整流管はレイセオンの80を使って有ります。10Kgにも満たない重さと発熱量の少なさも非常に魅力です。(その分パワーは有りませんが・・・)
上の写真が現状のリア面になります。電源ケーブル、SP端子、RCA端子、ヒューズも普通の仕様です。この部分をTrail仕様化するだけで大幅な音質改善が見込めます。内部の配線も交換出来れば「激変」レベルになる事は予想できます。これらの改造は来週以降に予定しています。
現在でも非常にバランスが良く、なめらかで、キレ・ヌケも十分なサウンドが出ています。球の素姓の良さで鳴っている様に感じます。しかし他のTrail仕様のアンプに比べると「音数」や「音の広がり感」が遠く及びません。
自宅のメインアンプにするべく、完成させていきたいと思います。プリアンプ化は今回は見送って、次にトライしたいと考えています。