Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

古い機器を使う苦労

2014年04月27日 | ピュアオーディオ

古い機器を長く使うにはそれなりに知識も経験も必要で、これからオーディオを始めようとする方には進められない。

古い機器では「メンテナンス」が必要になる事がある。例えばコーン型ウーハーでは、長く使っているうちに重力に引っ張られて、コーン紙が下方向に下がり、ボイスコイルのギャップ(クリアランス)がなくなり、ガサガサとした音が出てくる事が有る。予防するにはコーン紙の取り付け位置を変えてやれば、寿命をいくらか延ばす事が出来る。

真空管アンプでは使わないで居ると、真空管ソケットと端子の間に酸化膜が発生し、導通がおかしくなる事がある。これは、毎日使ってやる事が予防策となる。同じ様にSW類も酸化膜でおかしくなりやすいから、出来るだけ使ってやる事が重要。

10年以上古い機器では、毎日使って「維持」する事を第一に考えています。オリンパスシステムで使っているCELLOのDACも神経を使う機器です。何かのきっかけで左右の音量バランスが狂います。原因は「Rchの内臓ボリュームの不具合」で、電源ケーブル・ラインケーブルの抜き挿しで狂ってしまいます。酷い時は毎日の電源のON・OUTで狂っている場合も有ります。定期的に「ボーカル」を鳴らして、「定位」が中央にあることを確認して使う様にしています。一応予備のボリュームは確保していますが、交換して確実に直るか?の保証は有りませんので、不具合を承知で使い続けています。

古い機器で特徴的なのが「コンデンサーの容量ヌケ」。SWを入れてしばらく(約20分程)すると正常になるので、異常と言えば異常ですが、正常にも使えます。

古い機器を使うにはそれなりに制約や苦労も判かってやる必要が有ります。古い機器ほど「予備パーツ」が有りませんので、一度故障させると復活させるのに大変な苦労が付いてきます。