市販のSPを購入して始まった私のオーディオ。しかし、ユニットを追加して気付いた「音変換ロス」。市販のSPでは出せない音が沢山あると云う事実。
だからと云ってユニットから設計して作れるほどの技術も設備も資金もない。SPユニットを組み合わせてSPシステムを作る(アセンブリ)くらいなら私でも出来る。
古今に「名器」と云われるSPユニットが沢山あります。その中でも「コンプレッションドライバーJBL#375」に拘ってシステムを3通り組んで使っています。
アルテックやタンノイ、バイタボックス、EVやボザーク等の名品をあちこちで聴きましたし、自分で幾つか使った事も有ります。特に「低音」の質感ではJBLの「家庭用」に設計されたものが一番気に入りました。タンノイ・ALTEC・ガウス・JBLと実際に比較して決めました。繊細な質感(分解能が高い)が決め手です。
中音のサウンドも「生演奏」を目指すなら「JBL#375」が一番エネルギー感が強く、これを使いこなすととんでもないポテンシャルを得られると直感しました。こちらもアルテック(288C)、ガウス(HF-4000)、JBL(#375)を実際に比較して決めました。
と云う事で、JBLのビンテージユニットで3ウェイを組んで使っています。
1)エンクロージャー・・・市販のデザインの良い箱を選択。
2)ウーハー・・・JBL LE15A、D130、130A、150-4C等から選択。
3)スコーカー・・・JBL #375に限定しホーンを選択して違いを出す。+ハイルドライバー。
4)ツィーター・・・JBL LE85(LE175)+#2405(#075)は固定されるべき組み合わせ。
5)リボン型スーパーツィーターの追加・・・DECCA リボンはヴォーカル・弦楽器が素晴らしい。
色々聴きこんで行き、試して見ると市販のSPシステムでは「出ない質感」や「出ない音」が有る事に気付きました。例えば3ウェイのSPシステムの場合、なぜ3つのユニットなのか?
ボザーク等の古いSPシステムでは複数のユニットを一つの帯域に使って「深い音」を出していました。これらのノウハウが忘れ去られ、価格とデザインと使用環境の中で固定化して変遷して行き、現在のトールボーイSPになったと考えられます。
「自分の求めるサウンド」が有るなら、自作アセンブリのSPシステムを作って見てはいかがだろう。