事務所のオリンパスシステム(3ウェイマルチ6SPシステム)で電源ケーブルSCE-45のエージングを兼ねてここ3日ほど藤田恵美「カモメール・ベスト」をかけ続けている。
オリンパスのサウンドはオペラなど「舞台の前にいる様」な感覚できけるのだが、「カモメール・ベスト」を聴くにはチョッと「音が重い」感じを抱いているのも事実。
このCDをオリンパスシステムで掛け続けていたので「耳の馴染んでいる」状態になった。そこで自宅のSP-707Jシステム(ネットワーク方式3ウェイ5SPシステム)で聴いて見た。オリンパスシステムに比べ、音の反応が早い、音数が多い、音が軽くこちらの方がこのCDの再生では上を行っている。ステージ感も素晴らしく出している。
どちらのシステムにもライントランスST-5を使っている。電源ケーブルのみオリンパスシステムが上のクラスを使っているが、情報量で負けている。質感でも負けている。
物量とお金をかけているのは「オリンパスシステム」であるが、シンプルな707Jシステムの方が「再生装置」としては完成度が高いことになる。
このサウンドの違いはウーハーの「LE15A:D130」と「チャンデバ」:「ネットワーク」と「パワーアンプ」の質の違いであると思う。
特にパワーアンプは自作のEL34ppで有るがアンプ内配線をTrail仕様にしている事と真空管に良質の物(ムラード軍用)を使っているので表現力やドライブ力がMC2500やM-100が簡単に負けてしまう「電送ロス」の少なさがあると思っている。
オリンパスシステムのウーハーを交換したい衝動に襲われる。候補はJBL D130(16Ω)とアルテック803Bを考えている。この事はもう2ヶ月も前から考えているがまだ決断が付かない。そろそろ決断の時かもしれない。