Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

世代が違えば常識も違う

2015年07月28日 | ピュアオーディオ
1960年以前に生まれた方と、1980年以降に生まれた方とでは「持って生まれた常識」が違う。終戦後から1960年頃までは、「モノが無い時代」で有った。食べ物も住む処も遊びも激動の時代であった。ましてやオーディオで音楽を楽しむ等と贅沢な趣味は、「モノが豊かになってから」の事で有る。

1970年代、団塊の世代は青春を謳歌する世代になった。その頃には工業化も進んで家庭の「三種の神器」(白黒テレビ・洗濯機・冷蔵庫)が一般に普及し、次の家電としてカラーアテレビとオーディオ機器が普及を始めた。

1980年代の団塊の世代の子供たちが生まれると、「自動車」や「一戸建ての家」を「持って生まれた」世代になって来る。

更に2000年代以降に生まれた人達は「インターネット」をおもちゃ代わりに育って来る・・・と云う様に、戦後めまぐるしい経済発展のおかげで豊かな生活を送れる様になったが、それもいつまで続くのかは判らない。しかし育った年代と世の中の状況で「生まれながらの常識」が違って来ている事は事実である。

「平安時代~安土桃山時代→江戸時代→明治・大正・昭和20年終戦→現代」と歴史的に見れば繋がるが、江戸時代の200年の変化より、明治期の44年間の変化の度合いが大きい。戦後の経済復興、そしてその後に繋がる現在はもっと変化の激しい時代と思わざるを得ない。モノの価値観の多様性と先進性が求められる時代であると思う。

科学技術の発達は特に現代においてそのスピードが飛躍的に変化している。10年違えば一昔と呼んでいた頃も有るが、現在では5年も有ればガラリと変わりそうである。オーディオで「音楽を聴く」と云う趣味も世代によって受け止め方も違う様に感じる。