Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

久しぶりにシステムの比較試聴

2015年07月19日 | ピュアオーディオ


一昨日、一枚のCDを使って各システムの聴き比べを実施しました。聴き比べの順は①D208system ②#4311system ③オリンパスsystem の順です、使った曲は内田光子/モーツァルトP協23番。この23番は非常に有名な名曲です。



現在のサブシステムの状況です。SPシステムが3セット有りますが、手前のA820はipodを使って完全なBGM用にしています。



まずはD208systemから聴き始めました。軽く反応の良いスピード感のある演奏で有りながら、弦楽器やピアノに艶が有り非常に好ましく思えます。



ドライブしているアンプはサトリのミニプリ+パワーの組み合わせ。これで「音の厚み」がもう少し有れば本格的に楽しめると思います。この「音の厚み不足」がミニアンプをメインに使えない理由です。



次は外側の#4311モニター。D208を聴いてからこのシステムを聴くと「本格的」なシステムになった様に感じます。アンプもケーブル類も1段グレードが上がっていますので、全てにおいて一段上のサウンドを出して来ます。低域が30cmでしっかり下の方も伸びていますので、スケール感を大きく感じます。特筆すべきは中高音の伸びの良さですね。3.6cmコーン型とは思えない程良く伸びています。しかもその質感に何とも言えぬ「キレ」と「音色」が有るので、音楽性を非常に高く感じます。(多分プリアンプの性)聴き惚れて聴き入っていました。満足な出来映えです。欲を云えばCDPとパワーアンプのグレードを上げたいですね。

もっとも、このサブシステムの中でハイエンドクラスの機器はこの「管球プリアンプ」のみ。このプリを使っているので、この判断は当たり前かも知れません。組み合わせているパワーアンプのSONY SRP-P2070は3台目になります。今年4月から使い始めてようやく3ヶ月ほど経って「活性化」して来たようです。このアンプシステムはそのままで、D208と4311のSPを入れ替えれば、判断は逆転する事でしょう。



最後にメインのオリンパスシステム。このシステムの全ての電源を入れるだけで10個以上のSWを入れなければなりません。事前に2時間前に入れて置いて「試聴」しました。答えは単純明快。「モノが違う」のは致し方ないが、4311システムが健闘しているのが判る。音の線の太さ(スケール感)と音の厚みがまったく違うし、音数の多さも違う。それでいて、このシステムで聴き出すと「眠ってしまう」。それくらい心地良く安心して聴いていられる。#375を使うと「飛んでくる音」で大体の方は「耳にキンキン」とした音が出て来るのですが、このシステムではそういった音は皆無です。殆ど威圧感の無い音でありながら、音数の多さやヌケ・キレ・ノビを並立させています。低域の沈み込む様な音やピアノの弦がユニゾンを作りだしている処まで聴き取れる程です。