Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

ケーブル類の選択 その⑥ (音質アップの基礎技術追求)

2016年05月05日 | ピュアオーディオ
今日は「物性の音」について述べて行きます。「物性の音???」と思っておられるかも知れませんが、モノには硬いモノやわらかいモノ、作りがシッカリしているモノ、ブリキ版の様なペラペラなモノ・・・等、その素材の持つ特性や作り込みの「仕事の質」みたいなものが必ず有ります。

それがすべて「音」になって出て来ます。やわらかいケーブルでは「やわらかい音に、硬いケーブルでは「固い音」に、細いケーブルでは「線の細い音」に、ぶっといケーブルでは「ぶっとい音」が出て来ます。この様に、その「モノ」の作りや材質の音が必ずオーディオでは音に出て来ます。

前に述べた「単線」、「撚り線」の音の傾向もその「物性の音」そのものです。アンプでも同じです、チャチな作りのアンプからは「チャチな音」しか出ませんし、しっかりした作りのアンプからは「緻密な音」がして来ます。機器の箱体の強度の音も出て来ます。

この項は「ケーブル」の項ですので、ケーブルに限定して行けば、メーカーの技術力・製法等によっても大きく変わります。同じ「銅線」でもメーカーの作り方で相当おとが変わって来る事を知っておいていただきたいと思う。同じメーカーでもその構造が変われば「物性」も当然変わりますのでサウンドも変わります。後は如何に「自分の求める音」に近いかで選択をするしか有りません。

そう云う色々なメーカーの良いケーブルだけをチョイスして「自分の1本」のケーブルを作成されることをお勧めします。個人的には「良いSPケーブル」は「良い電源ケーブル」、「良いラインケーブル」になると思っています。すべてのケーブル(電源・ライン・SPケーブル他)を揃えた時(ベクトルが合う)、初めてそのケーブルの実力がフルに発揮されます。